国際大会で優勝経験もありマラソン界の期待の星だった原裕美子選手ですが、2度の逮捕歴や金銭トラブルが話題です。
今回は原裕美子選手の経歴、逮捕歴、両親や兄弟との関係、旦那による結婚詐欺など金銭トラブル、現在を紹介します。
この記事の目次
原裕美子(マラソン選手)のプロフィール
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名前:原 裕美子(はら ゆみこ)
生年月日:1982年1月9日
出身地:栃木県足利市
身長:163cm
原裕美子は、日本の女子マラソン選手です。
2005年に名古屋国際女子マラソンで優勝、2007年に大阪国際女子マラソンで優勝するなど、女子マラソン界の期待を背負った存在でした。
その原裕美子がマラソン選手として残してきた実績、そして世間を騒がせた万引き依存症での逮捕など、気になる情報をまとめました。
兄弟や両親との関係、結婚詐欺の噂もある恋愛と旦那、逮捕後の現在の様子もあわせてお届けします。
原裕美子(マラソン選手)の経歴
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2000年に京セラへ入社し、女子陸上競技部での活動を始めた原裕美子の経歴を紹介します。
2005年3月、名古屋国際女子マラソンに出場し、自身初のマラソンに挑戦します。
渋井陽子や大島めぐみなどの優勝候補に期待が集まる中、大方の予想に反して優勝候補達がレース後半に続々と脱落し、後半からスパートを掛けた原裕美子が初挑戦にして初優勝しました。
その後、足の疲労骨折など怪我に悩まされて大会出場を控えていましたが、完治したことで再び大きな大会に戻ってきます。
2007年1月、約1年半ぶりのマラソンとなった大阪国際女子マラソンで、優勝候補を中盤から突き放すと、そこから独走状態でゴールし、2度目の優勝を果たしました。
さらにこの大会で、マラソン自己最高の2時間23分48秒を記録しています。
その後、京セラを退社して地元栃木に帰り、2012年に開催されるロンドンオリンピック代表選出を目指して個人で練習を重ねました。
2010年1月にはユニバーサルエンターテインメントに移籍することとなり、同年夏に開催された北海道マラソンに出場します。
1年8ヶ月ぶりのフルマラソンでしたが、後半から独走状態でゴールして優勝を果たしました。
見事な復活を見せたものの、その後は再び足の痛みに悩まされた原裕美子。
大会を途中棄権するなど成績を残せず、2013年3月をもって故障の悪化を理由にユニバーサルエンターテインメントを退社しました。
女子マラソン界の期待の星として注目された原裕美子ですが、その後、京セラ現役時代の過度なプレッシャーと食事コントロールが原因となり、摂食障害になったことを告白します。
さらに、摂食障害から転じて重度の窃盗症も発症したことが明かされました。
過食嘔吐を重ね、食べる物を手に入れるために万引きを繰り返し、さらに食べた物を吐く。そのような生活となり、ついに万引きが発覚して逮捕されることとなったのです。
原裕美子(マラソン選手)が逮捕された理由とは?
