女優の浜木綿子さんは歌舞伎役者・市川猿翁さんの元嫁でありですが、離婚原因やその後も話題です。
今回は浜木綿子さんの若い頃、元旦那の市川猿翁さんとの結婚や馴れ初め・離婚原因、息子の東大出身俳優の香川照之さん、現在をまとめました。
この記事の目次
浜木綿子は元宝塚女優
浜木綿子
本名:香川阿都子
生年月日:1935年10月31日
出身:東京都目黒区
活動:女優
浜木綿子さんは元宝塚のトップ娘役で、2014年には旭日小綬章を受章しています。
また、歌舞伎俳優の市川猿翁と結婚していましたが、後に離婚した女性でもあります。
市川猿翁との間には男の子が1人いて、息子は現在、俳優・香川照之として活動しています。
元宝塚トップ娘役
浜木綿子さんは東京都目黒区の自由が丘で生まれ、その後大阪に引っ越して、豊中市梅花中学校・高校を卒業しました。
卒業後は宝塚音楽学校に入学して、1953年には宝塚歌劇団に40期生として入団します。
雪組の娘役として、「恋人よ我に帰れ」や「青い珊瑚礁」で注目を集め、「扇/燃える氷河」、「新・竹取物語」などでトップ娘役を務め、アメリカ・カナダ公演も経験します。
そして、「残雪/華麗なる千拍子」を最後に、1964年4月30日付で宝塚歌劇団を退団しています。
女優としての経歴
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宝塚歌劇団を退団した後、浜木綿子さんは東宝現代劇と契約し、舞台女優として活躍します。そして、次のような賞を受賞しました。
1973年:『湯葉』でゴールデン・アロー賞演劇部門賞
1989年:『人生は、ガタゴト列車に乗って…』で第15回菊田一夫演劇賞大賞
また、1980年代ごろからはテレビの2時間ドラマで主に活躍し、『おふくろシリーズ』や『女監察医・室生亜季子』など人気シリーズを生み出しました。
それまでの功績が認められ、2000年には紫綬褒章を受章、2014年には旭日小綬章を受章しました。
浜木綿子の若い頃がかわいいと話題に
浜木綿子さんは宝塚歌劇団に18歳で入団してから、ずっと芸能界で活躍してきました。そして、宝塚ではトップ娘役にも抜擢されるほどの実力者です。
そんな浜木綿子さんは「さすが、宝塚!」と思えるほど、若い頃がかわいくて可憐で美人なんです。
日本的な雰囲気を残しつつ、華やかさがある宝塚時代の写真はこちらです。
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結婚して子供を出産後は、落ち着いた雰囲気がありつつも、かわいらしさが残っています。
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メイクや髪型、角度などによって、かわいく見えたり、妖艶に見えたり、地味で清楚に見えたりといろいろな表情を見せてくれる女優さんです。
ちなみに浜木綿子さんは、若い頃は当然のようにかわいいし美人だし、とても魅力的な女優さんですが、年齢を重ねた後も相変わらずかわいいままです。
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この写真は2014年ですので、この時79歳!80歳近いとは思えないほどのかわいらしさですよね。
浜木綿子が結婚した元旦那は市川猿翁
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市川猿翁
生年月日:1939年12月9日
出身:東京都
活動:歌舞伎役者
浜木綿子が結婚した旦那は市川猿翁さんで、3代目・市川猿之助として活躍した歌舞伎役者。
市川團子時代には、市川染五郎(のちの2代目松本白鸚)、中村萬之助(のちの2代目中村吉右衛門)と3人で重大トリオとして人気を博しました。
そんな市川猿翁さんは、明治の演劇改良運動以降は邪道として扱われ顧みられなかったケレンの演出を復活させました。
その歌舞伎は「猿之助歌舞伎」と呼ばれ、一般的な歌舞伎よりもエンターテイメント性を重視したものでした。
他の歌舞伎役者・劇評家たちからは相手にされず、酷評されましたが、見ごたえがあるダイナミックな舞台は大衆に支持されました。
市川猿翁さんは古劇復活から古典の再創造、さらにスーパー歌舞伎の創造に大きく寄与し、歌舞伎界にとって、さらには芸術界にとって大きな功績となりました。
2003年の「西太后」の公演中に体調不良を訴え、初期の脳梗塞と診断された市川猿翁さんでしたが、実際はパーキンソン病を発症していました。
その後は自らが舞台に立つことは少なくなり、演出面のみで活動を続け、2013年には隠居名である2代目・市川猿翁を襲名しました。
1965年に結婚
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浜木綿子さんは市川猿翁(当時の三代目・市川猿之助)さんと1965年2月に結婚しました。
人気歌舞伎役者と人気女優の結婚は、当時大きなニュースとして取り上げられ、2人は盛大な結婚式を挙げました。
浜木綿子さんは、1965年のNHKの大河ドラマの「太閤記」に出演していましたが、途中で妊娠が発覚してドラマを降板。同年の12月には長男の照之さんが誕生しています。
浜木綿子と元旦那・市川猿翁の馴れ初めとは?
