プロ野球の名物審判の白井球審(白井一行)は、その球場中に響き渡るストライクコールや、誤審の多さでカルト的人気を誇ります。
ここではそんな白井球審の経歴、その甲高く大きな特徴的な声、有名な誤審や、ネット掲示板なんJでの人気、クビを求める一部の声、実は有能との噂や、現在などについてまとめました。
この記事の目次
白井球審(白井一行)のプロフィール
白井球審(白井一行のプロフィール)
生年月日:1977年10月3日
出身地 :兵庫県明石市
身長 :176cm
血液型 :O型
白井球審こと白井一行(しらいかずゆき)さんは、プロ野球の名物審判員です。日本野球機構審判部・関西支局に所属し、袖番号は「20」です。
後述しますが、白井球審の特徴は何と言ってもその球場中に響き渡るストライクコールでの美声(奇声とも言われる)です。ちなみに白井球審はストライクコールをする時に手の指を「K」のポーズにする事でも知られています。この「Kポーズ」の理由を白井球審本人が大ファンである「AKB48」にインスパイアされたためと説明しています。
また、たまにとんでもない誤審をする事があり、その誤審が原因でしばしば選手や監督、コーチらとトラブルを起こし、その後ふて腐れた態度で抗議してきた相手への退場を宣告する様子はもはや形式美とも言われ、コアな野球ファンからのカルト的人気とヘイトを同時に集める存在です。
今回はそんな白井球審について紹介します。
白井球審(白井一行)の経歴
白井球審こと白井一行さんは、兵庫県立明石高等学校から甲賀総合科学専門学校を経て、19歳だった1997年にパリーグ審判員となり、アメリカカリフォルニア「ジム・エバンス審判学校」に留学。
2000年8月8日に倉敷マスカットスタジアムで開催されたプロ野球公式試合「オリックスブルーウェーブ(現在のオリックス・バファローズ)VS千葉ロッテマリーンズ」の18回戦で三塁塁審を務め、1軍試合での初出場を果たしました。
2002年にはウエスタンリーグ(2軍リーグ)の優秀審判員に選ばれ表彰を受けています。
白井球審はその後も審判員として出場を重ね、2016年7月6日の「オリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークス」11回戦にて通算1000試合出場を達成(史上124人目)。
2021年9月18日、オリックス・バファローズ対埼玉西武ライオンズ22回戦(京セラドーム大阪)にて通算1500試合出場を達成(史上98人目)。
出場試合数は現在までで1500試合を超えています。
2007年と2014年にはオールスター戦の審判員を務め、2014年、2016年、2018年、2021年に日本シリーズでの審判員を務めています。
2018年と2019年には審判員奨励賞を受賞しています。
白井球審(白井一行)の球場中に響き渡る声が話題
白井球審こと白井一行さんの最大の特徴は、球場中に響き渡るストライクコール時の美声(奇声とも言われる)です。
白井球審はストライクコールを非常に甲高い声で発するのですが、その音声表記はネット上では、主に「アアアイイイッッッ!!」(ネットでは半角で表記される)と表記され、時にテンションが上がった状態では「キエエエエエエエエ!!」とも表記され度々ネタにされています。
この白井球審のストライクコールの音域は一説には「3000Hz」とも言われるほどに高く(特に声の高いソプラノ歌手でも1400Hzほど)、さらにその声量自体も凄まじく、応援団のトランペットや歓声が鳴り響く中で、外野席の後ろの方でも聞き取れるという人間離れしたものなのです。
白井球審(白井一行)は誤審が多い事でも有名
その凄まじい声と共に白井球審の名前を全国に轟かせているのは、時に起こすとんでもない誤審の数々です。
人間がやる以上、誤審はつきものなのですが、白井球審の場合は抗議を受けた際の対応が悪い時があり、それによって選手や監督、コーチらと言い争いになるケースが多く、これが一部のプロ野球ファンからの批判を集めています。
具体的には、白井球審は選手の抗議に半ギレで対応したり、抗議に来た監督をあからさまに無視したり、マイクを使って観客や選手らに向けて説明する際にふて腐れた態度をとったりする事などが指摘されています。
白井球審の誤審騒動として最も有名なのは以下の動画。
