蘭寿とむさんは宝塚の花組男役トップスターとして人気を博しましたが、退団後の活動休止状態の理由も話題です。
今回は蘭寿とむさんの本名や年齢、主席で入学など宝塚時代のエピソード、結婚した旦那や子供、妊活や現在を紹介します。
この記事の目次
蘭寿とむは宝塚の元人気男役
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宝塚歌劇団でトップを務めた蘭寿とむ
宝塚のトップスターとして、1つの時代を支えた蘭寿とむさん。2014年に惜しまれながら退団しました。
凛とした男役として人気だった蘭寿とむさんのプロフィールを振り返ってみましょう。
蘭寿とむのプロフィール
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蘭寿 とむ(らんじゅ とむ)
生年月日: 1975年8月12日
出身地: 兵庫県
血液型: O型
身長: 170cm
愛称: ラントム、とむ、まゆ
蘭寿とむさんは、1996年に宝塚歌劇団に入団し、2011年に男役トップに就任。
2014年に、トップ就任後3年で退団しました。
その後はジーアールプロモーションに所属し、ドラマや舞台をメインに活動する女優へと転向しています。
蘭寿とむの本名と年齢
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ファンや関係者からは「とむ」、「ラントム」と呼ばれている蘭寿とむさんですが、本名は「阪本真由」さんといいます。
芸名は宝塚音楽学校の恩師に付けてもらったそうで、苗字はフランス語の「ラ・アンジュ(天使)」から取り、名前は「人の夢」をもじって「とむ」と読ませています。
ただ、「人夢」と書くと読み間違えが起きる懸念があるというので、ひらがなの「とむ」に決めたそうです。繋げると「人に夢を与える天使」ということになりますね。
退団後も本名ではなく、「蘭寿とむ」を名乗って活動しています。
なお、蘭寿とむさんは現在の年齢は46歳。とても若々しいルックスですよね。
蘭寿とむの経歴① 宝塚音楽学校に首席入学
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蘭寿とむさんの経歴を紹介していきます。
学生時代の蘭寿とむさんはとても成績優秀な生徒で、高難易度で知られる宝塚音楽学校に主席で入学しました。
宝塚音楽学校に入る前の幼少期についても紹介します。
学生の頃に宝塚にハマる
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蘭寿とむさんは兵庫県で生まれ育ちました。
小学校の時、友人に誘われたことがきっかけでバレエを開始。その流れで中学と高校時代は創作ダンスに夢中になっていたそうです。
また、中学校2年生の時に宝塚歌劇団と出会い、あっという間に魅了されてしまったのだとか。
それ以来、休日には始発電車に乗って公演チケットを買いに行っていました。
ただ、当時は観劇が楽しくて、まさか自身がその舞台に立つなんて思っても見なかったといいます。
過去最高倍率の難関を突破
蘭寿とむさんが宝塚音楽学校に入学したのは1994年で、第82期生です。この時の受験倍率は過去最高の48.25倍という狭き門でした。
合格できるだけでも凄いことですが、蘭寿とむさんは首席の成績で入学しています。
同じ第82期生には、元雪組トップスターの壮一帆さん、元雪組トップ娘役の紺野まひるさん、元月組の男役の月船さららさんなど著名な団員がずらり。
そんな中でも、蘭寿とむさんは宝塚音楽学校を卒業するまでの期間、一度たりとも主席の座を明け渡すことはありませんでした。
ちなみに現在、同期はほとんどが退団していますが、美風舞良さんのみ現役を続行していて、花組の組長に就任しています。
蘭寿とむの経歴② 宝塚歌劇団へも首席入団
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宝塚音楽学校を卒業認定されると、宝塚歌劇団への入団試験が待っています。
これを通過して初めて宝塚歌劇団の研究科1年生になることができるのですが、蘭寿とむさんは、入団試験においても首席。
ここからは、宝塚歌劇団時代について見ていきましょう。
100年に1人の逸材
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宝塚歌劇団に正式に入団した際に、蘭寿とむさんは「100年に1人の逸材」と呼ばれて周囲からの期待を集めました。
月組に配属されて「CAN-CAN」で初舞台を踏み、1996年8月には花組に移籍。数々の舞台を経験して、2011年に花組トップに就任しました。
相手役に蘭乃はなさんを迎えて、「ファントム」においてトップお披露目が行われています。
蘭寿とむは宝塚の首席卒業のジンクスを破ったことで話題に
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宝塚音楽学校時代からずっと首席を維持する蘭寿とむさんですが、花組トップになった時に、「宝塚ジンクスを破った」とファンの中で話題になりました。
宝塚ジンクスとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、蘭寿とむさんが凄いと言われている理由の1つでもある、ジンクスについて紹介します。
首席入団者はトップになれない?