人気女優の浜木綿子さんと歌舞伎役者の市川猿翁さんの馴れ初めは、舞台での共演です。
浜木綿子さんは1961年4月末で宝塚歌劇団を退団した直後、東宝ミュージカル「香港」で浜木綿子さんと市川猿翁(当時の市川團子)さんは共演します。
この舞台の共演で知り合ったことをきっかけに交際に発展、結婚に至ったとのことです。
初めて市川猿翁さんに会った時、浜木綿子さんは「寡黙な方だな」と思ったとのことです。
1961年に知り合い、結婚したのは1965年のことですから、すぐに燃え上がって結婚したというわけではなく、じっくり相手を見極めて結婚したということになりますね。
浜木綿子と元旦那・市川猿翁の離婚原因
浜木綿子さんと市川猿翁さんは1965年に結婚しますが、すぐに離婚することになりました。
離婚原因は何だったのかを見ていきましょう。
1968年に離婚
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1965年2月に結婚、その年の12月には長男の照之さんが生まれて、幸せいっぱいに見えた浜木綿子さんと市川猿翁さん。しかし、1968年に離婚することになりました。
長男の照之さんが1歳の頃には既に旦那の猿翁さんは家を出ていたとのことですので、実質の結婚生活は1年と数ヶ月のみで、残りは別居生活だったとのことです。
人気女優と人気歌舞伎役者の結婚はたった3年、実質1年ちょっとで破綻してしまったのです。
離婚原因は藤間紫
浜木綿子さんと市川猿翁さんの離婚原因は藤間紫さんの存在です。
藤間紫さんは紫派藤間流の家元だった人物で、舞踊家としてはもちろん、舞踊の創作にも注力しました。さらに、女優としても多くの作品に出演した人物です。
・1980年:菊田一夫演劇賞優秀賞
・1991年:菊田一夫演劇賞大賞
・1994年:菊田一夫読売演劇賞大賞最優秀女優賞
・1994年:勲四等宝冠章
この藤間紫さんと市川猿翁さんはダブル不倫の状態になり、2人は駆け落ちをするように家を出て、2人で同棲生活を始めてしまったのです。
浜木綿子さんと長男の照之さんは市川猿翁さんに事実上捨てられ、市川猿翁さんが家を出て約2年後(照之さんが3歳の時)に離婚、長男の親権は浜木綿子さんが持つことになりました。
藤間紫は市川猿翁の初恋の人
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浜木綿子さんは旦那の市川猿翁に捨てられた形で離婚します。
ダブル不倫だった市川猿翁さんと藤間紫さんですが、実は藤間紫さんは市川猿翁さんの初恋の人だったんです。
市川猿翁さんは歌舞伎役者でしたが、役者として日本舞踊も習っていました。そして、市川猿翁さんの日本舞踊の師匠が、藤間紫さんの夫である6代目藤間勘十郎(2世藤間勘祖)でした。
そんなある日、12歳だった市川猿翁さんは師匠の妻であり、自分よりも16歳も年上だった藤間紫さんに恋をします。藤間紫さんが28歳の時で、すでに子供も2人いました。
初恋の憧れの人は自分よりも16歳も年上で、既婚者で子供もいる上、自分の日本舞踊の師匠の妻…なかなかハードルが高い恋愛ですよね。
そのため、市川猿翁さんは藤間紫さんのことを一時諦めて、浜木綿子さんと結婚することにしたんです。
しかし、どうしても市川猿翁さんは藤間紫さんを諦めることができませんでした。そして、藤間紫さんも市川猿翁さんのことを好きだったのです。
2人はお互いの配偶者と子供を捨て、駆け落ち同然で同棲を始めました。市川猿翁さんは27歳、藤間紫さんは43歳の頃でした。
市川猿翁視点では純愛でも…
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市川猿翁さんの視点で見ると、「初恋の人が忘れられず、すべてを捨てて愛を選んだ」という美談になりますが、浜木綿子さん視点で見ると、とんでもない屈辱ですよね。
浜木綿子さんは宝塚のトップ娘役の美人で、人気女優だった人です。
