カードショップを経営していた鹿毛陽子は抽出した猛毒リシンで旦那を毒殺しようとして逮捕されました。鹿毛陽子の経歴やカードショップ経営、結婚した旦那や子供、事件の詳細や動機、判決と出所後の現在をまとめました。
この記事の目次
鹿毛陽子は旦那毒殺未遂事件の犯人
鹿毛陽子は、トウゴマという植物から猛毒のリシンを抽出し、別居中の旦那を殺害しようとした罪で逮捕された女性です。
この旦那毒殺未遂事件の犯人の鹿毛陽子は、2013年7月にカードショップを開店しましたが、翌8月にその様子を取材したTBSの番組「本日、開店します」に出演していたことが判明し、大きな話題になっています。
鹿毛陽子の経歴①:自衛隊
鹿毛陽子は高校卒業後に自衛隊に入隊します。自衛隊に入隊した後は、後に旦那毒殺未遂事件の被害者となる旦那と出会い、20歳で結婚します。
その後、22歳で自衛隊を退職して、2人の子供を出産します。
鹿毛陽子の経歴②:カードショップ開店でテレビに出演
出典:twitter.com
子供を2人出産した後、鹿毛陽子はアルバイトを始めます。そして、2012年秋ごろからアルバイト先でトレーディングカード担当になり、トレカの魅力にはまっていきます。そして、自分自身でカードショップを始めようと計画しました。
トレーディングカードに詳しくなく、自分で起業したこともない状態でした。父親が小売業をやっていたこともあり、その苦労を知っていたのか、カードショップを開くことに関しては、ご両親は猛反対しています。
本日、車で約1時間半の実家へ開業するという報告に行きました。
めちゃくちゃ反対されました^ ^
そりゃ親ならそうです。
反対を押し切り、カードショップの開業についてはコンサルタントを頼って、2013年7月に栃木県宇都宮市にあるオリオン通り商店街で「カードショップあんしんどう」をオープンさせました。
このカードショップあんしんどうの開業は、TBSテレビの「「本日、開店します」で取材されて放送されました。もちろん、鹿毛陽子もオーナーとして顔と名前を出して、番組に出演しています。
皆様のおかげさまで来週TBSテレビ『本日開店します!』と言う番組に出演させていただくことになりました!
テレビに取り上げられたこともあり、カードショップは順調そうに見えたのですが・・・。鹿毛陽子はカードショップを開業するにあたり、多額の開業資金を用意しなければいけませんでした。
<カードショップの開店資金>
・夫婦の貯金:200万円
・銀行からの融資:370万円
・銀行のカードローン:60万円
総額:630万円
<開店資金の使い道>
・家賃:18万9,000円
・コンサルティング料:400万円
子供が2人いる中で、夫婦の貯金200万円使うだけでなく、借金を430万円背負うことになったのです。
鹿毛陽子の経歴③:カードショップを閉店
カードショップを開店し、テレビ番組にも出演した鹿毛陽子でしたが、お店の経営はなかなかうまく行きませんでした。
お店は無料デュエルスペースになり、売り上げにつながらなくなります。また、2014年7月にはアルバイト店員による盗難事件が発生します。
棚卸しの段階で数十万の被害がありました。
売り上げをのばそうと頑張るスタッフを装い「売り場づくりをしたい!」「こんな企画はどうですか?」等ともちかけ、その隙をぬって多大なる量のカードを窃盗し、近隣店舗へ売りさばき、学生とは思えない額のお金を湯水のごとくつかっておりました。
この盗難事件は犯人のアルバイト店員の家族から示談を持ち掛けられ、それに応じましたが、弁済を無視されてしまいます。
その後、経営は悪化していき、移転規模縮小計画が持ち上がりますが、それもとん挫することになり、2015年1月末で鹿毛陽子のカードショップは閉店することになりました。
そして、残ったのは莫大な借金です。
とはいえ返済などがまだまだあるので現実問題として、どうすっかな!という段階です。お母さんは莫大な借金をこさえてしまいましたから
現在でも残っているカードショップあんしんどうのブログから、鹿毛陽子がかなり悩んでいる様子がわかります。
鹿毛陽子は20歳で結婚しており子供は2人
鹿毛陽子は20歳の時に結婚しています。相手は同じ自衛隊員の2歳年上の男性です。20歳と22歳での結婚でした。
22歳で自衛隊を退職後し、2人の子供(長女・長男)を出産します。
事件の半年前には別居
事件当時、鹿毛陽子は33歳でしたので、結婚13年経っていました。つまり、結婚して13年は夫婦仲はとりわけ大きな問題はなく、子供2人に恵まれて、仲良く生活していたはずです。
