藤山直美さんは日本を代表する舞台俳優であり名バイプレイヤーで、家族も芸能人が多く豪華ですが、乳がんの公表も話題です。
今回は藤山直美さんの家系図と家族、若い頃の経歴、結婚歴や旦那と子供の有無、病気など現在をまとめました。
この記事の目次
- 藤山直美のプロフィール:役者で朝ドラ「芋たこなんきん」のヒロイン
- 藤山直美の家系図
- 藤山直美の家族① 父親は喜劇役者・藤山寛美
- 藤山直美の家族② 実妹は女優の酒井美千留
- 藤山直美の家族③ 甥は藤山扇治郎
- 藤山直美の若い頃の経歴① バイプレイヤーとしてブレイク
- 藤山直美の若い頃の経歴② 朝ドラ「芋たこなんきん」でヒロインに
- 藤山直美の若い頃の経歴③ 舞台「ええから加減」で演劇大賞
- 藤山直美の若い頃の経歴④ 舞台「おもろい女」で数々の賞を受賞
- 藤山直美の若い頃の経歴⑤ 映画「団地」での演技が国内外から高評価
- 藤山直美は結婚している?
- 藤山直美が結婚した旦那はアナウンサー・角淳一なの?
- 藤山直美には子供がいない可能性が高い
- 藤山直美とやしきたかじんの関係は夫婦以上の仲?
- 藤山直美が大ファンだった・やしきたかじんのプロフィール
- 藤山直美の病気:2017年に乳がんであることを告白
- 藤山直美の現在① 役者として現役で活躍
- 藤山直美の現在② 相席食堂出演も話題に
- 藤山直美の現在③ 2022年に父親・藤山寛美の代表作で主演
- まとめ
藤山直美のプロフィール:役者で朝ドラ「芋たこなんきん」のヒロイン
生年月日:1958年12月28日
出身地:京都
所属事務所:稲垣直子事務所
藤山直美さんは役者で、本名は「稲垣直子」といいます。
バイプレイヤーとして活躍し、1992年に放送された朝の連続テレビ小説「おんなは度胸」や、2006年に放送された朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」などの作品に出演。
また、父親が役者の藤山寛美さん、甥が役者の藤山扇治郎さんであることでも知られています。
藤山直美の家系図
藤山直美さんの父親である役者の藤山寛美さんは、”昭和の喜劇王”とも称され、喜劇俳優として松竹新喜劇を中心に活躍されていました。
一方の母親は祇園の出身で、毎年4月に開催される「都をどり」に出ていたそうです。
藤山直美さんはそんな両親のもとに、5人姉妹の3女として誕生。ただし、2人の姉は母親の連れ子なのだそうです。
藤山直美の家族① 父親は喜劇役者・藤山寛美
父親・藤山寛美のプロフィール
生年月日:1929年6月15日
出身地:京都
所属事務所:松竹→不明
藤山寛美さんは昭和を代表する喜劇役者で、藤山寛美さんの父親もまた役者で、劇団「成美団」の藤山秋美さん。母親はお茶屋の女将だったといいます。
父親・藤山秋美さんが亡くなったことを機に、1934年に初舞台を踏み、13歳で松竹家庭劇に。
途中、戦争で1945年より皇軍慰問隊として満州にいたことがあるそうです。
終戦後は、キャバレーのボーイ・靴磨きなどといった仕事をして生き延び、1947年に帰国。
帰国後は役者として各劇団で活動し、1947年に松竹新喜劇の立ち上げに携わります。
そして、1951年に公演された「桂春團治」で演じた酒屋の丁稚役が好評を呼び、ブレイク。
座長を務めつつ活躍しましたが、いかにも芸人という派手な遊びをくり返し、多額の借金を背負うことに。
結果として自己破産をし、松竹からも専属マネジメント契約解除を言い渡されてしまいます。
しかし、藤山寛美さんが去った後の松竹新喜劇が不調であったことから、再び松竹新喜劇の舞台に。
また、ドラマ・映画といった映像作品にも多数出演し、著書も何冊か出版しています。
1990年に入ると体に異変が起きるようになり、同年3月に肝硬変と診断。即入院となり、5月に60歳で死去しています。
藤山直美さんはそんな父親・藤山寛美さんについて、インタビューで以下のように語っています。
