坂本九のプロフィール

坂本九さんは1941年12月10日、荷役請負業の社長をしていた父親と母親の第9子として生まれます。

そんな坂本九さんが生まれた日は、第二次世界大戦のマレー沖海戦が起こった日で、幼少期は戦争の真っただ中だったため、母親の実家である茨城県笠間市に疎開します。

その後、高校生の時に両親が離婚した坂本九さんは、母親に引き取られたことで姓が大島へと変更になっています。

そしてこの頃からエルヴィス・プレスリーに憧れるようになった坂本九さんは、プレスリーの物まねで仲間内の人気者となります。

バンドから始まった坂本九の音楽

高校生になった坂本九さんは、当時若者に人気だったロックン・ロールに熱を上げ、立川の将校クラブでアメリカ人を相手に初めて人前で歌います。

1985年、当時ロカビリーバンドとして活動していた井上ひろしさんとザ・ドリフターズに加入した坂本九さんは、ボーカル兼ギターを担当します。

同年8月には、ロカビリー歌手として第3回日劇ウエスタンカーニバルに出演し、新人賞を受賞しています。

そんな坂本九さんは当時、母親の反対を押し切って芸能活動を行っていたのですが、ふと間違いではないかと思い始め、「芸能界を一旦休業して学業に専念する」と引退したのです。

しかし、周囲の説得でパラダイス・キングの一員としてビクターレコードと契約し、『題名のない唄だけど』で歌手デビュー。残念ながら、この曲はヒットしませんでした。

若い頃に世界的スターとなった坂本九　

その後の1960年、東芝音楽出版（東芝レコード）に移籍した坂本九さんは、移籍後の第1弾シングル『悲しき六十才』が10万枚を売り上げ、初のヒットとなります。

♪ 坂本九・ダニー飯田とパラダイス・キング — 悲しき六十才 (1960年) [作詞]青島幸男,[作曲]アザム・バークレイ #坂本九・ダニー飯田とパラダイス・キング #1960年 #1960年の曲 pic.twitter.com/V3sDJV7sJJ

— 放蕩息子 (@_h_i_d_e) June 15, 2016

翌1961年、20歳の時にリリースした『上を向いて歩こう』が日本国外でも大ヒットし、作詞の永六輔さん、作曲の中村八大さんと合わせて“六八九トリオ”と呼ばれたのです。

そして1963年、『SUKIYAKI』というタイトルでアメリカでもリリース。

ヒットチャート誌『ビルボード』の “Billboard Hot 100” で、3週連続1位を獲得し、キャッシュボックス(Cash Box)誌でも4週連続1位を獲得しています。

【６月１５日は何の日フッフ〜】それは１９６３年（昭和３８年）のこと・・坂本九の『上を向いて歩こう（SUKIYAKI）』がアメリカのヒットチャート（Billboard Hot １００）で１位を獲得した日です。現在もアジア圏の楽曲によるBillboard Hot １００の１位獲得は『上を向いて歩こう』のみ。 pic.twitter.com/9MQbmkGbeg

