大伴昭のプロフィールや学歴

これまでにキヤノンや日本ポラロイドで取締役を務め、カルティエ・ジャパンなどの外資系企業の社長を歴任した大伴昭さん。

ビジネス界では有名な人物ですが、ご存知ない方も多いかもしれません。

ここでは、大伴昭さんのプロフィールや学歴といった基本情報を調査しました。

プロフィールはほとんど不明

大伴昭さんは有名どころの企業で社長を務めてきましたが、あくまでも一般人であるため、出身地や血液型、身長といったプロフィール情報はほとんど公表されていません。

分かっているのは、1929年生まれで2018年に死去したということのみです。

ただし、晩年は認知症を発症し、嫁の芳村真理さんが10年に渡る介護を行っていたことを明かしています。

大伴昭さんの晩年の様子については、記事の最後に紹介します。

学歴は慶応義塾大学卒業

プロフィール同様、学歴も小学校から高校までは一切不明ですが、大学は慶應義塾大学を卒業したことが判明しています。

その後、アメリカに渡り、シラキュース大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学で学んでいたそうです。

後年、大伴昭さんはアジアで初の国際MBAを学べる大学院の設立に奔走していました。

MBAを学ぶことの大切さや大変さを身を持って知っているからこその行動だったのでしょう。

大伴昭はキヤノンやカルティエ・ジャパンの社長を歴任

大伴昭さんは、キヤノン株式会社や日本コカ・コーラ株式会社でマーケティング担当として実績を積み、その後キヤノンで取締役社長に就任しました。

日本ポラロイド株式会社では、社長と会長を歴任し、在任期間の10年で売上高を10倍に伸ばすという偉業を達成しています。

1989年からは、ヘッドハンティングを受けてカルティエ・ジャパンの社長に就任。初の日本進出で、日本でのマーケット開発がミッションでした。

当時の日本は好景気で、贅沢品に課せられる税金「物品税」が撤廃されたという背景もあり、大伴昭さんが社長に就任以降、カルティエ・ジャパンは破竹の勢いで業績を伸ばしていきました。

実業家として、世界の経済を支えてきた大伴昭さんですが、70代で次の社長にバトンを引き渡し、自宅がある茅ヶ崎で第二の人生を謳歌しました。

大伴昭が結婚した嫁は芳村真理

大伴昭さんは、1968年から1988年までの20年に渡り「夜のヒットスタジオ」の司会を務めたことで知られるタレントの芳村真理さんと1968年に結婚しました。

まずは、芳村真理さんのプロフィールや意外な経歴について見ていきましょう。

芳村真理のプロフィール

芳村真理さんの実家は農家だったことから、本名は「稲」といいます。

旧姓は吉村ですが、芸名を「芳村」にしたのは、地元である日本橋芳町の「芳」を一文字取ったからだそうです。

高校卒業後はデパートに就職したものの、美貌を活かしてモデルに転身し、デザイナーズブランドのファッションショーや週刊誌のカバーガールを務めました。

1960年に入ると、女優業も開始し、約80本の映画作品に出演。

大伴昭さんと結婚した1968年以降は「夜のヒットスタジオ」、「料理天国」など司会業に専念してきました。

1992年頃から、レギュラー番組への出演を断り、単発での業務を請け負うスタイルに変えて現在に至ります。

女性でメインをはれる司会者

嫁の芳村真理さんは、「夜のヒットスタジオ」で1000回にも及ぶ出演記録を打ち立てていますが、当時女性がメインの司会ということで話題になりました。

当時、男性がメインで女性がアシスタントというスタイルが一般的で、当初の芳村真理さんもそういった立ち位置でした。

しかし、男性司会者が2代目の三波伸介さんになったあたりから芳村真理さんは存在感を強め、いつしか「女性でもメインがはれる司会者」と認識されます。

自然体のトークで、出演に慣れない新人アーティストをリラックスさせたり、番組が終わった後で、さりげなく共演者を食事に誘うなど、「気遣いが行き届く人」と評価されています。

