1人の主婦が忽然と姿を消した赤城神社主婦失踪事件は、さまざまな失踪理由が囁かれています。
今回は赤城神社主婦失踪事件の詳細、消えた志塚法子の顔写真や家族、駆け落ち説・宗教説・保険金説など真実や真相の仮説をまとめました。
この記事の目次
赤城神社主婦失踪事件とは
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赤城神社主婦失踪事件とは、1998年5月3日、群馬県前橋市三夜沢町にある赤城神社で、家族と一緒に訪れていた千葉県在住の主婦が突然失踪してしまった事件です。
失踪した志塚法子さんは参拝用のお賽銭しか持っておらず、財布は車に残したままでした。
たった6分の間に行方が分からなくなり、必死に捜索したものの、手掛かりすらほとんどない状態でした。
そのまま月日が流れ、20年以上経った今でも未解決となっています。
赤城神社主婦失踪事件の詳細
赤城神社主婦失踪事件の詳細を見ていきましょう。
雨の日に101円を持って1人で車を降りた
ゴールデンウィーク中だった1998年5月3日、千葉県白井市在住の主婦・志塚法子さんは、家族と一緒に群馬県前橋市三夜沢町(当時の宮沢村)の赤城神社を訪れていました。
志塚さんたちが赤城神社に到着したのは午前11半ごろです。
赤城神社はつつじの名所として知られていて、ゴールデンウィーク中の事件当日はあいにくの雨にもかかわらず、見物客でにぎわっていました。
志塚法子さんとその家族は雨だったため、神社に参拝するのは志塚さんの夫と叔父だけにして、志塚さんを含めほかの家族は車に残っていたんです。
しかし、夫と叔父が車を降りてから約2分ほどしてから、志塚法子さんは「せっかくだから、お賽銭をあげてくる」と言い残して、お賽銭用の101円だけを持って、1人で車を降りました。
娘が最後に目撃
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雨の中、車を降りてたった1人で参拝に向かった志塚法子さんですが、夫や叔父が通ったつつじが咲き誇る参道ではなく、境内への近道となる林道を通っていきました。
志塚法子さんが車を降りてすぐに、志塚さんの娘が自分の子供をあやすために車を降りていますが、その時に林道の中でたたずむ志塚法子さんを目撃しています。
メニエール病を抱えていた志塚法子さんは、気圧が低く天気が悪い日には倒れてしまうことがあるため、心配になった娘は探しに行くことにしました。
しかし、どんなに探しても志塚法子さんは見つからず、家族総出で探したものの、行方は分からず、志塚法子さんは失踪してしまったのです。
志塚法子さんが車を1人で降りてから、娘が探しに行くまでわずか6分しか経っていません。
たった6分の間に、大人1人が忽然と姿を消してしまったのです。しかも、101円しか所持金がない状態で…。
赤城神社主婦失踪事件が起こった赤城神社周辺は、神隠し伝説がある地域です。そのため、志塚法子さんは本当に神隠しに遭ってしまったのではないか?とも噂されています。
赤城神社主婦失踪事件の失踪者・志塚法子の顔写真や家族などの情報
志塚法子さんの顔写真や家族の情報を見ていきましょう。
志塚法子の顔写真と家族
志塚法子さんの顔写真は現在公開されていません。
事件が起こったのは1998年のことですし、事件性があるのかどうかすらもわかっていないので、家族の意向で写真を公開していないのは仕方ないかもしれません。
次に、事件当日に一緒に行動していた志塚法子さんの家族情報を見ていきましょう。
・夫
・娘
・孫
・義母
・叔父
・叔母
当日の志塚法子の服装や持ち物
事件当日、志塚法子さんが失踪した時の服装や持ち物を確認しておきましょう。
・黒のスカート
・ハイビスカスがついた青いサンダル
・赤い傘
・メガネをしていた
・持ち物は101円のみ
・156cm、54kgの体型
赤城神社主婦失踪事件のその後
赤城神社主婦失踪事件のその後を見ていきましょう。
100人体制で捜索するも見つからず
志塚法子さんが車を降りて参拝に行ってから、わずか6分後に心配になった娘が探しに行くものの見つからず、家族みんなで探しましたが結局見つかりませんでした。
家族はすぐに警察に通報し、警察は10日間で100名を動員して志塚法子さんの行方を捜索しました。ですが、志塚法子さんを見つけることはできませんでした。
娘は母親を探している時に、帽子を目深にかぶった3人組とすれ違ったと証言していますが、この3人組の性別や年齢は不明ですし、そもそも法子さんの失踪に関わっているのかも不明です。
志塚法子さんがたたずんでいた場所や赤城神社付近は、崖や分かれ道など危険な場所はなく、境内に向かう途中で事故に遭いそうな場所はありません。
それなのに志塚法子さんは忽然と消えてしまい、100人体制で捜索しても手掛かりすら見つけることができなかったんです。
ホームビデオが公開されるも家族が否定