— 三十坪の秘密基地 (@30tsubo) June 15, 2018

ちなみに、 “Billboard Hot 100” で1位を獲得した日本人アーティストは現在でも坂本九さんだけです。

その後の1964年、『上を向いて歩こう』が米国内でレコード累計販売枚数が100万枚を超えたため、坂本九さんは日本人初の『ゴールドディスク』を受賞しています。

こうして、若くして世界的スターとなった坂本九さんのヒット曲はこちらです。

上記以外にも数々の名曲を送り出しています。

☆ 坂本 九　明日があるさ
☆ https://t.co/15j2ibmX2g pic.twitter.com/bOcsDk5FvD

— 里芋☆ボケ作 (@satoimo23) April 28, 2018

坂本 九 – 心の瞳 / 懐しきlove-song – Single #nowplaying pic.twitter.com/6vHYbYvvF1

— i __ i (@kiri7_net) July 30, 2018

坂本九さんが結婚した嫁は女優・柏木由紀子　

坂本九さんは1971年12月8日、女優の柏木由紀子さんと結婚しています。

東京都世田谷区で生まれた柏木由紀子さんは、3人姉妹の末っ子で引っ込み思案だったそう。

母親の勧めでカナリヤ児童合唱団に所属、小学生5年生の時には、芸能事務所である劇団若草に入団しています。

そんな柏木由紀子さんは、雑誌『女学生の友』などでモデルを務め、高校生の時には松竹映画『明日の夢があふれている』で映画デビューしています。

また、その時に共演した三田明さんの所属事務所の勧めで、翌1965年に『若い真珠』でレコードデビューも果たしています。

1966年には、テレビドラマ『東京の人』でヒロインを務めた柏木由紀子さんは、東宝テレビ部に所属し、数々のテレビドラマで活躍します。

そして1969年にマドンナ教師役に抜擢された『炎の青春』や、翌1970年の『細うで繁盛記』で人気を博したのです。

きっかけは坂本九からのアプローチだった

当時、大人気歌手だった坂本九さんと、女優として活躍していた柏木由紀子さんの出会いは、1968年の夏、撮影スタジオで初めて顔を合わせたことだったそうです。

そして付き合うようになったきっかけは、坂本九さんからの猛烈なアプローチだったそうです。

坂本九さんは、「午後から始まるスタジオをちょっと見にこない？」と柏木由紀子さんを誘い、台本の片隅に電話番号を書いて渡したそうです。

しかしその時は電話をしなかった柏木由紀子さんですが、それから1年ぐらいして陣中見舞いに行った際、また楽屋に通されてメモを渡されたそうです。

こうして坂本九さんの2度のアプローチの末、交際に発展したそうです。

交際から約1年後に結婚した坂本九と柏木由紀子　

こうして交際から約1年後の1971年12月8日、坂本九さんと柏木由紀子さんは結婚しています。

挙式は、坂本九さんの幼少期の疎開先である茨城県笠間市の笠間稲荷神社で行っています。

坂本九と柏木由紀子の新婚旅行（パリ）の写真がおしゃれ「徹子の部屋」より… pic.twitter.com/hX2R8KlKAb

— キネコ (@kinekoV) August 3, 2016

翌1972年5月には、ヨーロッパへ新婚旅行をしている坂本九さんと柏木由紀子さんですが、ずっとカメラマンも一緒だったそうです。

坂本九の死因は飛行機事故だった…

数々のヒット曲を世に送り出し、世界的スターとして活躍していた坂本九さんですが、1985年8月12日、43歳という若さで亡くなっています。

日本航空123便の墜落事故で突然死した坂本九さん

坂本九さんの死因である日航機墜落事故は、1985年8月12日に発生し、悲運な飛行機事故として今もなお語り継がれています。

1985年（昭和60年）8月12日午後6時56分30秒、東京・羽田空港発、大阪・伊丹空港行の同社定期便だったJAL123便が、群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根（標高1,565メートル、通称：御巣鷹の尾根）へ墜落した事故である。

 

引用：ウィキペディア『日本航空123便墜落事故』　https://ja.wikipedia.org/

そして乗客乗員524名のうち、520名もの人が亡くなったのです。

坂本九の死因となった日航機墜落事故の原因と真相

ボーイング社の修理ミス

乗員乗客合わせて524名中、520名もの命を奪った日航機墜落事故ですが、原因はボーイング社の不適切な修理だと言われています。

実は墜落事故を起こしたJAL123便は1978年6月2日、羽田発伊丹行き115便として着陸しようとした際、機体底部が滑走路に接触する「しりもち事故」を起こしていました。

そしてこの事故の修理はボーイング社が行いましたが、後部圧力隔壁の修理の際に人為的ミスを起こしていたのです。

修理ミスは事故の7年前、別の事故でボーイングがこの隔壁を修理したときに起きた。2列のリベット（鋲）でとめるべきところを1列でとめてしまったため、強度不足になった隔壁が飛行中に破れ、機内の空気が尾部へ流入して垂直尾翼を破壊し、事故機は制御不能になった。これが事故の真相だった。