しかし、カードショップを閉店してから約1ヶ月後(事件の半年前)に夫と別居状態になります。子供2人は夫と一緒に生活をしていますので、鹿毛陽子は夫と子供2人と離れて1人で生活していました。
事件の報道のVTRによると、鹿毛陽子は宇都宮市内の安アパートで生活していましたが、夫と子供は1軒家で生活していました。ということは、鹿毛陽子は何らかの理由で自宅を追い出された形なのかもしれません。
鹿毛陽子の旦那毒殺未遂事件の経緯
タリウム購入で警察にマークされる
鹿毛陽子は2015年3月ごろから夫と子供2人と別居していましたが、この頃から夫婦間でトラブルがあり、警察に相談していたことがありました。この警察への相談は、事件の経緯から考えると、夫からの相談と思われます。
そのような中、2015年9月に医療品の販売会社から「鹿毛陽子が偽名を使って毒劇ぶち指定の薬物を購入しようとしている」と警察に通報が入ります。
警察が夫に確認したら、「過去に焼酎を飲んだら体調を崩したことがあった」という証言があり、警察が焼酎を調べたら、殺鼠剤のタリウムが検出されました。
警察が鹿毛陽子が旦那宅に入るのを確認
上記の殺鼠剤購入の件で、鹿毛陽子は警察からマークされるようになります。そして、2015年10月29日午後3時ごろ、別居中の夫の自宅に鹿毛陽子が入るところを警察が確認しました。
夫宅周辺を警戒していた警察官が住宅に入る鹿毛容疑者を確認し、毒物を検出した。)
自宅焼酎からリシン検出
警察は夫の許可を得て自宅を調べたところ、白く濁った焼酎が発見されました。また、夫の自宅には防犯カメラがあり、その映像でも鹿毛陽子が毒物を焼酎に入れていたことが確認されています。
その焼酎からは、猛毒のリシンが検出されました。リシンとは、フグ毒よりも強い毒と言われてるもので、トウゴマという植物の種から抽出したものと思われます。
逮捕
出典:ameblo.jp
鹿毛陽子は2015年12月に夫を殺害しようとした殺害未遂の容疑で逮捕されました。逮捕後に鹿毛陽子、「致死量ギリギリで入れて、体調を悪くさせたかった」「嫌がらせのつもりだった」と供述していました。
鹿毛陽子の事件の動機
鹿毛陽子は、殺意については否認しています。嫌がらせのつもりで、リシンを致死量ギリギリの量入れたと供述していました。
動機はお金を自由に使えなくなったことへの恨みのようです。
検察側は冒頭陳述で、夫の管理で金銭を自由に使えなくなったことから殺害を考え、夫から振り込まれた生活費が少なく、「不満や憎しみが爆発した」と動機を説明した。
夫が家計を管理するようになり、生活費が少なく、自由に使えるお金が少なくなったからということですね。この動機だけ見ると、経済DVを受けていたのかと思う人も多いと思います。
しかし、鹿毛陽子は事件の9ヶ月前の2015年1月末にカードショップを閉店させました。そして、莫大な借金が残っているんです。夫婦の貯金を使い、銀行から融資を受けて開いたカードショップを2年足らずで潰してしまい、借金だけがある状態となれば、家計は夫が管理するのは当然なのかもしれません。
子供が小さいのに、600万円以上を使ってカードショップを開き、借金だけを残していたら、夫としては家計を管理して、生活費は最小限にするはずです。カードショップの経営失敗で精神的に追い込まれ、夫を逆恨みして別居を余儀なくされ、さらに精神的に追い込まれていった末の犯行なのかもしれません。
鹿毛陽子の判決
出典:sankei.com
鹿毛陽子2016年6月21日に懲役4年の実刑判決を受けました。
裁判では「犯行は第三者が飲む可能性もあり、悪質かつ危険」と断罪されましたが、「病気の影響や家族関係から一定の同乗の余地はある」として求刑は5年でしたが、判決は懲役4年でした。
殺人未遂は基本的に殺人と同じ刑になりますが、この事件では旦那が実際に毒を飲む前に逮捕されたため、旦那には直接的な被害はなかったために、懲役4年になったものと思われます。
また、裁判長が「病気の影響で同情の余地はある」としていたことから、鹿毛陽子はカードショップの失敗でうつ病などの精神疾患を発症していたのかもしれません。
鹿毛陽子の現在:出所している
鹿毛陽子は2016年に懲役4年の実刑判決を受けています。懲役4年ということは、現在はすでに出所していることは間違いないでしょう。
裁判では、旦那は「怖い人間だと思った。子供のために早く離婚し、自分や子供の前に二度と現れないでほしい」と話していましたので、おそらくすでに離婚しているはずです。
鹿毛陽子のまとめ
鹿毛陽子のカードショップ開店などの経歴や結婚した旦那や子供、事件の概要や動機、判決と出所後の現在をまとめました。
カードショップを開店しなければ、鹿毛陽子は旦那を毒殺しようとは思わなかったのでしょうか?