2018年に日本大学アメフト部による反則タックル問題を起こした宮川泰介選手ですが、謝罪会見や就職先などその後も話題です。
今回は事件の経緯や謝罪会見、宮川泰介さんの父親や家族、韓国出身の噂、就職先など現在を紹介します。
この記事の目次
宮川泰介のプロフィール
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宮川泰介さんは、2018年に日本大学アメフト部による反則タックル問題で、一躍有名になったアメフト部の選手です。
宮川泰介のプロフィール
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宮川 泰介(みやがわ たいすけ)
生年月日: 1998年2月26日
卒業高校:日本大学豊山高等学校
身長: 183cm
宮川泰介さんは、かつてアメフトのU-19日本代表にも選抜された優秀な選手として知られています。伝統ある日本大学アメフト部の選手として、将来を嘱望されていました。
宮川泰介が起こした「日本大学アメフト不正タックル事件」
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宮川泰介さんには明るい未来があったはずなのに、不正なタックルを行った理由はなんだったのでしょうか。
日本中が注目した、記者会見に繋がる試合について振り返ってみましょう。
アメフト界伝統の一戦で起きた
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日本大学に入学した宮川泰介さんは、1年生の頃からレギュラーとして活躍していました。
大学のアメフトにおいて、「東西の覇者」と呼ばれる日本大学と関西学院大学の試合は、伝統の一戦として知られています。
事件が起きたのは2018年5月6日、東京スタジアム補助グラウンドで行われた両校の定期戦でした。
ディフェンスラインのポジションを担う宮川泰介さんが、3回に渡るパーソナルファウルをしており、結果、退場処分になっています。
アメフトにおいて、パスを投げた後のクォーターバックの選手に対してタックルすることは禁じられています。
仮に故意でなくてもこういったプレーは反則を取られますが、宮川泰介さんは当時、全くスピードを落とさず、関西学院大学のクォーターバック選手に突撃する様子が動画で公開されました。
5プレー中で3プレーにおいて、宮川泰介さんが同じようにクォーターバックの選手に反則タックルしていることから、大きな注目と物議を醸しました。
また、あまりにも危険な宮川泰介選手の反則タックルを受けた、関西学院大学のクォーターバックの選手は、脚の痺れ症状が発症しており、病院で精密検査を受けています。
監督は反則タックルを容認していた?
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試合中において、宮川泰介さんによる2度目の反則タックルが起きた時、審判が日大側のベンチへと駆け寄り、話し込む姿が目撃されています。
危険な反則が連続して起きている際、本来なら監督らは該当選手をベンチに下げるのが一般的です。
しかし、ベンチに下がる指示は出されず、そのままプレーを続けた宮川泰介さんは、相手の選手のヘルメットを殴り、体を必要以上に押すなどの行為で、その後退場になりました。
そしてベンチに戻った宮川泰介さんに対して、コーチは怒る様子を見せず、むしろ労うように接する態度を見せていました。
これを見た会場の観客や動画の視聴者からは、監督が「反則プレーを容認していたのではないか?」と囁かれることになったのです。
宮川泰介が「日本大学アメフト不正タックル事件」を起こした理由
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宮川泰介さんが対戦相手を負傷させる恐れのある反則タックルを行った理由を解明するため、日本大学アメフト部の部員20人からの聞き取り調査が行われました。
そして、原因となる問題要素が浮かび上がりました。
2017年頃から雰囲気が変わった
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内田正人監督がアメフト部の監督として着任した2017年頃から、部の雰囲気が変わっていったのだとか。
練習時間が長くなり、内田正人監督に盾突くコーチは辞めさせられるなど厳しい対応が取られました。同時に、選手に対しても過酷なものでした。
「見込んだ選手、活躍しそうな選手をとらえて全員の前で名指しして酷評し、『結果を出さなければ干すぞ』と、すなわちレギュラーから外して試合に出さないというふうに圧力をかけ、ひたすら厳しい練習を課し、時に理不尽ともいえる要求をして精神的にも圧力をかける」(関東学連・森本啓司規律委員長)
引用:坂上忍、日大アメフト問題で「精神的に追い込む人間」を批判 - exciteニュース https://www.excite.co.jp
見込まれて対象者として選ばれてしまうことを部員達の間では「はまる」と呼び、過去に経験した部員は口をそろえて「地獄だった」と語っています。
宮川泰介が受けた指示とは?
