2013年12月19日早朝に発生した「餃子の王将」社長射殺事件は、迷宮入りとも言われる中、事件から約9年が経った2022年10月28日にようやく容疑者が逮捕され大きな局面を迎えました。
今回は「餃子の王将」社長射殺事件の概要、使用した拳銃について、これまでに浮上してきた数々の真相説、犯人逮捕についてまとめました。
この記事の目次
- 餃子の王将社長が射殺された事件とは
- 餃子の王将社長の射殺事件発生時の様子
- 餃子の王将社長が射殺された事件で犯人が使用した拳銃は「コルトM1908オート」
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相① あえて小口径の拳銃を使用したのは苦しませるため?
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相② 犯人(実行犯)は中国人の女性ヒットマンの噂
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相③ ブラック経営に恨みを募らせての犯行?
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相④ 王将の強引な経営方針で自殺した取引先社長も
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相⑤ 半グレ集団「怒羅権」と揉めていたという情報も
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相⑥ 創業者一族との確執の噂も
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相⑦ 暴力団の抗争に巻き込まれた説
- 餃子の王将社長の射殺事件の真相⑧ 中国マフィアによる報復説
- 餃子の王将社長の射殺事件の犯人逮捕…容疑者は暴力団幹部の田中幸雄
- まとめ
餃子の王将社長が射殺された事件とは
2013年12月19日の午前7時頃、中華料理チェーン「餃子の王将」などを経営する「王将フードサービス」の当時の社長・大東隆行さん(当時72歳)が、京都市山科区の王将フードサービス本社前で、自身の運転していた自動車のすぐ側で、腹部から出血し、心肺停止の状態で倒れているのが発見されました。
「王将」社長・大東隆行さんはすぐに救急搬送されましたが、病院で死亡が確認されます。その後の司法解剖により、大東隆行さんは、合計4発の銃弾を腹や胸などの急所に受けており、死因はこれによる失血死という事が判明します。また、死亡推定時刻は午前6時頃だったようです。
遺体の状況から至近距離から何者かに銃撃されたものと見られ、現場では複数の薬莢が落ちているのも確認されています。京都府警はこうした状況から殺人事件と断定し捜査を開始しました。
しかし、閑静な住宅街の真ん中で発生した事件であり、周辺の防犯カメラには犯人と思しき映像が多数残されているにも関わらず、犯人検挙につながる決定的な証拠となる遺留品は現場に残されておらず捜査は難航を極めました。
餃子の王将社長の射殺事件発生時の様子
餃子の王将社長・大東隆行さんはその日の早朝、「王将フードサービス」本社の向かいにある駐車場に自身の車で到着し、午前5時45分頃に車から降りたところを、待ち伏せしていた何者かに襲撃され、至近距離から銃撃されたと見られています。
目撃者は皆無、音を聞いた者もほとんどいない
その日は、真冬の早朝で周囲は薄暗く、天候が悪く小雨が降っていたという事で、周辺に目撃者もありませんでした。また、不可解な事に、閑静な住宅地の真ん中で発生した銃撃事件であるにも関わらず、銃撃音はおろか、人の悲鳴や争う声、車が急発進する音など、何らかの事件に関わりのありそうな物音を聞いた人もほとんどいませんでした。
また、京都府警の現場検証では、周囲に争ったような痕跡は認められず、倒れていた大東隆行さんの着衣にも乱れはなく、殴られたような跡や、抵抗した際につく防御創なども無かったという事で、大東隆行さんはこっそりと接近した犯人により、抵抗する間も無く銃撃され殺害されたと見られています。
防犯カメラが捉えた現場の様子
犯行現場となった駐車場から道路を挟んで南側に所在する、梱包会社に設置されていた防犯カメラが、事件発生直前の午前5時45分〜46分頃に、駐車場に入り停車する大東隆行さんの運転する黒のベンツを捉えています。
その数秒後、駐車場の東側に建つ王将フードサービスの倉庫側から、事件現場方向へと接近する人影が確認されます。周囲は暗く映像は不鮮明でしたが、人影が接近したのを感知してセンサーライトが点灯、かろうじて人影が確認出来たという事です。
人影は、顔形までは不明ながら、あまり背は高くなく細身の体型の人物である事などが確認され、髪が長いように見える事も判明しています。
