養子縁組した赤の他人から莫大な資産を遺産相続したカスタネット芸人の前田けゑさんが話題です。
この記事では前田けゑさんの若い頃や兄弟などの家族、資産家と養子縁組して15億円を遺産相続した経緯や結婚、現在の自宅や総資産額、現在の活動などについてまとめました。
この記事の目次
前田けゑのプロフィール
前田けゑのプロフィール
本名 :伊藤敬
生年月日:1982年3月4日
出身地 :大阪府岸和田市
身長 :173cm
血液型 :O型
前田けゑ(まえだ・けえ)さんは、2015年に「赤の他人から15億円の資産を遺産相続した芸人」として話題になった芸人です。
現在は、カスタネット芸や俳優として芸能活動を続けつつ、莫大な資産の管理や映画プロデュース業も手掛けています。
前田けゑの若い頃① 岸和田市立産業高校在学中から芸能事務所に所属
前田けゑさんは「岸和田市立産業高校」の商業科(偏差値48)に在学中だった頃からテレビに出て有名になりたいという思いがあり、地元大阪のタレント事務所「NAC」に入って、エキストラのアルバイトなど芸能界に関わりを持っています。
ただ、前田けゑさんによると、吉本興業のタレント養成所「NSC」に入ろうとしたところ、間違えて「NAC」に入ってしまったのだそうです。
結局、前田けゑさんは高校2年生〜3年生までこの「NAC」に所属して活動されていました。
前田けゑの若い頃② 高校卒業後は芸能事務所を辞めてバンド活動
前田けゑさんは高校卒業と同時に「NAC」を辞めて、以前からやっていたバンド活動に力を入れるようになり、メジャーデビューを目指していたそうです。
前田けゑさんのやっていたインディーズバンドは「N-OLD MIND(ノールド マインド)」というミクスチャーバンドで、サイドボーカルとラップを担当していたそうです。
前田けゑさんらは「SONIC FORM」というインディーズレーベルを合同で立ち上げ、なんとCDがタワーレコードで1位を獲得。あの(JUDY AND MARYやGLAYを手がけた)佐久間正英さんのプロデュースでのメジャーデビューまで決定したそうです。
ところが、メジャーデビュー直前になって「ラップはいらないから」と言われて突然バンドをクビにされたのだそうです。
前田けゑの若い頃③ 上京して俳優・虎牙光揮の付き人を1年間務める
前田けゑが付き人をしていた俳優・虎牙光揮
バンドを突然クビにされてしまった前田けゑさんは、1人で芸能界で成功する事を目指して単身上京し、都内の芸能事務所に入所。
ここで、「役者の付き人やりなよ。勉強になるから」と勧められてコワモテのアクション俳優として知られる虎牙光揮さんの付き人になっています。
前田けゑさんは虎牙光揮さんの付き人は1年ほど務めていますが、音楽の道も諦めておらず、並行して一緒にバンドを組んでくれるメンバーも探していたそうです。
それから数年間はバンドやソロで音楽活動を続け、23歳だった2005年にはワタナベエンターテイメントの養成所にシンガーソングライター志望で入学もされています。1年間学んだ後、卒業公開オーディションに参加するも芸能事務所からのオファーは1つもなかったそうです。
その後、前田けゑさんはキックボクシングジムに通ったり、アルバイトをしながらバンド活動をしたりしていますが、中々芽が出ない日々が続きました。
前田けゑの若い頃④ カスタネット芸人としての活動をスタート
芸能界で中々日の目の当たらない日々を送っていた前田けゑさんでしたが、そんな25歳の時に大阪の祖母から「紹介したい友達がいる」と呼び出され、名古屋に住むあるおばあさんと会食をする事になったそうです。
実は、この名古屋のおばあちゃんは資産家で、後継ぎがいないために養子に入ってくれる人を探しており、それで何十年来からの友人であった祖母の孫という事で前田けゑさんに白羽の矢が立ち養子縁組をするという形で話が進んだそうです。
この養子縁組により、前田けゑさんは金曜〜日曜は東京で芸能活動をし、月曜〜木曜までは名古屋で養母の世話をしたり、保有資産の管理をしたりする生活を送るようになります。
ただ、当時は養母からはあまりお金を貰えなかったため、東京と名古屋の往復の交通費を捻出するのにも苦労したそうで、前田けゑさんは何か芸能の仕事でお金を稼がなくてはならないと考えてカスタネットを使ったリズム芸を思いついたそうです。