そんな人気女優を「初恋の人を諦めるために仕方なく結婚した」なんて、失礼極まりないです。人気女優とか関係なく、1人の女性として失礼ですよね。
しかも、結婚して子供まで産んだのに、「やっぱり初恋の人がいい!」と16歳も年上の女性を追いかけて、自分と息子を捨てていくんですから。
「それなら最初から結婚するな!」と浜木綿子さんは大きな声で叫びたかったことでしょう。いや、実際に叫んだかもしれません。
離婚後に浜木綿子は女優、市川猿翁は同棲
1968年に離婚した浜木綿子さんは、長男の照之さんを引き取り、女優業に復帰します。
働く女性1人での子育てを、浜木綿子さんのお母さんが手伝ってくれたそうです。
市川猿翁さんが家を出たと思われる1967年ごろから、浜木綿子さんは舞台にどんどん出演しています。
・1967年6月~1978年8月「風と共に去りぬ 第2部《完結篇》」
・1967年9月~10月「屋根の上のヴァイオリン弾き」
・1968年1月~2月「風と共に去りぬ 総集編」
・1968年3月~4月「忠臣蔵」
・1968年9月~10月「明治太平記」
・1968年12月「丼池」
・1968年(初演)「売らいでか!亭主売ります」
・1969年11月~12月「ラ・マンチャの男 ドン・キホーテの物語」
・1970年5月「哀愁」
まるで離婚のことを忘れようとするがごとく、舞台に出続けています。ちなみに、この間にも映画やドラマにも出演していますので、本当に仕事に没頭していたことが分かります。
ちなみに、浜木綿子さんと離婚した市川猿翁さんは藤間紫さんと同棲を続けていましたが、すぐに結婚することはできませんでした。なぜなら、藤間紫さんが離婚できなかったからです。
藤間紫さんはなかなか離婚できず、1985年になってようやく離婚が成立しました。
そして、2000年に市川猿翁さんと藤間紫さんは結婚したんです。同棲期間はおよそ35年にもなりました。
35年も同棲していたなんて純愛と言えば純愛ですが、やっぱり浜木綿子さんの立場を考えると、もやもやしてしまいますね。
浜木綿子の息子は東大出身俳優の香川照之
香川照之とは
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香川照之
生年月日:1965年12月7日
出身:東京都
身長:171cm
所属:ロータス・ルーツ
血液型:AB型
活動:俳優、歌舞伎役者
浜木綿子さんの長男は俳優の香川照之さんです。香川照之さんは、名脇役として有名な俳優ですよね。
代表作はこちらです。
・99.9 -刑事専門弁護士-
・半沢直樹
・クリーピー 偽りの隣人
・あしたのジョー
・沈まぬ太陽
また、大のボクシングファンで世界タイトルマッチなどでは解説もしています。
さらに、昆虫好きでも有名ですよね。Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」では、カマキリの着ぐるみを着て、「カマキリ先生」に扮して昆虫愛を語っています。
香川照之は東大出身
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そんな名俳優の香川照之さんは、東大出身なんです。
両親が離婚して、浜木綿子さんと母一人子一人で育った香川さんは小学校から高校まで暁星学園で学びます。
そして東京大学に進学し、1988年に東京大学文学部社会心理学科を卒業しました。
高校時代から頭がよく、フランス語の本を原書で読んでいたという情報もあるほどです。
母親は有名女優の浜木綿子さん、父親は歌舞伎俳優の市川猿翁さん、自分は実力派俳優で東大出身なんて、超ハイスペックですよね。
香川照之は父親と断絶状態だったが、歌舞伎の道へ
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市川猿翁さんの不倫で離婚することになったにも関わらず、浜木綿子さんは市川猿翁さんのことを香川照之さんには悪く言った事はなかったようです。
