オネエタレントブームの火付け役とも言われる元祖オネエ系タレントで漫画家の山咲トオルさんが現在干されたと話題になっています。
今回は山咲トオルさんの経歴を紹介し、同性愛者である事のカミングアウトや干された理由、結婚の噂や今現在についてまとめました。
この記事の目次
- 山咲トオルのプロフィール
- 山咲トオルの経歴① アイドル志望だったが諦め、ホラー漫画家としてデビュー
- 山咲トオルの経歴② ラジオ番組出演や歌手デビューも
- 山咲トオルの経歴③ オネエタレントブームの先駆けとしてブレイク
- 山咲トオルが同性愛者である事をカミングアウト
- 山咲トオルが干された理由① 自信を喪失し自ら出演を控えた
- 山咲トオルが干された理由② 自意識過剰なめんどくさい性格で周囲に距離を置かれた
- 山咲トオルが干された理由③ 実力派のオネエタレントが台頭し居場所がなくなった
- 山咲トオルの今現在① 結婚したとの噂も
- 山咲トオルの今現在② 元アイドルの姉・中沢初絵と一緒に料理番組
- 山咲トオルの今現在③ SNSを積極発信中
- まとめ
山咲トオルのプロフィール
山咲トオルのプロフィール
本名 :中沢惣八郎
生年月日:1969年8月23日
出生地 :東京都港区
出身地 :沖縄県
身長 :168cm〜170cm
血液型 :AB型
山咲トオルさんは、2000年代のはじめにバラエティ番組などで大ブレイクしていたタレントです。イケメン男前なルックスで「オネエ言葉」を話し、当時は珍しかった「オカマタレント(当時はオネエタレントという言葉は無かった)」として人気を集めました。
山咲トオルの生い立ち
山咲トオルさんは、東京都港区で1969年8月23日に生れましたが、7歳の頃に沖縄県に移住しています。山咲トオルさんの本名は「中沢惣八郎」で、普段のオネエキャラとのギャップが激しい本名であることから、本人も度々ネタにし、バラエティ番組などでもよくいじられています。
山咲トオルさんの学歴は、那覇市立壺谷小学校から那覇市立小禄中学校を卒業後、沖縄県立浦添工業高校デザイン科へと進学されています。小・中学時代はオネエ言葉を馬鹿にされ酷いイジメに晒される事もあったそうです。
このイジメの内容は後にバラエティ番組内で語られており、それによれば、公園で砂の中に埋められたり、洞窟に入れられ出てくるなと脅されたり、泣くまでプロレス技をかけられたりしたそうです。
さらに、登下校の最中に後ろから石をぶつけられる事が連日続き、顔に当たらないよう振り向かずにただ真っ直ぐに歩くしかなかったのだそうで、随分と辛い小・中学時代を送ったようです。
ただ、高校時代は人気者になり「そうはち」というニックネームで全校生徒に名前を知られる存在になったという事でした。
その他、山咲トオルさんは大相撲の第7代横綱・稲妻雷五郎の玄孫(孫の孫)にあたるかなり凄い家系で、姉は元アイドルで現在もママドルとして活躍する中沢初絵さんです。
山咲トオルの経歴① アイドル志望だったが諦め、ホラー漫画家としてデビュー
そんな山咲トオルさんの芸能界デビューまでの経歴を詳しく見ていきましょう。
元々はアイドル志望だった山咲トオル
元々、山咲トオルさんは学生の頃からアイドル志望だったという事で、カラオケのイメージビデオへの出演やアイドルオーディションへの参加など、アイドルデビューを目指して精力的に活動されていました。
ただ、山咲トオルさんがアイドルとして憧れていたのは主に女性アイドルで、松田聖子さんや岡田有希子さん、ピンクレディーなどの大ファンだったそうです。岡田有希子さん自殺のニュースが出た時にはショックで3日間学校を休み、部屋のベッドで泣いていたのだとか。
そのため、アイドルオーデイションでも、他の参加者が体力や男らしさなどイケメンぶりをアピールする中、山咲トオルさんだけは女装してピンクレディーの名曲「ピンクレディ」を歌って踊るなどのアピールを続けていたそうです。
ただ、当時は現在ほどオネエタレントに対しての理解がなく、山咲トオルさんのキャラクターがオーディションの趣旨からズレていたために全く評価されず、200以上受けたというオーディションは全て不合格になってしまいます。
ホラーギャグ漫画家としてデビューを果たす
オーディションに落ちまくり、もう芸能界は諦めようと思いかけた頃、コンビニで読んだホラー漫画雑誌を読んでもしかしたら自分にも描けるのでは?思い立ち即挑戦。はじめて完成させた漫画を出版社に持ち込んだところ、まさかの一発合格。
こうして、山咲トオルさんは1994年、24歳の頃ににホラー漫画家としてデビューしています。
