神戸連続児童殺傷事件の冤罪説と真犯人!被害者など事件概要と判決・元少年Aの現在も総まとめ

1997年に発生した猟奇的殺人事件「神戸連続児童殺傷事件」ですが、犯人・元少年Aの冤罪説も囁かれています。

 

今回は「神戸連続児童殺傷事件」の概要、犯人と被害者、判決、冤罪説と真犯人、元少年Aの現在をまとめました。

 

「神戸連続児童殺傷事件」の概要

 

出典:https://twitter.com/

 

「神戸連続児童殺傷事件」は、1997年に兵庫県神戸市須磨区で起きた当時14歳の中学生による連続殺傷事件で、犯人の元少年Aが名乗った名前から「酒鬼薔薇事件」とも呼ばれています。

 

「神戸連続児童殺傷事件」では、元少年Aが1997年2月10日から、数ヶ月に渡って複数の小学生を襲い、児童2名が死亡、児童3名が重軽傷を負いました。

 

また、この「神戸連続児童殺傷事件」の最大の特徴としては…

 

① 怨恨などに基づかない通り魔的犯行であった点

② 遺体の首が切断されるなど遺体損壊があった点

③ 被害者の生首が「声明文」とともに学校の正門前に置かれた点

④ 地元新聞社に「挑戦状」が送りつけられた点

 

これらの猟奇的な側面がクローズアップされたのですが、何よりもこの「神戸連続児童殺傷事件」が世間に多大な衝撃を与えた理由は、犯人が当時14歳の中学生だったという点でした。

 

警察のその後の捜査が進むにつれて、元少年Aは小学5年生の頃から動物への虐待行為を繰り返しており、学校生活の中でもその異常性は際立っていたことが判明。

 

少年の心の奥底に潜む闇の部分に注目が集まりました。

 

 

出典:https://twitter.com/

 

が、しかし!

 

実はその一方で、この「神戸連続児童殺傷事件」には今なお多くの謎が残されていることも事実なんですよね。中には元少年Aの冤罪を主張する説も…。

 

そこで今回、「神戸連続児童殺傷事件」に囁かれている冤罪説に注目し、その根拠などについてわかりやすくまとめてみました。

 

まずは、これまで一般に明らかになっている「神戸連続児童殺傷事件」の具体的な犯行の経緯について軽く確認しておくことから始めましょう。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の犯人・酒鬼薔薇聖斗の犯行と被害者

 

「神戸連続児童殺傷事件」の第1の犯行と被害者

 

元少年Aは1997年2月10日午後4時頃、神戸市須磨区の路上で、小学生女児2人をゴム製のショックレス・ハンマーで襲いました

 

 

出典:https://plaza.rakuten.co.jp/

ゴム製のショックレス・ハンマー

 

幸い、女児は2人とも命に関わる怪我にはならなかったものの、この犯行が、一連の「神戸連続児童殺傷事件」の始まりとなります。

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の第2の犯行と被害者

 

第1の犯行で味をしめたのか、それでは物足りなかったのかは不明ですが、元少年Aは今度は凶器を八角玄能(げんのう)と刃渡り13センチのナイフに持ち替えて、第2の犯行に及びました。

 

 

出典:https://netshop.tsjiba.or.jp/

八角玄能

 

ゴム製のショックレス・ハンマーに比べると、明らかな殺意を感じます。

 

第1の犯行から約1ヶ月後の1997年3月16日午後12時25分頃、神戸市須磨区竜が台にある公園で遊んでいた小学4年生の女児を近くの学校に連れ出した元少年A。

 

不意をついて、女児の頭部を八角玄能で殴りつけて逃走しています。

 

この女児は病院に搬送されましたが、約1週間後の3月23日に脳挫傷のため亡くなっています

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の第3の犯行と被害者

 

第2の犯行で女児を八角玄能で殴りつけ、そのまま逃走した元少年A。

 

その直後の午後12時35分頃、偶然見かけた小学3年生の女児に対して、今度は所持していた刃渡り13cmのナイフで腹部を突き刺し、2週間の大怪我を負わせています。

 

 

出典:https://monoco.jp/

刃渡り13cmのナイフ

 

ナイフの刃先は胃を貫通し、背中の静脈の一歩手前まで届いており、もし仮に静脈まで達していたら救命は不可能だったそうです。

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の第4の犯行と被害者

 

