淡路島5人殺害事件の犯人・平野達彦の現在!生い立ちと家族・裁判の判決まとめ

「淡路島5人殺害事件」は、日本国政府や近隣住人から「電磁波攻撃」を受けていると妄想した犯人・平野達彦が、近所に住む5人の男女を襲い惨殺した事件です。

 

今回はこの「淡路島5人殺害事件」の経緯や犯人・平野達彦の生い立ち、家族や現在の様子などについてをまとめました。

「淡路島5人殺害事件」とは

 

出典:https://matome.naver.jp

 

2015年(平成27年)3月9日に発生した「淡路島5人殺害事件」は、淡路島中部に位置する兵庫県洲本市中川原町中川原の小さな集落で発生した大量殺人事件です。

 

当時40歳無職の犯人・平野達彦によって、集落内の2軒の民家およびその周辺で、50代から80代までの周辺住人の男女5人が突然襲撃され、サバイバルナイフで刺されるなどして次々と殺害されました。

 

事件後の報道や裁判記録によれば、犯人・平野達彦は、小学校を卒業した頃か中学校に入学したかの頃になんらかの精神疾患を罹患し、その後、治療の一環として処方された精神刺激薬「リタリン」を長期的に大量に服用し続けた結果、異常な被害妄想を抱くようになり、精神病院への通院・入院を繰り返し、事件の数年前からはその奇怪な行動によって周辺住人と度々トラブルを起こしていたようです。

 

犯人・平野達彦は、逮捕後の裁判でも不可解な発言を繰り返しており、そうした点からも社会に衝撃を与え、裁判が継続中の現在(2020年1月7日時点、控訴審判決を待つ状況)でも注目を集めています。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦は事件前から異常な言動を繰り返していた

 

出典:https://twitter.com

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦(事件当時40歳)は、精神疾患を患って精神刺激薬「リタリン(ADHDなどの治療に使用)」を約5年間にわたって大量に服用した影響で、極端な被害妄想を抱くようになり、事件以前から、周辺の住人らを「サイコテロリスト」「集団ストーカー、テクノロジー犯罪の常習犯」などとTwitterやFacebookなどのインターネット上で誹謗中傷していました。

 

また、平野達彦は、それ以外にも面識のない地域住人や病院、警察、行政関係者の実名や団体名、住所、家族構成、勤務先など、約140名分の個人情報を「スパイリスト」「電磁波犯罪実行組織と実行者一覧」などと命名して一覧表にまとめネット上に晒すと共に、この人々や団体などに対して、意味不明な言動や誹謗中傷などの投稿を繰り返していたため、近隣住人からは何をするかわからない異常な人物として警戒されていました。

 

加えて、平野達彦は、日本国政府が1970年代以前から、国民に対して「電磁波攻撃」や「ギャングストーキング」を行なっているなどと訴えていました。

 

出典:https://twitter.com

 

平野達彦の親族の証言によれば、平野達彦は普段は大人しくしているが、突然「キェー!」といった奇声を発して暴れ出し、「電磁波に追われている!」「スパイにやられる!」「スパイと対決だ!」などと叫びながら、周辺をバイクや自転車に乗って走り回るなどの常軌を逸した行動も見せていたようです。

 

被害者家族や平野達彦の家族、および近隣住人らは、平野達彦のこうした言動に不安や恐怖を覚え、2005年9月頃から何度も警察や保健所にあたる「洲本健康福祉事務所」などの公的機関に少なくとも10数回にわたって通報や相談をしており、これを受けた当局側も、平野達彦を精神病院へと通院・入院させたり、周辺の見回りを強化したりするなどの対応を取っていました。

 

しかし、こうした一連の対応も功を奏せず、平野達彦は周辺住人は「自分を攻撃する工作員」という妄想をさらに激しくし、また、日本国政府やいくつかの団体が「精神工学戦争」によって自分に対する「電磁波攻撃」を仕掛けているといった荒唐無稽な妄想も抱くに至り、その事実を裁判を受ける事で国内外に知らしめるためとして、報復も兼ねて被害者家族5人の殺害を決意し、「淡路5人殺害事件」での凶行に走ったのでした。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦が2家族・5人を殺害した状況

 

「淡路5人殺害事件」の発生した日の、平野達彦が2家族・5人を殺害した状況についても詳しく見ていきます。

 

出典:https://matome.naver.jp

 

2015年3月9日の午前4時頃、平野達彦は自宅のすぐ近くに住む平野毅さん(当時82歳)宅へと侵入し、離れで1人寝ていた平野毅さんの妻・平野恒子さん(当時79歳)の左胸をサバイバルナイフで複数回刺すなどして失血死させます。

 

平野達彦は続いて、平野毅さんが眠る母屋の方へと移動し、自室で眠っていた平野毅さんの左胸などを複数回刺して、こちらも失血死させています。

 

出典:http://web.archive.org

 

それから3時間ほど後の午前7時10分頃、平田の達彦は平野浩之さん(当時62歳)宅へと移動して侵入し、離れの玄関付近で平野浩之さんの母・平野静子さん(当時84歳)の左背部を複数回刺して失血死させます。