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宝塚歌劇団に入るまでに順位の記録が残る大きい試験は、宝塚音楽学校入学試験、音楽学校予科終了時の試験、本科と呼ばれる宝塚歌劇団入団試験の3つ。
そして、晴れて宝塚歌劇団の研究生になれても、研究生の1年目から5年目までは試験が行われ、退団後もこれらの成績がその後の活動に少なからずとも影響を及ぼすといいます。
宝塚にはいくつかのジンクスがあるそうですが、その中でも「首席入団者は男役トップにはなれない」というジンクスが有名です。
第50期から第95期までの歴代首席団員の中で、トップを務めたのは第50期の汀夏子さん、第77期の安蘭けいさん、第80期の霧矢大夢さん、第82期の蘭寿とむさん、第95期の礼真琴さん。
こうやって見ると、46人の首席のうちトップになれたのはわずか5人で、かなり低い確率と言えますね。
特に第51から第77期までの26年間は首席からトップが出ておらず、成績がいかに優秀であってもトップになるのが難しく、ジンクスになるのも納得です。
また、宝塚歌劇団のデータによると、男役は入団してから12年目から15年目でトップに就任するケースが多いようです。
ただし必ずしも当てはまるわけではなく、天海祐希さんは7年目、珠城りょうさんは9年目でトップに就任しています。逆に大空祐飛さんは最も遅い18年目でした。
蘭寿とむさんは16年目でトップになっていることを考えると、遅咲きと言えるでしょう。
首席で優秀な人物であっても、スイスイとトップに就任はできず、宝塚歌劇団のシビアさが垣間見えますね。
順位が低いとトップになれないのか?
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宝塚歌劇団のこれまでのトップスターは、圧倒的に首席以外の人が多いというのは前述の通りですが、順位が低い人はやはりトップになれないのでしょうか。
調べてみたところ、第88期の星組トップの紅ゆずるさんは、宝塚音楽学校を卒業した時の成績は48人中の47番目と、決して優秀とはいえませんでした。
歌やダンスは他の同期メンバーの方が上手だったものの、華のある存在感と明るい持ち前の性格が人気を博してトップに就任しました。
成績だけでは宝塚で成功できないようですね。
蘭寿とむの宝塚退団の理由
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蘭寿とむさんは、男役トップに就任して3年後の2014年、宝塚歌劇団を退団しています。
なぜ退団したのか、その理由を調査しました。
宝塚独特の有終の美
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退団した理由について、蘭寿とむさんは「ただがむしゃらに上を目指して走っていて。トップになったと同時に終わりを意識するようになりました」とインタビューで語っています。
蘭寿とむさんによると、「良い状態でどう終わろうか」と考えるのはトップの1つの任務であり、宝塚の独特の美意識なのだといいます。
本当の理由は明かされない
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宝塚歌劇団では、トップの退団は慣例の1つで、トップに就任すると数年での退団が決まっています。大劇場の公演が4回から10回程度が目安のようです。
これまでの歴史を見ると、花組の匠ひびきさんは2001年から2002年まで、雪組の絵麻緒ゆうさんが2002年、宙組の貴城けいさんは2006年から2007年までと、1年弱で退団するケースも。
長年苦労してトップに輝いた人が引退を決意する時、どんな理由で辞めるのか注目を集めますが、本当の理由は公式で語られることはありません。
実は、退団理由を語らないことが宝塚歌劇団としては普通のことで、本当の理由を漏らすことは禁止されているようです。
このため、当たり障りのない理由が語られることが多いのですが、「引退会見で『悔いはない』と言っているので円満退団だろう」という声がネット上では寄せられています。
蘭寿とむの退団後の活動
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2014年5月に宝塚を退団した蘭寿とむさんのその後の活動や出演作品を見ていきましょう。
その後も基本的に女優としてテレビや舞台に出演しています。
女優として大先輩との共演
退団後、芸能事務所「ジーアールプロモーション」に所属した蘭寿とむさん。この事務所には、中谷美紀さんや妃海風さんが所属しています。
2014年9月には舞台「ifn」に出演し、2015年秋には、フジテレビとNetflixの共同ドラマ「アンダーウェア」で永井千香役を演じるなど、女優として次々に作品に出演。
テレビに初めて出演した作品「アンダーウェア」では、元宝塚歌劇団の大先輩である大地真央さんと共演し、スポーツ新聞などのメディアで紹介されました。
カメラの前での演技が初めてで緊張していた蘭寿とむさんに、大地真央さんは「大丈夫よ」、「兵庫県出身で一緒だね」と優しく接してくれたそう。
