1992年のバルセロナオリンピックでの金メダルで知られ、引退後は総合格闘家としても活躍した吉田秀彦さんは現役時代絶大な人気を誇りました。
今回は吉田秀彦さんの輝かしい戦績や経歴、若い頃の画像や動画、結婚した嫁や子供、現在の活躍についてなどをまとめました。
この記事の目次
吉田秀彦のプロフィール
吉田秀彦のプロフィール
生年月日：1969年9月3日
出身地 ：愛知県大府市
身長 ：180cm
血液型 ：O型
吉田秀彦さんは、1992年のバルセロナオリンピックでの柔道男子78kg級での金メダルや、1999年の世界柔道選手権（バーミンガム大会）での90kg級での金メダルなどで知られる、日本を代表する柔道家の1人です。
2002年8月、柔道家としては引退してプロの格闘家として総合格闘技の世界へと挑戦し、ブラジルのホイス・グレイシーや、同じく柔道出身の総合格闘家・小川直也さんらと総合格闘技「PRIDE」などを舞台に歴史に残る激戦を度々繰り広げました。
2010年4月に、格闘家を引退して以降は指導者の道へと進み、2011年5月からはパーク24柔道部の監督を務めています。また、自らが立ち上げた柔道場「吉田道場」の師範も務めています。
吉田道場にはお笑い芸人はなわの長男も入門
余談になりますが、吉田秀彦さんの開いた吉田道場は、お笑い芸人のはなわさんの息子さん・塙元輝さんが小学生の頃に入門して本格的に柔道を始めた道場としても知られています。吉田秀彦さんの指導を受けた塙元輝さんは現在も柔道を続けており、柔道の強豪・国士舘大学の柔道部に所属するほどの有力選手へと成長しています。はなわさんによれば、塙元輝さんの子供の頃からの口癖は「吉田秀彦先生みたいにオリンピックに出たい。」なのだそうで、師匠の吉田秀彦さんをとても尊敬されているようです。
吉田秀彦の戦績や経歴① 学生時代の戦績や経歴
ここからは、吉田秀彦さんの戦績や経歴を振り返っていきましょう。
吉田秀彦さんは愛知県大府市の出身で、小学校4年生の頃にお父さんの勧めで町内の柔道場に通って柔道を始めました。地元の大府西中学校へと進学しますが、中学3年生の時に東京世田谷区にある有名な柔道の私塾「講道学舎」に入門。同時に東京世田谷区の弦巻中学校に転校して、寮生活を始めました。
この頃の生活は毎朝5時40分から7時まで「講道学舎」での朝練習をし、中学で授業を受けた後は15時から17時まで中学の柔道部で練習。寮に帰った後は再び「講道学舎」にて18時半から20時くらいまで練習が続くという、まさに柔道漬けの日々を送られたそうです。
弦巻中学卒業後は、世田谷学園高校を経て明治大学へと進学されています。
なお、この頃の吉田秀彦さんの戦績は、1984年の全国中学校柔道大会の65kg級で準優勝、1987年のインターハイの軽重量級で優勝、1987年、1988年と連続で全日本ジュニアの78kg級を連続優勝、世界学生柔道選手権大会でも、1988年と1990年に78kg級での優勝など、この頃から輝かしい戦績を残されています。
吉田秀彦の戦績や経歴② 新日鉄時代から明治大学柔道部監督時代
明治大学を卒業した吉田秀彦さんは、強豪柔道部を持つ新日鉄へと入社します。
1992年4月に新日鉄に入社した吉田秀彦さんは、その年の7月にすぐにバルセロナオリンピックに男子柔道代表選手として出場し、見事78kg級で金メダルを獲得し、一躍その名前を日本中に轟かせました。
1993年にはフランス柔道連盟主催のフランス国際で優勝、同年の世界柔道でも2位の戦績を納めます。
1995年と1996年は全日本選抜柔道体重別選手権の86kg級で連続優勝していますが、1996年のアトランタオリンピックでは5位に終わっています。
