伊丹十三は他殺?死因と真相/嫁や息子・自殺や遺書の内容も総まとめ

社会問題にコミカルに切り込む作品を発表した映画監督・伊丹十三さんですが、その死因には今でも多くの謎が残り、他殺説も囁かれています。

 

今回は伊丹十三さんの嫁や息子、死因が自殺とされた理由、他殺説と真相をまとめました。

 

伊丹十三のプロフィール

 

本名:池内義弘

生年月日:1933年5月15日

出身地:京都府京都市右京区

身長:180cm

 

 

経歴

 

伊丹十三さんは、映画監督・伊丹万作さんの長男として京都府京都市右京区鳴滝泉谷町で1933年に誕生しました。

 

1938年末に、父親の仕事の関係で一時東京都世田谷区に移住しますが、1940年に再び京都市に戻り、戦時中はそこで過ごしています。

 

その後、1950年に愛媛県松山市の寺院・多聞院に移り、そこで母と妹と暮らすようになります。

 

1954年3月、愛媛県立松山南高校を卒業した後に大学を受験するも失敗、上京して新東宝編集部に就職します。

 

映画編集の仕事を経た後、一時は商業デザイナーとして働いたこともあったそうです。

 

1960年には、映画会社の大映に入社し、「伊丹一三」の芸名で俳優活動をスタートさせました。

 

 

出典:https://ja.wikipedia.org

 

1961年に大映を退社した後、1963年の映画「北京の55日」、1965年の映画「ロード・ジム」など海外映画に出演。チャールトン・ヘストンら世界の大スターとの共演が話題となります。

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp

 

この頃、海外映画出演時の経験などをまとめたエッセイ集「ヨーロッパ退屈日記」を発表し、大ヒットとなります。

 

そして、その後も次々とエッセイ集を出版し、エッセイストとしても活躍の場を広げています。

 

 

1967年に公開された、大島渚監督映画「日本春歌考」で共演した女優・宮本信子さんと結婚

 

この年に芸名を、「一(マイナス)」から「十(プラス)」に変えるという意味を込めて、「伊丹十三」に改名

 

この頃から国内での俳優業に力を入れはじめ、名脇役として映画やドラマなどで活躍しました。

 

 

出典:https://www.buzzfeed.com

 

1970年代には、テレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」に参加、ドキュメンタリー番組を中心として映像制作の分野にも進出。

 

1977年からは、ワイドショー番組「アフターヌーンショー」のコーナー「未解決事件シリーズ」のレポーターを担当するなど、マルチな活躍を見せています。

 

 

1984年、51歳の頃に映画監督に転身。同年、初監督映画「お葬式」を発表すると大ヒットを記録しました。「日本アカデミー賞」など30を超える映画賞を獲得し、高い評価を得ました。

 

その後も、「タンポポ」「マルサの女」「ミンボーの女」「マルタイの女」など、自身の経験や社会問題を扱いつつ、コミカルで娯楽性に富んだ、オリジナリティ溢れる作品を次々と発表。

 

「伊丹映画」という新ジャンルとして認められるほどの、独自の世界観を作り上げたのでした。

 

 

伊丹十三の嫁・川喜多和子とは

 

伊丹十三さんは若い頃、世界的にも著名な映画製作者・川喜多長政さんの娘である川喜多和子さんを嫁にしていました。

 

しかし、1966年10月26日に協議離婚し、1967年に映画「日本春歌考」で共演した女優・宮本信子さんと再婚しています。

 

出典:https://www2.nhk.or.jp

 

宮本信子さんは、「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」「ミンボーの女」「スーパーの女」「マルタイの女」など、伊丹十三さんが監督したほぼ全ての映画作品に出演しています。

 

嫁であると同時に、映画製作における最高のパートナーとも言える存在でした。

 

 

伊丹十三の息子2人とは

 

そして、伊丹十三さんと宮本信子さんの間には、2人の息子がいます。

 

 

出典:https://www.toho-ent.co.jp

 

長男の池内万作さんは俳優として活躍しており、NHK朝ドラ「あぐり」や「どんど晴れ」、NHK大河「利家とまつ」など、数々のテレビドラマや映画作品への出演歴を持つ一流の俳優です。

 

そして、2019年現在も俳優として活躍されています。

 