こちらは2010年に行われた2軍戦「阪神対中日戦」での出来事なのですが、明らかに低いボール球を白井球審が「ストライク」と判定し「アアアイイイッッッ!!」と絶叫。ここで当時の阪神2軍監督平田勝男さんがベンチから飛び出し「ダメだよ意地になってとっちゃ!」と猛抗議をします。
これに白井球審は「何を言ってんですか?」と反論しますが、これに平田勝男2軍監督は激怒し「クソボールやないかぁ!」という伝説の名言を放ちます。これに白井球審はやれやれという表情を見せますが、平田勝男2軍監督はさらに激昂「なんやそのふて腐れた態度はぁ!?」と怒り狂い一触即発の状態になります。
これには解説者も「誰が見てもボール」と言っているように明らかな誤審で、この時マスクをかぶっていた中日のキャッチャー田中大輔すらもストライクコールの瞬間「えっ!?」という表情を見せたほどでした。
また、YouTubeでは他にも白井球審の誤審の動画も投稿されているので、検索してみて下さい。
白井球審(白井一行)はなんJで人気
匿名掲示板2ちゃんねる(5ちゃんねる)の人気板「なんJ」(野球ネタが多い)でも、白井球審は度々話題にのぼります。
誤審や半ギレを起こした際にその都度スレッドが立てられことはもちろんのこと、2018年に、白井球審が「最も声が大きい」というとんでもない理由で「審判員奨励賞」を受賞した時には、なんJに「白井審判、とんでもない理由でNPBに表彰されてしまう」というスレッドが立てられ白井審判の栄誉が祝福されました。
またなんJでは、「球審白井、なんJでレスバトルを繰り広げ死亡」といったような白井球審を主役としてネタスレも定期的に立てられ人気を集めています。
白井球審(白井一行)をクビにしろと訴えるプロ野球ファンも
その特徴的なストライクコールの声でネット人気も高い白井球審ですが、その誤審騒動のインパクトの強さから白井球審をクビにしろと訴えるプロ野球ファンも少なからず存在するようです。
これはやはり、贔屓のチームが白井球審の誤審によってサヨナラ負けを喫したり、応援していた選手が躊躇なく退場にされたりした時に、強い怒りの感情を抱いたファンがその気持ちを抑えきれず思わず「クビにしろ」と声を上げてしまうのでしょう。
相変わらず
— ほのぼのリペア(^^) (@honobono7_tarou) May 10, 2019
白井球審の謎のゾーン………
両チーム意味不明のゾーンに
四苦八苦www
いい加減
白井はクビにしないと💦
短気やし意味不明なジャッジするし
ストライクゾーンむちゃくちゃやし
アカンで💦
白井球審ははやくクビにしろ。
— いーさん (@iseim) August 24, 2017
また白井球審(笑)がやらかしたのか
— 마루키치🍑🧸【Tsubasa枠参戦】 (@chaser29121) April 21, 2018
あやつもうクビにしろよ
白井球審(白井一行)は実は有能との声も
誤審の多さから「クビにしろ」という声が多く上がっている白井球審ですが、ここ数年は「実は有能なのでは?」という声が出始めています。
というのもここ数年、白井球審がかなり複雑な状況の難しいジャッジを的確に捌いている場面が何度かあったためです。
白井球審がいかに有能かがわかる画像 https://t.co/jaZ38oyR2L
— かけた (@kaketa_official) September 3, 2020
また、白井球審の日本シリーズ出場は4回(2014年、2016年、2018年、2021年)あり、有能だからこそ大事な試合も任されているという説もあります。
なんやかんや日本シリーズに毎年出てる白井球審って実は有能なんじゃないか説がボクの中で話題沸騰中。
— ◢⁴⁶🌸ハム作🌱⚾ (@NOVORIZAKA46) November 24, 2021
よくネタにされてる白井球審は、主審だと可変ゾーンや半ギレ等おかしい要素山盛りやけど、塁審としてはかなり有能なのよね(笑)
— ハイティンカー (@haitink1109) September 15, 2021
ちなみに、2019年シーズンの白井球審の誤審率(リクエスト受けた回数のうちの誤審の割合)は「.222」で良い方から13番目で、全体でもかなり有能な方に入ると言えるでしょう。