吉田秀彦さんは、1997年から2002年までは新日鉄に社員として所属しながら、母校の明治大学柔道部の監督を務めています。現役選手としても活躍し、2000年のシドニーオリンピックにも90kg級の代表選手として出場しています。
しかし、シドニーオリンピックでは、準々決勝の試合中に右ひじ関節脱臼の重傷を負って敗れ、敗者復活戦も不戦敗に終わっています。
そして、2001年11月、全日本選手権の出場を最後に吉田秀彦さんは現役引退を表明し、柔道の第一線から身を引きました。
吉田秀彦の戦績や経歴③ 総合格闘技に挑戦しプロ格闘家へ
そんな頃、吉田秀彦さんに総合格闘技に挑戦しないか？と声がかかり、吉田秀彦さんは「鍛えた身体を使ってもう1度挑戦してみよう」との思いからプロ格闘家への転身を決断します。
2002年8月28日、吉田秀彦さんは総合格闘技イベント「Dynamite!」でホイス・グレイシーと対戦し、見事1RTKO勝ちを納め、プロ格闘家としてのデビュー戦を飾りました。
出典：https://www.nikkansports.com/
2002年11月24日には、総合格闘技イベント「PRIDE」でアメリカの総合格闘家のドン・フライと対戦し、1R一本勝ちを収めています。
2002年12月31日の「INOKI BOM-BA-YE」では、空手の佐竹雅昭さんの引退試合の相手を務め、これも1R一本勝ち、2003年8月の「PRIDE」では、プロレスの田村潔司さんと対戦し、またしても1R一本勝ちを収めるなど、吉田秀彦さんは総合格闘技の世界でも圧倒的な強さを見せつけました。
2003年11月9日には、当時最強と言われたヴァンダレイ・シウバと対戦し、2Rの激戦の末、判定負けを喫しています。
2003年12月31日には、因縁の相手、ホイス・グレイシーと2度目の対戦となりますが、苦戦のまま時間切れとなり、引き分けに終わっています。
2004年6月20日には、キックボクサーのマーク・ハントと戦い、1RKO勝ち。2005年4月23日には、前回判定負けを喫したヴァンダレイ・シウバとの2度目の対戦に臨みますが、再びの判定負け。
2005年12月31日には、大学時代の先輩にあたり、柔道選手時代にも好試合を繰り広げた小川直也さんと対戦し、激戦の末、吉田秀彦さんが1R一本勝ちを収めています。
その後も総合格闘技の世界で活躍を続けた吉田秀彦さんでしたが、2010年4月の愛弟子、中村和裕さんとの引退試合をもって総合格闘技から引退しました。
吉田秀彦さんの総合格闘技公式戦での通算戦績は「18試合9勝8敗1分」でした。
吉田秀彦の若い頃の画像や動画
続いては、吉田秀彦さんの若い頃の画像や動画を紹介します。
出典：https://www.nikkan-gendai.com/
上の吉田秀彦さんの若い頃の画像は、1992年のバルセロナオリンピックに出場した際の写真です。右に写っているのが吉田秀彦さんで、左は中学・高校時代、そして「講道学舎」での先輩にあたる古賀稔彦さんです。
古賀稔彦さんもバルセロナオリンピックで71kg級の金メダルを獲得されています。
こちらは吉田秀彦さんが自身のInstagramに投稿された若い頃の写真です。左端に写っているのが若い頃の吉田秀彦さんで、おそらく新日鉄時代、20代半ばころの写真だと思われます。
小川直也さんや篠原信一さん、古賀稔彦さんら、この時代の柔道界のトップ選手達の顔も見えます。このメンバーから推測すると日本代表チームで撮影したものかもしれません。
こちらは、明治大学柔道部の監督を務めていた若い頃の吉田秀彦さんで、ちょうど30歳です。一緒に写っているのはフリーアナウンサーの関谷亜矢子さんです。
こちらの動画は、1994年の全日本柔道選手権で、若い頃の吉田秀彦さんと小川直也さんが対戦した試合の貴重な動画です。