 

もう1人の息子で、次男の池内万平さんも若い頃は俳優として活動されていました。

 

現在は、俳優業は引退し、「伊丹プロダクション」の取締役や「伊丹十三記念館」の評議員として活躍されています。

 

 

伊丹十三が突然の自殺でこの世を去る

 

出典:https://www.buzzfeed.com

 

映画監督として確固たる地位を築き上げた伊丹十三さんでしたが、1997年12月20日に突然この世を去っています。

 

同日、午後6時40分頃、「伊丹プロダクション」の事務所として使っていた東京都港区麻布台のマンションの下で、屋上から飛び降りたとみられる伊丹十三さんの遺体が見つかったのです。

 

事務所マンションの室内からは、ワープロで打ったとみられる遺書らしきものが複数残されていたことや、室内に争った形跡がなかったことなどから、警察は自殺と断定しました。

 

しかし、伊丹十三さんをよく知る人物達の証言から、自殺と見るには不自然な点がいくつも浮かび上がり、その死には現在でも強い疑惑が持ち続けられています。

 

 

伊丹十三の死因に疑問を抱く声が多数挙がる

 

出典:https://www2.nhk.or.jp

 

伊丹十三さんの死因は、警察によって「自殺」と断定されました。しかし、自殺報道を受けて、複数の人物から自殺を疑問視する声が挙がりました。

 

妻の宮本信子さんはスポーツ紙の取材に対して、「そんな事(疑惑報道)で自殺する人ではない」と、自殺と断定されたことに対して疑問を呈しています。

 

 

出典:https://www.nikkei.com

 

また、伊丹十三さんをよく知る映画監督の大島渚さんや落語家の立川談志さんは、揃ってこの自殺断定に対しての疑問を唱えています。

 

宮本社長も「(報道を)思い悩んでいたら、私に相談するはず。そんなことで自殺する人ではない」と首をかしげ、伊丹をよく知る映画監督の大島渚(65)や落語家・立川談志(61)も「不倫報道ぐらいのことで、あいつは自殺しない」と口をそろえた。

 

引用:スポニチのアーカイブ https://web.archive.org

 

さらに、「フラッシュ」の記事によれば、記者に不倫疑惑を問われた際、伊丹十三さんは笑いながら「妻に聞いてみればいい(不倫疑惑は)いつもの事だから」と軽く答えたのだそうです。

 

このように、伊丹十三さんに疑惑報道を深刻に考えている様子が見られなかった事も、「伊丹十三がこの程度で自殺するはずがない」という大島渚さんらの発言に真実味を与えています。

 

 

また、「レタリングデザイナーとして一流を自負し、自らの書き文字に人一倍のこだわりを持っていた伊丹十三さんが遺書を自筆ではなくワープロで書いた事はあまりにも不自然」との声も。

 

残されていた遺書は、何者かによって偽造されたものなのではないかという疑惑へとつながったのです。

 

 

 

伊丹十三の死因を警察が自殺と断定した理由

 

出典:https://bunshun.jp

 

自殺とされた理由について

 

まず、伊丹十三さんの死因が「自殺」と断定された理由としては「ワープロで打たれた遺書らしき文書が見つかった事」や「室内に争った形跡がなかった事」などが挙げられています。

 

伊丹十三さんが残した遺書らしきものの内容は、

 

「身をもって潔白を証明します。なんにもなかったというのはこれ以外の方法では立証できないのです。」

 

引用:Wikipedia https://ja.wikipedia.org

 

というものでした。

 

実は、伊丹十三さんが亡くなった2日後(1997年12月22日)に発売された週刊誌「フラッシュ」に、「目撃撮!伊丹十三監督が援助交際!?」とのタイトルの記事が掲載されています。

 

記事では、伊丹十三さんが当時26歳のOL・A子さんと不倫援助交際疑惑が書かれており、伊丹十三さんとこのA子さんが2人で事務所に出入りする様子を捉えた写真も掲載されていました。

 

 

出典:https://www.buzzfeed.com

 

その後、一部週刊誌が続報として、このA子さんがSMクラブに勤めており、伊丹十三さんがSMクラブ通いをしていたとの疑惑も報じています。

 