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内田正人監督は事件当日の試合直前、宮川泰介さんに「クォーターバックを1プレー目で潰せ」と指示。
さらに「できませんじゃ済まされないぞ」と念を押しており、宮川泰介さんは逃げるに逃げられない状況に陥っていきます。
実はその数日前、宮川泰介さんは練習中に監督から「闘志が足りない」と練習から外された上、当時選ばれていた日本代表からも辞退しろと詰め寄られていたようです。
このように、OBを初めとした多くの選手からの証言で、日本大学アメフト部には大きな問題が潜んでいたことが明らかになったのです。
宮川泰介の「日本大学アメフト不正タックル事件」の謝罪への道のり
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宮川泰介さんは対戦相手の選手に対して反則タックルを行い、怪我を負わせてしまいました。
監督の指示があったどうか議論が沸騰する中で、宮川泰介さんは自身の行動を反省し、直接謝罪したいと考えました。
しかし、相手選手や関西学院大学関係者と直接顔を合わせて謝罪するまでの道のりは険しく、日本大学監督の思惑や、関西学院大学の怒りなどに妨げられることになったのです。
出場禁止処分を受けた
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試合から3日後の2018年5月9日、関東学生アメリカンフットボール連名より、宮川泰介さんの行為が「(無防備なプレーヤーへの)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断されます。
これにより、宮川泰介さんに対外試合への出場禁止命令、日本大学の監督には厳重注意が降されました。
また、日本大学から謝罪文が発表されたものの、関西学院大学サイドは、アメフト部の内田正人監督から、負傷した関西学院の選手と保護者への正式謝罪を求める発表をしています。
もし誠意ある対応がなされない場合は次回以降の定期戦は行わない、という厳しい条件も付与されたものでした。
実は、日本大学から発表された謝罪文では、宮川泰介さん1人で勝手に反則行為を行ったとのニュアンスの内容だったようです。
しかし関西学院大学側は、学校側で容認していたか、監督から何かしら指示されていたのではないかと考えていたようです。
宮川家と監督の話合いが持たれた
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事件当事者である宮川泰介さんは、父親と母親を伴い、内田正人監督の自宅を訪れ、怪我を負わせた選手に謝罪したいと申し出をしています。
しかしにべもなく、「今はやめてほしい」と却下されてしまいました。
さらに宮川泰介さんの父親は「監督とコーチから選手達へ、関西学院大学のクォーターバックを負傷させる指示があったことを公表してほしい」と懇願しますが、監督に拒絶されたようです。
このままでは良くないと考えた宮川泰介さん家族は、弁護士にどうにか謝罪する方法はないかと相談を持ち掛けました。
この父親の行動が後に、宮川泰介さんの記者会見へと大きく前進する一歩になりました。
そして、宮川泰介さんと父親は5月18日にやっと関西学院大学に赴くことができ、負傷した選手と両親に対面し、直接謝罪することができたのです。
宮川泰介の「日本大学アメフト不正タックル事件」の謝罪会見が話題に
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宮川泰介さんは、5月22日に記者会見を開き、これまでに起きた事件の経緯を全て赤裸々に明かした上で謝罪をしています。
一般人学生でありながら、顔と名前を公表する形で行われた異例とも言えるこの記者会見は、社会問題に発展しました。
弁護士立会の元で行われた
記者会見は、宮川泰介さんと両親の希望により行われ、弁護士が冒頭に趣旨を説明しました。
弁護士によると、宮川泰介さんと両親に当初、20歳になったばかりの青年が実名と顔を晒すことはこの先の人生においてリスクが大きいことから反対したそうです。
しかし、本人も両親も一切怯むことはありませんでした。
被害選手とそのご家族、それから関西学院大学アメリカンフットボールチームに対する謝罪の意味が強いという捉え方をしてますので、一言で言うと顔を出さない謝罪はないだろうと。
顔を出さなくて何が謝罪だということを考えて、あえて撮影を受けることにいたしました。
引用:日本大学フェニックス反則タックル問題 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
宮川泰介さんも両親も覚悟を決めているものの、弁護士の西畠正さんは、集まった記者に「将来ある若者なので、顔をアップで撮るようなことは遠慮してほしい」と、気遣いを見せています。
宮川泰介の語った内容は?
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謝罪会見は、頭を丸刈りにしてスーツ着用で登場した宮川泰介さんへバトンタッチされて、反則に及んだ経緯として、精神的に追い詰められていた背景が語られました。
次いで、関西学院大学のアメフト部の被害者と関係者に対して「本当に申し訳ありませんでした」と頭を深々と下げた宮川泰介さん。
退場後にテントに戻り、とんでもない事をしてしまったと我に返り、涙が止まらなくなったと当時を振り返りました。
また記者会見では、もうアメフトを辞めるつもりとも語られていました。
宮川泰介と日本大学側の意見の違いとは?
