大阪府内最大規模の半グレ集団「アビスグループ」のリーダー格とされる菅野深海が話題です。
この記事では菅野深海の身長や生い立ち、元ヤクザの父親やアビス幹部の兄などの家族情報、中学時代に立ち上げた大阪連合や高校、逮捕された事件やその後の判決、現在などについてまとめました。
この記事の目次
菅野深海は大阪の半グレグループ「アビス」のリーダー格
菅野深海（しんかい）は大阪の半グレグループ「アビスグループ」のリーダー格とされる男で、その独裁的な振る舞いから「ミナミのヒトラー」のあだ名で呼ばれ恐れられているようです。
菅野深海がリーダー格とされるアビスグループは2015年頃に結成されたとされ、構成員は最大で150名近くいたと言われています。また、地元の暴力団組織との関わりも深いとされ、その力を利用して違法なビジネスに手を染めていました。
ちなみにこの「アビス」というグループ名は「深海」のフランス語「Abyss（アビス）」から取って名付けられたそうです。
菅野深海は1999年の生まれとされますが、10代の頃から犯罪の限りを尽くし、瞬く間にこのアビスグループを大阪でも最大規模の半グレ集団に成長させたとされています。
菅野深海の身長は172cm程度
菅野深海は身長が小さいと噂されていましたが、実際の身長は「172cm」ほどで平均的な身長です。
身長は平均的ですが、中学生時代にはキックボクシングの大会で優秀な成績を残すなど、格闘技経験があり、ガタイも良いため喧嘩はかなり強いと言われています。
菅野深海の生い立ち① 横堤中学2年の時に非行グループ「大阪連合」を結成
菅野深海は1999年の生まれとされていますが、子供時代の詳しい生い立ちなどは不明です。
出身地は大阪府大阪市鶴見区で、出身中学は地元の「市立横堤中学校」だとされます。菅野深海は中学の途中まではキックボクシングに打ち込むなどヤンチャではあったものの現在と比べれば真面目だったようです。
ただ、中学2年生だった2013年頃に、同中学の非行少年らと共に非行グループ「大阪連合」を結成し総長となり、その2年後にはこの大阪連合を母体にして2015年にアビスグループを結成、わずか数年の間に大阪府内でも屈指の半グレグループに成長させています。
菅野深海は大阪連合を結成した頃から凶悪な犯罪行為を繰り返しており、自分の意に沿わない人間に対しては敵だろうが味方だろうが構わず集団で闇討ちをかけてボコボコにする事で恐られていたようです。
また、相手をボコボコにする際には手段を選ばず、金属バットや鉄パイプ、ゴルフクラブなどの打撃武器で武装する他、催涙スプレーやスタンガンなど勝つためには手段を選ばなかったようです。
当時から警察も恐れておらず、パトカーに火をつけて炎上させた事もあったようです。
菅野深海の生い立ち② 高校には進学せずガールズバー経営などで稼ぐ
菅野深海は中学を卒業後、高校には進学せずに大阪府大阪市の京橋の繁華街でキャッチとして働くも思うように稼げないためすぐに辞め建設業で働きながら、アビスなどに所属する手下を使って、無許可のぼったくりのガールズバー17店舗を経営してかなり稼いでいたようです。
この店舗の売り上げは1ヶ月に5000万円ほどあったそうで、店舗一軒あたり1ヶ月約175万円、合計で約2000万円を上納させて、そのうちの約30万から50万円を任侠山口組系の2次団体に納めていたという報道も出ています。
売り上げでベースで5000万円は大した事ないという書き込みもネットで見られますが、そもそもぼったくりバーだったため利益率が高く、短期的に相当稼いでいたというのは事実のようです。
昨年、南署がアビスグループを摘発した際には、経営するガールズバーの売り上げの一部が指定暴力団に流れていたことも判明。
暴力団組織にまとまった利益を渡すなどの筋を通していたため、10代の若さで好き放題やる事が可能だったと見られています。
菅野深海の家族① 父親は元暴力団組員だと言われている
菅野深海の家族に関する情報ですが、父親は元暴力団員だと言われています。
菅野深海の父親は、元は六代目山口組系の暴力団組織「倉本組」の組員だったものの、違法薬物がらみで破門されたとの噂が匿名掲示板などに書き込まれています。
また、この父親は現在は生活保護受給者との噂も流れているようです。
この菅野深海の父親の名前などは明らかになっておらず、情報の出所も匿名掲示板という事で、あくまでも真偽は不明の情報です。
菅野深海の家族② 兄は同じくアビスの菅野義秀
出典：https://res.cloudinary.com/
菅野深海の家族についての情報としては兄の存在も明らかになっています。
菅野深海の兄は菅野義秀という男で、2019年2月6日に傷害と凶器準備集合などの疑いで大阪府警察に逮捕された「アビスグループ」に所属する3人の男のうちの1人です。当時の報道では23歳と報じられており、菅野深海の3歳年上の兄のようです。「アビスグループ幹部」とも報じられていました。
菅野義秀の逮捕容疑は、2018年8月に金属バットなどを用意して、敵対グループに所属する男を襲撃し怪我を負わせたという内容でした。
菅野深海の起こした事件と逮捕歴① 10代少女にぼったくりバー客引きをさせた風営法違反
菅野深海はこれまでに何度も逮捕されています。菅野深海の逮捕歴を時系列順に紹介していきます。
2019年5月20日、菅野深海は大阪市豊島区で18歳未満の少女に自身の経営する居酒屋（ぼったくりガールズバー）の客引きをさせたとして、風営法違反で逮捕されています。
