2008年に始まったキングオブコント。2020年までに13組の優勝者が誕生しました。このキングオブコントで優勝すると、一気にマスコミや世間の注目を集めることになり、優勝したお笑い芸人はブレイクするチャンスなのですが、いまいちブレイクしないまま現在に至ることもあります。
キングオブコントの歴代優勝者の現在の人気ランキングをまとめました。
この記事の目次
キングオブコントとは
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キングオブコントは2008年に始まった「コント日本一」決める大会です。決勝の模様はTBS系列で全国生放送されます。「M-1グランプリ」や「R-1ぐらんぷり」と並ぶ大会とみなされており、コント部門でのお笑い日本一を決めるものです。
・司会:浜田雅功
・審査員:松本人志、さまぁ~ず、バナナマンの計5名
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毎年6月下旬から7月上旬ごろに予選が始まり、決勝大会は9月下旬から10月上旬にかけて行われます。M-1ブランプリとは違い、コンビ(トリオ)結成年数の制限はありません。ただ、2人以上のグループでないと出場できませんので、ピン芸人の1人コントは認めらえません。
このキングオブコントはM-1グランプリやR-1ぐらんぷりと同様に、若手芸人の登竜門の1つです。決勝大会の様子は全国生放送されますので、キングオブコントの決勝前までは全くの無名だったコンビやトリオでも、優勝すれば、一気に注目を集めます。
そして、一気に売れっ子芸人の仲間入りになり、翌日からは休みがなくなるほどの忙しさになることもあるんです。
キングオブコント歴代優勝者の現在:人気ランキング:14位~11位
第14位 空気階段(2021年優勝者)
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空気階段
第14回優勝(2021年)
番組キャッチフレーズ
「ダメ人間の人生逆転劇場」
結成:2012年
事務所:吉本興業東京本社
メンバー: 鈴木もぐら、水川かたまり
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空気階段の現在
2021年にキングオブコントで優勝したのは、「空気階段」です。
1stステージは歴代最高得点の486点を記録し、ファイナルステージでも2位と大差をつけての勝利となりました。
2021年10月7日からは、初の冠番組「空気階段の空気観察(テレビ朝日」が放送されているほか、ドラマや映画、CMの出演も続々と決定しています。
また2022年3月12日公開予定の映画「ウェディング・ハイ」では本人役で出演するとのことで、どんなシーンになるのか今から楽しみですね!
第13位 キングオブコメディ(2010年優勝者)
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キングオブコメディ
第3回優勝(2010年)
番組キャッチフレーズ
「瞬殺! 今夜本当のキングになる!」
結成:2000年
事務所:人力舎
メンバー:高橋健一、今野浩喜
キングオブコメディの現在
キングオブコメディはキングオブコント優勝後は順調に売れていましたが、2015年に高橋健一が高校に忍び込んで女子高生の制服などを盗み、窃盗と建造物侵入の容疑で逮捕されました。
この逮捕を受けて、キングオブコメディは2015年12月29日に解散となっています。
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今野浩紀は役者として活躍
キングオブコメディが解散した後は、今野浩紀さんは役者として活躍しています。演技力が高いことはキングオブコントで証明済みですから、役者としても違和感なく、渋い役どころを演じています。ただ、キングオブコメディが解散してしまったことで、今野さんのコントの才能・お笑いの才能が埋もれてしまうことはもったいないという声もあります。
今野さんだけなら、現在の人気ランキングはもっと上位に行くのですが、キングオブコメディは解散してしまったので、ランキングは最下位の13位となっています。
第12位 ライス(2016年優勝者)
ライス
第9回優勝(2016年)
番組キャッチフレーズ
「芥川賞作家がひとめぼれ!」
結成:2003年
事務所:吉本興業
メンバー:関町知弘、田所仁
