橋本清勝さんは、2008年に石川県金沢市で発生した殺人事件の被害者です。
この記事では橋本清勝さんが殺害された金沢の事件の概要、橋本清勝さんの実家の家族や事件までの経歴、第一発見者の彼女と結婚、アムウェイなどネットワークビジネスとの関係、犯人と現在についてまとめました。
この記事の目次
橋本清勝さんは金沢市久安で2008年に発生した未解決殺人事件の被害者
橋本清勝さん(はしもと・きよかつ、事件当時22歳)は、2008年6月に石川県金沢市久安2丁目の賃貸アパート「クレアールMIKAMI」の2階の1室で発生した殺人事件の被害者です。
橋本清勝さんが殺害された事件は、2008年6月27日の20時〜21時の間に発生(警察による推定)したとみられています。当時、橋本清勝さんと交際していた彼女が、橋本さんと連絡がとれない事を心配し6月29日に部屋を訪れて遺体を発見し事件が発覚しました。(彼女は橋本清勝さんから合鍵を預かっていた)
事件現場の部屋は1DKで以下の間取りで、部屋施錠されていましたが玄関に鍵が落ちており、密室を装うために犯人が外側から投函口に鍵を投げ込んだとみられています。
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被害者の橋本清勝さんの遺体は台所に仰向けの状態で倒れており、上半身は裸で下着一枚の状態。血痕が寝室から台所にかけて続いていたとの事です。なお、服を無理に脱がされた形跡はなく、犯人は下着一枚でいられるような親しい間柄だったのではないかとの見方も出ています。
橋本清勝さんの死因は脳挫傷で、後頭部と頭頂部を何度も殴打されたとみられています。凶器は部屋の中にあった調理器具(フライパン)と発表されています。凶器のフライパンは現場に残されており、原型を留めないほど変形して柄の折れた状態で発見されたという事です。フライパンの柄の部分には、犯人が手袋をして握った痕跡があった事もわかっています。
部屋にある窓2つのうち1つが開いており網戸の状態になっていました。室内には土足の跡はなく、犯人は靴を脱いで部屋に上がったとみられています。また、部屋の灯りは消されており、犯人が事件発覚を遅らせるために工作したとみられています。
橋本清勝さんの部屋は人の出入りが激しかったようで、男女数十人分の毛髪と指紋が採取されています。
また、室内にあった現金はそのまま残されており、物色されたような形跡もありませんでした。しかし携帯電話だけがなくなっており、橋本清勝さんの彼女(交際相手)が携帯電話に架けても電源が切られた状態だったようです。
以上の状況から、強盗ではなく顔見知りの何らかの恨みによる犯行の可能性が高いとみられています。
2024年7月の現在も石川県警による捜査が続いていますが、犯人は未だ捕まっておらず未解決事件となっています。
橋本清勝さんの実家の家族は両親と弟が1人、祖母
橋本清勝さんの家族構成は父親の橋本充史さん(2024年7月現在58歳)、母親の橋本真由美さん(2024年7月現在59歳)と、兄弟は事件当時中学3年生だった弟さんが1人、年齢や名前は不明ながら祖母がいる事が明かされています。
橋本清勝さんの実家は、石川県加賀市だと明かされています。橋本清勝さんは実家を出た後も1週間に1度は実家に帰ってくるなど家族ととても仲が良かったという事です。
橋本清勝さんの家族は現在も犯人検挙につながる情報提供を呼びかける活動を続けられています。
「日刊ゲンダイ」の取材によれば、橋本清勝さんが殺害された事件以降、家族の生活は一変し、父親の充史さんは自分でも「どうにかなるんじゃないか」と思うほど酒量が増え、母親の真由美さんうつ状態になって事件から約2年間の記憶が曖昧だと話されていました。
母親の橋本真由美さんによると、橋本清勝さんはとても家族思いの方だったという事で、両親が仕事で忙しい時には、歳の離れた弟を彼女とのデートに一緒に連れ出したり、しょっちゅう加賀市の実家に帰ってきて、おばあちゃんを車で買い物に連れて行ったりされていたのだそうです。