1000回目の放送を最後に降板したのは、番組側の意向ではなく、時代の移り変わりと共に出演者とのジェネレーションギャップを感じ、「もうここに居場所はない」と勇退を決意しました。

お互いにバツイチ

大伴昭さんは、芳村真理さんとの結婚前に離婚歴があります。前の嫁はどのような人物で、いつ結婚していたのかは公表されていません。

元嫁との間には娘が誕生しているようですが、やはり名前や顔写真などの情報は不明でした。

そして芳村真理さんも、1962年に歌手のミッキーカーチスさんと結婚し、1964年に離婚。

このため、お互いに離婚歴がある再婚だったんです。

大伴昭と嫁・芳村真理の馴れ初め

職業上接点がなさそうな2人ですが、どんな馴れ初めがあるのでしょうか。

馴れ初めは知人の紹介

2人の出会いは共通の知人の紹介で、すぐに意気投合し仲を深めていきました。

芳村真理さんはインタビューで、大伴昭さんの第一印象を聞かれると「責任感があってとても素敵な人だと思いました」と語っています。

仕事に対するひたむきさや、人柄に惹かれたのかもしれませんね。

大伴昭と嫁・芳村真理の結婚生活エピソードを紹介

出典：https://snoopy1119.com/

司会を勧めたのは大伴昭

芳村真理さんは1960年頃に女優として活躍してきましたが、結婚後、司会業を開始したのは大伴昭さんの影響が大きかったと明かしています。

テレビ局からワイドショーの司会のオファーが来た時に、過去に経験もなく、マネージャーにも「これまでの真理さんとはイメージが違いすぎる」と反対されました。

そこで大伴昭さんに相談すると、「君には司会の仕事が向いているって、以前から僕が言ってただろう」と背中を押してくれたんだとか。

その言葉に勇気を貰った芳村真理さんは、ワイドショー「小川宏ショー」に出演してみたところ、かなり評判が良かったそうです。

そこで、思い切って女優業を停止して、司会業へと完全に切り替えています。

仕事も相談していた

大伴昭さんはこれまでビジネスマンとして世界と渡りあってきた人物ですから、芳村真理さんは大伴昭さんの人を見る目や知見に絶大な信頼を寄せていたそうです。

一見畑違いの芸能界の仕事でも、オファーがあるごとに事前に相談に乗ってもらい、大伴昭さんが「NO」と言ったものは断っています。

契約書についても目を通してもらい、「ここはおかしい」と指摘されたポイントはマネージャーを通して改善してもらいました。

芳村真理さんは後年、こういった1つ1つの積み重ねこそが、「夜のヒットスタジオ」で20年も司会を務め、その後も芸能界で生き残れた秘訣だと語っています。

仕事と家庭の両立が大変だった

こうして細かなサポートがあったというメリットがあった一方で、大伴昭さんとの結婚生活は苦労もありました。

大伴昭さんは典型的な昭和一桁生まれの気質を持ち、常に自分中心のマイペースさで無意識に家族を振りまわしていたのです。

突然「おい、飯食いに行くぞ」と宣言し、行先を芳村真理さんに相談はせず、自分が行きたいお店を選びます。もちろん「どこに行きたい」なんて言われたことはありません。

嫁が仕事をすることは賛成していたのですが、泊りがけの仕事はNG。

興味のある仕事があって、泊りがけでロケに行きたいと相談しても「主婦が一晩家を空けるなんてありえない」とバッサリ。

飲み会もいい顔をされなかったため、「夜のヒットスタジオ」の収録が終わると、食事に行くスタッフや出演者が多い中、芳村真理さんは理由がなければすぐ帰宅するようにしていました。

料理天国の料理が楽しみだった

撮影後に約束がある時には、食事の支度はできないので、あらかじめ1週間のメニューを決めておき、料理自体はお手伝いさんにお願いしていたんだとか。

そんな中、「料理天国」に出演する際には、スタジオで作った料理を持ち帰ることができたので、とても楽だったといいます。

普段自宅で食べられないような美味しい料理が出てくるので、大伴昭さんは「毎週木曜日は必ず家で食べよう」と喜んでいたんだとか。

このエピソードを見る限り、大伴昭さんは必ずしも嫁が自宅で食事を作って待っているべきという発想ではなく、夜は芳村真理さんと夫婦で過ごしたいと思っていたと思われます。