その直後、防犯カメラは犯人が拳銃を発射した時のものと思われる、閃光を立て続けに捉えており、さらにそれから数十秒後、倉庫側から犯行現場に接近した人影と同一人物と思われる人影が、再び倉庫方向へとゆっくり歩いていく様子が捉えられています。
人影が倉庫側へ戻って行ってからすぐ後、その方向から駐車場南側の道路をヘッドライトを点灯した車両が出てくるのが確認し、道路を左折して走り去っています。
警察はこの車両の映像を最新機器を駆使して解析、ヘッドライトの光源は一つしか無かった事が判明し、この車両はオートバイである事が判明しています。また、事件発生直後には、このオートバイの他に、自動車一台が、駐車場南側の道路をゆっくりと走りすぎる様子が撮影されています。
警察はこの防犯カメラが捉えたオートバイと自動車の二台の車両に犯人らが乗っていたと判断し捜査を続けてきました。
現場から金品や貴重品は何も持ち去られていない
「餃子の王将」の社長・大東隆行さんは事件発生時、背広の内ポケットや財布の中などに合わせて数十万円の現金を所持していましたが、これらはそのまま残されていました。
また、車の助手席や後部座席などにも数十万円の現金を置いており、合計で百数十万円の現金を所持してましたが、それらは一切持ち去られていません。
その他の貴重品なども何も持ち去られておらず、この事件は何かを奪うためではなく、大東隆行さんの殺害そのものが目的であった可能性が強まりました。
餃子の王将社長が射殺された事件で犯人が使用した拳銃は「コルトM1908オート」
京都府警の調べによると、現場に遺留していた薬莢から使われたのは25口径の小型自動拳銃だった事が判明、弾丸は米国製だったという事でした。また、周辺住人に発砲音を聞いた者がほとんどいない事から、犯行に使われた拳銃にはサイレンサー(消音器)が取り付けられていた可能性があるという事でした。
また、一部の捜査関係者からは、拳銃の発射音が聞こえなかったのは、犯人が大東隆行さんの体に密着させるほどの至近距離から拳銃を発射したため、銃声が聞こえなかったのではないかという説も出ています。
さらに、弾丸に残された後などを警察が解析した結果、大東隆行さんの殺害に使用された拳銃は、アメリカの銃器会社「コルト社」の製造する「コルトM1908オート」という拳銃だと判明しています。
餃子の王将社長の射殺事件の真相① あえて小口径の拳銃を使用したのは苦しませるため?
「餃子の王将」の社長・大東隆行さんの殺害使用された拳銃は、現場に残された薬莢や、大東隆行さんの体内に残されたていた弾丸から、25口径の「コルトM1908オート」という小型自動拳銃である事が判明しています。
この25口径の自動拳銃は、主に護身用として使用される小型のもので、殺傷能力は高くなく、暴力団関係者のヒットマンが相手を殺害する目的で使用する事はほぼ無いそうです。
そして、大東隆行さんの体内から発見された弾丸は「コルト社」の純正弾丸ではなく弾頭が横に向けて少し削られる加工がされている事が判明しました。また、弾丸に残された跡から、銃弾があまり回転しないよう、ライフリング(弾丸に回転を与えるために作られた銃身内の溝)を浅くしている事も判明しています。
これは、あえて発射された弾丸が体内に留まる事を意図してなされた加工だと推測されます。この加工の目的は言うまでもなく被害者に苦痛を与えるために行われます。
こうした弾丸は、チャイニーズマフィアが、敵対組織や裏切り者の人間を苦しませて拷問したり見せしめにしたりするために使用される事がある弾丸なのだそうです。
この事実から、銃撃して殺害した何者かは、大東隆行さんを出来るだけ苦しませた上で殺害するのが目的だったのでは無いか?という推測が成り立ちます。
餃子の王将社長の射殺事件の真相② 犯人(実行犯)は中国人の女性ヒットマンの噂
「餃子の王将」社長が射殺に使用された銃は、25口径の小型拳銃で、銃身や弾丸が加工されており、その加工はチャイニーズマフィアなどで拷問や見せしめに使用される銃や弾丸に見られるという事が判明していますが、この拳銃と弾丸を使用したヒットマンは中国人で、さらに女性である可能性が浮上していました。
警察の捜査により浮かび上がったその中国人女性は、王将社長射殺事件前日12月18日に関西国際空港から入国し、事件当日12月19日にはすぐに同空港から帰国しています。
この中国人女性が大東隆行さん殺害の実行犯だとすれば、防犯カメラに捉えられた人影が小柄で細身であった事や、女性でも取り扱いがしやすい25口径の小型自動拳銃を使用した事とも辻褄が合います。
また、逃走にオートバイを使用していると見られる事も、フルフェイスヘルメットをかぶっていれば、性別が女性である事を隠蔽する事ができます。
こうした情報から、「餃子の王将」社長・大東隆行さんを殺害したのは、何者かに雇われた中国人女性のヒットマンだったのでは?という噂が浮上したようです。
餃子の王将社長の射殺事件の真相③ ブラック経営に恨みを募らせての犯行?