山咲トオルさんの漫画は、ギャグホラー漫画界の大御所・楳図かずおさんに強い影響を受けており、その作風や絵柄にもその影響が強く出ています。
ヒット作となったのは「戦慄!!タコ少女」というホラーコメディ漫画で、おどろおどろしい劇画風の絵柄やグロテスクな描写もありながら、その内容は怖いというよりシュールなギャグ満載のコメディタッチというもの。この超個性的な作風は反響を呼び、「屍少女」や「モーレツ変身!!エピルちゃん」といった独特な作品を発表されています。
現在は漫画家としての活動をメインにはされていないようですが、山咲トオルさんのSNSでは当時描いた漫画の原画が度々公開されて注目されています。
また、2019年12月から翌2020年2月にかけて神奈川県横浜市にあるアートギャラリー「MERRY ART GALLERY」の本館で開催されたホラーをテーマにした個展「Merry Haunts Ball 2」では山咲トオルさんのホラー原画4点が展示され人気を集めました。
山咲トオルの経歴② ラジオ番組出演や歌手デビューも
異色のホラー漫画家として注目を集めた山咲トオルさんは、その個性的なキャラクターを買われ、1997年から東海ラジオで放送開始されたアニラジ番組「青春!!タコ少女」のパーソナリティに抜擢されます。
同じくパーソナリティを務めた人気声優のくまいもとこさんと共に放送ギリギリの過激なトークを繰り広げ、同時期に放送されていた同局の番組内で、視聴者から送られてくるハガキの数が最多を記録するという爆発的な人気を獲得しました。
「青春!!タコ少女」は2000年3月29日をもって終了しますが、この番組をきっかけにして山咲トオルさんのカルト的な人気が高まり、後のバラエティタレントデビューにつながります。
ラジオ企画で歌手デビューも果たす
出典:http://www.billboard-japan.com/
また、山咲トオルさんはこの「青春!!タコ少女」の番組内企画で歌手デビューも果たしています。1999年、くまいもとこさんとのユニットという形で、「Open Your Heart」「Happy Song」の2曲を発表。
さらに山咲トオルさんはタレントとしてブレイクを果たした後の2003年にポニーキャニオンから「真夏のハート」としてソロ歌手デビュー。2004年には2曲目「私のオアシス」も発表しています。
こちらは、元々山咲トオルさんがアイドル志望だったという事もあり、1980年代アイドル全盛期のテイストを盛り込んだ楽曲に仕上がっています。山咲トオルさんもノリノリで歌われており、歌番組への出演も果たし、ある意味でアイドルデビューという夢を叶えたとも言えます。
山咲トオルの経歴③ オネエタレントブームの先駆けとしてブレイク
山咲トオルさんのタレントとしての本格的ブレイクは、ラジオ番組「青春!!タコ少女」の放送が終了した後の2002年頃でした。
きっかけとなったのは、Xboxの新作ゲームソフト「ヘイロー」のテレビCMへの出演でした。山咲トオルさんは声だけの出演で、「行くわよ!」「弾かれたわ!」「何よ!」など、オネエ言葉を喋りながらこのゲームをプレイするという内容なのですが、かなりその語り口にインパクトがあり「これは誰が喋っているのか?」と注目を集めました。
当時は、オネエ言葉をしゃべるタレントというのは皆無で、イケメン男前風な風貌でオネエ言葉をしゃべる山咲トオルさんのインパクトは抜群で「トオルちゃん」の愛称で爆発的な人気を獲得していきます。
また、当初はオカマ(当時は差別意識なく普通にこの言葉が使われていた)と言われる度に「恋愛対象は女性でオカマではない」と否定していましたが、2004年頃からは、自らオカマキャラを前面に押し出してネタにする事でさらに人気が上昇し、「笑っていいとも!」のレギュラーへの抜擢をはじめ、バラエティ番組に引っ張りだこの人気タレントとなります。
最盛期のテレビ出演本数は何と年間255本で、後に山咲トオルさんは、この頃は貯金が6500万円もあったと明かされています。。
そして、山咲トオルさんの登場後には、マツコデラックスさんやIKKOさんをはじめとして、次々とオネエタレントがブレイクする流れが生まれました。つまり、現在のオネエタレントブームを生み出すきっかけとなった先駆け的存在が山咲トオルさんなのです。
山咲トオルが同性愛者である事をカミングアウト
「オネエタレントブーム」の火付け役とも言われる山咲トオルさんですが、実は山咲トオルさんはブレイク時には、自分の性の対象は女性である、同性愛者ではないというスタンスを取り続けてきました。