旦那の気遣いに感謝

大伴昭さんは、大手企業の代表を長年務めていたので、パーティーに招かれることも多々ありました。

芳村真理さんは、「嫁としてパーティーに同行をして欲しい」と言われれば、仕事を調整して100%応えてきたといいます。

逆に、100人以上のゲストを招くホームパーティーを仕切らなければならない時もあり、大変だったものの、仕事の駆け引きを垣間見れ、決して嫌々参加していたわけではなかったそうです。

また、大伴昭さんは芳村真理さんの仕事のプロデューサーや、共演者とも家族ぐるみの付き合いをしてくれていたんだとか。

三崎港のマリーナに保有している自身のリゾートマンションでのパーティーに参加したり、大型ヨットを借りてクルーズを計画してくれるという気遣いも見せてきました。

大伴昭さんはワンマンな気質ではありましたが、嫁の芸能人という立場に対する配慮がちゃんとあったので、一緒にいて本当に楽しかったのだといいます。

大伴昭と嫁・芳村真理との間に子供はいる？

結婚後仲睦まじい大伴昭さんと芳村真理さんですが、2人の間に子供は誕生していません。

大伴昭さんの前嫁との間に誕生した娘、芳村真理さんの前の旦那であるミッキーカーチスさんとの間に生まれた息子、それぞれの連れ子と4人で生活していました。

なお、芳村真理さんの連れ子は「大伴修さん」といい、母親の再婚に合わせて大伴性を名乗り、俳優活動をしていた時期がありました。

しかし、2001年に覚醒剤を販売していた容疑で逮捕され、芸能界を引退。現在は、一般企業に勤める会社員であり、結婚して娘も生まれているようです。

芸能活動をしていた時に「大伴修」を名乗っていたので、大伴昭さんの実の子供と誤解されることが多いのですが、実際には戸籍上の息子ということになります。

大伴昭の晩年①　認知症を発症していた

ここからは、大伴昭さんの晩年について紹介します。

認知症を発症して、10年に渡って芳村真理さんが壮絶な介護生活を送っていたことが、大伴昭さんの死去後に明かされて注目を集めました。

遺伝型だった

大伴昭さんは70代で仕事をリタイアし、自宅がある茅ヶ崎で隠居生活を送っていました。

その頃には、芳村真理さんも仕事のペースを落としていたため、東京に行く機会は減り、2人でノンビリとした生活を楽しんでいたのです。

そんなある時、2人でテレビを見ていると「あなたはいつまでここにいるんですか」と聞いてきたので、何の冗談だろうと「何言ってるのよ」と返すと、大伴昭さんの表情は真面目そのもの。

「これは本気で言っているんだ」とすぐに気づいた芳村真理さんは、「じゃあ、これで失礼しますね」と、話を合わせて車に乗って家を出たといいます。

そして、近所のマーケットにある駐車場に車を停めて、2時間ほど考え込んだ後、恐る恐る帰宅した芳村真理さん。

「ママ心配したんだよ」といつもの大伴昭さんに戻っていて安心したものの、それ以降は度々認知症が疑われる言動が出たため、病院で検査したところ、やはり認知症と診断されます。

実は、大伴昭さんの母親も認知症を患い死去していたそうで、医師から遺伝型の認知症という説明を受けたそうです。

徘徊に暴言の症状も

最初のうちは、大伴昭さんが記憶障害を起こし、芳村真理さんを嫁だと認識できないことが時々起こるだけでした。そのため、芳村真理さんは家政婦のふりをする対応を取りました。

