ドラマ「島耕作」シリーズなどで知られる俳優の宅麻伸さんですが、女優・名取裕子さんとの再婚の噂も話題です。
今回は宅麻伸さんの若い頃の経歴、元嫁である賀来千香子さんとの馴れ初めや結婚、離婚原因や子供、現在を紹介します。
この記事の目次
宅麻伸のプロフィール
生年月日:1956年4月18日
出身地:岡山県
所属事務所:愛企画
宅麻伸さんは、若い頃から活躍されている俳優で、近年ではテレビ東京系で放送されたドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」に出演したことでも話題になりました。
趣味は、車やオートバイでのドライブ・野球・ゴルフ、特技が乗馬と、とてもアクティブな方です。
宅麻伸の若い頃の経歴① 生い立ち
出典:https://ja.wikipedia.org/
宅麻伸さんの本名は「詫摩 繁春(たくま しげはる)」さんといいます。
岡山県玉野市出身で、長男として生まれ、2人の妹がいるようです。
若い頃からスポーツが得意で、学生時代は野球部に所属。中学校ではキャッチャー、高校ではピッチャーを務めていました。
中学校を卒業すると、定時制の玉野市立備南高等学校造船科に進学。勤労学生として、三井造船玉野事業所で働きながら通学していたそうです。
その後、職場の先輩に芸能界入りを勧められたことをきっかけに、雇用期間満了と高校卒業を以て19歳で上京。
上京後は芸能界デビューを目指しながら、池袋のキャバレー「杯一(パイイチ)」にボーイとして住み込みで働いていたそうです。
地元の三井造船の造船所で働いていました。設計図を見ながら、“けがき”といって、鉄板に実寸をマーキングする作業をしていたんですけど、ちょうど高校を卒業するとなった頃、就職に対して思案するようになり、そうしたら職場の先輩に「役者とかモデルを目指したらどうだ」って言われて。
宅麻伸の若い頃の経歴② 天知茂の主演ドラマで端役としてデビュー
主演の天知茂
宅麻伸さんは勤めていたキャバレーの店長から紹介され、役者で歌手の天知茂さんと出会います。
上京して2カ月経った頃、昼間、いつもご飯を食べに行くお店で食ってたら、「何がしたいの?」なんて話になって。店主が「天知さんの事務所の方を知ってるよ」と言って、紹介してくれることになった。驚きましたよ! だって、まだ岡山にいた時、テレビで天知さんを見て、何となく「あ、この俳優さんに会うんだな」って、感じていたんですから!
その後、天知茂さんの事務所に所属することになった宅麻伸さんは、天知茂さんが主演を務めていたテレビ朝日系ドラマ「江戸川乱歩の美女」シリーズに、端役として初出演を果たしました。
天知茂さん演じる主人公に「お疲れ様でした」と鍵を渡すだけの役だったそうですが、宅麻伸さんは緊張のあまり手が震えていたそうです。
宅麻伸の若い頃の経歴③ 「島耕作」シリーズなど多数の作品に出演
宅麻伸さんはその後、1979年放送のTBS系ドラマ「七人の刑事」に出演。第44話から登場する新米刑事・中野役を演じ、役者として本格的にデビューします。
すると、その落ち着いた雰囲気とイケメンなルックスで注目を集め、瞬く間に人気役者の1人となりました。
以降、1984年公開の映画「ゴジラ」や1992年放送のテレビ朝日系ドラマ「法医学教室の事件ファイル」シリーズなどに出演。
NHKの大河ドラマにも数多く出演しており、1992年の「おんな太閤記」、1996年の「秀吉」、2006年の「功名が辻」などに出演しています。
また、宅麻伸さんが主人公・島耕作を演じた、1993年スタートのドラマ「課長島耕作」シリーズは代表作と言えるでしょう。
映画においては、1995年公開の映画「極道の妻たち 赫い絆」や、1996年公開の映画「八つ墓村」などに出演。
- 1995年公開の映画「ふうせん2」では、主演も務めました。
宅麻伸の若い頃の経歴④ 近年はバイプレイヤーとしても活躍
宅麻伸さんは、2011年にスタートしたテレビ東京系ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズに出演していました。
