里中まりあは射殺されたAV女優

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里中まりあさんはAV女優です。

1999年3月22日夜、大阪市天王寺区のラブホテルで顔を正面から銃で撃たれて死亡しました。21歳という若さでした。犯人は暴力団員の男です。

「AV女優がラブホで顔を撃たれて射殺」というセンセーショナルなこの事件は、マスコミが大きく騒ぎ立てました。

里中まりあの経歴

顔面を銃で真正面から撃たれて死亡したAV女優の里中まりあさんは、どのような人物だったのでしょうか？

なぜAV女優になり、なぜ顔面を銃で撃たれることになったのかを紐解くために、里中まりあさんの経歴を見ていきましょう。

里中まりあのプロフィール

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まずは、里中まりあさんのプロフィールを紹介します。

AV女優としてのプロフィールでは、1977年7月7日生まれとしていました。

幼少期はお嬢様

里中まりあさんは、1977年に大阪府東大阪市で生まれます。

実家では犬を飼ってはいませんでしたが、犬好きで、友達のポメラニアンをよく散歩に連れていっていたと近所の人が証言しています。

中学で初体験

小学生まではバレエを習うお嬢様でしたが、中学生になると雰囲気が一変します。

短いスカートに茶髪の不良で、タバコも吸っていました。

初体験は中学生の時。14歳で年下のジャニーズ系の後輩とエッチしたとのことです。

17才で風俗の道に

中学卒業後は高校には進学せず、トリマーの専門学校に進学しました。犬好きという理由があったのかもしれません。

しかし専門学校は早々に中退し、フリーターになります。そして、大阪のミナミの繁華街で毎晩のように遊びまわるようになり、10代後半でホスト遊びをするようになりました。

ホスト遊びでお金が足りなくなったのでしょう。里中まりあさんは1995年2月、17才で風俗の世界に入ります。まず働いたのは大阪市内のヘルスでした。

その後、1995年6月に浪速区大国町のイメクラにお店を移ります。「ゆうき」という源氏名で人気となり、風俗誌のグラビアにも「20歳」と年齢を逆サバして登場するようになりました。

そして1996年の夏、18歳でストリッパー「里中まみ」としてデビューしています。

1997年にAVデビュー

ストリッパーとして活動していた里中まりあさんは、1997年3月に「里中まりあ」と改名してAVデビューします。19歳のことでした。　

里中まりあさんが出演したAV作品はこちらです。

射殺されるまでの2年間で3作品に出演していて、ロリコン系AV女優として人気でした。

出演本数は多いというわけではありませんが、単体ものがあることを考えると、そこそこ人気がある（制作側から期待されている）AV女優だったと言えるでしょう。　

里中まりあ射殺事件の詳細

里中まりあ射殺事件とは、どんな事件だったのかを見ていきましょう。

ラブホテルで顔面を撃たれる

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1999年3月22日の夜、大阪市天王寺区のラブホテル「ニューヨーク」の客室で、里中まりあさんの遺体が発見されました。

