人気ソーシャルゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」で発生した詐欺疑惑事件「ドッカンテーブル事件」ですが、真相やその後も話題です。
今回はドッカンテーブル事件の意味や詳細な経緯、原因など真相、その後をまとめてみました。
ドッカンテーブル事件とは
「ドッカンテーブル」とは、ソーシャルゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」において発生した詐欺疑惑事件です。
一般的にソーシャルゲームでは、ゲームを有利に進められるキャラクターやアイテムなどを得るための課金システムの1つとして「ガチャ」があります。
キャラやアイテムには排出率があり、ある程度ガチャを回せば出現するはずなのに、「ドッカンバトル」ではあまりにも排出率が低すぎる、もしくは出現しないという現象が発生。
そのため、運営側がテーブルを操作してガチャの排出率を変えたのでは?という詐欺疑惑が浮上したのです。
「テーブル」とは?
テーブルとは、ガチャのシステムの中で、あるキャラクターやアイテムのグループが登録されている枠のことを指します。
つまり、高レアリティなものが含まれるテーブルもあれば、そうではないテーブルもあるわけです。
なお、今回の「ドッカンテーブル」とは、プレイヤーが見られるガチャ排出表の中に含まれていない隠されたテーブルが含まれていた疑惑から、ゲームタイトルを揶揄したネーミングです。
ドッカンテーブル事件の犯人とは?
ソーシャルゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の運営元は株式会社アカツキです。
アカツキはドッカンテーブル事件で、プレイヤーの課金額やログイン日数、プレイ時間等により、高レアリティが出やすいテーブルまたは爆死テーブルを操作していたと疑われています。
また、このドッカンテーブル事件の影響で、同社の他タイトルである「ロマンシング サガ リ・ユニバース」にも疑惑は飛び火していました。
ちなみに、同社が運営しているゲームは以下の通りです。
・「ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!」
・ロマンシング サガ リ・ユニバース
・八月のシンデレラナイン
・櫻坂46・日向坂46 応援[公式]音楽アプリ『UNI’S ON AIR』
・「KonMari Spark Joy!」
ドッカンテーブル事件の被害者とは?
ドッカンテーブル事件の被害者は、テーブルに不具合があるとは知らずに「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」を遊び、多額の課金をしていたプレイヤーたちです。
ただ、私もドッカンで課金してた時期がありますが、いつも大体同じくらいのガチャ回数でメインが排出される事に違和感を覚えてました。
私の場合は、大体2万までは絶対メインが出ず、比較的が多い感じ。
2万5000円程度課金したら、出る感じでした。
まあ、これも偶然だと言われたらそれまでだし。
でも、毎回この額前後まで引っ張らないとメインが排出されない事に常に疑惑を抱いてたんで、課金止めましたけどね。
このプレイヤーの場合、2万5000円を数セット課金した印象ですが、中には「課金100万円程度のものです」と名乗るヘビーユーザーもおり、多額のお金が無駄になっていたことになります。
ドッカンテーブル事件の詳細
ガチャ排出率の検証で「ドッカンテーブル」事件が発覚
ドッカンテーブル事件発覚のきっかけは2017年11月15日、「ドッカンバトル」内の「絆の合体!女超戦士ガシャ」のガチャ排出率について、ツイッターで検証されたことでした。
目玉キャラクターがあまりにも排出されなかったり、ユーザーごとに出現キャラクターが異なっていたりと、運営側の不正が指摘されたことで疑惑が拡散したのです。
ドッカンバトル知らない人用まとめ
— すぽると (@witter_expert) November 14, 2017
ドッカンバトルにて最新ガチャ実装
しかしキャラ毎の確率が見られる排出割合画面の内容がアカウント毎に異なるとスレに貼られたスクショで判明
ドッカンバトルがドッカンしてしまった。 pic.twitter.com/2piakJDTkE
アカウントごとにキャラ排出率が異なる異常事態
「ドッカンバトル」では、ガチャの排出内容を事前に確認できる「出現キャラ提供割合」 という画面があります。
この「出現キャラ提供割合」 が、アカウントによって違うという事実が発覚しました。
検証が行われた「絆の合体!女超戦士ガシャ」の目玉キャラクターはケフラで、このケフラを含む全5種類の「SSRピックアップキャラクター」が排出されるはずだったんです。
しかし、検証結果では以下のようになっていました。
【Aさんの場合】ピックアップキャラクター・・・ケフラ(大当たり確率大)
【Bさんの場合】ピックアップキャラクター・・・魔人ブウ、ベルガモ(大当たり確率0%)
【Cさんの場合】ピックアップキャラクター・・・カリフラ、ケール、魔人ブウ、ベルガモ(大当たり確率0%)
【Dさんの場合】ピックアップキャラクター・・・ケール、魔人ブウ、ケフラ(大当たり確率小)
上記の通り、アカウントの内容によってピックアップキャラクターが変わっていることが判明しました。
つまり、Aさんはケフラを高確率でゲットできるのに対し、BとCさんはどれだけガチャを回してもケフラがゲットできる確率は0%なんです。
ヘビーユーザーであれば、ガチャは目玉キャラ&アイテムが出るまで課金するというのは常套手段。
しかし、目玉の出ない「ドッカンテーブル」を引いていた場合、あり得ない金額を課金したとしても欲しいものは手に入れられないという事態でした。
運営会社アカツキは即座に謝罪&操作は否定
「ドッカンバトル」の運営会社である株式会社アカツキは、ドッカンテーブル事件が発覚後すぐに、サーバーの緊急メンテナンスという名目でゲームを一時中断しました。
そして、その後のアナウンスで「出現キャラの提供割合が正しく表示されない場合があったため、緊急対応としてガチャの提供を停止しました」と発表。
運営側があくまで「表示の不具合」との見解を示したため、不正だと疑っていたユーザーたちの間でモヤモヤとした感情が広がりました。
なぜなら、排出率が複数パターンあるという説明になっていなかったからです。
運営はそれでもその点には触れずに、お詫びとして「ドッカンバトル」ユーザー全員に対して「龍石300個」を無償配布することで手打ちとしました。
ドッカンテーブル事件後、同社が運営するゲームはSNS上でマイナス評価が広がったものの、もともと「ドッカンバトル」はとても人気が高く、現在も多くのユーザーに親しまれています。
ドッカンテーブル事件の真相:原因はプログラムミス?