遂に、殺人に手を染めてしまった元少年Aですが、人を殺したいという衝動はエスカレートしていきました。

 

第3の犯行から約2ヶ月以上が経過した1997年5月24日の昼過ぎ、殺害するのに適当な人間を捜すために自転車に乗って家を出たという元少年A。

 

 

出典:https://www.e-aidem.com/

 

偶然出会った顔見知りの小学5年生の男児を言葉巧みに、地元では“タンク山”と呼ばれていた人気のない高台に連れ出します。

 

山頂手前に設置されているケーブルテレビのアンテナ施設の入り口付近で絞殺し、アンテナ施設の床下に遺体を隠しました。

 

その後、元少年Aは何食わぬ顔で友達と遊び、午後6時過ぎには帰宅しています。

 

人を殺害した興奮からか、当日は夕食も食べずに眠った元少年Aですが、夜中にふと目が覚め、隠した男児の遺体から頭を切断してみたい衝動がふつふつと湧き上がってきたと言います。

 

 

出典:https://i.ytimg.com/

 

翌5月25日の昼前に起床した元少年Aは、遅めの朝食をとり、昼過ぎ頃“タンク山”に隠した男児の遺体から首を切断するために自宅を出ています。

 

その際、人間の首を斬ると大量の血が出ると考えた元少年Aは黒いビニール袋を2枚用意し、首を切断するための金鋸を運び出すために、普段使っている学校の補助カバンを持ち出しました。

 

アンテナ施設に到着すると、床下から男児の遺体を引っ張り出し、自宅から持ち出した黒いビニール袋の上に乗せると、金鋸を使って遺体の首を斬り始めました…。

 

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

 

男児は仰向けの状態で、目は見開いていたと言います。

 

その後の取り調べの中で、取調官に「男児の死体の目や顔を見ながら、その首を斬るのに抵抗はなかった?」と質問された元少年Aは、次のように答えたと言います。

 

「別にありませんでした。僕が殺した死体であり、いわば僕の作品だったからです

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の犯人・元少年Aに下された判決は?

 

成人の刑事裁判とは異なり、少年審判ではその内容が公開されることはありません。

 

審判の結果についても公開されない場合がほとんどですが、特に多くの注目を集めた少年事件の場合、少年院送致などの審判結果のみが公開される程度です。

 

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

神戸家庭裁判所

 

しかし、この「神戸連続児童殺傷事件」は、国民の注目度が著しく高かったことから、家庭裁判所は例外的に元少年Aに対して行われた精神鑑定の結果を公開しています。

 

公開された精神鑑定結果の要旨は次の通りです。

 

Aに完全な責任能力はあるが、成人の反社会性パーソナリティ障害に相当する行為障害(18歳未満の場合は人格形成途上なので行為障害と表現する)があり、鑑定医の意見としては、行為障害の原因を除去して、Aの性格を矯正し、Aが更生するためには、長期間の医療的処置が必要(医療少年院への送致が最も適切な処遇)との提案がされた。

 

引用:神戸連続児童殺傷事件 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/

 

その結果、神戸家庭裁判所は1997年10月13日、元少年Aを医療少年院送致が相当と判断。その後、元少年Aは関東医療少年院に送致されました。

 

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

関東医療少年院

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」は冤罪?今なお残る数々の謎や疑問

 

以上が、14歳の少年による前代未聞の猟奇殺人事件として、世間を震撼させた「神戸児童連続殺傷事件」の概要です。

 

兵庫県警がその威信を賭けて1人の少年を逮捕し、彼を医療少年院へ送致したことで、一応の幕が下ろされたかに見えたのですが…。

 

出典:http://img.chess443.net/

 

実は、この「神戸連続児童殺傷事件」には、20年以上経過した現在もなお、多くの謎や疑問が残されていることをご存知ですか?