ライスの現在
2016年のキングオブコント優勝者はライスです。優勝後の2017年にはプリキュアの声優などを務めて、活動の幅を広げていました。しかし、いまいちブレイクすることはできないまま現在に至っています。
バラエティ番組では、「ロンドンハーツ」や「アメトーーク!」などに出演しているものの、まだまだ売れっ子とは言えません。
ただ、芸人仲間からの評価は高いので、これから何かもう1つきっかけがあれば、ブレイクする可能性は残しています。現在は、吉本の劇場への出演やライブ出演、自身のYoutubeチャンネルでの活動が多いです。
第11位 かもめんたる(2013年優勝者)
かもめんたる
第6回優勝(2013年)
番組キャッチフレーズ
「王座へ飛翔! リベンジ誓う笑いの翼」
結成:2007年
事務所:サンミュージックプロダクション
メンバー:岩崎う大、槙尾ユウスケ
かもめんたるの現在
2013年のキングオブコントの優勝者はかもめんたるです。かもめんたるは、正直に言って、キングオブコントで優勝しても、そこまでブレイクしたわけではありませんでした。
しかし、コント愛は本物で、優勝者になったにも関わらず、その後もキングオブコントに挑戦しています。
3回とも決勝に行くことはできませんでしたが、2015年・2016年・2017年に3年連続でキングオブコントに挑戦しました。2017年のキングオブコントの敗退理由では「ラジオかもめんたる」で大喧嘩して話題になりました。
現在はコントよりも演劇に力を入れているようです。2015年に「劇団かもめんたる」を立ち上げ、2018年からは本格的に取り組んで、劇団かもめんたるの公演を年に2~3回のペースで行っています。
キングオブコント歴代優勝者の現在:人気ランキング10位~8位
第10位 シソンヌ(2014年優勝者)
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シソンヌ
第7回優勝(2014年)
番組キャッチフレーズ
「ついに浮上! つきつめた狂喜のキャラ職人」
結成:2006年
事務所:吉本興業
メンバー:じろう、長谷川忍
出典:oggi.jp
シソンヌの現在
2014年のキングオブコントの優勝者であるシソンヌは、キングオブコント後はブレイクはしませんでした。ただ、「面白い」という評判が広がって、じわじわと活動範囲が広がっていった感じです。
現在は毎年必ず単独ライブをやっていますし、バラエティ番組などにも出演しています。単独ライブのチケットは、即日完売するほどの人気です。
また、シソンヌもライス同様に、同業者の芸人や芸能人からの支持が高く、コントの面白さや芸人としての腕を評価されています。
ただ、シソンヌ本人たちがあまり売れようとガツガツしておらず、テレビのバラエティ番組にガンガン出るというよりも、コント重視志向のようなので、テレビでの爆発的なブレイクは今後もないかもしれません。
第9位 どぶろっく(2019年優勝者)
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どぶろっく
第12回優勝(2019年)
番組キャッチフレーズ
※廃止のためなし
結成:2004年
事務所:浅井企画
メンバー:森慎太郎、江口直人
出典:oricon.co.jp
どぶろっくの現在
2019年のキングオブコントの優勝者はどぶろっくです。2019年のキングオブコントは、どぶろっくがぶっちぎりで優勝しました。
どぶろっくの現在は、キングオブコント前とあまり変わらないような状態です。
キングオブコント前も全く無名だったというわけではなく、エンタの神様やあらびき団等で人気になっていました。
キングオブコント直後は、テレビ出演が一時的に増えましたが、爆発的にブレイクしたというわけではなく、やや前よりも知名度は上がったかなというくらいです。元々が「そこそこ売れていた」のでえ、キングオブコント後も変わらず活動を続けている感じですね。
第8位 コロコロチキチキペッパーズ(2015年優勝者)
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コロコロチキチキペッパーズ
第8回優勝(2015年)
番組キャッチフレーズ
「魅惑ボイスの大穴コンビ(ダークホース)」
結成:吉本興業
事務所:2012年
メンバー:西野創人、ナダル
コロコロチキチキペッパーズの現在
