緒形直人は演技力が高い2世俳優

一般的に「2世タレント」と言うと、何かと親と比較され、親よりも実力が低いことが残念がられるケースが多いですよね。

しかし、緒形直人さんはそんなジンクスを一蹴するような、演技力の高さで知られる俳優です。

まずは、緒方直人さんのプロフィールや経歴について見ていきましょう。

緒形直人のプロフィール

緒形直人さんは、中学校までを地元・横浜市の学校に通い、高校は東京都にある私立和光学園高校に進学しました。

同じ高校を卒業した芸能人には、榎本佑さん、大原櫻子さん、ハマオカモトさんがいます。

その後、大学には進学せずに青年座研究所に入所し、演技の勉強を本格的にスタート。

1988年に公開された映画「優駿 ORACIÓN」で主演し、俳優デビューを果たしました。

一気に知名度を上げて、「北の国から」「同・級・生」、NHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANG」など数多くの作品に出演しています。

役作りに欠かせない履歴書

演技力が高く評価されている緒形直人さんは、ジックリと役に向き合う真摯さが知られています。

デビュー当時から欠かさない習慣として、役が決まると必ず「役の履歴書」を作り上げるそうです。理解が深まり、監督と役のイメージを合わせるツールとしても活用しているそうです。

若者を見守る心優しい男性から、厳格なイメージが根強い織田信長役まで、緒形直人さんがカメレオンのように自在に演じ分けることができるのは、こういった努力の賜物なのでしょう。

緒形直人の家族①　結婚した嫁は女優・仙道敦子　【馴れ初めも紹介】

緒形直人さんと仙道敦子さんは1993年に結婚しました。金屏風を背景にした結婚会見を開いています。

まずは仙道敦子さんのプロフィールから確認しておきましょう。

仙道敦子のプロフィール

仙道敦子さんは、子供の頃に児童劇団ひまわりに所属していました。1980年からテレビドラマに出演し、名子役として活躍しました。

1984年には映画「白蛇抄」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。同年、「青いSunset」で歌手デビューも果たしています。

1990年代に入ると、次々にトレンディドラマに出演して、大人になっても人気を保つ稀有な女優として認められていました。

ドラマ共演がきっかけで結婚

仙道敦子は女優に復帰している

子育てがひと段落したのか、2018年に女優復帰した仙道敦子さん。2020年3月にもドラマ「金魚姫」に出演し話題になりました。

緒形直人の家族②　父親は名俳優・緒形拳

緒形直人さんの父親は、無名の俳優から突然ブレイクを果たし、スターダムにのし上がった緒形拳さんです。渋い演技で昭和の名俳優の1人として知られています。

2004年からの闘病生活の末、2008年に死去されました。

これまでの演劇界への貢献を称えて、日本政府から「旭日小綬章」を授与されています。

緒形拳のプロフィール

緒形拳さんは、高校を卒業後に新国劇に入団し、演技の勉強をしつつ俳優・辰巳柳太郎さんの付き人をしていました。

1960年、舞台「遠い一つの道」において主人公のボクサー役に抜擢され、後にこの作品は映画化されて、映画デビューも果たしています。

緒形拳さんがブレイクしたのは、1965年のNHK大河ドラマ「太閤記」において豊臣秀吉役を好演したことがきっかけです。

1965年以前の大河ドラマはベテラン俳優がメインキャストでしたが、この作品では、メインキャストを若手のみで構成するという思い切った演出が功を奏して、緒形拳さんも一躍人気者に。

大河出演後、テレビや映画の仕事で多忙になった緒形拳さんですが、役作りのために資料の本を読み込む熱心さを持っていることでも知られていました。

自宅を整理したところ、資料の本だけで4000冊も出てきたのだとか。

そのDNAは、息子の緒方直人さんに引き継がれていると言っていいかもしれませんね。

最期まで俳優であり続けた

緒形拳さんは、2000年頃から慢性肝炎を患っていたのですが、俳優の仕事に差し障るという理由により入院を拒否。がんへとシフトしても、在宅治療を希望した緒形拳さん。

緒形直人さんに向かって「病気のことは絶対言ってはいけない。俺は大丈夫だ。強い気持ちで仕事に臨み病気に勝ちたい」と、言い聞かせるように話していたことが明かされています。