しかし、2016年3月24日に深夜バラエティ番組「ヨソで言わんとい亭」に出演した山咲トオルさんは、自分は同性愛者である事をカミングアウトしました。
同番組では、山咲トオルさんがずっと同性愛者である事を否定して見せてきた理由についても語られ、当時の番組スタッフから「女性が好きだと言うように指示を受けたため」だと明かされました。
トランスジェンダーへの差別が問題視されている現在ならば猛批判が起こりそうな指示ですが、当時は「オネエタレント」自体が珍しく、キワモノのように扱われていたため、視聴者からテレビ局に対する批判が起こるのを避けるためにそうした指示が出されていたのかも知れません。
何れにしても、本来の自分に嘘をついてテレビなどに出演し続ける事は、山咲トオルさんにとって大きな精神的な負担になっていたようです。
山咲トオルが干された理由① 自信を喪失し自ら出演を控えた
続いては、山咲トオルさんがテレビ業界から干されてしまった理由について見てみたいと思います。
2016年3月24日に、山咲トオルさんが深夜バラエティ番組「ヨソで言わんとい亭」に出演した際には、大ブレイクから3年が経った頃「オネエキャラだから何か面白いことを言うのが当たり前」という前提で番組に呼ばれるようになり、そのプレッシャーに悩むようになったと告白しています。
そうして悩む中、あるバラエティ番組でひな壇トークを展開している中、山咲トオルさんが発言した直後に場が白け、シーンとなってしまった事があったそうです。これに山咲トオルさんは自身を喪失。
山咲トオルさんはぐんぐんと前に出て行くことができなくなり、ただ後ろの方でニコッと笑っているだけの存在になってしまいます。そして、山咲トオルさんは番組スタッフや事務所に自分が迷惑をかけていると思い悩むようになり、マネージャーに相談してしばらくタレント活動を休業する事になったのだそうです。
山咲トオルが干された理由② 自意識過剰なめんどくさい性格で周囲に距離を置かれた
また、山咲トオルさんは、2016年8月8日、失敗した芸能人が自身を反面教師に授業を繰り広げるバラエティ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に登場し、自分がテレビ業界から干された理由を語りました。
同番組で、山咲トオルさんは、自身の「自意識過剰なめんどくさい性格」が理由になってテレビ業界から干されたと自己分析し、関係者や共演者達からめんどくさい奴と思われて距離を置かれたためだと説明しました。
山咲トオルさんは、現在の所属事務所である太田プロからオファーが来た時も「体力が要る仕事やお涙頂戴の仕事はNG」「自分のセンスでやりたいのでスタイリストやヘアメイクはつけない」「体がガリガリなので肌の露出はNG、もちろん乳首が映るのは絶対NG」など事細かに条件をつけて所属した事などめんどくさいエピソードを語り、「バラエティなんてナヨナヨしながら話してれば良い」など舐めた態度で芸能活動を送っていた事なども激白します。
しかし、徐々に「自分スベってるかも?」と感じるシーンが増えるようになったそうですが、特に努力しようとする事もなく、めんどくさいから少し休業しようと安易に考え、逃げ出すような形でタレント業を休業してしまったのだそうです。
ブレイク時に稼いだ貯金が6500万円もあったため、3年ほど遊び暮らしていたという山咲トオルさんですが、次第に貯金が底をついてきた事で焦りが生じ、マネージャーに「お金がなくなりそうだから仕事をください」と連絡。
しかし、マネージャーには「今の芸能界にはあなたの居場所はない」と言われてしまったのだそうです。それでもこのマネージャーは「うちの山咲トオルが復活したので、使ってください」と営業をかけてくれたのだそうなのですが、番組側からは「山咲トオルNGなんで」と冷たくあしらわれてしまったのとか。
この時ようやく、山咲トオルさんは自分が自意識過剰で調子に乗っていたために、周囲にめんどくさがられ、距離を置かれてしまった事を悟り、大いに反省されたようです。
山咲トオルが干された理由③ 実力派のオネエタレントが台頭し居場所がなくなった
山咲トオルさんが休業を経て復活を希望しても冷たく断られてしまった大きな理由として、次々と人気のオネエタレントが台頭し、既に山咲トオルさんのポジションは全て奪われていた事が挙げられます。
2007年頃に登場したはるな愛さんやIKKOさんが既に確固たるポジションを築いていた事に加えて、この頃には、現在もオネエタレントナンバー1の人気を誇るマツコデラックスさんが彗星の如く登場しており、オネエポジションを席巻していました。