 

引用：日航機墜落現場に派遣された米国事故調査官の手記「修理ミスを発見」https://dot.asahi.com/

日航機墜落事故は”墜落”ではなく“撃墜”された！？

日航機墜落事故は、ボーイング社のヒューマンエラーが原因で起きたと言われていますが、実は自衛隊のミスにより撃墜されたのでは？とも言われているそうです。

なせこのような噂が浮上したかと言うと、日航機墜落事故から1年後に自衛隊のパイロット2人が自ら命を絶ったことがきっかけだそうです。

そしてこの2人に続き、次々と自衛隊のパイロットが自ら命を絶ったそうです。

こうしたことから、日航機墜落事故は自衛隊の戦闘機による誤射によるものではないかという説が浮上したのです。

こちらはJAL123便の乗客が事故直前に撮影した画像ですが、実際にオレンジ色の飛行物体が周辺を飛行しているのです。

こうしたことから、ヒューマンエラーで起こった事故ではなく、自衛隊に撃墜され、それを隠すために現場の特定や救出等も遅らせたのではと言われています。

つまり、本件は修理ミスに起因する事故ではなく、「外部要因によって墜落させられた事件であり、それを隠すために組織的な隠ぺい工作が行われ、意図的に現場の特定や救出等も遅延された可能性がある」ということだ。

 

引用：520名が犠牲になった33年前の日航機墜落に新証言。地元民たちが目撃した光景とは!?　https://ddnavi.com/r

実際、事故当日に現場を取材するために駆け付けた3人のフリージャーナリスト達は、自衛隊から上がってきた事故現場の報告にかなりばらつきがあったといいます。

藤原　自衛隊は、墜落当日の夜に現場を確認しています。ところが、自衛隊から上がってきた墜落現場の情報は3地点、しかも位置にかなりばらつきがありました。

米田　防衛庁(当時)の公式発表は御座山北斜面、御座山南斜面、扇平山の北側、御座山の東5kmと、次々に変わりました。

 

引用：http://gehttpsndai.ismedia.jp/

坂本九の遺体の状態は？遺書はあった？　

突然の飛行機事故で命を落とした坂本九さんですが、遺体は見つかったのでしょうか？

そして遺書はあったのでしょうか？

事故から99時間後に遺体が確認された坂本九　

坂本九さんの遺体が発見されたのは、事故から2日後の14日頃と言われています。

しかし、遺体の損傷が激しかったことから、坂本九さんと断定されたのは歯形からだったそうです。

その後、事故から99時間後の16日、坂本九さんの遺体は家族によって確認されています。

遺体の損傷が酷かった坂本九さんですが、普段から身に着けていた笠間稲荷のペンダントが胸に刺さっていたこと、そして首が太かったことから、家族はすぐに坂本九さんだと分かったそう。

また、坂本九さんは『安全姿勢』をとった状態で発見され、即死だったそうです。

遺書は残せなかった坂本九　

日航機墜落事故で亡くなった方の中には、遺書やメモを残している方もいたそうです。

実は、坂本九さんは機内にボストンバッグを持ち込んでおり、その中に遺書がないか家族も淡い期待をしたそうです。

そして坂本九さんのバッグの中に、録音機能付きのウォークマンが入っていたので、家族は期待しながら聞いてみたと言います。

しかし、ウォークマンには、坂本九さんが亡くなった年にリリースされた『We Are The World』しか入っておらず、遺書はなかったそうです。

坂本九と嫁・柏木由紀子の娘とは？

1971年に結婚した坂本九さんと柏木由紀子さんには、娘が2人います。

そんな坂本九さんの娘は、坂本九さんが日航機墜落事故で亡くなった時はまだ小学生で、柏木由紀子さんは女手1つで育ててきたのです。

坂本九さんの長女：大島花子　

坂本九さんの長女・大島花子さんは、坂本九がさん亡くなった時、まだ11歳でした。

そんな大島花子さんは、『歌が大好きだった父親が喜んでくれたら』と、現在は歌手・シンガーソングライターとして活躍しています。

また、自身の経験（11歳で父親を亡くして）から、グリーフケアについて学ぶようになり、年に2回『Concert for grief』と題したホールコンサートを開催しています。

