「大雪りばぁねっと。」元代表・岡田栄悟は東日本大震災の復興支援金12億円を着服し逮捕されました。
今回は「大雪りばぁねっと。問題」詳細、岡田栄悟の学歴や経歴、家族(母親や結婚した嫁と子供)、判決や出所など現在を紹介します。
この記事の目次
岡田栄悟はNPO法人「大雪りばぁねっと。」の元代表
岡田栄悟は、NPO法人「大雪りばぁねっと。」の元代表です。
岡田栄悟は身長が180cm、体重が130kgもある巨漢で、いかにも悪人ヅラという顔つきが「大雪りばぁねっと。問題」発覚後に話題となりました。
顔相占い師によれば、岡田栄悟には凶相があり、犯罪者の中でも最凶の顔なんだとか。
東日本大震災で苦しむ被災者等を食い物にした悪質極まりない横領事件「大雪りばぁねっと。問題」で、岡田栄悟は逮捕、刑務所へと送られています。
岡田栄悟が起こした「大雪りばぁねっと。問題」とは
「大雪りばぁねっと。」とは
「大雪(だいせつ)りばぁねっと。」とは、北海道旭川市に存在していた特定非営利活動法人です。
2005年に北海道から認証を受けて設立され、当初の主な業務は自治体のレスキュー隊に救助訓練などの指導、石狩川上流域での環境保護活動でした。
「大雪りばぁねっと。問題」とは
2011年3月、東日本大震災発生後に岩手県山田町で被災者支援を始めた「大雪りばぁねっと。」は翌4月、山田町と雇用創出事業の委託契約を締結したことが、問題が起こるきっかけです。
この事業の総事業費は7億9000万円で、その他補助金などを合わせると12億2000万円に上ると言われています。
しかし、岡田栄悟は助成金を横領して、幹部らと豪遊三昧生活をしていたようです。
2012年12月、委託金3000万円を岡田栄悟が私的に流用するなど不明朗な会計が発覚し、残高が75万円しかないことが判明。異常な財務体質から、山田町は即座に事業を打ち切りました。
その後、資金調達ができなくなった「大雪りばぁねっと。」は、雇っていた現地の被災者従業員137人を解雇しています。
「町が調べたところ、通帳に残っていたのは75万円だけ。何に使ったのか問い質しても要領を得ない答えが返ってくるばかりで、町議会は当然却下しました。するとNPOは昨年の12月25日に、12月分の給与を未払いのまま雇用していた約140人の従業員全員を突然解雇してしまったのです」(山田町役場関係者)
岡田が代表だった復興NPO「大雪りばぁねっと」(破産手続き中)は、2011、12年度に12億2000万円の補助金を受け、町民140人を雇用して復興事業にあたっていたが、1年もしないうちに資金がなくなり、町民を解雇して事業も止まった。
2013年1月には、山田町が第三者調査委員会を設置し、翌2月に宮古労働基準監督署が「大雪りばぁねっと。」を破産状態にあると認め、その後手続きが進められました。
そして2013年5月15日、東京地方裁判所によって破産手続きの開始決定を受けることとなりました。
その結果、「大雪りばぁねっと。」は約5億6000万円の負債を抱えて破産しています。
損失分は、山田町が一時的に一般財源から穴埋めし、不当に解雇された現地の従業員たちは労働組合を結成しました。
業務を移管した旭川市や山田町を巻き込む大事件へと発展したこの事件は、当時報道によっては「旭川NPO不明朗会計問題」とも呼ばれています。
岡田栄悟は税金で豪遊三昧をしていた
多額の税金を使って贅沢三昧をしていた岡田栄悟の生活について、当時のメディアが取材して、その酷すぎる実態が明らかになっています。
岡田は米海兵隊のボートを複数購入したりして軍隊気取り。組織は被災者支援小隊、車両小隊、警備小隊などと呼び、自らは部隊長と称して「ボス」と呼ばせて、命令には絶対服従を強いた。札幌のオカマを呼んでショーを開いたり、幹部だけ豪華な食事をしたり、出張と称して東京、北海道、1度はヨーロッパにまで出かけたり、雇用されていた町民から「金の使い道がおかしい」と再三指摘されていた。札幌のオカマバーでは金払いのいい客で知られ、10万円、20万円の支払いにも領収書を切らなかった。
「大雪りばぁねっと。」は、受け取った事業費7億9000万円のうち、5億200万円余りを不正に私的流用していたと見られています。