偉大な父については「戦争が終わり、高度経済成長で人の情とか親子の情とかが薄れてきた時に、花咲じいさんのように世間にお芝居を通じて訴えかけるために生まれてきた人」と例え、「戦争も体験してるけど決してそれは言わなかった。私は偶然、そこに生まれただけ。リンクするところは全然ない。私らとは引き出しの多さが違うし比べられない。比べると無礼」と最大級の敬意を表した。
藤山直美の家族② 実妹は女優の酒井美千留
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妹で5女の酒井美千留さんも役者をしていましたが、2005年に42歳という若さで死去しています。
酒井美千留さん(さかい・みちる=俳優の故藤山寛美さんの五女、女優藤山直美さんの妹)28日死去、42歳。京都市出身。自宅は京都市左京区岡崎天王町75。葬儀・告別式は31日午後2時半から京都市東山区五条橋東3の390、公益社中央ブライトホールで。喪主は夫雄司(ゆうじ)氏。
酒井美千留さんは生前、小唄白扇派の家元・白扇夕樹夫さんと結婚しており、息子で藤山直美さんにとって甥となる藤山扇治郎さんも役者の道に進んでいます。
藤山直美の家族③ 甥は藤山扇治郎
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藤山扇治郎さんは松竹新喜劇で活躍しつつ、2018年放送の朝の連続テレビ小説「まんぷく」では、ヒロインに缶詰を渡し続ける同僚・野呂役を演じ話題となりました。
そんな藤山扇治郎さんは2018年に、宝塚歌劇団の元トップスターで役者の北翔海莉さんと結婚。藤山家の家系図に、新たなスターが加わっています。
昭和を代表する喜劇役者・藤山寛美さん(90年死去、享年60)の孫で、女優・藤山直美(59)のおいにあたる松竹新喜劇の藤山扇治郎(31)と元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉(37)が10日、結婚した。報道各社にファクスで発表した。挙式は未定。異色のビッグカップルが誕生した
藤山直美の若い頃の経歴① バイプレイヤーとしてブレイク
藤山直美さんは2歳半で初舞台を踏んで以降、舞台を中心に活躍。
1964年には、父親・藤山寛美さんが主演を務めたNHKの「お好み新喜劇・初代桂春団治」で本格的なデビューを果たします。
また、小学校入学前には子役として、吉本新喜劇に出演することもあったのだとか。
その後、ドラマなどの映像作品にも出演するようになり、1990年代にはドラマで役者・岸部一徳さんと恋人役などで共演する機会が多かったといいます。
そして、1992年に出演した朝の連続テレビ小説「おんなは度胸」でブレイク。バイプレイヤーとして確固たる地位を築きました。
以降もドラマ・映画で活躍し、1995年よりNHKで放送されていたドラマ「この指とまれ!!」シリーズで主演。
2000年に公開された主演映画「顔」では、「毎日映画コンクール」などの映画賞を多数受賞しています。
藤山直美の若い頃の経歴② 朝ドラ「芋たこなんきん」でヒロインに
藤山直美さんは、2006年放送の朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」でヒロインを務め、“史上最年長の朝ドラヒロイン”にとなり、話題になりました。
また、父親が松竹新喜劇の役者だったにもかかわらず、2007年には吉本新喜劇の特別講演「コヤブ新喜劇 〜座長になって1年たちましたスペシャル〜」に出演。
松竹芸能・吉本興業というライバルの垣根を飛び越えています。
吉本史上最年少で座長となった小薮千豊のたっての希望でオファーが実り、今回の“サプライズ共演”に。緊張する小薮に藤山は、末成由美の「ごめんやしておくれやして~」というギャグを飛ばしながら登場。「実は昔、子役の頃に何度か(吉本)新喜劇に出させてもらっていた以来ですね」など、昔話を楽しそうに話した。