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赤城神社主婦失踪事件が起こり、警察が捜索しても志塚法子さんを見つけられませんでした。
20件ほどの情報提供がありましたが、いずれも志塚法子さんの行方につながるような有力な情報ではありませんでした。
そして事件から7ヶ月後、事件当日の同じ時間帯に偶然撮影されていたホームビデオがテレビ朝日に撮影者から提供されました。
そして、そのホームビデオには志塚法子さんと思われる人物が映り込んでいたんです。その人物は男性に傘を差し出していました。
しかし、家族はそのホームビデオに映っていた女性は志塚法子さんではないと否定しました。家族が否定したことで、ビデオの女性は志塚法子さんではないと結論付けられたのですが…。
失踪時の志塚法子さんは、ピンクの長そでのシャツ、黒のスカート、赤い傘という服装だったことを考えると、今この写真を見ても、赤丸の中の女性は志塚法子さんの服装とぴったりです。
そして映像を解析した結果、髪型も法子さんと同じであることが判明しました。
ということは、このビデオの女性は志塚法子さんの可能性が高いと言えるでしょう。
大阪と米子から無言電話あり
提供されたホームビデオの女性は志塚法子さんではないと家族に否定されたことで、完全に手詰まりかと思われましたが、もう1つ手掛かりと思われることがありました。
それは無言電話です。赤城神社主婦失踪事件の後、志塚さんの自宅には大阪と米子(鳥取県)から無言電話が数回かかってくるようになりました。
ナンバーディスプレイに表示される番号はいつも違いましたが、市外局番は必ず、大阪か米子でした。
この大阪や米子からの無言電話が、赤城神社主婦失踪事件と関係しているのかは不明です。
それでも、志塚法子さんが失踪してから無言電話がかかってくるようになったので、事件と関係していると考えるのが普通ですよね。
2008年に失踪宣告を提出
20件の情報提供やホームビデオ、無言電話などの手掛かりはありましたが、志塚法子さんの行方は分からないままでした。
その後も家族は、テレビ朝日の「奇跡の扉 TVのチカラ」などに出演して懸命に志塚法子さんの行方を捜しましたが、手掛かりはなく、2008年6月に家族から失踪宣告が提出されました。
失踪宣告とは、生死が7年間明らかでない時に家族などが申し立てできる制度であり、失踪宣告されると、その人物は死亡しているとみなされます。
つまり、2008年に志塚法子さんは法律上で死亡したことになります。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説① 志塚法子の駆け落ち
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相を探っていきましょう。
まず可能性として考えられるのは、駆け落ちです。志塚法子さんが誰か不倫相手と駆け落ちしたから、失踪事件のように見えたというものですね。
志塚法子さんは失踪当時まだ48歳です。年齢としては、不倫・駆け落ちは十分にあり得ます。
ただ、この駆け落ち説は赤城神社主婦失踪事件の真実・真相としては弱いです。
なぜなら、志塚法子さんがこの赤城神社に立ち寄ったのは、以前から計画されていたものではなかったからです。
事件当日の5月3日に、義母が「神社に行こう」と思い付きで言い出したから赤城神社に立ち寄ったのです。それなのに、そこで駆け落ち相手と落ち合って駆け落ちするのは考えにくいです。
もちろん、赤城神社に到着後に不倫相手に会いたくなり、家族を残してフラッと不倫相手の元に1人で向かい、そのまま不倫相手と一緒になったこともあり得ます。
ただその場合、交通手段がないんです。
志塚法子さんが行方不明になったのは午前11時半過ぎ。最寄りのバス停にバスが来るのは約1時間後であることが分かっています。
これを考えると、志塚法子さんの駆け落ち説は真実味が薄いですね。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説② 志塚法子の自殺
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説、次は自殺です。
志塚法子さんが自殺のために、参道ではなく林道に入り、そのまま山奥に入っていって自殺したから、失踪したように見えたというものです。
志塚法子さんはメニエール病を患っていて、補聴器を使うほどだったとのこと。気圧が低い日は意識を失ってしまうこともあるほどで、娘さんは心配して、すぐに母親を探しに行っています。
このような病を抱えていたら、将来を悲観して自殺を考えた可能性はありますね。
なんとなく普段から自殺を考えていたら、「雨の神社」の雰囲気にのまれて、自殺願望がムクムクと大きくなることもあるでしょう。
ただ、これも失踪事件の真相とは言えないと思います。
志塚さんは失踪時、サンダルを履いていました。サンダルで雨の中たった6分で、追いかけてくる娘を振り切ることができるでしょうか?