大阪市都島区で18歳未満の少女に居酒屋の客引きをさせたとして、都島署は20日、風営法違反（年少者使用）などの疑いで、店の実質的経営者とみられる大阪市鶴見区の男（20）を書類送検した。同署によると、男は解散した半グレ集団「アビス」の元リーダー。
この記事では、「アビス」の元リーダーと表記されているのでややこしいのですが、半グレ集団「アビス」は表面上解散を宣言していたものの、実体は存在し続けており、その後も大阪府警察は菅野深海を中心とする半グレ集団を「アビスグループ」と規定してマークし続けています。
そのため、2019年から現在までにかけてのメディアや警察発表では、菅野深海を「アビスグループリーダー」という表記で報じています。
菅野深海の起こした事件と逮捕歴② 仲間のオカンと一緒に少年を集団暴行
2019年11月6日には、当時10代の少年に対して集団で暴行を加えて怪我をさせたとする傷害事件を起こし大阪府警に逮捕され、その後、暴力行為等処罰法違反罪で起訴されています。
集団で少年を暴行してけがをさせたとして、大阪府警捜査４課は６日、傷害容疑で大阪市鶴見区横堤の建設業、菅野深海（しんかい）容疑者（２０）や同区徳庵のパート、野口美子（よしこ）容疑者（３９）ら７人を逮捕した。
この事件は、菅野深海と、同じく逮捕されたアビスグループの金庫番・野口直人（当時21歳）と、その母親の野口美子（当時39歳）ら7人で、2019年6月22日未明に、当時10代の男性が自宅へ帰ろうとするところを集合住宅敷地内で待ち伏せして襲撃して殴る蹴るの暴行を加えてボコボコにしたという内容でした。
この10代の少年は野口直人の妹と交際をしており、母親の野口美子は交際に反対していたそうです。そして、この被害者の少年が野口美子に生意気な態度をとったため、「あのクソガキ、いわしてまおうか」という事になり襲撃したという事です。
グループメンバーのオカンまで集団暴行に参加するというのもかなり衝撃的ですが、大阪の半グレの間では割とよくある事だという事です。
菅野深海の起こした事件と逮捕歴③ 40代男性を集団で暴行した傷害事件
菅野深海は2020年7月18日にも凶器準備集合と傷害の容疑で大阪府警察捜査4課に逮捕されています。
トラブル相手を鉄パイプなどで集団暴行し、重傷を負わせたとして、大阪府警捜査４課などは１８日、凶器準備集合と傷害の疑いで、大阪市鶴見区横堤の無職、菅野深海（しんかい）容疑者（２１）と岡山市南区築港ひかり町の自営業、榊原陵央（りょう）容疑者（２２）ら７人を逮捕したと発表した。
この時逮捕された事件の詳しい内容は、2020年5月5日の午前4時20分頃に、菅野深海は10数名の仲間とともに金属バットなどで武装して集合し、仲間の1人がトラブルになっていた飲食店経営の40代男性を大阪市淀川区西中島の路上に呼び出して集団で暴行したというものです。
逮捕された7名の他に8名が事件に関わったと見られていますがこの時には逮捕されていません。
なお、この逮捕時には菅野深海の職業は無職だと報じられています。
菅野深海の逮捕後の判決やアビスグループの現在
菅野深海の逮捕後の裁判の判決や現在についても注目が集まっていますが、現在までに続報が出ておらず不明です。匿名掲示板などにも判決や現在などに関する書き込みは出ていないようです。
菅野深海は2019年の事件で裁判を控えて保釈中でしたが、その間に2020年の事件を起こしています。この事から今回は裁判で実刑判決が下される可能性が高いと見られていますが、現在まで、具体的に判決が下されたという報道は出ていません。
一方、大阪府警察はここ数年で半グレの取締りにかなり本気になっているとされており、「アビスグループ」も2019年11月に形式的とはいえ大阪府警南署に対して解散届を提出しています。
リーダーの菅野深海が立て続けに逮捕され、2019年から2021年にかけて、他のメンバーも100名近くが何らかの事件で逮捕されている事もあって現在は「アビスグループ」の勢力はかなり弱まっており、事実上の壊滅状態だと見られています。
ただ、壊滅状態とは言ってもそれは、現在は「アビスグループ」として組織的に犯罪行為を働いていないというだけで、状況が変われば再び集合して組織的な犯罪に手を染める可能性が高いとも言われています。
まとめ
今回は、大阪府内でも最大規模の半グレグループ「アビスグループ」のリーダー格とされる菅野深海についてまとめてみました。
菅野深海は身長172cmほどで、大阪府大阪市鶴見区の出身で1999年生まれ。詳しい生い立ちは不明ですが、出身中学は地元の「市立横堤中学校」だと言われており、当時はキックボクシングに打ち込み大会でも好成績を残しています。
菅野深海は、中学2年生だった2013年頃に同中学の不良仲間らと非行グループ「大阪連合」を立ち上げ、それを母体にして2015年に反グレ集団「アビスグループ」を結成しています。
菅野深海は10代の頃から犯罪行為の限りを尽くし、中学卒業後は高校には進学せずに違法なぼったくりガールズバーなどを部下に経営させて月々5000万円もの売り上げを得ていたようです。
その売り上げ金の一部を上納金として地域の暴力団組織に納めることで10代の頃からやりたい放題暴れまわる事が可能だったとみられています。
しかし、大阪府警が半グレの取り締まりに本腰を入れ始めた2019年に菅野深海は傷害の容疑で逮捕され、その保釈中だった2020年7月に再び傷害と凶器準備集合罪の容疑で逮捕されています。今回の逮捕では実刑判決を受ける可能性が高いとみられていますが、現在のところ続報は出ていません。
今後の展開にも注目が集まっています