演じたのは、熱血漢でありながらオカマキャラの戦士・ダンジョー。
それまで2枚目の男前役が多かった宅麻伸さんですが、同作でキャラの濃いダンジョーをコミカルに演じ切ったことで、各メディアから”新境地を切り開いた”と評されました。
また、これまで縁遠かった子供たちからも「ダンジョーだ!!」と声を掛けられるようになったそうです。
なお、同作の監督である福田雄一さんはコメディ作品を数多く手がけていることで知られていますが、宅麻伸さんは福田雄一さんについてよく知らないままオファーを引き受けたそう。
自分のようなおっさんを使ってみたいと思ってくれたのなら、喜んでやってみようと思いました。内容的なことは全く気にしませんでしたが、衣装合わせの時に、こんなことがやりたかったのかと判りました(笑)
2013年からは、テレビ朝日系のドラマ「科捜研の女」シリーズにも出演。
以降も2014年公開の映画「相棒 -劇場版III-」や、2016年放送のTBS系ドラマ「神の舌を持つ男」など、数多くの人気作品に出演しています。
宅麻伸の若い頃の経歴⑤ ドラマ・映画だけではなくVシネマにも出演
- 宅麻伸さんはダンディで貫録のあるルックスを生かし、2001年頃よりVシネマにも度々出演しています。
特にやくざを題材とした「実録」シリーズが多く、2005年発売の「実録・大日本平和会 極道・平田勝市」や2008年発売の「実録・愚連隊の神様 万年東一」では主演も務めました。
その後も、2014年発売の「暴力水滸伝」や2017年発売の「裏門釈放1,2」などに出演しています。
宅麻伸が結婚した元嫁は賀来千香子
宅麻伸さんは1994年に役者の賀来千香子さんと結婚。その後、2012年に離婚しています。
賀来千香子のプロフィール
生年月日:1961年10月17日
出身地:東京都
職業:役者
所属事務所:テアトル・ド・ポッシュ
賀来千香子さんは役者で、女子美術大学短期大学(現在の女子美術大学短期大学部)に在学中、女性向けファッション誌「JJ」のモデルデビューしました。
その後、1982放送のTBS系ドラマ「白き牡丹に」で役者デビューながら初主演を務め、その後も同局のドラマ「男女7人夏物語」などのヒット作品に多数出演します。
1992年には、TBS系ドラマ「ずっとあなたが大好きだった」で、佐野史郎さん演じる”マザコン”・冬彦を夫に持つ主人公を演じました。
以降も数多くの作品に出演しているほか、2013年からは婦人向け雑誌「HERS」で表紙を飾っています。
宅麻伸と元嫁・賀来千香子の馴れ初め
1994年、宅麻伸さんが37歳、賀来千香子さんが32歳の時に2人は結婚しました。
1991年に放送された、テレビ朝日系の賀来千香子さん主演ドラマ「七人の女弁護士」シリーズで共演したことで出会い、翌年より交際を開始したとのことです。
そして、なんと3回目のデートでプロポーズして、そのまま結婚が決まったといいます。
2010年には「第3回プラチナ夫婦アワード」にも選出されるなど、おしどり夫婦としても知られていました。
宅麻伸と元嫁・賀来千香子の離婚原因
出典:https://pixabay.com/
おしどり夫婦として賞まで受賞していた宅麻伸さん・賀来千香子さん夫妻ですが、2012年に突然離婚を発表しています。
離婚原因については明確にされませんでしたが、2人は連名で以下のコメントを発表しました。
長きにわたり寄り添ってまいりましたが、いつしかすれ違い、その距離を埋めることが出来なくなっておりました。2人で十分話し合い、お互いを思い遣った結果、離婚という形に至りました。
結婚している間は特に不仲報道はなかったものの、婚約当初の1993年に宅麻伸さんの二股騒動が報じられており、それが長年のしこりとなったのでは?という見方もあるようです。
当時、二股相手とされた女性は地方局のラジオパーソナリティで、「8年もの間交際していた、(賀来千香子さんと交際しているはずの)現在も付き合っている」と語っていました。
この報道を受けて、賀来千香子さんは異例の記者会見を開いており、結婚の決意に迷いがないことを明らかにして大きな話題を呼びました。
宅麻伸の子供は賀来賢人?