前述した通り、「餃子の王将」の社長・大東隆行さんは、わざと苦しみが大きくなるような弾丸と拳銃を使って殺害された可能性が高い事がわかりました。
実行犯は、間接的に雇われたヒットマンである可能性が指摘されていましたが、その雇い主である犯人は、何故このような殺害方法を依頼したのでしょうか?
「餃子の王将」はブラック企業だった?
出典:http://blackcorpaward.blogspot.com
実は、事件が発生した2013年には「王将フードサービス」は「ブラック企業大賞」にノミネートされています。
当時の王将は「地獄の合宿研修」とも呼ばれる、まるで軍隊のような前時代的で過酷な研修が社員に科される事がよく知られており、その他にも年間を通して様々な研修を受ける必要があり、そのストレスで会社を辞めていく社員も多かったそうです。
経営の思わしく無い店舗の従業員は本社に呼び出され、社長の大東隆行さんと面談の上、対応策を検討し、良い対応策を出せない場合は厳しく叱責され、やる気が無いと判断されれば、容赦無く減給や降格などの処分が下され、最後には辞めざるを得ない状況に追い込まれたと、当時を知る関係者複数人からの多数の証言が出ています。
長時間労働で「うつ」を患った元従業員が起訴を起こしている
王将社長の射殺事件が発生する、10ヶ月前の2013年2月には、当時20代の元王将従業員の男性が、「長時間労働でうつ病になって休職を余儀なくされた」として、「王将フードサービス」を相手取り、損害賠償2300万円を求める起訴を起こしています。
この男性が、休職をする前の6ヶ月間の残業時間は、月平均約135時間というもので、厚生労働省が定めた「過労死ライン」を大幅に超過していた事も明らかになり、京都南労基署は労災認定を下しています。
当時を知る王将社員らの証言によれば、この事実は氷山の一角だったようで、当時の「王将」ではサービス残業は当たり前であり、ほぼ全社員が1日10数時間の長時間労働を強制されるような空気があったようです。
また、売り上げ目標を達成できない場合の本部からの締め付けが厳しいため、店長が自腹で売り上げを補填し、月に10万円以上も埋め合わせる事もあったという証言も出ています。
こうした、あまりにも過酷なブラック体質によって、多くの社員が恨みを抱いたまま会社を辞めていったともされており、こうした恨みの蓄積が王将社長の射殺事件へと発展したのでは無いか?と見る向きもあったようです。
餃子の王将社長の射殺事件の真相④ 王将の強引な経営方針で自殺した取引先社長も
事件後に明らかになってきた情報によれば、「餃子の王将」のブラック体質は、従業員に対してのみ向けられたものではなかったとも見られています。
「餃子の王将」を運営する「王将フードサービス」は大東隆行さんが社長に就任する前に、経営難に陥っており、一時倒産寸前に前追い込まれました。その最中に社長に就任し、見事再建を果たしたのが大東隆行さんだったのですが、その際に断行した経営方針の変更によって、多くの取引先企業に打撃を与えたとされています。
中には、急激な「王将」の経営方針転換によって経営が立ち行かなくなったある中小企業の社長が自殺した事例も出ているようです。
また、別の取引企業では、王将側から過剰な値引きを要求され、それを渋っていたところ突然取引の停止を通告され、この時の相手企業側の担当者は責任を追及された挙句「呪い殺してやる」という遺言を残し自殺しています。
こうした事実から、外部にも「王将フードサービス」に対して強い恨みを抱いていた人々がいたのでは無いか?という疑いも出てきました。
餃子の王将社長の射殺事件の真相⑤ 半グレ集団「怒羅権」と揉めていたという情報も
事件の被害者・大東隆行さんが社長の座についてから「餃子の王将」は一気に経営を立て直し、一時は減少傾向にあった店舗数も右肩上がりに増加していました。