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女子マラソン界で活躍した原裕美子が万引きで逮捕されたというニュースが報じられ、世間の注目を集めました。
前述で少し触れたように、過食嘔吐などの摂食障害が転じて窃盗症を引き起こした原裕美子。
その理由、逮捕の詳細をお届けします。
原裕美子が万引きで逮捕されたのは、これまでに2回あります。
1度目は2017年7月、地元栃木県足利市のコンビニで化粧品や飲料水など8点、約2700円相当の商品を万引きしたことが発覚し、逮捕・起訴されました。
この裁判で懲役1年、執行猶予3年の判決が下されます。
そのわずか3ヶ月後、執行猶予中に今度は群馬県太田市のスーパーで、キャンディなど3点、約382円相当の商品を万引きしたとして、再び逮捕・起訴されました。
2度目の裁判では懲役1年、執行猶予4年の判決が下されています。
この2度目の裁判で明らかになったのが、原裕美子が摂食障害に悩まされている事実でした。
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京セラ時代、かなり厳しい体重管理を強いられていたようで、他の同期と比べても原裕美子1人だけが激しい運動、過剰な食事コントロールを受けていたといいます。
コーチや監督からの罵倒や罵声も重なり、京セラ時代に受けた厳しい指導が心理的プレッシャーとなって原裕美子を襲いました。
やがて、食事への執着から摂食障害を引き起こし、食べては吐き戻す過食嘔吐の日々を過ごします。
その中で、買い食いを防ぐために周囲に財布を取り上げられたことにより、2009年に最初の万引きを行なってしまいました。
毎日毎日食べては吐き、マラソンの練習を行う…その生活は体を蝕み、複数回の疲労骨折に加えて歯も脆くなったといいます。
摂食障害から万引きに転じるケースは多々報告されており、原裕美子も自分で自分がコントロールできなくなって窃盗症を引き起こしました。
原裕美子は1度目の逮捕後に入院治療に取り組み、退院後は通院治療を受けながら社会復帰を目指していたといいます。
しかし、窃盗症を治すことは叶わず、再び万引きで逮捕されることになりました。
原裕美子(マラソン選手)の逮捕後の家族(両親や兄弟)との関係とは?
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女子マラソン選手として知名度の高い原裕美子の万引き逮捕は、各メディアで報じられ、これが原因で家族との関係は悪化していったといいます。
ここでは、原裕美子の家族との関係についてもまとめます。
原裕美子は、栃木県足利市で6人家族3人兄弟の次女として育ちました。
度重なる万引きで、現在は兄弟と疎遠になり、娘の犯罪が大々的に報じられたことで両親も肩身の狭い生活を送ることになっています。
2018年に2度目の逮捕となり判決を控えた年末、実家に帰った原裕美子は家族と食事をしようとすき焼きを用意しましたが、兄弟は来てくれなかったといいます。
また、兄弟夫婦に子供が生まれたということで原裕美子は手編みのセーターを用意し、判決前に渡そうと準備していました。
母親が兄弟に電話してその旨を伝えると、兄弟はセーターを取りに実家に来てはくれたものの、「時間を考えて」といった厳しい言葉を残して帰っていきました。
このように、万引きが原因となって亀裂が入った兄弟仲は良好とは言えず、孤独を感じることもあったのではないでしょうか。
原裕美子(マラソン選手)の金銭トラブル① 旦那になるはずの男性が結婚詐欺?
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家族との関係が上手くいっていない原裕美子ですが、私生活でも婚約者やコーチとの金銭トラブルがあり、更なる精神的な負担がのしかかっていたことも明らかになっています。
実は原裕美子にはかつて結婚を約束した婚約者がいて、2016年には結婚式を挙げています。
結婚式の写真も公開されていますが、式まで挙げたにも関わらず、この男性と入籍しておらず、最終的には音信不通になってしまったといいます。
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原裕美子の誕生日に入籍する予定で両親にも会わせていましたが、誕生日の前日になって延期を申し出され、ズルズルと延ばしていくうちに連絡がつかないことが増えていったそう。
逃げられたと感じていたものの、いつかは入籍できると言い聞かせて信じ、結婚後に新居として使う予定だった部屋で待ち続けていたといいます。
原裕美子は結婚資金として400万円を負担していたようで、他にも新居のアパート代や家具家電も全て立て替えていました。
しかし、それらも一切負担しないまま婚約者は音信不通になっており、結婚詐欺の疑いもあると言われています。