役者の賀来賢人さんがブレイクした際、その名字と年齢から「宅麻伸・賀来千香子夫妻の子供ではないか?」と話題となりました。
しかし、宅麻伸さんと賀来千香子の間に子供はいません。
賀来賢人さんは賀来千香子さんの甥であり、宅麻伸さんにとって、賀来賢人さんは元・義甥にあたります。
賀来賢人のプロフィール
生年月日:1989年7月3日
出身地:東京都
職業:役者
所属事務所:アミューズ
賀来賢人さんは役者で、賀来千香子さんの甥(賀来千香子さんの兄の息子)です。
賀来千香子さんが結婚するまでは、両親・祖父母と共に賀来千香子さんと賀来賢人さんは一緒に暮らしていたそうです。
高校時代、賀来家の家族写真を見た現在の所属事務所から「(賀来賢人さんに)会わせて欲しい」と家族に名刺を渡したことがきっかけで、自ら事務所に連絡して芸能界入りしました。
2007年に映画で役者デビュー、2009年には映画「銀色の雨」や2012年放送のテレビ東京系ドラマ「クローバー」などで主演を務めています。
以降も、朝ドラや大河ドラマといった人気作に出演。
その後は徐々にコメディ作品にも出演するようになり、2017年公開の映画「斉木楠雄のΨ難」でコメディ役者としてブレイクしました。
宅麻伸と賀来賢人は過去に共演したことがある
宅麻伸さんと賀来賢人さんは、過去に共演したことがあります。
2017年放送の日本テレビ系ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」の第9話で、賀来賢人さんが営業3課で働く社員・池内役を、宅麻伸さんが営業3課の新課長・島役を演じていました。
作中で島が、池内に「おい、元気か」と声をかけるところからやりとりがスタート。
すると、池内が「以前同じような部署?カテゴリー?集団?」と語るなど、現実の2人の関係性をほのめかすセリフが大きな話題となりました。
放送終了後には、賀来賢人さんが元・義伯父となる宅麻伸さんとのツーショットをInstagramに投稿。ファンからは、歓喜のコメントが寄せられました。
放送終了後、賀来は「左江内氏、9話見て下さった方、ありがとうございました。あの、ね、ありがとうございました」というコメントと共に、宅麻と仲良くグーサインを決める写真を投稿。ファンからは「おい~!!!!!甥~~!!!!!」「同じカテゴリー。。」「おもしろすぎました!」などと反響が寄せられている。
宅麻伸と名取裕子が再婚?噂と真相
宅麻伸さんは、名女優・名取裕子さんと「再婚するのでは」と噂されています。
実際はガセネタのようですが、なぜそのような噂が立ってしまったのでしょうか。
名取裕子のプロフィール
生年月日:1957年8月18日
出身地:神奈川県
職業:役者
所属事務所:茂田オフィス
名取裕子さんは大学在学中、カネボウが主催した「ミス・サラダガール・コンテスト」で準優勝したことをきっかけに芸能界入り。
1976年公開の映画「星と嵐」に出演後、翌年放送のTBS系ドラマ「おゆき」で本格的な役者デビューを果たします。
その後、1979年に出演したTBS系ドラマ「3年B組金八先生」でブレイク。
1987年公開の映画「吉原炎上」ではヌードにも挑戦しているほか、ミステリー・サスペンス作品への出演が多いことから”片平なぎさに次ぐ2時間ドラマの女王“とも評されています。
再婚の噂はドラマ共演がきっかけ
宅麻伸さんと名取裕子さんは、1992年に放送開始のテレビ朝日系ドラマ「法医学教室の事件ファイル」シリーズで共演しています。
作中では夫婦役で、結婚生活30周年となる”真珠婚”をタキシードとドレスで祝うシーンも放送されました。
30年近く夫婦役を演じていることやお互い独身であること、前述の真珠婚式のシーンなどから、2人の再婚が噂されるようになり、中には真実だと信じてしまっている人も多いようです。
名取:26年も番組が続いていると視聴者の方も作品と現実がごっちゃになってしまうらしくて、宅ちゃんが私の舞台を観に来てくれたときに、見知らぬ方から「旦那さんがいらしてるわよ!」と声をかけられたことも……。先日、岐阜に行った際は“法医学”ファンのおばあちゃんと知り合ったのですが、「宅麻さんにも食べてもらってね」と枝豆を送ってきてくれたのよね。一緒に暮らしていると思われているのかも(笑)。
実際の2人は再婚しておらず、熱愛はおろかプライベートで一緒にいる姿が報道されたことはありません。
ただし、2016年放送のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で夫婦役を演じて高い支持を得た星野源さん・新垣結衣さんが結婚した例もあります。
そのため、期待してしまうファンの方々の気持ちもわかるような気がします。
実際の関係は”親戚”に近い
宅麻伸さんと名取裕子さんは、2人の関係について幼馴染や同級生を超えた”親戚の域”だと語っています。
元々2人は若い頃から共演が多く旧知の仲だそうで、名取裕子さんの父親の葬儀の際には、宅麻伸さんが受付を務めたといいます。
また、現在も共演が続いているドラマ「法医学教室の事件ファイル」シリーズでは、毎回ラスト1分40秒を2人のアドリブで締めているそうです。
名取:ラストシーンは、いつも監督から「1分40秒間、よろしくね」と言われて、2人のアドリブでやっていますね。
宅麻:僕らの間では「こんなことを言うから、こうリアクションしましょう」みたいなものはなく、自然に出てくるものを大事にしています。
宅麻伸さん・名取裕子さんのこれまでの発言からも、恋仲というよりは友人・役者仲間として信頼し合っている様子が見て取れますね。
それぞれの本当の恋人は?