 

続いて、平野達彦は母屋の玄関付近で平野浩之さんを襲撃、胸部などを複数回突き刺し、家の外北側の畦道の付近で殺害しています。

 

平野浩之さんは最初に刺される直前に、当時32歳の長女に向かって「逃げろ!」と叫んで家から逃がし、その後刺されて致命傷を負いながらも、警察に110番通報しています。

 

長女はこれによって、自宅から100メートルほど離れた民家へ助けを求めて逃げ込み、被害に合わずに済んでいます。

 

平野達彦は平野浩之さんを刺した後、平野浩之さんの妻・平野方子(当時59歳)さんも襲撃し左背部および左胸部などを複数回さして殺害しています。

 

なお、被害に遭った2家族はそれぞれ犯人の平野達彦と同じ「平野」姓ですが、それぞれの家族の間に親族関係は無いという事です。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の生い立ち① 小学生時代は活発だった

 

出典:http://web.archive.org

 

以上のように、あまりにも異常な凶行に走った「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の生い立ちについても紹介します。

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦は、事件が発生した兵庫県洲本市中川原町中川原の集落で生まれ、小学生時代から中学に入学する頃までは、ごく普通の活発な少年で、友人らとラジコンや釣りなどをして遊ぶ姿などがよく目撃されていたようです。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の生い立ち② 引きこもりがちになり高校も中退

 

出典:http://web.archive.org

 

しかし、中学生のいつ頃からか不登校になって人前に姿を見せる事が少なくなったという事で、両親の離婚なども関係してか、次第に自宅に引きこもるようになったと言います。

 

その他にも、学校生活の中でいじめに遭い、それが原因で不登校になったとの情報もあるようですが、当時の同級生は「いじめは無かったと思う」と証言しています。

 

洲本市内の中学を卒業した平野達彦は、兵庫県神戸市の「村野工業高等学校」へと進学しています。高校時代の平野達彦を知る関係者によれば、「高校時代の平野達彦は大人しく、目立たない生徒だった」という事です。

 

洲本市中川原町中川原の実家から、フェリーと電車を乗り継いで遠距離通学していたようで、授業が終わればすぐに帰宅する生活で部活にも所属せず、親しい友人もいなかったとの事。

 

そして、平野達彦は、高校2年か3年いずれかの時にこの「村野工業高等学校」を中退しています。関係者からは「遠距離通学が大変で中退したのではないか?」という推測が出ていますが、正確な中退理由については不明です。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の生い立ち③ 実家に引きこもり近隣住人とトラブル

 

出典:https://twitter.com

 

平野達彦の高校卒業後は、洲本市中川原町中川原の実家に引きこもっていたとみられています。

 

高校を中退したのは1990年代はじめ頃だと思われますが、それから少なくとも2010年頃までは実家に引きこもっていたようです。

 

この引きこもり生活の中、いずれかのタイミングでインターネットにはまり込んで行ったようです。2005年9月頃から、平野達彦の家族や近隣住人から警察や公的機関などに「(平野達彦による)ネットの書き込みによって苦情が出ている」といった相談がされるようになっており、ネット上で近隣住人への誹謗中傷を開始したのはこの頃だと推測されます。

 

出典:https://twitter.com

 

2009年7月には、「淡路島5人殺害事件」の被害者の1人、平野毅さんの孫の男性とトラブルを起こしています。

 

そのトラブルとは、家の中から出てきた平野達彦がバイクの騒音を響かせながら、平野毅さんの孫の男性に向かって一方的に罵詈雑言を浴びせかけたため、男性は激怒して抗議したそうです。すると、平野達彦は突然バイクを発進させて、男性に向かって突進。男性はかろうじてかわし、付近にあった鉄パイプを拾って平野達彦を殴打したというものでした。

 

この事件は警察沙汰になり、平野毅さんの孫の男性が暴行を認めたため罰金刑を受けています。これをきっかけにして、管轄の洲本署は平野達彦の奇行を把握したようです。

 

そして、平野達彦は2010年に、この時トラブルになった平野毅さんの孫男性の写真を無断で撮影してインターネットで公開し誹謗中傷したとして「名誉毀損」の疑いで逮捕されています。この事件は立件はされていませんが、一連の行動が問題になり、行政措置によって精神科病院に強制入院させられています。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の生い立ち④ 明石市内のアパートで生活保護

 

出典:https://news.livedoor.com

 

平野達彦は措置入院からの退院後、兵庫県明石市へと引っ越し、アパートでの一人暮らしを始め、近隣の精神科病院に定期通院していたようです。

 

2014年10月頃、洲本市にいた平野達彦の親から、担当の役所に「病院に通院していないようだ」「アパートの光熱費などの支払いも滞っている」などと相談があった事も判明しています。

 

この頃、平野達彦は生活保護を受給しながら精神科病院に通っていたようで市の職員から「金に困る事はないはず、しっかりとした金銭感覚を持って生活してほしい」と注意を受けていたようです。

 

平野達彦は、この明石市のアパートに少なくとも2015年1月頃までは住んでいたようです。この時期、近隣住人との間に目立ったトラブルは起こしておらず、ほとんど自室内に引きこもって生活していたと見られています。