その縁あってか、2014年に松竹の舞台「笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~」では、吉本興業の創始者・吉本せい役も演じている藤山直美さん。
ドラマにおいても、2時間ドラマなどで主演を務めるなど活躍していましたが、以降は舞台に活躍の場を移します。
藤山直美の若い頃の経歴③ 舞台「ええから加減」で演劇大賞
藤山直美さんは2012年公演の舞台「ええから加減」で女漫才師役を演じ、話題に。
共演した役者・高畑淳子さんとともに「第38回菊田一夫演劇賞」で演劇大賞を受賞しました。
藤山直美さんは受賞の際、以下のようにコメントしています。
良いご縁を頂きまして、良い舞台に立たせて頂きまして、良い共演者の皆様、スタッフの皆様、関係者の皆様に巡り合えたことを、心より感謝いたしております。なかなか私は東宝の舞台に立たせて頂くというご縁はなかったんですけれども、去年の『ええから加減』を機に、本当にいい作品に巡り会えたことを、心より感謝いたしております。
藤山直美の若い頃の経歴④ 舞台「おもろい女」で数々の賞を受賞
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また、故・森光子さんの代表作だった「おもろい女」で主演を務めています。
女優藤山直美(55)が、一昨年11月に亡くなった女優森光子さん(享年92)の主演舞台「おもろい女」に主演することが8日、分かった。三回忌を終えた来年6月に東京・日比谷シアタークリエで上演される。森さんにとって「放浪記」に次ぐ代表作。戦前・戦後の上方で活躍した漫才師ミス・ワカナを主人公に78年に森さん主演で初演された。相方の玉松一郎役に芦屋雁之助(後に段田安則)が出演。
ちなみに、同舞台は1965年にNHKで放送されたドラマ「おもろい女」が原作です。
ドラマでは、森光子さんの相手役となる玉松一郎を藤山直美さんの父親・藤山寛美さんが務めており、藤山直美さん自身も端役で出演していたというのだから驚きです。
森さんと藤山には、いくつかの因縁がある。「おもろい女」はもともと脚本家小野田勇氏が65年にNHKのドラマとして書き下ろしたもの。森さんが主演し、藤山の父、藤山寛美さんが一郎を演じた。当時6歳の藤山も中国人孤児の役で出演した。97年のドラマ「東京ものがたり」で森さんと藤山は、しゅうとめと嫁の役で共演している。藤山は舞台「おもろい女」も観劇している。
また、同舞台は2018年に再演されており、「第73回文化庁芸術祭」において演劇部門大賞、「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」の演劇部門賞を受賞しています。
文化庁が主催する「芸術選奨」の、2018年度受賞者が発表された。演劇部門の文部科学大臣賞を受賞したのは文楽太夫の豊竹呂勢太夫と、「おもろい女」の成果を評価された藤山直美。新人賞には、先日、第26回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した蒼井優が、「アンチゴーヌ」ほかの成果を認められ輝いた。
藤山直美の若い頃の経歴⑤ 映画「団地」での演技が国内外から高評価
藤山直美さんは映画出演作が少ないものの、2002年公開の「ゴジラ×メカゴジラ」や2003年公開の「ゲロッパ!」などに出演しました。
2016年公開の主演映画「団地」では、その高い演技力に国内外から注目が集まり、「第19回上海国際映画祭」の金爵賞最優秀女優賞に、日本人女優として初めて選出されています。
日本人女優が同賞を獲得するのは今回が初めて。受賞を受け、藤山は「久しぶりの映画で、阪本監督の演出に従った結果、賞を頂いたわけですから、この賞は監督の手腕によるところが大きいと思っています。阪本監督が喜んでくださるなら、私もとても嬉しく思います」とコメントを発表。
藤山直美は結婚している?
