矢崎滋はマルチに活動した俳優・タレント

矢崎滋さんは、これまでCM「白鶴まる」やドラマ「はね駒」など数々の作品でバイプレーヤーとして活動してきた俳優です。

しかし、2014年以降から俳優活動をぱったりしておらず、心配をする声が多く聞かれていました。

そんな矢崎滋さんですが、2020年に矢崎滋さんの生活ぶりが報道されて注目を集めています。

最近テレビに出演していないため、矢崎滋さんをご存知ない方もいるかもしれません。まずは、プロフィールや学歴、意外な趣味について紹介しましょう。

矢崎滋のプロフィール

矢崎滋は高学歴俳優？東大中退後に演技の道へ

矢崎滋さんは東京都出身で、筑波大学附属駒場高等学校を経て東京大学文学部に入学しています。

しかし、東大を中退して演技の道を選び、その後、舞台芸術学院夜間部を卒業しました。

このため、最終学歴は専門学校卒業になります。

ちなみに、筑波大学附属駒場高等学校は東京都世田谷区に所在する中高一貫の国立男子校で、「筑駒」の通称で呼ばれる名門校。

偏差値は78で、東京都の学校ではお茶の水女子大学付属高等学校、筑波大学付高等学校と同じく都内トップです。

意外な高学歴ぶりに、タモリさんからは「無駄に高学歴」といじられていました。

矢崎滋は大のタイガースファン

矢崎滋さんは、阪神タイガースの大ファンとして知られています。

2003年には、リーグ優勝が見えてきた時に「優勝の瞬間を大阪で見たい」と考えて、全ての仕事をキャンセル。

荷物をまとめ、優勝する日まで大阪のホテルで泊まりこみを開始したようです。

ただ、球場に足を運んでいたわけではなく、ホテルの部屋からテレビで試合を観賞していただけだそう。

そのため、「球場に行かないなら、大阪のホテルで見なくてもいいじゃないか」というツッコミを多数受けたようです。

矢崎滋さんにとっては、大阪の地で優勝を見守ることに意味があったのでしょう。

矢崎滋の若い頃の経歴①　学者である父親と同じ道を目指していた

味のある演技で出演作品にインパクトを与えてきた矢崎滋さんは、根っからの俳優のように見えますが、実は若い頃、父親である矢崎源九郎さんの背中を追いかけていました。

父親・矢崎源九郎さんは言語学者、翻訳家、大学教授などアカデミックな領域で知られる人物でした。

矢崎滋さんが父親と同じ道を歩むのを断念してしまった理由も見ていきましょう。

矢崎源九郎のプロフィール

矢崎源九郎さんは、成城高等学校を経て東京帝国大学（現在の東京大学）を卒業しました。戦後は東京教育大学の教授に就任。

一方でアンデルセン、イプセンなどの北欧作家の作品を翻訳し続けて、1961年と1965年に世界童話文学全集の翻訳で「産経児童出版文化賞」大賞を受賞しています。

1966年に胃がんの手術をしたものの、容態が悪化した1週間後に45歳の若さで死去しました。

矢崎源九郎さんが手掛けた翻訳は、後の児童文学に影響を与えたとして、現在も功績が称えられています。

資質の違いを悟り挫折

偉大な父親の背中を子供の頃から見て育った矢崎滋さんは、同じ道を歩むために高校生の頃には英語、スペイン語、ロシア語など複数の言語の勉強を開始しました。

しかし、いざ勉強を始めてみると言語に関しては父親の能力は桁違いだと痛感したそうです。

矢崎滋さんは到底かなわないと悟り、言語学者の道を諦めて東京大学を中退しました。

才能のある親の元に誕生した子供の苦悩を、若いうちに味わったということですね。

もし、ここで諦めなかったら「俳優・矢崎滋」は誕生しなかったかもしれません。

矢崎滋の若い頃の経歴②　俳優の道へ

父親と同じ言語学者の道を諦めた矢崎滋さんは、演技の道を選び、劇団に入団して俳優活動の第1歩を踏み出します。

ここからは、矢崎滋さんが飄々とした雰囲気を醸し出すベテラン俳優になるまでの経歴について紹介します。

座長としても活躍していた

1968年に劇団四季に入団し、舞台俳優として歩み始めた矢崎滋さんは、在団中に浅利慶太さんが演出した「ブラックコメディ」で主演も務めています。

1974年からは独立して、ドラマや映画に出演し始めたことで、少しずつ知名度を高めてきました。