 

出典:https://news.livedoor.com

 

平野達彦は、この一人暮らし中の2014年10月15日、「明石署小久保交番」を訪れ「自転車を盗まれました」と被害届を提出しています。しかしその翌日、平野達彦は再び交番を訪れ「自転車を停めた場所を勘違いしていました」と言ってすぐに届け出を取り下げたそうです。

 

この時、平野達彦と警察官の間に特にトラブルはありませんでしたが、その後平野達彦がネット上で公開した誹謗中傷の対象リストの中にこの「明石署小久保交番」が含まれていた事も判明しています。

 

平野達彦は、一方的に自分の勘違いからこの交番に対して被害妄想を抱き、悪意を募らせていたと見られています。

 

平野達彦はこの一人暮らし先から、2015年1月頃に実家へと戻り、2月14日頃に、奇声をあげながら集落内を徘徊する様子が近隣住人に目撃されます。そして、平野達彦はそれから間も無くして「淡路島5人殺害事件」の凶行に走る事になります。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の家族について

 

出典:http://web.archive.org

 

「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の家族についても関心が集まっています。

 

平野達彦は事件当時、実家に父親と祖母と共に3人で暮らしていたようです。

 

平野達彦の父親は、地元では「話好きな性格」の明るい人物として近隣住人から慕われていたようです。ただ、平野達彦の両親は離婚しており、母親は20年以上前に家を出て淡路島内の別の場所で別居しています。

 

また、平野達彦には弟もおり、幼少期には兄弟仲良く遊ぶ姿が近隣でよく目撃されており、当時は平野達彦は「弟の面倒をよく見る優しい兄」という印象を持たれていたようです。この弟は、事件発生当時は既に家を出ていたようです。

 

 

「淡路島5人殺害事件」の現在① 裁判では死刑判決が下る

 

出典:https://www.asahi.com

 

「淡路島5人殺害事件」の裁判は、2017年2月8日に神戸地裁で初公判が開かれました。平野達彦はここでも「被害者5人にブレインジャックされ、殺害するように仕組まれた」などと意味不明な主張を繰り返し、本当の被害者は「電磁波攻撃」を受けた自分であると主張し、「冤罪」「無罪」を主張しています。

 

 

第一審判決は「死刑」

 

出典:https://www.asahi.com

 

公判前には精神鑑定も実施され、「薬剤性の精神障害」という鑑定結果が示されたましたが鑑定人は「精神障害が犯行に与えた影響はなかった」とも回答しています。

 

しかし、2017年3月22日の判決公判では、神戸地裁は犯行時における平野達彦の完全責任能力を認め、被告側の主張を退け求刑通り「死刑」を宣告しています。

 

平野達彦と弁護人は、この判決を不服として即日控訴しています。

 

 

控訴審では違う精神鑑定結果が示される

 

出典:https://www.iza.ne.jp

 

2018年9月28日に大阪高裁で初公判が開かれた控訴審では、第一審の時とは別の鑑定人が平野達彦を改めて精神鑑定した結果が示されました。

 

その精神鑑定結果は平野達彦は「妄想性障害」というもので、それが犯行時に影響を与えた可能性が高いというものでした。

 

弁護側はこの鑑定結果から、平野達彦は犯行時「心神喪失または心神耗弱だった」と主張し、死刑判決を破棄するように求めています。

 

控訴審の判決は2020年1月27日に下される予定です。(2019年1月7日時点)

 

 

「淡路島5人殺害事件」の現在② 事件後の集落の様子は?

 

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「淡路島5人殺害事件」の発生から約5年が経過しましたが、事件が発生した集落の様子は現在どうなっているのでしょうか?

 

平野達彦の家族は現在もこの集落に住んでいるようです。しかし、被害にあった側の2家族はもうこの集落には住んでおらず、どこか別の場所に転居しているという事でした。

 

 

まとめ

 

淡路島の小さな集落で発生した「淡路島5人殺害事件」は、妄想性障害に罹患した当時40歳の引きこもり男性・平野達彦によって、近所に住む2家族5人の男女が惨殺された事件でした。

 

犯人の平野達彦は、高校を中退したあたりから実家に引きこもるようになり、精神疾患を患って妄想を抱くようになり、インターネット上で周辺住人や団体などに対する誹謗中傷を行うようになりました。

 

家族や近隣住人らからの相談を受けた行政は、平野達彦を明石市へと転居せせて精神科病院へと措置入院させるなどの対応を取りましたが、症状は回復せず、再び実家へと戻ってきた平野達彦は周辺住人が自分に対する「電磁波攻撃」を仕掛けていると思い込み、「淡路島5人殺害事件」の強行に至りました。

 

「淡路島5人殺害事件」の裁判は平野達彦の責任能力の有無を争点に争われ、第一審判決では完全責任能力が認められ「死刑」宣告されています。

 

被告側はこの判決を不服として控訴、控訴審が争われ、2019年1月7日現在は控訴審判決を待っている状況です。引き続き控訴審判決にも注目していきたいと思います。

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