橋本清勝さんの経歴
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橋本清勝さんの経歴についても家族により明かされている内容をみていきます。
橋本清勝さんは1986年3月24日の生まれで実家は石川県加賀市でした。橋本清勝さんは小学校、中学校、高校を通じてクラスのムードメーカー的な存在で、高校卒業後は美容師を目指して金沢市内の美容系の専門学校へ進み卒業。その後、2007年4月まで金沢市の美容室に勤務されていました。
美容室を退職後は、2007年10月から石川県川北町の印刷工場に派遣社員として入社し、真面目な勤務態度が評価されて2008年4月に契約社員になっています。事件当時は正社員登用を目指し働かれていたそうです。
橋本清勝さんの彼女(交際相手)が遺体の第一発見者
橋本清勝さんには事件当時彼女がいた事もわかっています。
事件の第一発見者がこの彼女で、数日間連絡が取れない事を心配して事件発生から2日後の6月29日の夜に橋本清勝さんの部屋を訪れ、預かっていた合鍵で中に入って台所に仰向けで倒れている橋本清勝さんの遺体を発見し警察に通報されたという事です。
橋本清勝さんの彼女についてはこれ以外の情報はなく、どのような方だったのかは明かされていません。一部ではこの彼女が犯人ではないかと疑うような見方があるようですが、警察が全くマークしていないという事は犯人である可能性は無いという事でしょう。
橋本清勝さんは結婚はしておらず独身だった
彼女がいた橋本清勝さんですが、結婚はしておらず独身で、彼女さんと結婚の話が進んでいたなどの情報も特に出ていません。
橋本清勝さんの母親の真由美さんは石川テレビの取材に「(事件がなければ)本来なら結婚して子供ができて(いたはず)」とコメントされていました。
母 橋本真由美さん: 「本来なら結婚して子どもができて清勝の子どもを抱っこしてあげられるくらいの年齢になってたのにそれが出来なかった。」
橋本清勝さんにはアムウェイなどネットワークビジネスの噂も真偽は不明
橋本清勝さんがアムウェイなどのネットワークビジネスに関わっていたという噂がネット上で流れています。
橋本清勝さんが殺害された事件に、アムウェイなどのネットワークビジネスが関係しているのではないかと噂になっていますが、情報の出所が確認できず、ネット上の匿名掲示板などで囁かれているだけです。
この事件の事情に詳しい方によれば、「友人に紹介され少しだけ関わった程度」だという事で、ガッツリネットワークビジネスにハマって誰かを勧誘しまくったり、無理に商品を販売しようとしていたとの情報は出ておらず、アムウェイやネットワークビジネスが原因で誰かに恨みを買っていたといった内容も確認できません。
橋本清勝さんがアムウェイなどのネットワークビジネスに関わっており、それが事件に関係しているというのは信ぴょう性の低い噂なので鵜呑みにして信じないようにしましょう。
橋本清勝さんが殺害された事件の犯人
橋本清勝さんが殺害された事件の犯人は現在も見つかっていません。
事件発生から15年が経過した2022年6月、石川県警察は事件当日に現場近くで目撃された人物の似顔絵の公開に踏み切りました。
石川県警察捜査1課の責任者が「犯人ではない可能性もある」と強調したとの事で、この似顔絵の人物が犯人だという確証はないようですが、あえて警察が似顔絵公開に踏み切ったという事と「犯人」という言葉をあえて使っているという事から見て、極めて犯人である可能性が高い、もしくは事件に関係している可能性が極めて高いと判断しているとみて間違いないでしょう。
警察の発表によれば、この似顔絵の男性は20歳代(事件当時)で、身長は170cm〜175cmくらい、体型は痩せ型、服装は白いラインの入った黒系のニット帽をかぶっており、黒系のTシャツに紺色系のジーンズだったという事です。
この似顔絵の男性は、事件現場のアパートの方向から現れて、アパートの駐車場で20代とみられる黒系の服を着た男性と合流し、それからアパートの裏手にあたる西側の道路へ歩いていく姿が目撃されているとの事です。