この試合、吉田秀彦さんは体重86kg。対する小川直也さんは130kg近くと歴然とした体格差がありましたが、吉田秀彦さんは果敢に攻勢に出て、見事判定で勝利を収め「柔能く剛を制す」を体現した試合として話題になりました。
この対戦は、どちらが勝利していてもおかしくはなかった名勝負として、現在も語り継がれています。
吉田秀彦の結婚した嫁について
吉田秀彦さんは2004年に一般の女性と結婚されています。吉田秀彦さんの嫁の年齢や名前、顔写真などの詳細情報は非公開なのですが、吉田秀彦さんがインタビューで嫁との出会いについて語られています。
吉田秀彦さんによれば、嫁は新日鉄柔道部の女性マネージャーの友人で、知り合った当時は新日鉄の役員秘書を務められていた方だそうです。
吉田秀彦さんの嫁との馴れ初めはその女子マネージャーからの紹介だった事なども明かされています。
「嫁さんの話ですか？ ハハハ。出会ったのは新日鉄を辞めてからです。実は東京本社にも柔道部があって、柔道部のやつらとメシを食う機会があったんです。嫁さんは柔道部の女性マネジャーの友だちで、当時は新日鉄で役員秘書をしてました。そこで初めて紹介されて……」
また、吉田秀彦さんは嫁について「僕の前に絶対に出ないで、後ろに控えていてくれるところがすごい」と褒められています。このコメントから、吉田秀彦さんの結婚した嫁は、旦那さんを立てるタイプの女性なのかも知れませんね。
吉田秀彦に子供はいる？
吉田秀彦さんの子供は娘さんが1人いる事が判明しています。名前や生年月日は不明なのですが、吉田秀彦さんが自身のInstagramにて、吉田さんのお母さんと娘さんが偶然誕生日が同じである事を明かされています。
明日は、母と娘の誕生日！
偶然にも同じ日。
明日は娘をディズニーランドに！その前に母の墓参り！
この投稿は2016年11月5日のものなので、吉田秀彦さんの子供（娘）の誕生日は11月6日だと思われます。
このInstagram投稿でも子供をディズニーランドに連れて行くと話されているように、吉田秀彦さんは育児に積極的に関わり、娘さんが幼い頃にはお風呂に入れたりとよく面倒を見られていたそうです。
また、吉田秀彦さんは、子供（娘）の見た目が自分によく似ている事なども明かされています。「顔も図体も僕に似ちゃうのはどうかな？」と吉田秀彦さんは心配されていますが、若い頃の吉田秀彦さんを見ると整った顔立ちをされているため、きっと子供（娘）さんも美人さんだと推測されます。
吉田秀彦の現在
最後に、吉田秀彦さんの現在についても見てみましょう。吉田秀彦さんは現在もパーク24柔道部の総監督や、吉田道場の師範を務められ、後進の育成に力を入れられています。
吉田秀彦さんはInstagramを頻繁に更新されており、現在の近況を報告してくれています。このInstagramの情報によれば、パーク24柔道部の総監督として、部員の指導はもちろん、「パーク24柔道教室」の開催などにも力を入れ、柔道界の発展のために力を尽くされている様子です。
まとめ
今回は、日本を代表する柔道選手の1人で、総合格闘家としても絶大な人気を誇った吉田秀彦さんについてまとめてみました。
吉田秀彦さんは1992年のバルセロナオリンピックでの78kg級金メダルをはじめ、輝かしい柔道の経歴を持ちます。
柔道選手引退後は総合格闘家に転身して格闘技イベント「PRIDE」などで数多の有名選手達と熱戦を展開し、ファンを沸かせました。
また、吉田秀彦さんは2004年に一般女性と結婚し、その嫁との間に1人の子供（娘）を儲けらえています。
2010年のプロ格闘家引退後は、パーク24の柔道部の総監督に就任。また自身の設立した道場「吉田道場」の師範を務め、後進の育成に力を入れられています。
現在も日本柔道界のために力を尽くしている吉田秀彦さんを今後とも応援していきたいと思います。