遺作となった作品は「風のガーデン」でした。

ロケ地は北海道で、緒形直人さんは様子見も兼ねてロケ地近くの美術館に行く約束をしたものの、「撮影が終わる日まで気合を入れたいから」との理由で延期になったそうです。

2008年10月4日、容態が急変した緒形拳さん。病院に運び込まれると、家族と親友の津川雅彦さんに看取られて最期を迎えたのです。

緒形直人の家族③　母親は女優・高倉典江

かなり前に芸能界を引退している？

緒形直人さんの母親は、新国劇で女優を務めた高倉典江さん。現在は芸能活動をしていないようです。

高倉典江さんは1937年8月25日生まれで、新国劇に所属し、1963年から1964年に公開された映画「奇怪黒猫組 三部作」「おれは侍だ命を賭ける三人」に出演したことが分かっています。

旦那・緒形直人さんとは、7年間の交際を経て結婚。その後の情報が無いことから、出産を機に芸能活動からは身を引いたのかもしれませんね。

緒形直人の家族④　兄弟は俳優・緒形幹太

緒形直人さんは緒形拳さんの次男であり、兄の緒形幹太さんがいます。

緒形幹太のプロフィール

緒形直人さんと誕生日が10ヶ月違いの緒形幹太さん。

年子で1年の数カ月は同じ年齢になることや、柔らかい雰囲気の風貌が似ていることから、2人は双子と間違われることもあったそう。

緒形幹太さんは、TBSのプロデューサーからスカウトされたことがきっかけで芸能界入りしています。

1989年に放送された単発ドラマ「淋しい女は太る」でデビューを飾ると、その後は時代劇や土曜ワイド劇場など2時間サスペンスドラマに数多く出演してきました。

2015年以降は、書道家としての活動も行っています。

緒形直人の家族⑤　息子も俳優として活躍中

緒形直人さんと仙道敦子さんの長男は、俳優の緒形敦さんです。2017年にデビューし、大きな話題を呼びました。

緒形敦のプロフール

緒形直人さんの長男として誕生した緒形敦さんは、幼い頃からファッションや音楽が大好きで、学生時代はファッションデザイナーを夢見たこともあったそうです。

高校からはアメリカに留学していました。大学に進学するか、俳優になるかを悩んだ結果、俳優になる道を選択。

2016年、父親が緒形直人さんであることを隠して、スターダストプロモーションのオーディションに合格したことがきっかけで、芸能界に入りました。

デビュー作は陸王

緒形敦さんがデビューしたのは、2017年10月のこと。TBSの日曜枠ドラマ「陸王」に出演しました。デビューが決まると各メディアで取り上げられています。

この作品は池井戸潤さん原作の同名小説で、老舗の足袋メーカーが陸上用のシューズ開発に奮闘するストーリーです。

老舗足袋メーカーの社長の息子である大地役を山崎賢人さんが演じています。緒形敦さんは幼馴染の広樹役を演じました。

ネットでは、「イケメン」だと風貌を絶賛する声とともに、「2世だと名乗らない方が良いのでは？」と色眼鏡で見られることへの懸念の声も寄せられました。

緒形敦さんは2世どころか3世俳優なので、プレッシャーを感じていることをインタビューで明かしています。

緒方直人の家族⑥　長男以外の子供は何をしている？

緒形直人さんは嫁の仙道敦子さんとの間には、長男の緒形敦さん以外にも子供が2人います。

年齢的には、現在学生の可能性が高いのですが、どこの学校に通っているのでしょうか。写真は公開されているのでしょうか。

長女と次男について調査しました。

年齢以外は非公開

緒形直人さんの次男と長女については、一般人だからか各種情報は非公開です。分かっていることは、2020年時点で次男は20歳、長女は14歳という点です。

年齢的には、次男は大学生で長女は中学生ということになりますね。2人が通っている学校について調査しましたが、ハッキリとした情報はありませんでした。

今後、2人が芸能界デビューする日が来たら、新たな情報が入るかもしれません。

緒形直人の自宅が豪華だと話題に

ここからは、緒形直人さんの自宅について紹介します。