それでは、2人の本当の恋人は誰なのでしょうか。
調べてみたところ、宅麻伸さんには賀来千香子さんとの離婚後、目立った熱愛報道がないことがわかりました。
また、名取裕子さんに関しても同様で、過去に作曲・編曲家として知られる松任谷正隆さんとの不倫疑惑が報道されているものの、現在は特に熱愛は報じられていないようです。
宅麻伸とさくらももこの関係とは?
宅麻伸さんは、実はアニメ「ちびまる子ちゃん」の作者で知られる漫画家でエッセイストのさくらももこさんとの意外な接点があります。
元々賀来千香子さんとさくらももこさんの仲が良く、宅麻伸さんは賀来千香子さんと結婚したことを機に、さくらももこさんと交流するようになったそうなのです。
そのため、さくらももこさんの「さくら日和」などのエッセイにも、賀来千香子さんと宅麻伸さんの名前が度々登場しています。
また、2000年に放送されたアニメ「ちびまる子ちゃん 時代劇スペシャル 前編・後編」では、賀来千香子さんと宅麻伸さんがゲスト声優を務めたそうです。
宅麻伸の現在
宅麻伸さんは現在も役者として活躍しており、様々な作品に出演しています。
ドラマにおいては、2019年放送のテレビ東京系ドラマ「記憶捜査〜新宿東署事件ファイル〜」や「サ道」などに出演。
2021年にはテレビ東京系の特撮ドラマ「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」に出演し、ヒロインの父親・シズマ ミツクニ役を演じました。
シズマ ミツクニは世界的にも力を持つ財閥「シズマ財団」の会長で、ストーリーのキーパーソンを担っています。
宅麻伸さんは幼少の頃、ウルトラマンシリーズのファンだったそうで、心境を以下のように明かしました。
今から55年前、10歳の少年がテレビで
ウルトラマンを初めて見て感動したのを覚えています‥
55年後、65歳になった今、まさかそのウルトラマンに出演するとは‥
懐かしさと、オヤジの照れが混じりながら楽しく撮影しています。
また、2022年公開の映画「ウルトラマントリガー エピソードZ」にも引き続き同役で出演しています。
また、ドラマ・映画だけではなく、Vシネマにも引き続き出演。
近年では、2019年発売の「CONFLICT 〜最大の抗争〜 外伝 織田征仁」や2020年発売の「権力の階段 〜総理への道〜」などに出演しています。
まとめ
宅麻伸さんは若い頃から役者として活躍し、ドラマ「島耕作」シリーズなどが代表作です。
ドラマ・映画だけではなく、貫禄のあるルックスを生かしてVシネマでも活躍してきました。
ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せたコミカルな演技や、特撮ドラマ「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」でキーパーソンとなる人物を演じたことが話題に。
プライベートにおいては、1994年に賀来千香子さんと結婚するも2012年に離婚。
その後、長らく夫婦役を演じてきた名取裕子さんとの再婚が噂されているようですが、実際には交際しておらず、今も独身のままでいらっしゃいます。
また、一時は「息子なのではないか」と話題となった賀来賢人さんは元・義甥にあたり、「元親戚」という複雑な関係ながら、ドラマ共演時には今でも仲の良い様子が見受けられました。
そんな宅麻伸さんですが、現在も役者として第一線で活躍しています。代表作で演じた島耕作のように、これからも末長く活躍していただきたいですね。