岡田栄悟は税金で軍隊ごっこをしていた
前述でも紹介しましたが、岡田栄悟は自らをボスと名乗り、幹部にはアルマーニのスーツを着せて、まるで映画の秘密エージェントのような軍隊ごっこをしていたといいます。
NPOは町の体育館に本部を置いていた。現地を訪れると、校庭にリースで借りた5~6台のワンボックスカーや、ベンツのトラック、1000万円近くかけてエンジンを特注したという遺体捜索用のボートなどが置かれていた。かなり、モノにカネがかかっているようなのだが、驚くのは、本部内の様子。壁にドーンと飾られた額縁には、「我々が道を拓く」との筆文字。これはどうやら「部隊長統率方針」のようだ。部隊長とは、雲隠れした岡田代表のことである。このNPOは、本部内をパーテーションで仕切り、「第一中隊」「第二中隊」などと軍隊ばりの呼称で立て札まで掲げているのだ。
「メンバーらは、隊長や中隊長、小隊長などと呼び合い、車両小隊、情報班などもあった。私たち従業員は陰で『軍隊ごっこ』と言っていました。従業員にはそろいのTシャツ、幹部隊員にはアルマーニの制服が配られました」(女性従業員)
我が物顔で「軍隊」のボスとして振舞っていた岡田栄悟でしたが、従業員たちは冷ややかな目で見ていたようですね。
岡田栄悟が起こした「大雪りばぁねっと。問題」は山田町のずさんな管理も原因だった
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当時の報道番組では、「大雪りばぁねっと。」の横領が酷すぎることに加え、1年半以上にわたり不正を見過ごしてしまった岩手県山田町の管理のずさんさにも苦言が呈されていました。
司会の小倉智昭「復興予算で贅沢三昧してたんですよ。去年の春ごろこの番組で取り上げて、なんでこんな輩がつかまらないんだろうと思っていました。ようやくですよね」
町が5億円の民事訴訟を起こし、ようやく告訴状が出たので逮捕になったのだという。変な話だが、町の調査委によると、この男の身元もよく調べず、NPOの実績も確かめないで復興事業をまかせてしまった町の方にも落ち度があるらしい。
小倉「現地の雇用を促進させるためだったが、ボートを買ったり、あつらえの制服を作ったりとおかしかった。われわれは所得税に上乗せして復興税を払ってる。その金も入ってるわけです」
岡田栄悟らは「大雪りばぁねっと。問題」で逮捕されている
2014年2月3日、岩手県山田町は「大雪りばぁねっと。」に対する告訴状を岩手県警察に提出し、即日受理されます。
そして翌日、「大雪りばぁねっと。」の岡田栄悟代表と経理担当だった妻・大柳光世、当時旭川市在住で仕事をしていないのに高額な給与を受け取っていた母親の岡田かおりが逮捕されます。
さらに、リース会社「オール・ブリッジ」代表で「大雪りばぁねっと。」の実質ナンバー2だった妻の弟、(株)タレスシステムアンドファシリティーズ代表の5人も逮捕されています。
逮捕の容疑は、2012年10月上旬に山田町から前払された事業委託金3000万円を着服し、私的に流用した業務上横領容疑でしたが、捜査が進むにつれ、横領額は桁違いに跳ね上がりました。
また、妻の弟にはリース代金として3000万円が振り込まれており、その金はマンション購入に充てられていたことが判明しています。
しかし取り調べに対し、全員が容疑を否認しています。
岡田は逮捕直前、自宅前に集まっている報道陣の前に姿をみせ、「まだ来ないか」などとうそぶき、間もなく到着した岩手県警の捜査員が自宅を約3時間調べたあと、手錠姿で連行された。この男はこれまでに繰り返しテレビに登場していた。岩手県山田町から受けた復興補助金の使い道がおかしいと、何度もフジテレビの取材を受けながら、 笑い飛ばして否定していた。「証拠はあるか」とまでいっていた。
岡田栄悟ら逮捕された5人は、甘い汁を吸うことを止められず、自分たちが悪いことをしているという感覚さえ麻痺してしまっていたのでしょう。
岡田栄悟らの「大雪りばぁねっと。問題」での判決内容