内田正人監督の言い分
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アメフト部の部員や宮川泰介さんへの聞き取り調査の結果に対して、日本大学側は反論のコメントを発表しています。
内田正人監督は「1プレー目でクォーターバックを潰せ」との発言については認めましたが、相手に対して思い切ったプレーをしなさいという激励だったとコメント。
宮川泰介さんが謝罪会見で語った内容を、根底から覆す形になったのです。
しかしこの日本大学側の声明は、関西学院大学には「選手に責任を押し付けた形で逃げようとしている」と捉えられ、日本大学に対してさらなる不信感が増す結果に。
そして、世論も関西学院大学からも、宮川泰介さんに対して寛大な処置を望む声が大きくなったのです。
最終的に、宮川泰介さんも日本大学の内田正人監督も不起訴に終わっています。
何回か会見が開かれましたが、最後まで日本大学の理事長は一度も姿を見せませんでした。
宮川泰介に対するネットの声まとめ
擁護派と批判派に分かれた
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内田正人監督をはじめ、日大側に対して、対応が酷いという声や、事態に対する説明責任を放棄していると酷評のコメントが集まる中で、宮川泰介さんを擁護する声が高まりました。
ただし、非難する声も少なからずありました。
5月16日放送の情報番組「ひるおび」で、八代英輝弁護士は「精神的に追い込まれても、怪我をさせて良いということは無い。もしかしたら半身不随になってもおかしくない」とコメント。
悪いのは選手とキッパリと言い切っています。
宮川泰介の父親など家族
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日本大学アメフト部の反則タックル事件により、宮川泰介さんの両親も脚光を浴びることになりました。事件を隠すことなく、息子に発表させようとした人格者であると噂に。
両親は何をしている人なのか、憶測が飛び交いました。
父親が弁護士って本当?
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宮川泰介さんの父親は弁護士という噂があります。しかし、どこの弁護士事務所に勤務しているのか、調べてみたのですが正確なソースが見当たりません。
母親も同様で、職業や名前など具体的な情報が無く、一般人の両親ということもあり、情報が世に出ていないようです。
ちなみに、関西学院大学で負傷したクォーターバックの選手の父親は、大阪市議の奥野康俊さんであることが判明しています。
宮川泰介は韓国出身地?
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出身地については明かされていません。
卒業した高校である日本大学豊山高校は、東京都に所在する中高一貫教育の学校で、アメフト部は強豪としても知られています。
恐らく東京都か、近接の県になるのではないかと言われています。
韓国出身ではないか、ともネットで噂されることもあるようですが、そのようなソースは見つかりませんでした。そのため、信憑性の低い情報だと思われます。
宮川泰介の現在① アメフト界に戻っている
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宮川泰介さんは、事件が起こった2018年5月、アメフト部を退部しましたが、現在はアメフト部に復帰したことが報告されています。
復帰祝いが開かれた
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宮川泰介さんがアメフト部に復帰したのは、2018年10月のことでした。
東京都世田谷区の居酒屋において、復帰祝いが開かれたことが「FRIDAY」で報じられました。
アメフト部のメンバーから優しく迎えられたようですが、際どい質問をした人もいたようです。
「なぜ戻る事にしたの?」と聞かれた宮川泰介さんは、「俺のことで迷惑かけた部員がいるので、引き下がれないと思った」とハッキリと回答しています。
記事では、部の力になりたいと復帰を決めた若者と違い、雲隠れを続ける日本大学のドンは何を思うのか?と問いかけがなされていました。
宮川泰介の現在② 日本大学の公式戦復帰
宮川泰介はサポートに徹した
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日本大学は2018年の事件から公式戦への参加を取り消されましたが、2019年9月に1年半ぶりに公式戦に参戦しました。
宮川泰介さんは学校側の考えとして試合に参加できませんでしたが、フィールドの脇に陣取り、スコアを取ったりサポートを行っている様子が目撃されています。
宮川泰介の現在③ 就職先は富士通
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日本大学を卒業した宮川泰介さんは、2020年4月1日に富士通に入社し、アメフト部への入部を発表しました。
富士通は、社会人アメフトでは史上最多の4強に入る強豪として知られています。
選手としての活躍はまだ先?
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今後も選手として現役生活を続けるようですが、新型コロナウィルスの影響で自宅で研修を受ける日々を送っている宮川泰介さん。
富士通側も練習再開に関しては未定としています。
今後、グラウンドで駆け回る宮川泰介さんの姿を見る日が待ち望まれます。
まとめ
出典:https://www.nikkansports.com/
宮川泰介さんは、日本大学のアメフト部に在籍していた2018年5月、関西学院大学との定期戦において悪質なタックルなど連続ファウルを仕掛けて退場処分になった選手です。
日本大学側と宮川泰介さん側の主張が異なり、関西学院大学側や世論は、日本大学へ不信感を募らせる結果になりました。
宮川泰介さんが顔と実名を公表しながら行った謝罪会見は、20歳を過ぎたばかりの若者と、その家族に対して勇気を賞賛する声が多く集まりました。
事件後、宮川泰介さんはアメフト部を退部しましたが、数か月後に復帰。現在は、富士通に入社されているようです。
1度は挫折を味わった宮川泰介さんですが、その経験を無駄にせず、今後の活躍が期待されています。