里中さんは、顔を正面から1発銃で撃たれていて、眉間に打ちぬいた跡がありました。

宿泊するかどうかを聞きにきたホテル従業員が里中まりあさんの遺体を発見し、110番通報しています。

里中さんの遺体には着衣の乱れはなく、現場には短銃1丁と薬きょう1個が残されていました。

犯人は暴力団員の寺田幸雄

里中まりあ射殺事件の犯人は、暴力団員の寺田幸雄です。

大阪府警は4月17日、指定暴力団山口組系組員の寺田幸雄が大阪府堺市内のホテルに潜伏していることを発見し、逮捕しています。

直接の逮捕容疑は銃刀法違反でしたが、取り調べで追及していくうちに、里中まりあ射殺事件の関与を認めました。

しかし殺意は否認していて「殺すつもりはなかった。銃をかまっているうちに暴発した」と取り調べで供述しています。

里中まりあと犯人・寺田幸雄の関係

里中まりあさん（当時21歳）と犯人の寺田幸雄（当時50歳）は内縁関係にありました。

里中まりあさんと寺田幸雄が付き合いだして、半同棲状態になったのは1998年の夏ごろからです。

そのころから、里中まりあさんは急に金回りが良くなり、家賃も滞納しないようになりました。しかし、里中まりあさんはDVを受けていたと周囲の人は証言しています。

それでも、里中まりあさんは寺田幸雄に惚れていたようで、「オッサン、オッサン」と呼んで一緒にいたとのことです。

里中まりあ射殺事件の動機・裏事情

なぜ、里中まりあさんは内縁関係にあった寺田幸雄に射殺されたのでしょうか？

里中まりあ射殺事件の動機を考えていきましょう。

里中まりあは覚せい剤をやっていた？

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里中まりあさんは覚せい剤をやっていたと言われています。

里中まりあさんはストリッパーになった1996年夏ごろから、悪評が立ち始めます。

そして、里中まりあさんの自宅には複数の暴力団員が出入りしていました。犯人の寺田幸雄は、里中まりあさんの自宅やラブホテル「ニューヨーク」で覚せい剤の取引をしていたようです。

警察も、事件があったラブホテル「ニューヨーク」で覚せい剤の取引が行われているとにらんでいました。

3日前に暴行を受けている

里中まりあさんは事件の3日前、マンションで暴行を受けて拉致されています。「お前が言うことを聞かないからだ」と言われて、暴行されたようです。

暴力団員に殴られて、車で拉致されるというのはただ事ではありません。何らかのトラブルに巻き込まれていた可能性が高いです。

このトラブルの詳細は分かっていませんが、覚せい剤売買のトラブルの可能性もあります。

動機は覚せい剤がらみのトラブル？

暴行を受けて、車で拉致された3日後に眉間を正面から撃ち抜かれて死亡した里中まりあさん。

里中まりあさんは当時、覚せい剤依存の状態になっていたと思われます。

そのため、覚せい剤のお金を支払わなかったか、もしくは覚せい剤をだまし取ろうとしていた、売人と直接やりとりをしようとしていた…などの覚せい剤がらみのトラブルが考えられます。

里中まりあさんの自宅マンションは覚せい剤の取引に使われていましたので、覚せい剤を自分のために隠したり、転売したり、お金をだまし取ることもあったかもしれません。

暴力団は、そのようなことは決して許さないでしょう。

このような覚せい剤がらみで寺田幸雄とトラブルになり、暴力団の地雷でもあったため、ラブホテルで眉間を撃ち抜かれて射殺された可能性があります。

眉間を打ち抜くなんて、殺意がない限りあり得ません。

里中まりあ射殺事件の判決

1999年4月17日に寺田幸雄が逮捕されました。寺田幸雄は銃が暴発しただけとして、殺意は否定していました。

実際、痴話げんかになり、とっさに銃を眉間に突き付けてしまった偶発的な事件という見方もあるようです。

しかし、裁判では最高裁まで争うものの、殺人・銃刀法違反・覚せい剤取締法違反の罪で、寺田幸雄は懲役17年の実刑判決を言い渡されています。

里中まりあ射殺事件と犯人・寺田幸雄の現在

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里中まりあ射殺事件のその後と現在を見ていきましょう。

里中まりあ射殺事件が起こったラブホテル「ニューヨーク」は、現在は「ATLANTIS（アトランティス）」という名前になっています。ただ、ラブホテルであることは変わりません。

次に、犯人の寺川幸雄についてです。寺川幸雄は最高裁まで争いましたが、懲役17年の実刑判決を受けました。

逮捕されたのは1999年で起訴されたのも同年と思われますので、2015～2016年には出所していると思われます。

寺田幸雄は逮捕時は鳥羽会の若頭だったようですが、出所後は山口組の二次団体である二代目兼一会の相談役となり、さらに傘下の寺田会を立ち上げ寺田会会長となっています。

里中まりあのまとめ

射殺された里中まりあのプロフィールや経歴、射殺事件の詳細や犯人の寺田幸雄との関係、殺害の動機や判決、事件後の現在をまとめました。

バレエを習うお嬢様が、10代後半で風俗で働き、AV女優デビュー。さらには、ヤクザと内縁関係になり、覚せい剤中毒になって眉間を撃ち抜かれて射殺される…なんとも悲しい事件です。

里中まりあ殺射殺事件を見ると、風俗嬢やAV女優を取り巻くヤクザや覚せい剤が悪いものの、少し道を踏み外してしまうと、あっという間に転落人生になるのだとしみじみ感じますね。

最後に、里中まりあさんのご冥福をお祈り申し上げます。