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2014年11月4日、盛岡地裁において、オール・ブリッジ代表である妻の弟に懲役2年4カ月の実刑判決が下されましたが、被告側は控訴します。
12月18日には、岡田栄悟の妻や弟と一緒に逮捕されていた、業務上横領や破産法違反などの容疑で書類送検されていた男女6人を、盛岡地方検察庁は不起訴処分とし釈放しました。
また、岡田栄悟が買い漁った贅沢品に対する事業費横領の容疑も不起訴処分となりました。
2016年1月19日、盛岡地裁において被災者支援のための緊急雇用創出事業費約5300万円を横領したとして、岡田栄悟に懲役6年、妻・大柳光世に懲役2年6カ月の実刑判決を下しました。
そして2019年2月22日、山田町が岡田栄悟に対して約6億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が出ましたが、盛岡地裁で認められたの約5680万円の支払いでした。
この判決に対し、岡田栄悟には支払い能力がないと認めた山田町は控訴を断念しています
岡田栄悟の学歴・経歴
岡田栄悟の出身地は北海道旭川市で、地元から2時間かけて定時制高校に通っていたと言われています。
高校卒業後は大学には進学しておらず、建設会社で働いていたと言われていますが、どれぐらいの期間勤めたのかは不明です。
22歳の頃には、自動販売機の集金箱を切り取ってお金を盗んだ窃盗罪で逮捕されています。
「大雪りばぁねっと。」の運営の他にも海産物問屋なども経営していたと言われており、人をまとめる能力はあったと見られています。
ただ、岡田栄悟も生まれつきの悪人ではなかったようで、子供の頃に幼児を救って表彰されたこともあり、この頃から救助活動に興味があったと思われます。
「大雪りばぁねっと。」でも本当に救助活動をしたいとの志が少なからずあった可能性もありますが、多額の助成金に目がくらんでしまったのでしょう。
岡田栄悟の家族(母親)は岡田かおり
岡田栄悟の母親は岡田かおりです。それ以外の家族についてはほとんど情報がありません。
ただ、岡田栄悟の精神の歪み様から、家庭環境が荒んでいた可能性が高いと見られています。
岡田栄悟が結婚した嫁・子供情報
岡田栄悟が結婚した妻は、大柳光世です。この妻についても詳細は明かされていません。
大柳光世は、裁判にて懲役2年6カ月の実刑判決を受けていますので、2022年3月現在は既に出所していることでしょう。
岡田栄悟は当時、複数の女性と関係を持っていたと言われていますが、問題発覚後に大柳光世が岡田栄悟と離婚したかどうかは不明です。
また、子供の存在についても情報は見つかりませんでした。
岡田栄悟の現在…既に出所している?
岡田栄悟は2022年に出所予定です。
そのため、現在既に出所している可能性もありますが、出所したとの報道はなく、まだ獄中にいる可能性も残っています。
岡田栄悟は痩せている?
刑務所内は粗食で、労働や運動が組み込まれていることから、誰もが痩せて出所すると言われていますが、逮捕時にぶくぶくと太っていた岡田栄悟も例外ではないと見られています。
岡田栄悟について画像検索してみると、岡田栄悟が痩せた姿では?と思わせるような男性の画像がTwitterにみつかりますが、これはおそらく岡田栄悟本人ではありません。
岡田栄悟は裁判中も一切、謝罪の言葉や反省の言葉はなく、刑務所に入っても更生の可能性が低いのではないかと言われています。
そんな状態で出所してくるとなると、岡田栄悟は今後、再び同じような詐欺事件を起こすことが心配されます。しっかり反省して、出所後は真っ当な仕事をしてほしいものです。
まとめ
2011年に発生した「東日本大震災」にからみ、多額の助成金を横領した岡田栄悟が起こした「大雪りばぁねっと。問題」についてまとめてきました。
悪質な事件を起こす犯罪者は時には「この人が?」と感じるルックスの場合もありますが、「大雪りばぁねっと。問題」の岡田栄悟は「ザ・悪人」の風貌で注目を集めました。
それでも岡田栄悟は「大雪りばぁねっと。」でうまく人を配置していたこともあったとも言われており、出所後はその手腕を正しい方向に生かしてほしいですね。