イモムシ雄太(安井雄太)さんはテレビで特集されて一躍有名になった男性ですが、現在は死亡説も囁かれています。
今回はイモムシ雄太(安井雄太)さんの事故詳細や後遺症、家族、生きてるのか死亡しているのかなど現在を紹介します。
この記事の目次
イモムシ雄太(安井雄太)とは
「イモムシ雄太」とは、事故によって10代で両手足を失ってしまった安井雄太さんのことです。
安井雄太さんの事故前から事故後にかけてのことは、2003年6月1日に日本テレビの「NNNドキュメント」で放送されました。
手足を失った10代の少年の現在の生活状況を包み隠さず取材・放送したことで、視聴者は大きな衝撃を受けました。
ただ、安井雄太さんが手足を失うことになった事故は、悲劇的な事故だったものの、「避けられなかった事故」というわけではなく、安井雄太さん自身が原因を作った事故でした。
そのため、視聴者の多くは安井雄太さんに対してそれほど同情することなく、「自業自得だよなぁ」という感想を持ったことも事実です。
そして、手足がない状態の安井雄太さんの様子を見て、「イモムシ雄太」というニックネームをつけたんです。
それ以降、2ちゃんねるなどを中心にインターネット上では安井雄太さんを「イモムシ雄太」と呼ぶようになりました。
安井雄太さんがテレビに出演したのは、2003年の「NNNドキュメント」だけでした。
25分という短い放送時間の中で、視聴者に与えた衝撃はすさまじいものがあり、今でも似たような事故があるたびに、安井雄太さんの話題がインターネット上に溢れるようになりました。
イモムシ雄太(安井雄太)の事故の詳細
ここからは、イモムシ雄太(安井雄太)さんが手足を失うことになった事故の詳細を見ていきましょう。
車内でガスパン遊びをしていた
事故当日、安井雄太さんは車の中でガスパン遊びをしていました。
ガスパン遊びとは、ガス類を吸引する遊びですね。ガス類を吸引すると、脳内が酸素不足になって、クラクラしたような感覚・ふわふわしたような感覚になり、その感覚を楽しむ遊びです。
このガスパン遊びは一時、10代~20代前半の若者を中心に危険な遊びとして流行しました。
1970年代まではシンナー遊びが流行していましたが、シンナーは毒物及び劇物取締法の取り締まりが厳しくなったことで、ガスパン遊びがシンナー遊びに取って代わる形になりました。
ガスパン遊びは、簡単に入手できるライターのガスが主に使われました。このガスパン遊びを安井雄太さんは車の中でやっていたんです。
一部情報ではシンナー遊びをしていたとされていますが、ガスパン遊びが正しい情報のようです。
ライターに引火して大爆発!
車の中でガスパン遊びをするとどうなるのでしょうか?
車は密閉された狭い空間ですよね。その中でライターのガスを吸っていると、車内にライターのガスが充満することになります。
しかも、ガスパン遊びをしている本人は、そのガスを自ら好んで吸っています。そのため、ガスが車に充満していることに気づきません。
さらに、ガスパン遊びをしていると脳が酸欠状態になっているので、ガスが充満したらどうなるか?ということまで思考が働かなくなるんです。
ライターのガスは当然ながら可燃性です。ライターはそのガスを燃やして火がつくのですから。そのガスが狭い車内に充満したら、何かの拍子に大爆発を起こす可能性が高くなります。
車の中でタバコを吸おうとしてライターの火をつけた、もしくは、何か金属同士がぶつかって、小さな火花が飛んだだけでも大爆発を起こすことがあるんです。
安井雄太さんも、車の中でガスパン遊びをしていた時に、大爆発事故を起こしてしまいました。
やけどと感染症で四肢切断
車の中でガスパン遊びをして爆発事故を起こした安井雄太さんは、全身火だるま状態になり、病院に救急搬送されます。安井雄太さんは全身の70%にやけどを負う重体でした。
重度のやけどの一番の大敵は感染症です。安井雄太さんは爆発で全身70%のやけどを負ったもの、手足が吹き飛んだわけではありませんでした。
しかし、手足が壊死状態になってしまい、壊死した部分から感染症になる可能性があったため、四肢を切断せざるを得なかったようです。つまり、命を守るために四肢を切断したのです。
70%のやけどですから、ずっと鎮静下(薬で意識を亡くした状態)で治療が続けられたはずです。安井雄太さんが意識不明だった期間は1ヶ月半にも及ぶと言われています。
やけどの治療がある程度落ち着き、事故から1ヶ月半後に目を覚ました安井雄太さんは、そこで自分の手足が亡くなっていることに気付くのです。
目を覚ましたら病院のベッドの上で、両腕は肩に近い部分で切断され、両足も股関節に近い部分で切断されていた安井雄太さん。おそらくやけどや四肢切断の激痛もあったと思います。
いくら命が助かったとはいえ、両手両足がなくなってしまったなんて、想像を絶するほどのショックを受けたに違いありません。
イモムシ雄太(安井雄太)の生い立ち
イモムシ雄太(安井雄太)さんの生い立ちを見ていきましょう。