白井球審(白井一行)の現在① 元中日の井端に昔はこんなに声を出していなかったと暴露される
白井球審は現在もプロ野球の審判員として活躍されています。なお、現在の白井球審の年齢は44歳です。
2020年のプロ野球のシーズンにおいて、名物審判である白井球審は、テレビ中継中に元プロ野球選手の解説者達からもよくいじられていました。
2020年6月25日の巨人広島戦を解説した、中日や巨人でプレーした元プロ野球選手の井端弘和さんは、白井球審とほぼ同期である事を明かし、昔ファーム時代に一緒に試合に出場したが、昔はこんなに大きな声を出してなかったと暴露し話題になりました。
白井一行球審のストライクコール。SNS上では「白井さんのストライクの雄たけびを待っていた」「無観客用でいつもより声が低い」とプロ野球ファンの歓喜の声があふれた。ニッポン放送「ショーアップナイター」の解説を務めた井端弘和氏(45)は「白井さんとはほぼ同期。中日時代、ファーム(2軍)で一緒だったが、昔はこんなに声を出していなかった」と明かした。
白井球審(白井一行)の現在② 元西武の金村に飛沫を飛ばしていると突っ込まれる
コロナ禍の現在、プロ野球は新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するため、観客席での声を張り上げての応援を禁止しています。
そうした状況もあり、2020年7月12日に開催された阪神対DeNA戦を放送していたラジオ番組に、リスナーから「白井球審は叫んでもいいの?」という質問が寄せられたのです。
これに、この日解説をしていた西武、近鉄、中日などで活躍した元プロ野球選手の金村義明さんは、「(阪神キャッチャーの)梅野の頭に飛沫が飛んでいる」とツッコミを入れています。
リスナーから「球場に応援に行ったファンは叫ぶことを禁止されていますが、白井球審は叫んでもいいのでしょうか?」と質問が届くと「そうなんですよ」と同意。「ゾーン(集中状態)に入っているから忘れていますよね。(捕手の)梅野の頭には飛沫(ひまつ)が飛んでいますよ!」と冗談を交えて、状況を説明した。
現在の白井球審はその個性あふれるキャラクターによって、選手やファンからも、なんだかんだ愛されているようです。
白井球審(白井一行)の現在③ 佐々木朗希の騒動で話題に
白井球審の誤審といえば、近年では2022年4月24日のオリックス-ロッテ戦(2回裏)での出来事も大きな話題となりました。
ロッテ佐々木朗希投手が外角に投げたストレートがボール判定になり、不満げな様子を見せると、それに対し白井球審が怒りの表情で詰め寄ったのです。
白井球審が険しい表情をしていたことから、一触即発のムードが漂いましたが、松川虎生捕手とロッテ・井口資仁監督が間に入ったことで、何とかその場は収拾しました。
問題の場面は2回の二死一塁。打者・安達を2ストライクと追い込み、続く外角の際どいストレートをボール判定とされた。一走の杉本が二盗を決めたこともあってか、佐々木朗は露骨に不服そうな顔を見せ、ここで白井球審が興奮しながらマウンドに詰め寄った。
異変を察した捕手の松川があわてて白井球審を制止。その間も佐々木朗はマウンドで何くわぬ顔で後ろのビジョンに目をやるなどしていた。そんな態度も気に入らなかったのか、白井球審は松川に何やらまくしたてて引き揚げている。
白井球審のこの行動には賛否両論あるようで、白井球審への批判だけではなく、「怒るのは当然」「若手選手へのいい教育」など白井球審を賞賛する声もあります。
白井球審からの謝罪はなく、試合後「答える必要はない。いっさいコメントなしです」と険しい表情で話しています。
まとめ
今回は、プロ野球の名物審判として知られる白井球審(白井一行)についてまとめてみました。
白井球審はストライクコールの時、甲高く大きな声で「アアアイイイッッッ!!」と絶叫する事が話題の審判で、時にとんでもない誤審をして、選手や監督、コーチらの抗議を受けてしばしば言い争いを起こすことでもよく知られています。
そんな白井球審ですが、「なんJ」などネット上ではカルト的な人気があります。現在も白井球審はプロ野球の審判員として活躍されており、なんだかんだで選手やファンから愛される存在です。
白井球審には、これからもその個性的なキャラクターでプロ野球を盛り上げて欲しいですね。