そのため、香川照之さんは市川猿翁さんに悪い印象を抱いていなかったのか、25歳の頃に市川猿翁さんに会いに行きます。
ただ、24年ぶりの感動的な親子再会かと思いきや、市川猿翁さんはひどい言葉を香川照之さんに投げかけます。
「大事な公演を前にいきなり訪ねてくるとは、役者としての配慮が足りません」と照之を叱責。「今の僕とあなたは何の関わりもない。あなたは息子ではありません。今後、二度と会うことはありません」と完全に拒否し、突き放したという。
何か理由があったのかもしれませんが、あまりにもひどい言葉ですよね。
その後は親子断絶になったようですが、香川照之さんは46歳の時に歌舞伎の世界に入ることを決断しました。
浜木綿子さんは次のように思ったとのことです。
「襲名の話は照之からまったく知らされていなかったんです。発表する直前になって『明日、発表するから』と聞かされて、本当に『ありえない!』と衝撃を受けました」
確かに、父親に2回も捨てられたのに、それでも歌舞伎の世界に入りたいと思うのは、母親としては複雑ですし、理解できないかもしれませんね。
浜木綿子は離婚後、龍虎と交際するも結婚せず
浜木綿子さんは1968年に市川猿翁さんと離婚した後、ずっと独身を貫いていました。結婚せずに、独身のまま女手一つで香川照之さんを育て、東大に進学させました。
ただ、ずっと独身だったものの、交際相手がいなかったわけではありません。浜木綿子さんは1975年の夏ごろから、元大相撲力士の龍虎さんと交際していました。
浜木綿子さんが交際し始めたのは、龍虎さんが現役を引退した頃です。それから浜木綿子さんと龍虎さんは10年間も交際を続けて、結婚秒読み状態にまでなりました。
しかし、結局は結婚せずに破局してしまったのです。
結婚しない理由は香川照之の一言
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なぜ、浜木綿子さんと龍虎さんは10年間もお付き合いしたのに、破局したのでしょうか。そこには香川照之さんの一言があったからだそうです。
香川照之さんが東大生だった1985年のこと。香川さんは次のように浜木綿子さんに言ったそうです。
「照之が(大学生の頃)、『もうそろそろ別れたらいいんじゃないか』って。それで、言いに行ったのよ、その相手に。あの子にとって父親は一人しかいないんです。そう(照之に)言われたって、(交際相手に)言いに行きましたよ」
これも、浜木綿子さん視点で見ると、なんとなくもやもやしませんか?
息子が小中学生ならともかく、既に大学生です。それなのに、母親の恋愛に口を出して、「別れたらいいんじゃないか」って…。
もちろん、いろいろな事情はあると思いますが、浜木綿子さんが少し気の毒に感じてしまいます。
浜木綿子の現在
浜木綿子さんは現在、メディア出演がかなり減っています。2021年で86歳になりますので、年齢的にゆっくりとした時間を過ごされているのだと思われます。
香川照之さんと同居されていて、一時は離婚した市川猿翁さんとも同居されていたのだとか。
近年のメディア出演を一覧にしてまとめました。
・2017年:「徹子の部屋」に出演
・2018年:TOHOシネマズ日比谷のオープニング記念式典に参加
・2018年:左とん平さんへの追悼コメントを出す
・2019年:八千草薫さんへの追悼コメントを出す
徹子の部屋に出演された時は相変わらず美しく、かわいらしかったので、またその姿を公の場で見たいですね。
浜木綿子のまとめ
浜木綿子さんのプロフィールや経歴、若い頃のかわいらしい画像、旦那の市川猿翁さんとの馴れ初めや離婚原因、息子の東大出身の香川照之さんについて、現在の活動をまとめました。
浜木綿子さんは本当にすごい人だと思います。旦那にあんな捨てられ方をしても、息子を1人で立派に育てているのですから。しかも、一時的に離婚した旦那と同居していたなんて!
ゆっくりと余生を過ごされてほしいですね。