「イモムシ雄太」とインターネット上で呼ばれるようになった安井雄太さんですが、生まれてからなかなかハードな人生を送ってきたようです。
「ハードな人生」というのは、安井雄太さんではなく、安井雄太さんの母親かもしれませんが…。
母子家庭で育つ
安井雄太さんは3人兄弟の次男でした。
父親がギャンブル好きで借金を抱えていたことなどが原因で、安井雄太さんが小学校に上がる前に両親が離婚。それ以降、母子家庭で育ちました。
3人の男の子を抱えたシングルマザー家庭での生活は、決して楽なものではなかったでしょう。
中学にもほとんど行かず、高校は中退
シングルマザーの家庭で育った安井雄太さんですが、徐々に非行に走るようになったようです。
東京都江東区区立大島中学校に進学しますが、中学校にはほとんど行かずに遊び歩いていました。ただ、公立中学校だったために卒業はできました。
中学卒業後は、都立墨田工業高校の定時制に進学しました。しかし高校入学後、早い時点で自主退学してしまいます。
その後は定職に就くこともなく、夜遊びなどをしていたようです。
非行に走っていた
イモムシ雄太こと安井雄太さんは、手の付けられない非行少年だったようです。
・おとなしそうな同級生をカツアゲしていた
・お金を渡すことを断ったら暴行して病院送りにしていた
・高齢者の家に花火を投げ込んで遊んでいた
イモムシ雄太(安井雄太)の家族とは
イモムシ雄太こと安井雄太さんは5人家族でした。
しかし先ほども説明したように、子供の頃に両親が離婚しており、母親と兄弟3人の生活をしていました。
安井雄太さんが事故を起こしたのは18歳頃(テレビ放映時が19歳)で、お兄さんは既に実家を出て独立していたようです。
そのため、事故当時は母親と安井雄太さん、弟の3人暮らしだったと思われます。
安井雄太さんが事故に遭い、病院での治療を終えて退院した後は、自宅で介護される生活になりました。介護は主にお母さんが担っていました。
しかし、19歳の男性を中年女性が全部1人で介護するのはかなり大変です。そこで、お兄さんも実家に帰ってきて、お母さんとお兄さんの2人で安井雄太さんの介護を続けていました。
イモムシ雄太(安井雄太)は事故の後遺症に苦しんでいた
四肢切断の激痛
イモムシ雄太こと安井雄太さんの後遺症は痛みです。おそらく、目が覚めた途端に激痛が走ったと思います。
全身70%のやけども想像を絶する痛みだったことでしょう。治療が進んでいていても、事故から1ヶ月半ならまだ痛みは大きかったはずです。
そして四肢を切断していますので、その痛みもかなり大きかったようです。さらに、四肢を切断した後には、まだ手足があるかのように感じる幻肢痛もあります。
その激痛のストレスからか、手足を失ったストレスからか、長く入院したことで自律神経のバランスが狂ったからか、原因不明の吐き気や頭痛にも襲われたそうです。
自分の外見の変化
安井雄太さんの後遺症はこれだけではありません。安井さんは間違いなく、自分自身の外見の変化にも苦しんだと思われます。
自分の体から手足がなくなってしまった苦しみは、おそらくそれを経験した人にしかわからないでしょう。
さらに、安井雄太さんは全身の70%をやけどしています。ここまで重症のやけどをしていると、皮膚はケロイド化してしまい、やけどの痕はずっと残ってしまいます。
また、毛穴までやけどしてしまうとそこから体毛が生えなくなります。だから、髪の毛も生えなくなってしまうのです。
変わってしまった自分の姿を、多感な10代の若者がすぐに受け入れられるはずがありません。手足を失ってしまったこと、やけどの痕という後遺症は安井雄太さんを苦しめたはずです。
痛みは時間が解決してくれる部分はありますが、この外見の変化は時間が経っても改善することはありませんから。
自分と母親への苛立ちと葛藤
安井雄太さんは入退院を繰り返しましたが、最終的には自宅で介護を受けることになりました。先ほども言いましたが、介護をするのはお母さんです。
介護をしているお母さんに対して、安井雄太さんは暴言を吐くこともあったようです。また、トイレの世話もすべてお母さんにお願いしなければいけないという現実もありました。
非行に走っていた10代の少年が、身の回りの世話はもちろん、トイレや風呂、食事すべてを母親に1から10までやってもらわなければいけないというのは、精神的にかなりきついでしょう。
やってもらいたくない、でもやってもらわないと何もできない…。葛藤にさいなまれたはずです。
また、暴言を吐いても、言い返したり怒ったりすることなく、黙々と介護をしてくれる母親への申し訳なさが苛立ちに変わることもあるはずです。
介護をしていたお母さんやお兄さんも本当にきつかったと思いますが、精神的な後遺症に一番苦しんだのは安井雄太さんだったと思います。
お母さんはそんな息子を見て、少しでも明るい気分になってもらおうと、部屋にはキティちゃんグッズをたくさん飾っていたそうです。
イモムシ雄太(安井雄太)は事故後、高校に通っていた