しかし症状が進むと、徘徊、暴言や暴力が深刻に。例えば食事を出しても「俺はこんなの頼んでない」と食卓をバーッとひっくり返してしまうこともあったそうです。

さらに、朝の5時に警察から電話がかかってきて「ご主人が…」と呼び出しがかかるなど、一時も目が離せなくなっていったのです。

大伴昭の晩年②　自宅を出て介護施設へ

大伴昭さんの認知症の症状が進むにつれ、芳村真理さんは「決して彼が悪いわけではない」と頭では理解していても、1人での介護が限界を迎えつつありました。

最終的には自宅介護をやめ、介護施設に入るのですが、その決定をするまでには色々な葛藤があったことを明かしています。

デイサービスからヒントを得た

気力、体力共に限界だった芳村真理さん。プロの手を借りようと、デイサービスを利用することにします。

しかし、他人に面倒を見られることを大伴昭さんが嫌がったため、中々上手くいきません。また、おじいちゃん扱いされようものなら激怒してしまい、職員とトラブルが起きていたんです。

あれこれトライ&エラーを繰り返し、ある日若くてきれいな女性が多い施設のデイサービスを受けたところ、大伴昭さんはご機嫌に。

「よう、元気かい」と職員に声をかけて、自ら靴を脱いでどんどん中に入って行き、この日はニコニコと笑顔で一日過ごせたんだとか。

これをヒントに、大伴昭さんが快適に過ごすことができそうな施設を時間をかけて探し、最終的に横浜市にある施設に入所が決まりました。

この施設は、子供達が住む家からも近く、誰かしらが病室にいる状態だったそうです。

大伴昭の死因は老衰

横浜市の施設に入所した大伴昭さんは、既にこの時点で家族の顔も認識できない状態になっていました。

次第に体力も衰えていき、半年が経過した頃には医療病棟に移ります。

「胃ろうはどうしますか？」と医師に聞かれた芳村真理さんは、悩んだ結果、「延命はせず自然に任せます」と決断。

そして2018年、大伴昭さんは老衰が死因で死去しました。

芳村真理さんによると、その最期は好きな曲を流し、家族に見守られる中、眠るように旅立ったのだといいます。

大伴昭死去後の現在：嫁の芳村真理はどうしている？

大伴昭さんが亡くなったのが2018年なので、2022年現在4年が経過しています。今、残された芳村真理さんはどのように過ごしているのでしょうか。

茅ヶ崎の自宅で一人暮らし

大伴昭さんが死去してからしばらくは、目の前の景色は色が消えて、何もやる気が起こらなかったという芳村真理さん。

何しろ10年に渡る介護生活が突然終わりを告げ、張り詰めたものがプツリと音を立てて切れてしまったのですから、当然でしょう。

1周忌が終わったあたりから徐々に気力を取り戻し、現在やっと元気になれたそうです。

今、思い返すと辛いこともあったはずなのに、楽しかったことばかりが記憶に残っているといいます。

今も思い出が詰まった茅ヶ崎にある自宅に1人暮らし中ですが、子供が孫を連れて遊びにきてくれるので、寂しくはないそうです。

また、タレント活動も無理ない範囲で続けています。

まとめ

大伴昭さんは、キヤノンや日本ポラロイドの取締役や会長を務め、日本に初進出したカルティエ・ジャパンも成功させた人物です。

プライベートでは、タレントの芳村真理さんと結婚したことで名前が知られることに。ただし、一般人であるため、プロフィールはほとんど非公開です。

芳村真理さんとはバツイチ同士で、お互いの娘と息子を連れて結婚。2人の間には子供が誕生しませんでした。

晩年は茅ヶ崎に自宅を構え、第二の人生を夫婦で楽しんでいましたが、大伴昭さんは認知症を発症し、嫁の芳村真理さんが10年に渡る介護を行っていたことが2019年に明かされました。

大伴昭さんの亡き後の現在は、嫁の芳村真理さんが茅ヶ崎の実家で1人暮らしをしています。

今後もメディアで、芳村真理さんが旦那との生前の思い出を語る日がまた来るかもしれません。

大伴昭さんのご冥福をお祈りいたします。