 

その後の近隣住民らの証言などにより、次々と驚くべき事実が浮上しており、中には元少年Aの冤罪説まで浮上しているようなのです。

 

そこで今回、「神戸連続児童殺傷事件」の冤罪の噂や、真犯人は誰なのか?まで踏み込んで調べてみた結果、一応の結論らしきものが得られたので、わかりやすくまとめてみたいと思います。

 

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

「酒鬼薔薇聖斗」のマーク

 

まずは、「神戸連続児童殺傷事件」が冤罪である可能性を示す、いくつかの謎や疑問について見ていくことにしましょう。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」冤罪説① 正門に置かれた被害者の生首の謎

 

1997年5月27日の早朝、神戸市立友が丘中学校の正門前で、行方不明になっていた男児の生首が発見されました。

 

 

出典:http://sun-tv.co.jp/

 

この点について、これまでに報道されている元少年Aの「自供」によれば…

 

A少年は26日、男児の頭部を隠してあった場所から自宅に持ち帰り、27日の午前0時に起き出して、午前1時から2時にかけてこれを学校正門に置いた

 

母親の自転車で校門前まで運び、いったんは校門の白壁の上に置こうとしたが、安定が悪く落ちてしまうため校門鉄製門扉の中央に置き、その後自宅に帰った

 

ということになっています。

 

が、しかし!その後の目撃者の証言により、この自供とはまったく異なる事実が浮上しているんですよね。

 

まず、5月27日の5時30分頃、中学校正門前を散歩していて生首を目撃した近隣住民がいます。

 

「まさか本物とは思わなかった」と言うその方によると、“それ”が置かれていた位置は、間違いなく校門に埋め込まれた校名プレートの真下だったと証言しています。

 

ところが、それから約1時間経過した6時30分頃、新聞を配達するために中学校を訪れた新聞配達員は、鉄製扉の向かって左側に“それ”が置かれていたことを目撃しているんですよね。

 

そして、さらにその10分後の6時40分頃、男児の頭部を発見して警察に通報した、友が丘中学校の用務員によれば、“それ”が置かれていたのは鉄製扉の中央付近の地面だったと言います。

 

 

出典:http://w3sa.netlaputa.com/

 

以上、3名の目撃者による証言を総合すると…5月27日の朝5時30分頃から6時40分頃までの間に、男児の生首は少なくとも全く異なる3ヶ所に置き直されていたことになるんですよね。

 

また、元少年Aは取り調べの中で次のような供述をしています。

 

頭部の首付近を両手で持って、背伸びをしながら、その塀の上に首を置きました

 

この元少年Aの供述に、都内大学病院の脳外科医が次のような疑問を呈しています。

 

「正直言って難しい。頭部の重さは体重の12%以上ある。仮に被害者の体重を11歳の平均的な体重である40kgしても、約5kgになる。それを自分の身長より高く持ち上げて校門に据え置くには相当な力がいるだろう。」

 

引用:「酒鬼薔薇事件」に放置されたままの多くの謎 被害者父の著書にも… – ライブドアニュース https://news.livedoor.com/

 

 

出典:https://twitter.com/

神戸市立友が丘中学校の校門前

 

また、当時の元少年Aの身長は160cmほどしかなく、一方、生首が最初に置かれたという校門の高さは198cmにも及ぶんですよね。

 

果たして、身長が160cmほどしかない元少年Aが、背伸びをしたくらいで198cmの高い場所に約5kgにもなる生首を置くことは可能なのでしょうか?

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」冤罪説② 真犯人が目撃されるも警察はスルー

 

しかも、男児の頭部が発見された5月27日の早朝、現場周辺で不審な黒いブルーバードと挙動不審な怪しい男性が目撃されているんですよね。

 

しかも、それを目撃したのは1人や2人ではなく、複数の目撃証言が寄せられているのです。

 

 

出典:http://w3sa.netlaputa.com/

 

中には、こんな具体的な証言をする人も…

 

27日当日Bさんは、正門前の敷地に黒のブルーバード(窓に目隠しシール)が乗り入れるようにして停車していたのを目撃〔5頁上図のまる4〕、いぶかしく思いながら通り抜けたところ、さらに北側通用門のところに丸く膨らんだ黒のポリ袋をもった男が隠れるように植え込みにしゃがみ込んでいるのを目撃した〔5頁上図のまる5〕。そして、頭部発見のニュースを聞いて「あれが犯人だ」と直観したのだという。

 

引用:pamphlet1 http://w3sa.netlaputa.com/

 

この不審な男や黒いブルーバードは、近隣の多くの住人に目撃されており、もちろんこの目撃証言は、当時のマスコミも犯人に繋がる証言として大々的に報じ、大騒ぎになっていましたが…