イモムシ雄太こと安田雄太さんは、自宅で母親に介護されながら、高校を目指すことになりました。腕に鉛筆を括り付けて、それで勉強をしていたんです。
勉強を続けた結果、都立東高校の定時制に通うことになりました。
ただ、この都立東高校も中退したという情報があります。その後は大検を目指すために、既得単位の証明書をお母さんが高校に取りに来たそうです。
また、安田雄太さんの心のよりどころはチャットだったとのことです。キーボードを残った腕の先で打ちながら、チャットをしていました。
面と向かって人と話したり、1人でいると、ネガティブな方向に考えてしまうけれど、チャットなら人とのつながりを感じられるし、悩みを相談できていたようです。
イモムシ雄太(安井雄太)の現在 【生きてる?死亡説と真相】
生きてるなら中年の年齢に
イモムシ雄太こと安井雄太さんは、生きているなら、2020年現在36歳になっているはずです。
介護をしていた母親は、もう既に還暦になっているでしょうか。介護を手伝っていたお兄さんも世間一般的に結婚している年齢になっています。
介助者が高齢になったら、成人男性の介護は体力的に難しくなるはずです。また、お兄さんも結婚したら家庭第一になると思いますので、前のような介護体制は難しくなるでしょう。
もしかしたら、「イモムシ雄太」と呼ばれるような全介護が必要な弟がいたら、結婚するのは難しいかもしれません。本人同士は良くても、おそらく相手の親が結婚を許さないでしょうから。
安井雄太さんは事故によって、自分だけでなく、家族の人生も大きく変えてしまったと言わざるを得ません。
Twitter等での目撃証言はなく、死亡説あり
実は、イモムシ雄太こと安井雄太さんには死亡説が出ています。
以前、安井雄太さんに関するホームページがありました。
そのホームページは、安井雄太さんに恨みを持つ人が作ったと思われるものでしたが、その中に安井雄太さんは川に飛び込んで死亡したという情報があったんです。
イモムシ雄太君は2004年の暮れに、川の中に転落して死亡したそうです(藁)
本当かネタかは知りませんが、一般人にはDQNの命など知ったことではありません。もし事実なら、むしろ邪魔が消えて良かったのではないでしょうか?で しょうお母さん?(藁)
手足がない状態で川に飛び込むのは不可能ですから、これはデマという意見が大半を占めていますが、安井雄太さんは電動車いすに乗っていましたので不可能ではないでしょう。
ただ、川に転落して死亡したというこの情報は、あくまでインターネット上の噂でしかありません。
また、次のような死亡説も囁かれています。
・風呂で溺れて死亡した
イモムシ雄太は都市伝説化している
安井雄太さんは、現在生きてるか死亡しているか不明です。
このSNS時代に、イモムシ雄太さんの目撃情報は一切ありません。イモムシ雄太さんが電動車いすで外出していれば、Twitterなどでの目撃情報はツイートされるはずです。
安井雄太さんは目立ちますから、何らかのツイートはあるはずですよね。でも、Twitter上でも目撃情報は一切ありませんでした。また、友人・知人からのツイートもありません。
「こんなに情報がないということは、死亡している可能性が高いのではないか?」と噂されているんです。
これは、「もし自分が安井雄太さんと同じようになったら自殺したくなるはず」「どんな手を使っても自殺しようとする」という思いもあって、このような死亡説が出たのかもしれません。
一方で、「両手両足がない状態のイモムシ雄太さんが自殺をするのは、客観的に見て不可能だろう」という説もあります。
また、母親が高齢になり、自宅での介護ができなくなったことで安井雄太さんは施設に入っているのかもしれません。
施設に入ったら、その施設によっては気軽に外出できなくなるでしょう。もしくは自分で外出したくないという意思のため、現在も生きてるけれど目撃情報がない可能性も考えられます。
イモムシ雄太こと安井雄太さんを取材した「NNNドキュメント」は、あまりにも衝撃的でしたが、その後や現在の情報が全く出てこないため、インターネット上では都市伝説化しています。
この情報化社会の中で「見事に消えた」と言っても良いでしょう。現在行方がわからない、生死も不明という謎に包まれていることで、イモムシ雄太さんは都市伝説化しているのです。
ガスパン遊びやアパマンの爆発事故報道など、ガス爆発関連のニュースのたびに、5ちゃんねるではイモムシ雄太さんのスレが立ち、イモムシ雄太さん関連のスレはいまだに伸びています。
もし、現在どうしているのか明らかになったほうが、ネット民にすぐに忘れ去られそうですね。
まとめ
イモムシ雄太(安井雄太)さんの事故の詳細や後遺症、家族、現在生きてるのか死亡しているのかをまとめました。
・ガスパン遊びの爆発で全身やけど&四肢切断の状態になった
・事故前は非行に走っていて、かなりの悪さをしていた
・母親と兄が介護していた
・現在は生きてるのか死亡しているのか不明で都市伝説化している