キングオブコント2015年の優勝者は、コロコロチキチキペッパーズです。コロチキは2012年に結成したばかりの若手コンビで、結成4年で優勝しています。
コロコロチキチキペッパーズは、優勝した翌年の2016年に大阪から東京に拠点を移しています。
コロチキと言えば、やはりナダルが目立ちます。ナダルが1人でバラエティ番組に出ることも多いですし、アメトーーク!の「ナダルアンビリバボー!」は人気の企画となっています。ただ、全国区での冠番組はもちろん、レギュラー番組もありません。
ナダルのギャグは西野さんが全部考えていますので、西野さんのポテンシャルはすごいはずです。その西野さんの面白さが伝われば、今後コロコロチキチキペッパーズはさらにブレイクする可能性はあります。
キングオブコント歴代優勝者の現在:人気ランキング7位~4位
第7位 ジャルジャル(2020年優勝者)
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ジャルジャル
第13回優勝(2020年)
番組キャッチフレーズ
※廃止のためなし
結成:2003年
事務所:吉本興業
メンバー:福徳秀介、後藤淳平
ジャルジャルの現在
2020年のキングオブコントの優勝者はジャルジャルです。ジャルジャルはキングオブコントに第1回から挑戦し続けていて、13回目の挑戦でようやく優勝者になることができました。
実力は周囲の誰もが認めるほどなのに、なぜか優勝できなかったコンビがとうとう優勝したことで、芸人仲間はもちろん、お笑いファンからも祝福されています。
今後はジャルジャルはどうなるのか?ブレイクするのか?ですが、既にジャルジャルは名前が売れていますし、以前はレギュラー番組もありました。「めちゃめちゃイケてるッ!」にもレギュラー出演していたくらいですから、既に全国区の芸人コンビですよね。
それを考えると、キングオブコントの優勝者になったからといって、ブレイクするということはなく、今後も今のペースで仕事を続けていくものと思われます。
第6位 ハナコ(2018年優勝者)
ハナコ
第11回優勝(2018年)
番組キャッチフレーズ
※廃止のためなし
結成:2014年
事務所:ワタナベエンターテインメント
メンバー:菊田竜大、秋山寛貴、岡部大
ハナコの現在
2018年のキングオブコントの優勝者はハナコです。2014年に結成したばかりの若手トリオのハナコは、キングオブコントの前はほぼ無名のトリオでしたが、キングオブコント優勝で一気にブレイクしました。
キングオブコント後はテレビ出演が多くなりましたし、ネタ番組への出演も増えています。「若手コント師」と言えば、ハナコのようになっていますよね。
また、メンバーの岡部大はネタ番組やコント番組だけでなく、NHKの朝ドラの「エール」や人気ドラマの「私の家政夫ナギサさん」にもレギュラー出演しています。
久しぶりにキングオブコントの優勝でブレイクした芸人と言えるでしょう。
第5位 バッファロー吾郎(2008年優勝者)
バッファロー吾郎
第1回優勝(2008年)
番組キャッチフレーズ
熟成されて19年
結成:1989年
事務所:吉本興業
メンバー:バッファロー吾郎A、竹若元博
バッファロー吾郎の現在
記念すべき第1回のキングオブコントの優勝者はバッファロー吾郎でした。バッファロー吾郎は、この時点で既に実績があり、ファンも多かったですし、芸人からの支持が高くて慕われている「先輩ポジション」でした。
そんなバッファロー吾郎が、キングオブコントで優勝したので、「やっぱり、バッファロー吾郎はすごい」、「実力通り」、「さすがバッファロー吾郎」と言われました。
バッファロー吾郎の現在は、実はコンビ活動は事実上の活動休止状態になっています。2019年・2020年はそれぞれのピン活動はあるものの、コンビ活動はありません。2020年にコンビでイベントに参加予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止になっています。
今後はコンビ活動を再開するのかが注目されています。
第4位 バイきんぐ(2012年優勝者)
バイきんぐ
第5回優勝(2012年)
番組キャッチフレーズ
「魂の雄たけび! 笑いの海賊」
結成:1997年
事務所:ソニーミュージックアーティスツ
メンバー:小峠英二、西村瑞樹
バイきんぐの現在
2012年のキングオブコントの優勝者はバイきんぐです。バイきんぐがキングオブコントの歴代優勝者の中で、一番ブレイクしたコンビと言えるでしょう。