1987年には、自身で劇団「東京芝居倶楽部」を旗揚げして、座長として活動。

さらに後進育成の一環として、福山大学客員教授にも就任して演技や演出論の授業を受け持った経歴もあり、かなり幅広い活動をしていました。

矢崎滋の若い頃の経歴③　タレントとしても引っ張りだこ

俳優のみならず、バラエティ番組やクイズ番組にも多数出演してきた矢崎滋さん。

NHK「クイズ日本人の質問」、TBS「さんまのSUPERからくりTV」、フジテレビ「なるほど！ザ・ワールド」など出演作品には、枚挙に暇がありません。

頭の回転が速いことから、クイズ番組では難問の正答率も非常に高く、バラエティでは共演者との軽快なトークがお茶の間に受けており、タレントとして大活躍していました。

矢崎滋が結婚した元嫁と離婚理由

矢崎滋さんのプライベートの情報が気になりますよね。

あまり知られていませんが、離婚歴があるんです。元嫁は一般人で、氏名や顔写真は公開されていません。

長らく、矢崎滋さんは同性愛者だったため離婚に至った、という噂がまとこしやかに囁かれ続けていますが、本当でしょうか。

むしろ女性問題で離婚していた

矢崎滋さんが結婚した時期は分かっていませんが、30代で離婚しています。

離婚理由として、同性愛者だった矢崎滋さんが嫁を捨てて男性の恋人と同棲し始めたことがバレて、出演中だったCMスポンサーが怒って降板、最終的に離婚に至ったと噂が流れました。

この噂について、矢崎滋さんは後年「自分で言うのもなんだけど、俺、女好きで有名だったよ」と噂を否定しています。

同性愛者ではなく、むしろ女性関係で離婚に至った可能性が高そうです。

矢崎滋と元嫁との間に子供はいる？

元嫁との間に子供がいたのかが気になりますね。過去を調査したところ、息子がいるのではないかと言われています。

ただし、矢崎滋さんが子供について言及していないので、噂レベルであり、信憑性の高いソースは見つかりませんでした。

かなり前に離婚しているので、意図して子供についてコメントしないようにしているのかもしれません。

矢崎滋の代表作品まとめ

矢崎滋さんはこれまでにテレビドラマや映画、舞台など数多くの作品に出演していますが、その中でも印象に残る作品を紹介します。

白鶴まる

矢崎滋さんといえば、白鶴酒造の「白鶴まる」のCMを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

日本全国の漁港をまわり、地元漁師が作る郷土料理を紹介するというシリーズもののCMで、約20年に渡り、矢崎滋さんが出演し続けました。

ちなみに、2006年9月からはともさかりえさん、2009年9月からは氷川きよしさん、2015年からはTOKIOの城島茂さん、2020年からは読売巨人の丸佳浩さんがCMに出演しています。

はね駒

NHKの朝ドラ「はね駒」は、1985年10月から1986年4月までの期間に放送され、最高視聴率49.7%を叩き出した大ヒットドラマです。

はね駒は「おてんば娘」を意味し、明治から大正時代の女性記者の活躍を描いた作品。

主演の「橘りん」を演じたのは斉藤由貴さんで、橘りんの生涯に大きく関わるキーマンである中河鶴次を演じたのが矢崎滋さんです。

その他のメインキャストには、渡辺謙さん、小林稔侍さん、樹木希林さんなど実力派俳優が周囲を固めていました。

矢崎滋は芸能界を引退していたことが判明

2022年1月現在、矢崎滋さんは74歳を迎えていますが、テレビで見かけなくなったのはコロナ禍のせいではなく、芸能界を引退していたからでした。

2020年9月29日の「週刊女性PRIME」に、矢崎滋さんの引退の理由や、現在の生活について密着取材した記事が掲載されて話題になりました。

隠居生活を送っている矢崎滋さんの詳細な様子を紹介します。

連絡が付かず心配されていた

2020年9月29日–10月6日号の「週刊女性PRIME」を飾ったタイトルは「矢崎滋、『白鶴まる』CMでおなじみの俳優が東北で送る“哀愁に満ちた余生”」というもの。

記事によると、2014年のドラマ出演を最後に矢崎滋さんは、芸能関係者の誰とも連絡をとっておらず、かつてが所属していた劇団事務所とも2020年に入ってすぐに契約解除していました。