自宅は横浜に所在する豪邸

緒形直人さんの自宅は、神奈川県横浜市鶴見区にあります。自宅住所は明かされていませんが、Googleマップで上空から見た自宅の画像がネットで出回っています。

画像を見る限り、周囲の住宅と比べてもその敷地面積や建物の大きさは段違いで、樹木が多く植えられている広い庭が見えます。部屋数もかなり多そうですよね。

ネットでは、個人のブログなどで「緒形直人さんの自宅が近所にある」という内容や、家の写真をアップしている人もいて、周辺では有名な家のようです。

贅を凝らした自宅で、かなりの豪邸であることは間違いありません。

緒形直人は干されて収入激減って本当？噂と真相

ここ数年、緒形直人さんの姿を見る機会が減っていると感じている人もいるのではないでしょうか。

実は、緒方直人さんは干されて収入が無い、という噂も囁かれています。

意図して仕事を減らしていた

緒方直人さんの仕事が減っているのは事実です。ただし、干されたわけではなく、自ら仕事量を調節しているようです。

仙道敦子さんとの結婚後から仕事を減らし始めたとのことですから、1993年から継続していることになりますね。

緒形直人さんが物心がついた時には、父親の緒形拳さんは昭和のスターとして多忙な日々を送っていました。

生活の心配はありませんでしたが、やはり父親が不在がちで幼少期の緒方直人さんは寂しい思いをしてきたそう。

そのため、家族に寂しい思いをさせくないと考えた緒形直人さんは、意図して仕事をセーブするようにしてきました。

仕事を減らしているからには、収入も比例して減っているのかが気になるところですが、年収は非公開で不明でした。

緒形直人の現在

2020年現在53歳を迎えた緒形直人さんについて見ていきましょう。

干されていると噂になるほど見かける機会が減った緒方直人さんですが、どのような芸能活動をしているのでしょうか。

2020年の出演作品は？

緒方直人さんが2020年に出演した作品は、WOWOWドラマ「コールドケース3～真実の扉～」、TBSドラマ「半沢直樹II・エピソードゼロ〜狙われた半沢直樹のパスワード〜」です。

映画は「Fukushima 50」「もみの家」に出演しています。

仕事量をセーブしているとは言っても、きちんと成果を残していますね。

東映グループ会長の死去に哀悼の意を表明

出典：https://pixabay.com/

2020年11月、東映グループの会長である岡田裕介さんが死去したと報じられました。

かつて岡田裕介さんが映画プロデューサーとして活動していた時の作品「きけ、わだつみの声」に緒方直人さんが出演して以来、2人は親交を深めていたそうです。

取材でコメントを求められると、「来月に会う予定をしていたのに、ただ残念でなりません。突然の訃報に言葉が見つかりません」と、ショックを隠し切れない様子でした。

まとめ

緒形直人さんは、昭和の名俳優・緒形拳さんの次男です。1989年に「優駿 ORACION」で俳優デビューを飾ると、様々なドラマや映画に出演し、売れっ子俳優として順調に歩んで来ました。

そんな緒形直人さんは、父親だけではなく母親は元女優の高倉典江さん、兄は俳優の緒形幹太さん、息子も2017年に俳優デビューを飾り、芸能一家として知られています。

プライベートでは、1993年に女優の仙道敦子さんとの結婚を発表。1996年には長男の緒形敦さんが誕生。その後は次男と長女が誕生し、5人家族になりました。

父親が売れっ子であったが故に寂しい思いをして育った経験から、緒形直人さんは家族に寂しい思いはさせまいと、仕事をセーブしているようです。

自宅は神奈川県横浜市内にあり、敷地面積の広い日本家屋風の豪邸に住んでいることが分かっています。

2020年に53歳を迎えた緒形直人さんは、仕事量を調整しつつも俳優として出演作品を伸ばしています。一方、嫁の仙道敦子さんが2018年に約20年ぶりとなる女優復帰したことも話題に。

これから先の緒形直人さんと家族の活躍が楽しみですね。