また、林道付近には崖など危険な場所がありませんでした。自殺できそうな、さらに100人の警察官+警察犬でも探せない場所までたどり着ける可能性は低いと言えるでしょう。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説③ 宗教団体への出家
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説、3つ目は宗教団体への出家です。
志塚さんはメニエール病を患っていたことから、新興宗教にはまっていたという情報があります。以前は遠いところまで湧水を汲みに行ったこともあったそうで、かなり熱心だったそう。
出家するために、失踪に見せかけて新興宗教団体に身を寄せた可能性は十分にあり得るでしょう。
新興宗教団体のところへ行ったのなら、着のみ着のままで、所持金がなくても生きていくことは可能です。
志塚法子さんは「お賽銭をあげてくる」といって、101円をお財布から取り出しています。普通、お賽銭で101円というのはわざわざ選びませんよね。
ただ、風水的には「101」という数字は、決意や物事の始まりを意味しています。このことを考慮すると、宗教団体への出家説は真実味を帯びてきます。
それでも、行く予定ではなかった赤城神社に立ち寄った時に出家するというのは、いまいち腑に落ちません。
「群馬に行く」と宗教団体に告げておき、宗教団体が志塚法子さんを尾行して、宗教団体と示し合わせて出家のチャンスを狙っていたという可能性ならあります。
そうすると、ホームビデオで志塚さんと思われる人が男性に傘を差し出していたというのも、その男性が宗教団体関係者だったというのなら納得できますね。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説④ 事件に巻き込まれた
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の4つ目は、事件に巻き込まれたというものです。傘を差し出した男性によって殺害されたのかもしれません。
・見てはいけないもの(犯罪現場など)を見てしまい、殺害された
偶然立ち寄った赤城神社での失踪ですから、怨恨による殺人事件や計画的な犯行は否定できます。
残った可能性としては、暴行目的や何か見てはいけないものを目撃したというものですね。
48歳といえども、レイプされるリスクは十分にあります。親切心で傘を差しだした男性が、実は凶悪犯だったということもあるでしょう。
「TVのチカラ」で、超能力者ゲイル・セントジョーン氏に志塚法子さんの行方を透視してもらったところ、暴行目的での拉致と結論付けていました。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説⑤ 北朝鮮に拉致された
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説、5つ目は北朝鮮による拉致です。
日本において、特別な失踪理由を持たない人が忽然と姿を消してしまうのは、北朝鮮による拉致の可能性があります。
特に、失踪後に無言電話がかかってきたのが、在日朝鮮人が多く、北朝鮮のスパイも多く潜んでいるとされる大阪と、日本海に面している鳥取県の米子からでした。
これらのことを考えると、北朝鮮に拉致された可能性は捨てきれません。
娘が母親を探しに行った時にすれ違った「帽子を目深にかぶった3人組」も、北朝鮮の工作員と考えると、説明がつきます。
ただ、雨とはいえ見物客が多くいたゴールデンウィークの昼間に拉致するでしょうか?
しかも、日本海側の地域なら拉致もあり得ますが、失踪現場は群馬県の山奥の神社です。今までの拉致被害のケースを考えると、北朝鮮の拉致が真相とは考えにくいですね。
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説⑥ 家族の保険金目当て
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説、6つ目は家族の保険金目当てです。もし、志塚法子さんに多額の保険金が掛けられていたとしたら?この事件は全く違う一面が見えてきます。
志塚さんは新興宗教にはまっていました。新興宗教は全部とは言いませんが、多くは多額のお布施を要求されます。志塚さんが家族の貯金を新興宗教に貢いでいた可能性はあります。
それに困り果てた家族が、保険金目当てで志塚さんを失踪させたのかもしれません。それを裏付けるような2つの不可解な点があります。
・2008年に失踪宣告した
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説⑦ トイレからの事故
赤城神社主婦失踪事件の真実・真相の仮説、最後はトイレからの事故です。
志塚法子さんはトイレに行きたくなったけれど、パッと見た限りではトイレを見つけられなかった、もしくは駐車場内のトイレの個室が満室だったのかもしれません。
切羽詰まっていた志塚さんは山の中に駆け込んで用を足そうとしたところ、そこで足を滑らせてしまい、崖下に落ちてしまった可能性があります。
林道沿いには危険な所がなくても、用を足すために、できるだけ人から見えないところに行こうとすれば、崖から落ちてしまうことも十分にあり得ます。
特に、失踪事件当日は雨が降っていて足元がぬかるんでいたでしょうし、志塚さんはサンダルでしたから。
ではなぜ、「トイレに行く」と言わずに「お賽銭をあげに行く」と言ったのか?家族なら、堂々とトイレに行くと言えるはずなのにと思いますよね。
ただ、その時は義母・叔父・叔母もいたんです。関係性にもよりますが、義母・叔父・叔母の前で「トイレに行く」とは言いづらいこともあるでしょう。
このトイレからの事故説は、意外と真実味があると思います。
赤城神社主婦失踪事件のまとめ
赤城神社主婦失踪事件の詳細や志塚法子さんの顔写真や家族、失踪当日の服装や持ち物、失踪の真実・真相などをまとめました。
結局、この赤城神社主婦失踪事件は未解決のまま終わりました。
家族によって失踪宣告の申し立てがされた時点で、志塚法子さんは死亡したとみなされますので、志塚法子さんが生きてひょっこり出てこない限り、これ以上の進展はありません。
そのため、真実・真相はわからないままでしょう。ただ、家族としては生きていてほしいと願うと同時に、真実を知りたいという気持ちは強いはずです。