また、同じ劇団で仲の良かった俳優の松沢英明さんも「何年か前に携帯に電話したら、番号が変わっていて別の人が出て」と矢崎滋さんを心配していたといいます。

東北の田舎町にいるとタレコミが

矢崎滋さんの居場所が発覚したのは、旧友を名乗る人物から「矢崎君は、東北にある田舎町のホテルで暮らしている」というタレコミが入ったことがきっかけでした。

情報を受けた週刊誌記者が訪れたのは、東北地方の寂れた駅近くに立つ簡素なビジネスホテル。

記事には、お世辞にも綺麗とは言えないホテルの一室が今の矢崎滋さんの自宅になっていて、1泊1万円の部屋を長期滞在で1泊5000円にまけてもらって住んでいる、と書かれています。

つまり、矢崎滋さんはホテルの部屋代として月々15万円を支払っているということですね。

近所に住む人の話によると「矢崎滋さんを見かけることがあったけど、こんなところに住んでいるはずがない。きっとロケか何かだろう」と考えていたとのことでした。

地元の人でさえも矢崎滋さんが住んでいることを知らず、もしタレコミがなかったら、東北の田舎町でひっそりと隠居生活を送っていることは永遠に公にならなかったかもしれません。

東北のホテルを選んだ理由は？

記者が矢崎滋さんのホテルの部屋を訪ねて、生活ぶりについて質問をぶつけています。

何の由来もない、東北の寂れた田舎町を選んだ理由や、コスパが高いホテルよりも一軒家を借りた方がいいのではないかという質問に、矢崎滋さんは以下のように回答しています。

「俺の計算だと月30万円はかかるよ。
ここならトイレットペーパーも補充してくれるし、掃除もタダ。
冷蔵庫やテレビが壊れても交換してくれます。
近くに場外馬券売り場があって、そこで馬券を買うためにここに泊まっているうちに居ついたっていうか……。」

 

引用：矢崎滋、東北で送る“哀愁に満ちた余生”- 週刊PRIME https://news.line.me/

一軒家を借りても、諸々の諸経費を引いたり、家のメンテナンスなどの時間的なコストを考えると、ホテルの方が効率が良いと計算しているようですね。

そして大事なポイントは、馬券をすぐに買うことができる立地ということになりそうですね。

矢崎滋が芸能界を引退した理由とは？収入はある？

役者としての需要減少を実感したから

矢崎滋さんは、インタビューで「引退宣言こそしていないけれどすでに引退していますよ」とまさかの誌面を使った引退宣言を行っています。

これまでドラマや映画で主役やメインキャストを務めた実力派であり、バラエティ番組では司会を担当するなど、芸能活動を楽しんできた矢崎滋さん。

しかし、60歳目前頃から徐々に仕事のオファーが減少していることを感じ、「相手にされなくなってきたな、と感じるようになって。ギャラも下がってきたし」と当時を振り返っています。

すると芸能界そのものが嫌になってしまい、さらには東京も嫌になって、長年住み慣れた東京から離れたそうです。

慰労金を貰っていた

これまで「白鶴まる」に20年に渡り出演した矢崎滋さんですが、2006年、突然CMのイメージキャラクターが変わったことで、電撃降板したと話題になりました。

これについても、インタビューの中で真相を明かしています。

実は、イメージキャラクターの交代は、前もって企業側から「イメージキャラクターを交代しますよ」と言われていたそうです。

そして、長年イメージキャラクターを務めたことのねぎらいとして、白鶴社から功労金が支払われました。

矢崎滋さんによると、「白鶴さんからの退職金かな。サラリーマンのそれよりも、かなり多い金額をね」と、語っています。

いくら1日の滞在費をまけてもらったとしても、1日5000円のホテル暮らしを続けるにはそれなりにまとまったお金が必要です。

白鶴社からの「退職金」が矢崎滋さんの生活の大きな支えになっているのかもしれませんね。

矢崎滋の現在①　住んでいるホテルはどこ？

ドラマやバラエティ番組で引っ張りだこだった矢崎滋さんが、田舎のお世辞にも綺麗とは言えないホテルで生活しているという記事は、大きな反響を呼びました。

矢崎滋さんが語った内容から、一体どこに住んでいるのかとSNSでは様々な憶測が飛び交っています。

ここでは、矢崎滋さんが現在どこに住んでいるのかを推測したネットの声を紹介します。

新白河駅が濃厚？

矢崎滋さんの証言が正確であれば、「JR駅の近くのホテルで、近くに場外馬券場がある」という条件が手掛かりになります。

ツイッターに寄せられた中では、福島県白河市説が圧倒的多数でした。

東北地方の場外馬券場は、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、福島県。この中で、駅から近いのがJR新白河駅となります。