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藤山直美さんは独身で、これまでに目立った熱愛報道もありませんでした。
しかし、2020年に出演した読売テレビのトーク番組「八方・陣内・方正の黄金列伝!」では、若い頃に経験した恋愛について語る場面も。
24歳のときに彼氏ができ、普通に結婚して主婦になることが目標だった直美の幸せ度は最高に。だが31歳のとき、父・寛美が死去。その人生は一変! その豪快な生き様が全国で愛された父の死に直面し、心境に変化。大喜劇役者・寛美の跡を継ぐことを決意する。
なんでも、24歳の時にできた彼氏と16年お付き合いしたものの、33歳のときに朝の連続テレビ小説「おんなは度胸」で女優としてブレイク。
さらには、2000年公開の映画「顔」でその活躍が全国区となったことで、終止符が打たれてしまったといいます。
33歳で出演したNHK連続テレビ小説『おんなは度胸』(泉ピン子と桜井幸子のダブル・ヒロイン)での名脇役ぶりが評判を呼び、41歳で主演を張った映画『顔』(阪本順治監督)の怪演ぶりが高く評価され、数々の映画賞を受賞。押しも押されもせぬ全国区の女優となっていく一方、16年連れ添った愛する人の別れがあったという。
藤山直美が結婚した旦那はアナウンサー・角淳一なの?
藤山直美さんは独身ですが、一部では旦那がフリーアナウンサー・角淳一さんでは?という噂があります。
しかしこれはガセで、2人は2013年に読売テレビ開局55年記念番組「藤山直美・角淳一のおしどり夫婦が集まる家」内で夫婦を演じていたために、誤解を招いたようです。
来月7月14日(日)、読売テレビ開局55年記念番組「藤山直美・角淳一のおしどり夫婦が集まる家」が放送されることが決定した。これは、昭和30年代のお茶の間を舞台に、藤山直美が割烹着姿の肝っ玉母さん、角淳一が尻に敷かれる頼りない夫に扮して繰り広げるトークコメディ。
藤山直美には子供がいない可能性が高い
藤山直美さんは前述の通り結婚していないため、子供もいないと見られています。
もちろん、公表されていないだけかもしれませんが、これまでに噂すら出ていなことから、その可能性は限りなく低いでしょう。
藤山直美とやしきたかじんの関係は夫婦以上の仲?
藤山直美さんと「夫婦以上の仲」だと女性誌などで紹介されていたのが、歌手の故・やしきたかじんさんです。
実際に2人の間に婚姻関係はなく、恋人でもなかったようですが、藤山直美さんが大のやしきたかじんファンだったのだとか。
舞台でもやしきたかじんの歌を歌うほどで、藤山直美さんファンにもよく知られていたようです。
また、2人は公私ともに仲が良く、番組で共演したりプライベートでも12時間以上の長電話をしたりといったエピソードが広く知られています。
藤山直美が大ファンだった・やしきたかじんのプロフィール
生年月日:1949年10月5日
出身地:京都
所属事務所:パブリック・インフォメーション・スタイル
やしきたかじんさんは歌手で、タレント・司会者・ラジオパーソナリティとしても活躍されていました。
やしきたかじんさんは龍谷大学在籍中に曲作りに励み、大学を中退後は祇園のクラブ・スナックを中心に弾き語りをしていたそう。
その後、1971年にシングル「娼婦和子」でデビュー。しかし、”娼婦”というフレーズや刺激的な内容から発売禁止・廃盤を命じられてしまいます。
1976年にシングル「ゆめいらんかね」で再デビューを果たすと、FM東京による「最優秀新人賞」に選出。
一時は歌手を辞めようと考えていた時期もあったそうですが、1978年に出場した「第2回大阪大衆音楽祭」でグランプリを獲得したことで、再び歌手活動に前向きに。
一方で、テレビ・ラジオでも活躍するようになり、”浪花の視聴率男“として本拠地である大阪だけではなく、東京・仙台・名古屋でもレギュラー番組を持っていました。
特に、1992年から読売テレビで放送されていたトーク番組「たかじんnoばぁ〜」などは、その過激な内容が話題を呼び、日本テレビでも放送。
深夜番組にも変わらず、関西地区では最高視聴率が25%を超えるなど、同局深夜番組の最高視聴率記録を誇っています。