 

「マスコミであれほど騒がれていたのに、黒いごみ袋の男については警察は一度も聞き込みに来なかった

 

近隣住民はこう言って首をひねるばかりでした。

 

そして、兵庫県警捜査本部は6月30日になって、黒いポリ袋を持った男や黒のブルーバードについて、「事件とは無関係」と発表しています。

 

そんな警察の捜査に不信感を抱いた近隣住民は、元少年Aが逮捕された後も警戒態勢を解くことなく、その後も住民同士が協力して独自の巡回警備を続けていたそうです。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」冤罪説③ 遺体の切断場所がありえない

 

5月27日朝の頭部発見に続き、午後3時頃、“タンク山”のケーブルテレビのアンテナ基地の床下から、被害者男児の胴体部分が付近の捜索活動にあたっていた機動隊員により発見されました。

 

 

出典:http://blog.livedoor.jp/

 

そして、現場の発見状況から見て、被害者男児を殺害し、遺体を切断した現場は別の場所だとする報道がなされたのですが…

 

それが6月中旬頃になると、なぜか胴体が発見された“タンク山”が被害者男児の殺害・遺体損壊の現場である…とされていたと言います。

 

そこで、元少年Aの供述を調べてみると…

 

24日午後A少年は「むしゃくしゃしていた。誰でもいいから殺してやろう」と思いたち、淳君を山に誘い込み、山中で首を絞めて殺害。いったんアンテナ基地の近くの窪地に遺体を隠す。「遺体を切ってみよう」と思いつき、下山して金ノコと南京錠を万引き。道具をもってまた山に登り、遺体を基地内にひきいれて隠した。翌24日午後、同基地内のコンクリート部分で遺体を切断。胴体部分は床下に隠し、頭部は草むらに放置した。道具一式を持って下山し向畑ノ池に捨てた。翌26日夜、タンク山に頭部を取りに行き、自宅に持ち帰り屋根裏に隠した後、浴室で洗った。そして翌27日未明に学校へ出かけた。

 

ところがです!

 

その後、このアンテナ基地を管理する神戸市開発管理事業団の職員が、5月27日の胴体発見直前の午後1時半頃、新人職員研修のため、職員7人でこの基地を訪れていたことが判明します。

 

この職員は、入り口の南京錠が開かなかったため、鍵を間違えて持ってきてしまったと思ったのだとか。基地内には入れなかったものの、フェンス越しに基地内をくまなく確認したそうです。

 

 

出典:http://w3sa.netlaputa.com/

 

遺体を切断した現場とされている基地内のコンクリート部分は、まさにフェンスの目の前にあるのですが…

 

「その時、何かいつもと変わったことは全然気付かなかったですね」

「遺体の一部とか、靴とか、血痕とか、そういうものは何も見ませんでした」

「匂いとかも気付かなかったですね。・・・金ノコの切り屑とかも気付かなかったです」

 

引用:pamphlet1 http://w3sa.netlaputa.com/

 

もし元少年Aの供述通り、被害者男児の遺体を基地内のコンクリート上で切断したとすれば、相当な量の血のりが流れていたはずです。

 

たとえ持参したポリ袋2枚を遺体の下に敷いていたとしても、何らかの痕跡が職員の目に留まらないはずはないかと。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」冤罪説④ 首が真っ直ぐに切断されていた

 

被害者男児の遺体の切断面は、当初の報道では「鋭利な刃器(じんき)で切断された」と報じられていました。

 

また、ある捜査関係者は、切断面がギザギザになることなく、一様に切断されてることから、「電気ノコギリを使った過去の事件の切断面と酷似していた」と語ったとも報じられています。

 

が、しかし!