原裕美子は旦那の母親と姉に連絡を入れますが、姉以外からは連絡もなく、そこでケジメをつけるために裁判を起こしています。
結婚式まで挙げてお披露目しただけに周囲にも顔向けできず、400万円のお金も返ってくることはなく、途方に暮れた原裕美子ですが、実は金銭トラブルはこれだけではありませんでした…。
原裕美子(マラソン選手)の金銭トラブル② コーチの架空会社に出資
ユニバーサルエンターテインメント時代のコーチとの間にも、金銭トラブルが発生しています。
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ユニバーサルエンターテインメント退社後、北海道マラソン優勝に貢献してくれたコーチが、東京でクラブチームを作ったことを機に、原裕美子はその人物と仕事をすることになりました。
しかし、後で払うと言われたまま給料未払いが続き、出張で地方に行っても給料が出るどころか旅費まで立て替えることになり、積もりに積もって500万円程の損害が出ていたといいます。
給料未払いとはまた別に、そのコーチが新たに会社を立ち上げる際に出資を求められ、言われるままに出資した額が400万円、さらに求められて300万円の計700万円を出資しました。
また、コーチに「置き引きにあって打ち合わせに行けない、50万貸してくれ」と言われ、しばらく経って更に「30万貸して」と、言われるがままにお金を貸し続けました。
出資額も合わせると合計780万円をコーチに渡したことになりますが、なんとコーチが立ち上げたという新会社は登記されていない架空の会社だったことが判明したのです。
その後、そのコーチとも連絡が取れなくなり、信頼していた人からの裏切りに精神的に大きなショックを受けます。
婚約者、お世話になったコーチなど、周囲の人間の中でも特に信頼を寄せていたはずの人物に次々に裏切られ、さらに家族に迷惑がかかると思い、原裕美子は1人で抱え込んでいたそう。
家に1人でいると落ち込みが激しくなり、金銭面や人間関係への不安で未来に希望が持てなくなった原裕美子は、元々あった摂食障害がこれをきっかけに更に酷くなってしまいました。
治療を受けていた窃盗症もコントロールが効かなくなり、過食嘔吐と万引きを重ねる生活がまた始まりました。
持ち逃げされたお金の不安もあり、「盗めば辛さを忘れられる」という気持ちから万引きがやめられなくなったといいます。
当時の原裕美子は、万引きにスリルなどは求めていませんでした。
ただただ楽になれる、スッキリできるという気持ちで盗ってしまい、次第に盗らずにはいられない依存症のようになっていきました。
この窃盗症は「クレプトマニア」と言われ、経済的な利得を目的とせず、窃盗行為自体を求めてしまう精神障害の一種です。
原因として過度のストレスが挙げられ、圧倒的に女性が多く、摂食障害から窃盗症になるケースが多々報告されています。
京セラ時代のコーチや監督からパワハラ的に強制されていた体重コントロールや食事制限、過剰なトレーニング、そして結婚相手の逃亡、信頼していたコーチからの詐欺。
ここまでくれば、原裕美子に過度のストレスが掛かっていたことは言うまでもありません。
過度のストレスにより摂食障害になり、窃盗症までも引き起こしてしまった原裕美子。
窃盗症は逮捕されたり治療を受けても再犯につながるケースが多く、例に漏れず彼女も2度の逮捕となってしまいました。
原裕美子(マラソン選手)の現在
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1度目の逮捕で懲役1年・執行猶予3年、2度目の逮捕で再び懲役1年・執行猶予4年の判決が下された原裕美子。
現在も執行猶予中で、摂食障害と窃盗症の治療を続けています。
ストレスの原因となっていた2つの金銭トラブルは現在解決に向かっているようで、旦那となるはずだった婚約者との裁判は和解となりました。
コーチの出資詐欺の方は現在までに詳しい情報がありませんが、解決していることを祈りたいですね。
現在は更生を目指す日々を送っており、自身の経験を活かして同じ悩みを持つ人々へエールを送る活動もしています。
2019年6月に世界で同時開催された「世界摂食障害アクションディ2019」では、摂食障害に悩む元マラソン選手という肩書きで当事者として登壇しました。
出典:https://news.yahoo.co.jp/
現在は回復傾向にあることを報告し、同じ病気に苦しむ人々へ向けて「1人で悩まず、信頼できる人に相談して」と呼びかけました。
再犯のケースが多い窃盗症ですが、このまま回復し万引きを行うことなく、摂食障害も克服して健康的な生活が送れるよう願っています。
まとめ
女子マラソン選手として活躍しながらも、摂食障害と窃盗症に悩まされて2度の逮捕となった原裕美子。
両親や兄弟とも関係を再構築し、病気を克服して普通の生活が送れるよう願うばかりです。