1981年にはアニメ映画「機動戦士ガンダム」の主題歌「砂の十字架」を歌唱し大ヒット。しかし、当の本人は発売当時のいざこざから、”生涯最大の汚点”とまで述べていたそう。
その後も、1983年発売の「ラヴ・イズ・オーヴァー」、1984年発売の「あんた」が話題を呼び、1986年に発売した「やっぱ好きやねん」が関西を中心にヒット。
さらに、1989年発売の「大阪恋物語」、1990年発売の「なめとんか」、1993年「東京」もヒットしました。
2002年を最後にコンサートは行っていないものの、2007年頃より歌手活動再開に向けて、ボイストレーニングなどを開始。
翌年の2008年にやしきたかじんさんが自らプロデュースした音楽イベント「koi-con」では、「東京」などを披露しており、さらには2009年にコンサートツアーを開催しています。
その後も関西を中心に司会者としても活躍していましたが、2012年に食道がんであることを公表。芸能界活動休止を経て、2013年に復帰しました。
しかし、同年5月に再び休養にはいり、2014年1月に心不全のために死去しています。享年65歳でした。
藤山直美の病気:2017年に乳がんであることを告白
藤山直美さんは、2017年2月に初期の乳がんを公表し、同年3月に摘出手術を受けています。
以降、療養生活を送っていましたが、およそ2年後の2018年には、主演舞台「おもろい女」で芸能界に復帰。
現状については「完治したといったら大ペテン師になる」と前置きした上で、「定期的に検査を受けています。足の筋肉がおちていますね」と説明。ウオーキングなどで体力回復に努めていると話した。
また、がんを告知された当時の心境について、会見で以下のように振り返っています。
父(藤山寛美さん)が亡くなってから27年間、ターボエンジンで働いてきたので、それくらいはなるやろうと。ショックとか、涙が出るとか、自暴自棄になるではなく、こんだけ舞台に立たせてもらって、体が悲鳴を上げて(がんに)なっても当たり前やなってスッと思うことができた。
なお、療養中は抗がん剤治療を受けつつ、朝4時半に起床し、掃除・洗濯・料理をするという規則正しい生活を送っていたのだそうです。
藤山直美さんは乳がんになったことを機に、がん経験者として関連イベントにも参加。
2019年に開催された「がんの日」ライトアップイベントにも登場しています。
「私は40代から乳がんの検査を受け続ける中、初期のがんも見つかった。事実を知るのが怖いから病院行かない人がいるが、検査は一番大事なこと」と強調し、「健康であることは周囲、家族みんなの健康も導いてくれる。私はいまも飲み薬を飲みながら仕事をしているが、1日、1日生きてることに感謝し次の日もある、という気持ち。前向きに生きています」とあいさつした。
藤山直美の現在① 役者として現役で活躍
出典:https://www.tvlife.jp/drama/
藤山直美さんは、2020年にテレビ東京で放送されたドラマ「最後のオンナ」や、2019年公演の舞台「役喜劇 道頓堀ものがたり」に出演するなど、現在も役者として活躍されています。
- また、2020年には政府が選出する「紫綬褒章」に選ばれました。
政府は2020年春の褒章受章者を28日付で発表した。受章者は660人(うち女性190人)と22団体で、発令は29日。学問や芸術分野で功績を残した人に贈られる紫綬褒章には、落語家の春風亭小朝(65)や女優の藤山直美(61)ら計19人(うち女性3人)が選ばれた。上方の人情喜劇を支えている直美は「誠にありがとうございます。心より感謝いたしております」と喜びのコメントを発表した。
藤山直美の現在② 相席食堂出演も話題に
さらに、同年はバラエティ番組「相席食堂」にレポーターとして出演したことも話題に。
有名人の行き当たり旅をMCの千鳥が見守るバラエティ番組『相席食堂』(ABCテレビ)。2月25日放送回では、喜劇界の女王・藤山直美が登場する。「小京都」とも呼ばれ、古い街並が残る城下町・石川県金沢市にやってきた藤山。旅人が藤山だと分かるやいなや、千鳥は「本当に来ちゃった!」と、直立不動に。
喜劇界の女王“藤山直美”が相席食堂にまさかの参戦!“小京都”と呼ばれる石川県金沢市でボケを織り交ぜた藤山直美のロケVTRに、鋭いツッコミがなかなか出ない千鳥の運命はいかに!