橋本清勝さん殺害事件の現在① 石川県警による捜査が続けられている
橋本清勝さんが殺害された石川県金沢市久安殺人事件の発生から、2024年7月現在で16年が経過していますが、現在も犯人は逮捕されておらず未解決事件となっています。
石川県警察は現在までに、のべ5万1000人の捜査員を動員し、橋本清勝さんの交友関係を中心に1000人以上に事情聴取を行ったという事でしたが犯人の逮捕には至っていないという事です。
現在も石川県警は、この事件を最重要課題とし、30人から40人体制で捜査を継続しているとの事です。
橋本清勝さん殺害事件の現在② 家族が情報提供を求める活動を継続
橋本清勝さんの家族は、現在も橋本清勝さんを殺害した犯人の逮捕につながる情報提供を求める活動を続けられています。
橋本清勝さんの父親の橋本充史さんと母親の橋本真由美さんは、事件から約1年後に現場の近くや金沢市の商業施設に横断幕やパネルの掲示やチラシを配るなどをの呼びかけをはじめ、「Treasure 清勝」というホームページも開設されています。また、犯人逮捕に結びつく情報の提供者に対し、最大で200万円の報奨金を私的に出す事も告知されています。
また、友人らが「清勝会」という支援団体を設立し、別の殺人事件被害者遺族の会とも協力して家族の活動を手伝ってくれているとの事です。
橋本清勝さんが殺害された事件からちょうど16年が経過した2024年6月27日にも、橋本清勝さんの家族と支援者が石川県警察の協力のもと、事件現場周辺で犯人に関する情報提供を求めるチラシやティッシュを配ったとの情報が報じられています。
2008年、金沢市内のアパートで男性が殺害された事件は未解決のままで16年が経ちました。現場周辺では27日夜、警察が検問を行い、遺族らもチラシやティッシュなどを配って情報提供を呼びかけました。
まとめ
今回は、2008年6月27日に石川県金沢市久安2丁目の賃貸アパート「クレアールMIKAMI」で発生した殺人事件の被害者の橋本清勝さんと、その事件についてまとめてみました。
橋本清勝さんの実家は石川県加賀市で生年月日は1986年3月24日。高校卒業後に美容師を目指して金沢市内の美容系の専門学校へと進学し、2006年12月から事件現場となった金沢市久安のアパートに入居していました。
橋本清勝さんの経歴については、美容系の専門学校を卒業後、2007年4月まで金沢市の美容室に勤務するも退職。その後、2007年10月から石川県川北町の印刷工場に派遣社員として入社し、2008年4月に契約社員となり、事件当時は正社員登用を目指していたとの事です。
橋本清勝さんの家族は、両親と歳の離れた弟、祖母の存在が明かされています。家族は現在も犯人の逮捕につながる情報提供を募る活動を継続されています。
橋本清勝さんには事件当時、彼女(交際相手)がおり、事件の第一発見者がこの彼女でした。一部にはこの彼女が犯人ではなどと疑うような見方がネット上にあるようですが、警察がマークしていない事から犯人である可能性はないという事でしょう。
橋本清勝さんは結婚はしておらず独身で、彼女と結婚の話が進んでいたといった情報も出ていません。
橋本清勝さんがアムウェイなどのネットワークビジネスに関わっていたとの情報が出ており、事件との関連を疑う声も出ていますが、橋本清勝さんはネットワークビジネスには友人を介して少し関係しただけで、無理な勧誘や販売などはしておらず、それで何らかの恨みを買っていたといった事はなかったようです。
橋本清勝さんを殺害した犯人は現在も捕まっていませんが、2022年に石川県警察が事件に何らかの形で関わっている可能性が高い人物の似顔絵を公開しています。この男性は身長170cm〜175cmくらいの痩せ型で服装は白いラインの入った黒系のニット帽をかぶっており、黒系のTシャツに紺色系のジーンズ姿で、事件現場のアパート方向から現れて、アパート駐車場で別の男と合流してアパート裏側方向の道へと立ち去ったという事です。