さらに、Mapで駅周辺のホテルを探すと、ルートイン新白河駅、カーサホテル新白河あたりが該当しそうです。

矢崎滋の現在②　都はるみとの熟年愛が話題に

東北で隠居生活を送っているという週刊誌のスクープ以上に注目を集めたのは、2021年に出た演歌歌手・都はるみさんとの熱愛スクープでした。

熱愛報道はガセも多いのですが、都はるさんとの熱愛は本当なのでしょうか。

都はるみのプロフィール

都はるみさんは、「はるみ節」と呼ばれる独特な歌唱法で知られる演歌歌手です。

1963年、「コロムビア全国歌謡コンクール」で優勝し、1964年に歌手デビュー。同年にリリースした「アンコ椿は恋の花」がミリオンヒットして一躍有名になりました。

その後もシングル「北の宿から」や「大阪しぐれ」など、コンスタントにヒットを出すも、1984年に突如「ふつうのおばさんになりたい」と引退しています。

しかし1989年に電撃復帰を果たし、三劇座長公演を行うなど精力的に活動を続けてきました。

ただ、2016年1月に歌手活動の停止を宣言し、それ以降はテレビ出演は控えているようです。

FRIDAYが熱愛を報道

2021年3月発売の「FRIDAY」で、矢崎滋さんが都はるみさんと東北のホテルで一緒に暮らしていると報道し、大きな注目を集めました。

記事によると、2人が滞在しているホテルから車で外出し、回転寿司のチェーン店で食事をする様子や、カフェでくつろぐ様子をとらえた写真が掲載されています。

周辺に聞き込みをすると、矢崎滋さんと都はるみさんは数年前から東京と東北を車で行き来する通い愛を育む仲だそう。

矢崎滋さんは緑内障を患っており、日常生活にも少なからず支障をきたしているそうで、都はるみさんがサポートしているようです。

ただ、2人の関係者によると再婚の予定はなく、お茶飲み友達のような穏やかな関係を数年間続けているのだとか。

2人の馴れ初めは？

矢崎滋さんと都はるみさんとの馴れ初めは、2008年まで遡ります。

都はるみさんの芸能活動45周年記念公演の舞台「好きになった人」での共演がきっかけでした。

当時の都はるみさんは、所属事務所の社長である中村一好さんと内縁の関係にありましたが、2008年4月に中村一好さんは自ら命を絶っています。

ショックを受けた都はるみさんを慰め、悲しみに寄り添ったのが矢崎滋さんでした。

何も言わずに話を聞いてくれ、全てを受け止めてくれる矢崎滋さんの懐の深さに、都はるみさんは癒され、いつしか恋愛に発展したそうです。

2人で温泉に行くなど、交際開始時から静かで穏やかな交際がずっと続いていると、関係者は語っています。

まとめ

矢崎滋さんは、味のあるバイプレーヤーとして長年人気を博してきた俳優です。

父親は、言語学者や翻訳家として知られる矢崎源九郎さんです。一時は学者を目指しましたが、東大を中退して俳優になります。

舞台俳優として活動した後、1976年頃からはテレビに本格的に参入し、CM「白鶴まる」やNHKの朝ドラ「はね駒」などで人気に。

プライベートでは30代で離婚した経歴を持っています。元嫁との間に息子がいるとの噂もありますが、確かではありません。

60歳を目前に仕事が減っていくことに嫌気が差して、2014年以降は人知れず芸能界から引退していたようです。

2021年3月に発売された週刊誌「FRIDAY」では、都はるみさんと共に東北の田舎町のホテルに住んでいることがスクープされ、再び矢崎滋さんに注目が集まりました。

どこに住んでいるのかネットで様々な憶測が浮上しましたが、福島県の新白河駅の近くが有力です。

ビッグカップル誕生に湧いたものの、今のところ2人は結婚する様子はなさそうです。しかし、おめでたい報告がある可能性も残っています。

若い頃は芸能界を牽引してきた2人ですから、今は静かに幸せに過ごしてほしいものですね。そっと見守りましょう。