2017年11月16日未明、株式会社アカツキはドッカンテーブル事件について、次のように発表しました。
調査の結果、ガシャの『出現キャラ一覧』『出現キャラ提供割合』機能の不具合は、端末上のメモリを管理するプログラムの誤りによるもの
もっともらしい回答に見えますが、だからといってすべてのユーザーが納得したわけではなかったようです。
ドッカンテーブル事件のその後
運営会社アカツキの株価が大暴落
ドッカンテーブル事件後、運営会社の株式会社アカツキの株価が暴落する現象が発生しました。
まさに「ドッカン」と同社の株価チャートが暴落してしまったわけですね。
ちなみに、一応その後はV字回復したようです。
「ロマサガ」など他のゲームにも波及した
ドッカンテーブル事件が発生してからというもの、株式会社アカツキが運営している「ロマンシング サガ リ・ユニバース」も不正があるのでは?という疑惑が浮上してしまいました。
ただ、これまでも「グランブルーファンタジー」「モンスターストライク」など他社のゲームでも不正テーブルの疑惑はあり、ソシャゲ業界の闇として常に存在するようです。
ソシャゲはユーザー間で競い合いながらレアキャラやアイテムの収集に没頭してしまうため、 気づいた時には多額の課金をしていたということも珍しくありません。
それが、「ドッカンテーブル」のような、どれだけガチャを回しても本命が出ないテーブルだったとしたら、今回の被害者のように100万円以上課金をしてしまう人も出てくるでしょう。
今のところ、ドッカンテーブル事件をはじめこうしたテーブルに関する疑惑は、運営会社の詐欺事件であると断定されたケースはありません。
アカウントごとに検証したユーザーの証拠画像などから、疑惑が晴れないまま現在に至っていますが、やはり完全な詐欺の証拠がない限り、立件は難しいのでしょう。
ドッカンテーブル事件のなんJ民の反応
「ドッカンテーブル」事件について、なんJ民はおおよそ以下のような反応をしています。
3: 名無しさん必死だな 2017/11/15(水) 08:28:11.27 ID:zRS1ukDsd
ソシャゲなんてやめて
CSやれ
7: 名無しさん必死だな 2017/11/15(水) 08:30:07.06 ID:uX7rKw1h0
こういうのていくらでも操作出来ちまううんだよな
ガチャ商法なんてホント規制しろよ
9: 名無しさん必死だな 2017/11/15(水) 08:32:05.75 ID:gKqB6pJ3M
まぁ普通にやってるんだろうな
10: 名無しさん必死だな 2017/11/15(水) 08:33:28.01 ID:Gc2HvHGVp
た、単なる表示の不具合だから…
19: 名無しさん必死だな 2017/11/15(水) 08:39:17.53 ID:Plavyzmw0
クソ運営「誤表記だからセーフ!誤表記だからセーフ!」
百万歩譲ってただの誤表記でも普通にアウトだろこれ
やはり多くのユーザーは「ドッカンテーブル」について納得しておらず、疑惑は闇に葬られてしまったようです。
まとめ
2017年11月15日に発覚した、人気ソシャゲ「ドッカンバトル」内での詐欺疑惑事件である「ドッカンテーブル事件についてまとめてきました。
さすがに有名タイトルを手掛ける会社が露骨な詐欺を働くとは考えにくく、一連の検証結果もプログラムミスとして片付けられています。
賠償請求訴訟なども起きていないようなので、多額の課金をしてしまったユーザーは「龍石300個」で泣き寝入りするしかなかったとみられます。