そうして急激に店舗数を全国に増やしていく最中の2012年12月、金沢市の繁華街片町と呼ばれる場所で、王将の出店を巡ってあるトラブルが発生しています。
この店舗に、近所のショーパブに務めるホスト風の男らが集団で押しかけ、全裸でカウンターに上って騒ぐなどし、それをネット上に公開。この騒動をきっかけにして同店舗は2013年9月に閉店に追い込まれています。
これを受け、王将側はこの時店舗で騒いだ10人の男らを相手取り、威力業務妨害、公然わいせつで刑事告訴します。
実はこの、10人の男らが務めていたショーパブは、関東連合とも繋がりのある半グレ集団「怒羅権(ドラゴン)」のメンバーが経営に関わっていた事が判明、そのショーパブは、王将が出店した場所に出店しようと計画していたところを、王将が横槍を入れる形で店舗を出店し、それに激怒した「怒羅権」のメンバーらが、店に押しかけたのが、この騒動の発端でした。
そして、この刑事告訴騒動からわずか2ヶ月後、餃子の王将社長の射殺事件が発生しているのです。裏社会をよく知る人々の間では、「怒羅権」による報復だったのでは無いか?との疑いが浮上していたようです。
ちなみに「怒羅権」は中国残留孤児らを中心とする半グレ集団で、チャイニーズマフィアとの繋がりも強いとされています。上述の中国人女のヒットマンの噂とも繋がる内容だと言えます。
餃子の王将社長の射殺事件の真相⑥ 創業者一族との確執の噂も
餃子の王将社長射殺事件で殺害された当時の社長・大東隆行さんは、元々は餃子の王将創業者であり、義兄でもある加藤朝雄さんの右腕として、創業期から王将をさせ続けた人物でした。
そして、大東隆行さんの前に社長を務めていた、加藤潔さんは、この加藤朝雄さんの息子にあたりますが、無謀な不動産投資を繰り返した挙句王将の経営を傾け、一時は倒産寸前に前追い込み、その責任を取って社長を辞任しているのです。
その後、経営陣らに推されて社長に就任したのが、大東隆行さんだったわけですが、この件をきっかけにして創業者一族の加藤家と大東隆行さんの関係は悪化したと言われています。
また、加藤潔さんには、長男がいるのですが、この長男が家族の反対を押し切って外国人女性と結婚したため、勘当されており、さらにその後妻にDVを働いて離婚となった挙句、今度はこの妻との間にできた息子を連れて失踪してしまうという問題行動を繰り返しているのです。
噂によれば、この加藤潔さんの長男は、自分こそが時期王将の社長であるという考えを持っているようで、自分を差し置いて社長となった大東隆行さんを逆恨みしていたのだそうです。
そのため、大東隆行さん射殺事件を裏で糸引いていたのは、現在も息子を連れて行方をくらませているという、この加藤潔さんの長男なのでは無いか?という噂が関係者の間で囁かれているのだそうです。
餃子の王将社長の射殺事件の真相⑦ 暴力団の抗争に巻き込まれた説
餃子の王将が瞬く間に全国規模のチェーンに成長した裏側には、創業者である加藤朝雄さんに盟友として、上杉佐一郎さんという人物が存在したからだと言われています。
この上杉佐一郎さんは、経済界や暴力団の世界にも強い影響力を及ぼす、超大物フィクサーと言える存在だったそうです。
「王将」創業者の加藤朝雄さんは、この上杉佐一郎さんの力を借りる事で、裏社会からの影響を受ける事なく全国に「王将」を展開する事ができたと言われています。
その後、加藤家と上杉家の関係は、加藤朝雄さんの息子で後継の社長となった加藤潔さんと、上杉佐一郎さんの異母弟にあたる上杉昌也さんという人物に引き継がれたそうです。
上杉潔さんは、こうした関係もあってか、上杉昌也さんが経営していた「センチュリーゴルフクラブ」が経営難に落ち至った際に、90億円近い融資を行い、この有志が焦げ付いたのが原因で一時「王将フードサービス」は倒産の危機に陥っています。