既に山咲トオルさんの需要は全くないという状況にまで芸能界の勢力図は変わっていたのです。
山咲トオルの今現在① 結婚したとの噂も
そんな山咲トオルさんは今現在どのような活動をされているのでしょうか?ネット上の噂では山咲トオルさんが結婚したとも噂されています。
ただ、山咲トオルさんは戸籍上の性別は「男性」であり、結婚するとなれば相手は女性という事になります。
しかし、前述の通り山咲トオルさんは2016年に同性愛者である事をカミングアウトされています。そのため、少なくとも法的に結婚されたという事は考えづらいのではないかと思います。
もしかすると、事実婚状態のパートナーが存在するのかもしれませんが、そうした情報は現在(2020年3月時点)のところは出ていないようです。
山咲トオルの今現在② 元アイドルの姉・中沢初絵と一緒に料理番組
山咲トオルさんは現在、全国ネットのテレビ放送にはほとんど出演していないものの、タレント活動は継続されています。
そして今現在、山咲トオルさんは千葉テレビで放送されているローカル番組「ごちそうライフ」という料理バラエティ番組に、実の姉の元アイドルでママドルとして活動を続ける中沢初絵さんと共にレギュラー出演されています。
この「ごちそうライフ」千葉では中々の人気番組のようで、2012年4月の放送開始以来、「ごちそうライフ2」「ごちそうライフ3」と続き、現在まで放送が続いています。
番組開始時の「ごちそうライフ」では、全国のご当地の食材を使い、付属のレシピをもとに山咲トオルさん中沢初絵さん姉弟が料理するという内容でした。
2014年4月からは「ごちそうライフ2」として料理番組からゲストを招いての情報・トーク番組にリニューアルされ、様々なゲストを招いて山咲トオルさんと中沢初絵さん姉弟(妹)が休日のライフスタイルを提案していくという内容でした。
さらに、2017年4月からの「ごちそうライフ3」では、再び料理番組として再開され、有名な料理研究家や料理が得意な芸能人をゲストに招き、トークを交えながら料理をするという番組にリニューアルされ、現在も人気番組として放送が続いています。
YouTubeでアーカイブ動画も配信中
この「ごちそうライフ」ですが、千葉テレビの公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ放送が配信されています。
様々な料理が本格的なレシピと共に紹介されており、毎晩のメニューを決めるのにも重宝します。山咲トオルさんと、中沢初絵さん姉弟(妹)の息の合ったトークや料理中の連携も見どころの一つです。
山咲トオルの今現在③ SNSを積極発信中
山咲トオルさんは公式ブログやInstagramなどのSNSを積極発信されています。
その内容はプライベートが中心で、山咲トオルさんの好きな映画や音楽などの紹介や日々の出来事への雑感、過去の漫画の原画など、様々な内容がゆるめの雰囲気で紹介されています。
かなり頻繁に更新されており、よくこれほど書くネタがあるなと驚かされるのですが、どの記事も内容がしっかりしていて楽しんで読むことができます。
これを読む限り、山咲トオルさんは今現在、自身のペースで毎日楽しく過ごされている様子です。
まとめ
今回は、オネエタレントブームの火付け役とも言われる、元祖オネエタレント・山咲トオルさんについてまとめてみました。
2000年代前半にはテレビで見ない日はないほどの大ブレイクを果たしていた山咲トオルさんでしたが、いつの頃からかテレビで見る事がなくなり、干されたとも噂されていました。
それの干された理由について、山咲トオルさん本人がバラエティ番組「ヨソで言わんとい亭」や「しくじり先生」などに出演し明かされています。
それによれば、オネエタレントだから面白いだろうと見られるプレッシャーに負けて自信を喪失し自ら休業したものの、復帰しようと思った時には既にマツコデラックスさんやIKKOさんをはじめとする実力派の人気オネエタレント達が台頭しており、山咲トオルさんの出る幕はどこにも無くなっていたという事でした。
現在の山咲トオルさんは実の姉でタレントの中沢初絵さんと一緒に、料理番組「ごちそうライフ」に出演するなどしながら自分のペースでタレント業を続けられている様子です。InstagramやブログなどのSNSでは日々の様子が積極的に配信されており、元気な姿をファンに見せてくれています。今後の山咲トオルさんの活躍も応援してきたいと思います。