ちなみにグリーフケアとは、大切な人を亡くし悲しんでいる人に寄り添い、援助することです。

日航機墜落事故がテレビで速報されたのが19時30分頃で、母親である柏木由紀子さんと妹はお風呂に入っていたそうです。

そのため、第一報を家族で最初に知ったのは長女・花子さんでした。

当時11歳だった花子さんは、『いまだに思い出すとつらく、生々しくもある』と言います。

坂本九さんの次女：舞坂ゆき子　

坂本九さんの次女・舞坂ゆき子さんは、坂本九がさん亡くなった時、まだ8歳でした。

そんな舞坂ゆき子さんは1996年に宝塚歌劇団に入団し、2002年に退団後の現在は、歌手・女優として活躍しています。

父親・坂本九さんが亡くなった時、愛犬のマルチーズに癒されたという舞阪ゆき子さんは、ドッグセラピストの資格を持っており、ドッグウェアブランド「chu♥che」も立ちげています。

坂本九さんの次女・ゆき子さんは、事故当日に父親である坂本九さんが発した不可解な一言を忘れることが出来ないと言います。

坂本九さん、日航機事故直前の“不可解”な行動…家族が明かす#坂本九 #坂上忍 #シンソウ坂上 #日航機事故 https://t.co/W5dK9Ho5Hq

— マイナビニュース (@news_mynavi_jp) August 7, 2019

そんな坂本九さんは事故当日、事故を予測していたのか、空を見上げて次女・ゆき子さんに『今日は雲が速いから飛行機に乗りたくないんだよね』とポツリといったんだとか。

ゆき子さんは幼いながらに、そんな父親の言葉が引っ掛かったそうです。

次女の舞子さんの記憶に残る坂本さんの一言。
事故を予測していたのか、坂本さんは事故当日の朝に空を見上げて、「今日は雲が速いから飛行機に乗りたくないんだよね」とつぶやいた。
舞子さんはその時、「何でそんなことを言うんだろう」と、疑問に思ったことを覚えているという。

 

引用：日航機墜落事故から34年…坂本九さんが生前最後の番組で歌ったあの“名曲”に家族は救われた　https://www.fnn.jp/

坂本九の現在

坂本九さんが日航機墜落事故で亡くなってから、2020年で早35年が経とうしています。

坂本九ファミリー”ママエセフィーユ＂クリスマスコンサート2017。今年で１２回目！坂本九も「出演」するこのコンサート、銀座ヤマハホール。ママの「古希」（内緒だけど！）のお祝いも兼ねて。家族の絆をどうぞぜひ。本日10時から先行発売です。https://t.co/2prEG01sl4 pic.twitter.com/FrFvdW1WmS

— 大島花子🍎 (@hanakooshima) October 16, 2017

しかし35年経った現在も、嫁である柏木由紀子さんは再婚せず、娘2人と、亡き坂本九さんを思いながら、ユニット『ママエセフィーユ』として毎年クリスマスコンサートを行っています。

そして坂本九さんの歌は数々の大物アーティストにカバーされたり、CMで使われたりして受け継がれています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

昭和を代表する歌手で世界的にも有名な坂本九さんについて、若い頃や結婚した嫁・子供、そして坂本九さんの命を奪った飛行機事故についてまとめました。

数々の名曲を世に送り出してきた坂本九さんは、柏木由紀子さんと結婚し子宝にも恵まれ幸せに生活していましたが、1985年、日航機墜落事故により亡くなっています。

しかし、亡くなって25年が経つ現在も、坂本九さんは家族に愛され、そして数々のアーティストにカバーされるなどして歌も受け継がれています。