そして26歳だった2008年に、NHKの動画投稿型番組「テレ遊びパフォー!」にカスタネット芸の動画を投稿したところそれが取り上げられ、それをきっかけに「あらびき団」や「SASUKE」などの人気テレビ番組にも出演。
前田けゑさんはその後も、音楽ライブやお笑いライブの司会の仕事を受けて、その合間にカスタネット芸のパフォーマンスを続けていたところ、28歳の時にオスカープロモーションのスカウトを受けて新設されたばかりのバラエティ部に所属する事が決まります。
当時の前田けゑさんはカスタネット芸人としてそれなりに注目され、オーディションを突破して「笑っていいとも!」への出演も果たしています。
そして2012年、資産家であった養母が91歳で他界し、前田けゑさんは15億円の資産を遺産相続する事になります。2015年にこれがメディアで大きく取り上げられ、前田けゑさんは「赤の他人から15億円の資産を遺産相続した芸人」としてブレイクする事になったのでした。
前田けゑの家族① 両親は小学2年の頃に離婚し実母に女手1つで育てられた
前田けゑさんは小学2年生の時に両親が離婚しており、兄弟達と母親に引き取られて女手ひとつで育てられています。
父親は離婚後に勝手に自宅を売却したため、前田けゑさんは母親方の祖父母の自宅に家族で引っ越しそこで成長されたそうです。
両親が小2で離婚し、ここで初めて苗字が変わり、子どもながらに今でいうイジメみたいなやつも受けましたが、自力で気合いで乗り切りました。この頃に母親に引き取られたのですが父親が勝手に家を売り払ったため、出ていかないといけなくなり、おじいちゃんおばあちゃんが住んでいた160坪の平屋に僕ら家族が住ませてもらうようになりました。
前田けゑさんの母親はピアノの先生をしていたそうなのですが、その後、鉄板焼き屋に転職。仕事が忙しかったため、祖母が前田けゑさんら兄弟達を気にかけてくれたそうです。特に前田けゑさんは祖母に懐いていて「おばあちゃん子」だったのだとか。
母親はピアノの先生から鉄板焼き屋に転職し、仕事仕事だったのでおばあちゃんがよく気にかけて冷蔵庫をいっぱいにしてくれていました。そんなおばあちゃんに僕は懐いていて、俗にいうおばあちゃんっ子でした。
前田けゑの家族② 4人兄弟の三男
前田けゑさんは4人兄弟の三男である事を明かしています。
大阪・岸和田市で、4兄弟の三男として生まれた前田さん
前田けゑさんはブログで何度か兄弟との写真やエピソードを公開されています。
それによると、前田けゑさんの兄弟は長男が「大(ひろし)」さん、次男が「哲(さとし)」さん、四男が「昌(まさし)」さんのようです。
兄弟達は皆、地元の大阪で飲食店を経営されているようです。
前田けゑの家族③ 祖母の友人だった資産家と養子縁組し養母の遺産相続
ここまででも既に触れていますが、前田けゑさんは、2005年に母方の祖母の数十年来の友人だった名古屋市に住む当時84歳の女性と養子縁組しています。
前田けゑさんは23歳の時に祖母に紹介されてこの女性と会食したとの事ですがこの時が初対面で全く赤の他人だったそうです。
この女性は前田けゑさんを気に入ったようで3度目の会食の時に「養子に入ってほしい」と求められたそうです。
この女性はいわゆる大地主の資産家で、山やビル、マンション、駐車場などの不動産資産を名古屋市内に複数所有しており、前田けゑさんと養子縁組した当時で約15億円もの資産を保有されていたそうです。
しかし、この養子に入るように求められた時点では前田けゑさんはまさかこれほどの資産家だとは知らず、「私が死んだ後墓を守って欲しい」と頼まれた事と、祖母に「いい話だと思うよ」と勧められた事もあってその場で承諾し、食事の後すぐに区役所に行って養子縁組の手続きをされたのだそうです。
なんとこの時、前田けゑさんは実の母親に何の相談もしないまま養子縁組をしてしまったそうで母親に激怒されたそうです。
そして、2012年にこの女性が91歳で亡くなり、前田けゑさんは15億円の資産をまるまる1人で遺産相続する事になりました。
ただ、遺産を相続したものの、相続税として約4億5000万円が課されたそうです。当時遺産相続した現金預金は2億円ほどしかなく残りの2億5000万円をなんとか調達しなくてはならない事になり、なんの知識もなかった前田けゑさんは途方に暮れてしまったそうです。