 

元少年Aの供述によれば…

 

「金ノコギリを使用して切断した」

 

 

出典:https://twitter.com/

 

この点について、前述した都内大学病院の脳外科医は次のような感想を述べています。

 

「いずれにしても、切断するのは大変な作業だよ。断面を綺麗に切るのはよほど環境(場所や道具、時間など)が整っていなければ大人でも難しいと思う。それを14歳の少年が金ノコを使い、夜中に隠れながら表でやったというのはどうも……」(前出の脳外科医)

 

引用:「酒鬼薔薇事件」に放置されたままの多くの謎 被害者父の著書にも… – ライブドアニュース https://news.livedoor.com/

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」冤罪説⑤ 犯行声明文にまつわる謎や疑問

 

さらに、神戸新聞に送りつけられた犯行声明文を鑑定した科捜研によれば、「元少年Aの筆跡と犯行声明文のそれは、同一とは認められなかった…」と結論づけています。

 

 

出典:http://image.news.livedoor.com/

 

また、犯行声明文を入れた封筒に貼られた切手には、指紋や消印を隠すために「コーティング」と呼ばれる手法が施されていた事実が報じられています。

 

この点について、元少年Aは次のように供述しています。

 

封筒に切手を貼った後でしたが、僕はどこからこの手紙を投函したか分からないようにするために、その切手の上から、家にあった水糊を薄く塗りました。水糊は、乾いてしまうとビニールと同じような性質になると思うので、インク系統は弾かれると考え、郵便局のスタンプ印が見えにくくなるだろうと思ったからでした。(少年Aの供述調書より)

 

「コーティング」という特殊な技法を、14歳の少年が“思いつき”で実践した結果である…と、供述ではそう言うことになっているようです。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」が冤罪だとすると真犯人は?

 

「神戸連続児童殺傷事件」の犯行声明文から浮上する真犯人像

 

ちなみに、この「コーティング」という手法は、捜査関係者の間では、証拠隠滅のための手法として広く知られている技法なのだとか。

 

 

出典:https://torendo-noto.com/

 

そして、この方法を知る者でなければ思いつかない特殊な技法を、14歳の少年が“思いつき”で実践したと説明する供述調書は、図らずも隠された真実を物語っていると見ることもできます。

 

それは「神戸連続児童殺傷事件」の真犯人を隠すため…とまでは言えないものの、この事件を影で操った別の人物の存在なんですよね。

 

では、別の人物とは何者なのか?

 

それは…「酒鬼薔薇聖斗=警察関係者」説なんですよね。

 

 

出典:https://www.dailyshincho.jp/

 

この説を補完する根拠として、「コーティング」以外にも神戸新聞社に送りつけられた犯行声明文の中に、警察関係者を想起させるような表現が…

 

「表の紙に書いた文字は、暗号でも謎かけでも当て字でもない、嘘偽りないボクの本命である」

 

「ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされるであろう」

 

この点について詳しく解説した記事があったので引用してみると…

 

本命という言葉を本名の代わりに使っているのが単なるあやまちとすれば問題ないが警察用語である犯人を呼称する本命を無意識のうちに使ったとすれば警察関係者ということも考えられる。死刑という一般的な言葉を使わず「吊される」という言葉を使っている点もその疑いをもたせるものがある>(『警察公論』1997年8月号)

 

引用:「酒鬼薔薇事件」18年目の真相…犯行声明文は警察が作成!? http://dailynewsonline.jp/

 

“本命”については、さすがに若干無理やりな気もしますが、「吊される」という言葉については、確かに一般的な言葉ではないように思えますね。

 

この点について、ある人権派弁護士は次のような持論を展開しています。

 

「考えられるのは声明文自体を警察が作った可能性。もしくは原文は少年Aだが、警察が手を加えている可能性。少年Aの事件を利用する目的があったとすれば警察がやりかねない手法だけどね」(人権派弁護士)

 

引用:神戸児童殺傷事件の犯行声明文に隠された謎 浮上した別の人物の存在 – ライブドアニュース https://news.livedoor.com/

 

 

兵庫県警が「神戸連続児童殺傷事件」を前代未聞の猟奇殺人に演出した可能性

 

「神戸連続児童殺傷事件」は、“前代未聞の猟奇殺人事件”として世間を大いに震撼させました。

 

この事件がそのように認知された要因は、犯人が14歳の少年だったということと、犯行の中に見られた次の2つの行為があったからとも言えそうです。

 

① 被害者の遺体の首を切断して学校の校門に置いた行為

② 警察を挑発した上、マスコミにも犯行声明文を送りつけた行為

 

 

出典:https://twitter.com/

 

もし仮に、「神戸連続児童殺傷事件」から、この2つ目の要因である2つの行為を取り除いた場合どうなるか?

 

つまり、被害者の首は切断されず、もちろん校門前に生首が置かれることもなく、あの奇妙な犯行声明文も存在しなかったとしたら…?