この一連の週刊誌報道の内容と、伊丹十三さんが残したと見られる遺書らしきものの内容から、伊丹十三さんはこの報道への「抗議」のために投身自殺を図ったと推測されたのです。

 

 

 

伊丹十三の死因が他殺との噂と真相① 暴力団の恨みを買う作品発表

 

伊丹十三さんの死因が「自殺」と警察により断定された事に多くの疑問の声が挙がる中、伊丹十三さんは本当は「他殺」だったのではないか?との疑惑が浮上しています。

 

伊丹十三さんの死因が、「他殺」という噂について紹介していきます。

 

 

死因に暴力団が関与している説

 

出典:https://www.asahi.com

 

伊丹十三さんは1992年、暴力団による「民事介入暴力」をテーマに取り上げた作品「ミンボーの女」を発表しています。

 

そして、公開の1週間後に自宅の近くで刃物を持った5人組の男達の襲撃を受け、顔や腕などを切りつけられ全治3ヶ月の大怪我を負っています。

 

その後、伊丹十三さんを襲撃した5人組は、警察の捜査によって山口組系後藤組に所属する暴力団構成員だった事が判明します。

 

 

「ミンボーの女」は、暴力団からの不当な暴力に対して、市民が勇気を持って対抗するための方法がコミカルながらも緻密に描写されています。

 

折しも、公開の2ヶ月前に施行されていた「暴力団対策法」をプロモーションしているかのような内容でした。

 

そのため、伊丹十三さんが暴力団構成員からの襲撃を受けた事件は、この映画の内容に対する暴力団からの報復行為だったと見られています。

 

こうした過去のいきさつもあり、伊丹十三さんの死の真相は、暴力団関係者によって自殺に見せかけて殺害された「他殺」なのではないか?との疑惑が浮上したのでした。

 

 

伊丹十三の死因が他殺との噂と真相② 「医療廃棄物」のスキャンダルを掴んでいた

 

 

伊丹十三さんは死の5日前まで、「医療廃棄物問題」についての取材に取り組んでいました。

 

伊丹十三さんは、本来は法律に則って適切に処理すべき「医療廃棄物」を一部の医療関係者が空き地などに不法投棄している事を突き止め、その真相を追っていたようです。

 

伊丹十三さんはこの取材を通じて、「薬害エイズ事件」並みの大スキャンダルに辿り着いており、これをテーマにした映画の構想を練っていたと噂されています。

 

そして、それを表に出されては困る勢力が自殺に見せかけて伊丹十三さんの殺害に及んだというのが真相ではないかとの説が浮上しているのです。

 

伊丹十三さんがこの時取材した内容は、NHKによって再構成され、伊丹十三さんの死の3ヶ月後の1998年3月31日、「伊丹十三が見た医療廃棄物の闇」としてNHK総合で放送されています。

 

 

伊丹十三の死因が他殺との噂と真相③ 遺体から大量のアルコールが検出

 

出典:https://pixabay.com/ja

 

また、伊丹十三さんの遺体からは大量のアルコールが検出されており、マンションから飛び降りた時には昏睡状態だった可能性が指摘されていました。

 

これも、他殺説を裏付ける根拠の1つに挙げられています。

 

つまり、伊丹十三さんが何者かに無理やりアルコールを大量摂取させられて昏睡状態になり、屋上に連れていかれて突き落とされたのではないか?との仮説が唱えられています。

 

 

まとめ

 

社会的メッセージを小気味好いコメディ調で描いた数々の作品を残し、人気を博した映画監督・伊丹十三さんについてまとめてみました。

 

伊丹十三さんは、映画監督として確固たる人気を獲得し活躍されていましたが、1997年12月20日、事務所として使用していたマンションから落下して突然この世を去りました。

 

事務所に遺書のような文書が残されていたことや争った形跡がないことなどから、自殺と断定されました。

 

しかし、伊丹十三さんをよく知る人々からは「伊丹十三が自殺するはずがない」との声が多数上がります。

 

そして、その他にも不可解な点が複数あった事から、その真相は自殺に見せかけた他殺なのではないかとの疑惑が浮上しました。

 

その鬼才ぶりは映画ファンから深く愛され、20年以上が経った現在でもその死を惜しむ声が止みません。伊丹十三さんが残した名作の数々は、今後も語り継がれていく事でしょう。

 

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