バイきんぐはキングオブコントに優勝するまでは、下積み時代が長く、ほぼ無名のコンビでした。しかし、キングオブコントで優勝した後は一気にブレイクしました。
特に、小峠さんの活躍は目覚ましいものがありましたよね。ひな壇でも良し、MCの横のサブMCのような立ち位置も良し。「なんて日だ!」というギャグがなくても、人気が衰えることはなく、テレビで見ない日はないほどでしたよね。
そして、最近は西村瑞樹さんの「変人ぶり」にも注目が集まっています。さらに西村さんはキャンプ好きということもあって、キャンプ芸人としても注目が集まっていますね。
コンビで別々に売れると、コンビの人気は長生きすると言われていますので、バイきんぐの人気は安泰ではないでしょうか。
キングオブコント歴代優勝者の現在:人気ランキング3位~1位
第3位 ロバート(2011年優勝者)
ロバート
第4回優勝(2011年)
番組キャッチフレーズ
「帰ってきた! キングトリオ!」
結成:1998年
事務所:吉本興業
メンバー:山本博、秋山竜次、馬場裕之
出典:oricon.co.jp
ロバートの現在
2011年のキングオブコントの優勝者はロバートです。ロバートの優勝も、バッファロー吾郎と同じくらい、みんな納得していましたよね。
ロバートはキングオブコントで優勝する前から「はねるのトびら」などで人気がありましたので、優勝で特別にブレイクすることもなく、コントの実力を再確認された形でした。
ロバートは現在でもトリオで活動を続けていますが、秋山さんはお笑い・コントなどを中心にやりつつ、馬場さんは料理関係で活躍。山本さんはボクシングとピン活動もそれぞれ好きな方向で行っています。
ただ、やっぱり3人が集まった時の面白さの破壊力はすごいですよね。
第2位 東京03(2009年優勝者)
東京03
第2回優勝(2009年)
番組キャッチフレーズ
「首都圏発! コント三銃士」
結成:2003年
事務所:人力舎
メンバー:飯塚悟志、豊本明長、角田晃広
出典:twitter.com
東京03の現在
2009年のキングオブコントの優勝者は東京03です。この時も、納得の優勝者という感じでしたね。
東京03は地味なトリオながら、コントの実力はお笑いファンや芸人仲間の間では認められた存在でした。
キングオブコントの優勝でブレイクしたというわけではありませんが、コントの実力が世間に再認識されたといえます。
そこからも、地道にコント一筋で活動を続けた結果、徐々にブレイクしてきて、現在は「コントと言えば、東京03」、「コントでは東京03の右に出るものはいない」と言われるほどになっています。
現在は東京03の全国ツアーは即日完売でプラチナチケット化しているほどの人気です。また、早くからコントをYoutubeにアップしていたために、中高生などの若いファンも増えてきて、世代を超えて支持されているトリオです。
第1位 かまいたち(2017年優勝者)
出典:bunshun.jp
かまいたち
第10回優勝(2017年)
番組キャッチフレーズ
「浪速のエース! 狙うは王者(キング)のみ」
結成:2004年
事務所:吉本興業
メンバー:山内健司、濱家隆一
出典:zakzak.co.jp
かまいたちの現在
2017年のキングオブコントの優勝者はかまいたちです。この時点で、かまいたちは大阪ではかなり売れているコンビでしたが、東京・全国ではそこまで知名度はありませんでした。
そして、キングオブコントに優勝したからといって、いまいち全国的にブレイクしたわけでもありません。
それでも、現在はキングオブコントの歴代優勝者の中でも一番売れているし、人気があるコンビです。かまいたちはキングオブコント優勝後に東京に進出して、少しずつ人気が出てきたところに、2019年のM-1グランプリで準優勝して、一気に大ブレイクしました。
今や、東京でも冠番組を持つようになっていますし、山内さんはもちろん、濱家さんの実力も評価されてるようになり、かまいたちの2人をテレビで見ない日はないほどの活躍ぶりです。これからはさらに活躍は加速していくはずです。
キングオブコント歴代優勝者の現在のまとめ
キングオブコント歴代優勝者の現在の人気ランキングをまとめました。キングオブコントは、M-1グランプリと優勝賞金は同じですが、M-1グランプリと比べると、優勝者のブレイクが少ないですね。
それは、既に人気・実力のある人が優勝しているからという理由もありますが、コント師は漫才師よりも「地味」で普段はそれほど「しゃべってしゃべって前に出る」というタイプが少ないからかもしれません。