引用:相席食堂
なんでも、藤山直美さんが同番組のMCを務めるお笑いコンビ「千鳥」の大ファン。
落語家・月亭八光さんから「藤山直美さんが相席食堂に出たいと言っている」と聞いたスタッフが、ダメ元でオファーしたことがきっかけだといいます。
藤山直美の現在③ 2022年に父親・藤山寛美の代表作で主演
藤山直美さんは、2022年7月に公演された「藤山寛美三十三回忌追善」喜劇特別公演として、松竹新喜劇の中でも名作とされる「大阪ぎらい物語」で主演を務めました。
「大阪ぎらい物語」は、寛美さんの代表作のひとつ。直美も何度も演じてきたが、男から女に性別を変えて主人公は描かれる。大阪・船場の木綿問屋を舞台に、風変わりな娘・千代子(直美)が店の手代に恋をして「結婚したい」と言いだす。店じゅうが大混乱する中、千代子は“ある強行手段”に出る。家族を慌てさせながら、自分の希望だけでなく老舗のゆがんだプライドなどの矛盾点を次々に突き、困った人たちを助けていく。
また、同時期に受けたインタビューでは、父親・藤山寛美さんについて以下のように語っています。
「藤山寛美」を客観的に見たとき「芝居の神様に愛されて、襟首つかまれて大きくなった人。でもやっぱり後世に(芝居を)残すために生まれてきた人だったんでしょうね」。追善公演が何度もできることは、要となる座長自身の“繁栄”を意味する。しかし、直美は「追善はひと区切り」と決めている。「新しい世代から父を超えるような喜劇役者が出てほしい」と願うからだ。
引用:藤山直美「はかなさを求めて」自分の舞台映像を残さない理由 父・藤山寛美さん追善公演を前に
なお、藤山寛美さん出演作については、映像作品は別として、舞台作の映像は一切残っていないそう。
「喜劇役者は歌舞伎の世襲と違う。一代限りや」という父親の言葉を胸に、藤山直美さんも舞台については一切映像化しないとのことです。
残しませんし、これを変えるつもりはありません。父が言っていました。『芝居ってな、水に指突っ込んで、文字書いたそばから消えていく。そんなもんや』と。はかないのが好き。そのはかなさの中に、ずっと私はいたいんです
まとめ
藤山直美さんは役者で、”松竹の喜劇王”である役者・藤山寛美さんの娘でもあります。
藤山寛美さんが亡くなったことを機に芸能活動を本格化させ、バイプレーヤーとして活躍。ドラマなどでも主演を務める中、2006年放送の朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」では朝ドラ史上最年長でのヒロインを演じました。
ドラマ・映画にも多数出演していますが、2010年代頃より活躍の場は舞台が中心に。これまでに、「ええから加減」「おもろい女」などに出演し、数々の賞を受賞しています。
プライベートでは独身で、子供もいないそうですが、2020年に出演したトーク番組では、役者として再始動した頃からブレイクに至る16年もの間、お付き合いしていた男性がいたと告白しています。
また、そんな藤山直美さんと「夫婦以上の仲」といわれていたのがかやしきたかじんさん。実際には恋人関係ではなかったようですが、元々藤山直美さんがやしきたかじんさんの大ファンだったことから、公私ともに仲が良かったようです。
2017年には乳がんを告白し、治療のために一時芸能活動を休止していた藤山直美さんですが、現在も役者として活動。2020年にはバラエティ番組「相席食堂」に出演したことで新境地も開きました。
まだまだこれからも、多方面で活躍していってほしいですね。