その責任を取る形で加藤潔さんは社長を辞任し、その後を大東隆行さんが受け継ぎ、思い切った不良債権処理を断行する事になります。この頃に、大東隆行さんが裏社会との関わりを断つために動いたのではないか?と見る向きがあり、これまでに関係のあった暴力団関係者との間にトラブルが生じたのではないかという説も出ています。
実は、問題のゴルフ場を、ある暴力団関連勢力が奪い取ろうという動きがあったそうで、こうした大きな裏社会の動きに巻き込まれる形で大東隆行さんは射殺されたのではと見る関係者も多いようです。
これを裏付けるように、大東隆行さんが射殺された現場から
餃子の王将社長の射殺事件の真相⑧ 中国マフィアによる報復説
2005年頃から、「餃子の王将」は中国進出を目指し、港町大連に1号店をオープンさせています。
中国で事業を展開するためには、役人や現地マフィアに対する周到な手回しが必要でしたが、この時、王将側の担当者が、現地コーディネーターの人選に失敗して中国マフィアとトラブルになり、新たなに別のルートからコーディネーターを雇って強引に計画を進めるという事があったようです。
また、王将側が、現地コーディネーターへの成功報酬を支払う約束を一方的に反故にしたという情報も上がってきているようです。
こうした一連の行為が現地の中国系マフィアの激しい怒りを買い、大連に出店した「餃子の王将」は執拗な嫌がらせ行為を受けるようになったそうです。
この現地の状況に焦りを覚えた大東隆行さんは、旧知の暴力団関係者の紹介を通じて、現地の有力実業家に事態の収拾を依頼してしまいます。これは中国マフィアのさらなる怒りを買う結果となります。
その報復のために、中国マフィアがヒットマンを差し向け、大東隆行さんは射殺されたとの見方も浮上していたようです。
餃子の王将社長の射殺事件の犯人逮捕…容疑者は暴力団幹部の田中幸雄
出典:https://news.nifty.com/
餃子の王将社長の射殺事件に関しては様々な説が浮上し世間の関心を集め続けていましたが、犯人が逮捕されることはなく迷宮入りとも言われていました。
しかし、2022年10月28日、特定危険指定暴力団・工藤会系の組幹部である田中幸雄という56歳の男が事件の容疑者として殺人などの疑いで逮捕され、事件は約9年が経ち急展開を迎えることになりました。
田中幸雄は2008年にゼネコン社員を狙った銃撃事件を起こしており、ヒットマンとしての前科があります。
こちらの事件も捜査は難航したようで、10年が経った2018年に田中幸雄は逮捕されており、2019年に懲役10年の実刑判決を受けたため、服役中に餃子の王将社長の射殺事件における殺人容疑で逮捕されることになりました。
前述の通り2015年に、犯人が残した遺留品から検出されたDNAが暴力団員のものと一致したという情報が公開されていましたが、この遺留品はタバコの吸い殻であり、暴力団員は田中幸雄であったようです。
タバコの吸い殻は偽装工作で第三者が持ち込んだ可能性なども排除できず、すぐには田中幸雄の逮捕に至りませんでしたが、吸い殻の燃焼実験を行った結果、現場で消されたと考えて矛盾がないとの鑑定結果が出たことなどから逮捕に踏み切ったとのことです。
田中幸雄は逮捕後も黙秘を続けており動機の解明には至っていませんが、警察は実行犯の田中幸雄の他に複数人が関わった組織的な犯行とみて捜査を続けています。
まとめ
今回は「餃子の王将」社長射殺事件についてまとめてみました。
事件は、王将本社にいち早く出勤した当時の社長の大東隆行さんが、身を隠していた何者かの襲撃を受けて銃撃され殺害されるというもので、長く犯人逮捕に至らなかったことで様々な憶測や説が流れていました。
事件から9年が経ちようやく犯人とみられる暴力団幹部の男が逮捕されましたが、殺害動機などについては未だに解明されていません。
さらなる真相解明に期待しつつ今後も注目を続けていきたいと思います。