2016年にはTBSの連ドラ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」では、独身グルメ女子会のメンバーである山本望海を熱演していました。
蘭寿とむが結婚した旦那は松岡修造のいとこ
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ここからは、蘭寿とむさんのプライベートについて見ていきましょう。やはり気になるのは、結婚ではないでしょうか。
蘭寿とむさんは2016年9月に結婚しています。旦那はどんな人物なのか、馴れ初めについても調査しました。
旦那は松岡修造の従兄で商社マン
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蘭寿とむさんの旦那は一般人です。
ただし、旦那の妹が元宝塚歌劇団の千波ゆうさんです。1990年に第76期生として入団し、1996年に退団。現在は「田中里依」名義で女優として芸能活動をしています。
また、旦那の母親も1960年に宝塚歌劇団に入団した千波薫さんです。家族2人が元タカラジェンヌということですね。
さらに、従兄には元テニスプレーヤーの松岡修造さんがいます。
蘭寿とむさんと千波ゆうさんは、1年弱ほど一緒に宝塚歌劇団に所属していたので、なんらかの繋がりがあったのかもしれませんね。
蘭寿とむさんが結婚した2016年当時、1971年生まれの千波ゆうさんは44歳でしたので、少なくとも旦那の年齢は当時45歳以上で、2022年現在は50歳を超えていると思われます。
旦那の職業は、商社に勤務するサラリーマンであることを妹の千波ゆうさんが明かしています。
2人の馴れ初めは?
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2人の気になる馴れ初めは、2015年頃に知人の紹介で知り合い、交際に発展したことが判明しています。
お互いに時間を作って、映画鑑賞や美術館巡りのデートを重ねていたそうです。
旦那の家族が元タカラジェンヌという共通点もあって、もしかしたら蘭寿とむさんは安心して交際できたのかもしれませんね。
蘭寿とむの現在① 子供を出産していた
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蘭寿とむさんの2022年現在の様子について紹介します。
実は、2022年4月21日にブログを更新し、46歳で第1子を出産したということを報告しました。
ブログ本文には「待望の愛おしい命の誕生に胸がいっぱいになると同時に、母としても一緒に成長していきたいと思っております」と、子供が生まれた喜びを綴っています。
妊娠を公表していなかったので、このニュースに驚いたファンが多かったようです。
ネットには「46歳で出産か。体力すごい」、「年齢聞いてびっくりしました。おめでとうございます」、「高齢出産大変だったろうな」と、蘭寿とむさんを労わる声が寄せられていました。
子供の性別や名前、顔画像などは公表されていません。
現在は慣れない子育てで大変な時期でしょうから、ブログが更新されて新しい情報が公開されることを期待しましょう。
蘭寿とむの現在② 活動休止は妊活のためだった?
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分かっている限りでは蘭寿とむさんは、2016年6月に舞台「シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~」の公演を終えると、ドラマや映画舞台など一切の作品に登場していません。
蘭寿とむさんの所属事務所からは「今後の仕事につきましては、本人の状況と相談しながら復帰する予定です」との発表にとどまっており、厳密な休止理由は不明です。
時期的に見て、結婚した頃と芸能活動をストップした時期が重なっているので、妊活のために活動を休止していた可能性が考えられます。
このため、もし妊活が活動休止の理由だったとしたら、出産で目的を達したとも考えられますので、落ち着いたら女優活動の再開が期待できそうです。
少なくとも女優引退とはいうことはなさそうですし、長い目で見守っていきたいですね。
まとめ
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蘭寿とむさんは、かつて宝塚男役トップを務めた経歴を持つ女優です。
宝塚音楽学校入学当初から入団後の試験まで全て首席を維持し続け、1996年に初舞台、2011年には男役トップに輝き、2014年に退団しました。
退団の理由については、目指してきたトップの座に就任したことで終わりを意識するようになったといいます。
退団後は女優として舞台やドラマに出演してきましたが、2016年に一般人男性と結婚。旦那は商社マンのようです。
結婚した頃から芸能活動を休止していた蘭寿とむさんですが、2022年4月21日に第1子出産や時期を見て復帰する意向を明かしています。
蘭寿とむさんがまた女優としてドラマや舞台で活躍する日が楽しみです。今後の動向に注目していきましょう。