最終的には、前田けゑさんは遺産相続した不動産資産のうち古いマンションを取り壊して更地にして分譲マンション事業用地として売却する方法で不足分のお金を作り、期限までに相続税の支払いを無事完了させたとの事でした。
前田けゑは結婚はしておらず独身
出典:https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/
前田けゑさんは2024年5月の現在の時点ではまだ結婚はされておらず独身です。
前田けゑさんは、2024年5月6日配信の「日刊ゲンダイデジタル」の記事で、結婚願望はあるが中々難しいと話されています。
話のニュアンスからして、前田けゑさんは女性と交際しても資産目当てに近づいてきた女性のように見えてしまい結婚に踏み切れないという理由のようです。
結婚願望はあるのですが、なかなか難しくて(笑)。カノジョはいたり、いなかったり。僕の持つ資産に興味がない、という女性がいても嘘だ、と思うので、僕の資産や事業を理解し、一緒に守ろう、と考えてくれる女性がいいですね
また、前田けゑさんは2020年に結婚を前提に4年間付き合っていた女性と別れた事も明かされていました。
少し前に、結婚するつもりで4年間つき合った彼女と別れました。その夜は、めっちゃしんどかったな。あんなにへこんだことはなかったと思います。
僕の思う幸せは、普通の生活の中にある気がする。結婚して子どもができたら、本当に幸せだと思えるんじゃないかな。配偶者であれ、後継者であれ、僕が望むのは、寄り添ってくれる人。家族がほしい。
前田けゑの自宅
前田けゑさんは「赤の他人から莫大な資産を遺産相続した芸人」として話題になっていた頃は、ネタづくりも兼ねて、都内で家賃40万円の2LDKの高級マンションを借りてそこを自宅にしていました。
この自宅は何度かブログでも紹介されていましたが、現在は引き払われているようです。
2024年5月の現在は、こことは別の新宿3丁目近くの高級タワーマンションを自宅兼会社事務所として利用されているようです。
前田さんに会ったのは、新宿三丁目から徒歩10分のタワマン1階の会議室。
「このマンションが自宅兼会社です。新宿で飲食店を2店舗経営しているので、この場所は便利なんです。ここを東京の拠点にして、もう10年になりますね」
前田けゑの現在の総資産は20億円
前田けゑさんは2012年に養子縁組した養母から約15億円を遺産相続していますが、2024年5月の現在はその資産を20億円にまで増やしているという事です。
養母が亡くなって相続した資産は土地や建物、山など、養母の暮らしていた名古屋の不動産がほとんどで、僕は相続の1年後にそれらの管理などをする会社を名古屋で立ち上げ、不動産を守りながら、新たにマンションを4棟建てるなど事業を拡大してきました。所有不動産の資産価値が上がったこともあり相続した15億円の資産は、いったん相続税の支払いで半分に減ったものの、約10年かけて15億から20億円にまで増やしてきました
前田けゑさんは現在もカスタネット芸人や俳優として芸能活動をされていますが、一方で「株式会社K-Network Family」という会社を立ち上げ、莫大な資産を生かして映画のプロデュース業も展開されています。直近では2023年公開の「さよならモノトーン」と「赦し」のプロデュースを手掛けています。
まとめ
今回は、「赤の他人から15億円の資産を遺産相続した芸人」として話題になった前田けゑさんについてまとめてみました。
前田けゑさんは若い頃から芸能界に憧れており、高校在学中から芸能事務所に所属してエキストラのアルバイトを始め、その後はバンド活動をするも、メジャーデビュー直前でバンドをクビにされます。その後、東京へ進出し音楽活動を続けるも芽が出ませんでした。
そんな時に、祖母の何十年来の友人と養子縁組する事になります。この女性は大地主の資産家で、この女性が死去したため、前田けゑさんは15億円の資産を遺産相続する事になりました。
前田けゑさんの家族については、両親が早くに離婚し、4人兄弟で母親に女手一つで育てられています。また、結婚はしておらず独身です。
現在、前田けゑさんは総資産を20億円にまで増やしており、その資産を活かして映画プロデュース業も手掛け、2023年には「さよならモノトーン」、「赦し」などの大作映画が公開されています。