 

それは、14歳の少年による単なる…と言ってしまえば語弊はありますが、猟奇でもなんでもない普通の殺人事件に過ぎなくなってくるんですよね。

 

つまり、元少年Aが殺人事件を起こしたことは、恐らく間違いないでしょう。

 

その意味で、完全な冤罪説は否定されるわけですが、兵庫県警が元少年Aによる「神戸連続児童殺傷事件」を、前代未聞の猟奇殺人事件として演出した可能性が浮上するんですよね。

 

 

出典:https://serinobu.jimdofree.com/

 

では、なぜ兵庫県警がそんなことをする必要があるのでしょうか?

 

この点について詳しく解説した記事があったので、引用してみましょう。

 

ちなみに事件を陣頭指揮した当時の兵庫県警本部長は、Nという人物。彼は1995年5月30日に起きた「国松長官狙撃事件」で警視庁警備部長としての責任を問われ、訓戒処分を受けており、その後就任したのが兵庫県警本部長だった。

 

(中略)

 

Nにとって酒鬼薔薇事件の解決は、汚名挽回の千載一隅のチャンスだったとも言える。

 

「未解決の事件、謎が残る事件を考えるなら、時期と地域性は重要な要素だ。事件当時、関東ではオウム、関西では革マル派によるJRやNTT労組の関与が問題となっていた。公安としては革マル派の摘発をやりたい。特に事件が起きた須磨区は共産党が強い地域だ。この事件を利用して、非公然アジトの摘発に入りたい意図はあっただろう」(前出の元公安関係者)

 

警察は革マル派を筆頭とする過激派の摘発に最重点を置いていた。そして、その時期、酒鬼薔薇事件は起きた。つまり、警察・公安はこの事件を拡大演出し、世論を煽って革マル派のアジトに捜査が入りやすいように仕向けたということなのか。

 

引用:神戸児童殺傷事件の犯行声明文に隠された謎 浮上した別の人物の存在 https://news.livedoor.com/

 

実際、この記事でもいくつか引用させていただきましたが、元少年Aの冤罪説を声高に訴えているのは“革マル派”が立ち上げた「神戸事件の真相を究明する会」なる団体なんですよね。

 

 

出典:https://ameblo.jp/

 

「酒鬼薔薇事件」を過剰演出してまで、革マル派を摘発しようとする警察に対抗するために、革マル派が冤罪説を必死のパッチで主張しているとすれば、筋の通る話ではありますな。

 

あの世間を震撼させた「神戸連続児童殺傷事件」で、警察と革マル派が一般人には見えないところで泥仕合を繰り広げていた…という、なんともお茶目な構図になるわけです。

 

ですが、もちろん真相は不明ですし、今後明らかになることもないでしょう。

 

 

 

「神戸連続児童殺傷事件」の犯人・元少年Aのその後と現在 

 

「神戸連続児童殺傷事件」を起こした当時14歳だった元少年Aは、関東医療少年院に送致された後、東北少年院を経て、2004年3月には仮退院。

 

そして2005年1月1日には、本退院が認められています。

 

 

出典:https://twitter.com/

 

2015年6月には「元少年A」名義で、「絶歌」という手記を出版しています。

 

それによると少年院を出所してしばらくは保護観察がついていたものの、その後は一般人となんら変わらない生活を送っており、なんと現在は結婚して子供にも恵まれたとも…。

 

 

出典:https://ironna.jp/

 

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

1997年に兵庫県神戸市須磨区で発生した、当時14歳の中学生による猟奇的殺人事件「神戸連続児童殺傷事件」の概要、噂される冤罪説の真相や浮上した真犯人についてまとめてみました。

 

 

出典:https://www.iaifa.org/

 

元少年Aによる「神戸連続児童殺傷事件」以降、日本では少年法改正議論が一気に加速したと言われています。

 

もし前述した説が真実だったとすれば、幼い尊い命が奪われたという重大な事実はあるものの、1つの殺人事件を“前代未聞の猟奇殺人事件”に過剰演出したことになります。

 

そして、結果的に警察も公安も、そして政府までもが恩恵を得たことになるんですよねぇ…。

 

「まさか、警察がそんなことまでするわけがない」

 

なんて言って、あなたはこの説を一笑に伏すことができますか?

 

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