漫画家・竹内友さんの「ボールルームへようこそ」はアニメ化もされている人気作品ですが、最近まで長期休載の状況で病気説やケガ説も囁かれています。
今回は竹内友さんの経歴、休載理由と言われる病気説と真相、現在をまとめました。
この記事の目次
竹内友(漫画家)のプロフィール
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竹内友さんは女性漫画家で、「ボールルームへようこそ」の作者として知られています。
自身の素性について、素顔はもちろん、生年月日をはじめとするプロフィールや経歴をあまり公にしておらず、公開されている情報は限られています。
生年月日:不明
出身地:群馬県前橋市
デビュー:2009年
最終学歴:武蔵野美術大学
代表作:「ボールルームへようこそ」
武蔵野美術大学出身
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竹内友さんは、武蔵野美術大学出身です。
武蔵野美術大学は、1962年に設立された私立大学で、通称「武蔵美(むさび)」として知られています。
漫画家でタレントのリリー・フランキーさん、みうらじゅんさん、漫画家の西原理恵子さん、柴田亜美さん、アニメーション監督で漫画家の今敏さん、小説家の村上龍さんなども卒業生です。
競技ダンス部所属
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竹内友さんは、武蔵野美術大学在学中、競技ダンス部に所属。
競技ダンスとは、いわゆる「社交ダンス」を指します。チャチャチャやワルツといった10種類のダンスを踊るそうです。
武蔵野美術大学の競技ダンス部は、加盟している学生競技ダンス連盟主催の大会に参加しています。
大会のペースは月2~3回ほどで、基本的には学内にある剣道場や会議室といった練習スペースで、各自自由に練習をする形をとっているそうです。
また、講習会や強化練習、合宿などを行ない、2年生からはスタンダードまたはラテンアメリカンいずれかの専攻に分かれて、全国規模の大会などにも出場しています。
2017年夏、アニメ化される大人気漫画、「ボールルームヘようこそ」。
— 武蔵野美術大学 競技ダンス部 (@mau_ballroom) April 15, 2017
実は作者の竹内友先生は、武蔵美競技ダンス部の卒業生、OGさんなのです…!!https://t.co/WmD3LyvuHW
ここで試し読みもできます!とっても熱くて素敵な漫画なので、是非読んで見てくださいね! pic.twitter.com/E2MW44KYRQ
竹内友(漫画家)の経歴
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プロフィール同様、これまでの経歴についてもあまり明らかにされていない竹内友さん。
そんな中でも、調べることができた情報について紹介していきます。
漫画専門学校「日本漫画塾」に入校
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竹内友さんは、2006年に漫画専門学校「日本漫画塾」の昼間部プロ養成科に入学しています。
同校について、公式HPでは以下の様に説明されています。
日本マンガ塾は、マンガ家の育成だけに特化した日本初のマンガ専門校として、2000年4月に開塾されました。国内最高峰のプロマンガ家デビュー実績をはじめとする、開塾以来築いてきた下記の特色は、マンガ教育だけに専念してきたからこそ実現できているのだと考えています。
引用:https://mangajuku.jp/
1クラス20名ほどの定員制で、多くのプロ漫画家が専任講師として在籍していることを特徴としています。
竹内友さんが通っていた「プロ養成科」では、2時間授業が5科目あり、週3日または5日制となっています。
2019年の時点で連載作家28名、デビュー者49名、漫画賞受賞者100名以上が誕生しており、漫画の専門学校においてもトップクラスの実績を誇るそうです。
卒業生には、竹内友さんの他にも「はたらく細胞」のヒットで知られる清水茜さん、「僕たちがやりました」の荒木光さんなどがいます。
竹内友さんは武蔵野美術大学卒業であると公表されていますが、卒業年度については不明で、卒業後に日本漫画塾に通学したのか、Wスクールをしていたのかについては分かっていません。
日本漫画塾の学費は入学金を含めても60万円ほどと、そこまで高額ではなく、いずれの方法でも通学は可能であったでしょう。
雑誌「月刊少年マガジン増刊 月マガGREAT」でデビュー
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竹内友さんは、2007年に雑誌「月刊少年マガジン」主催の「第28回新人漫画チャレンジ」に投稿した「隣の肖像」が、佳作を受賞します。
その後、同作品で2009年に雑誌「月刊少年マガジン増刊 月マガGREAT」においてデビューをを果たし、漫画家としての道を歩み始めます。
新人賞に向けてこれを描いた時、ポンヌフの恋人とミリオンダラーホテルに影響を受けていて、「ホームレスの話を描きたいんじゃ」の一心だったはずが、結果ガスマスクを被った変な男が出てきたり、主人公がヒモっぽかったりで訳わかんなかったですね。 pic.twitter.com/BW1yNCFZoA
— 竹内友 (@T2taketom) May 31, 2014
竹内友(漫画家)の「ボールルームへようこそ」とは
雑誌「月刊少年マガジン」で「ボールルームへようこそ」を連載
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2011年、雑誌「月刊少年マガジン」で、代表作となる「ボールルームへようこそ」を連載開始した竹内友さん。竹内友さんの代表作となっており、現在も連載中です。
その後、同作品が「このマンガがすごい!2013」「マンガ大賞2013」「マンガ大賞2015」でトップ10入りするなど話題となりました。
2019年現在、単行本は9巻まで販売されています。
ここでは、同作について紹介していきます。
あらすじ
主人公の中学生、富士田多々良は趣味も夢もなく、無気力な日々を送っていた。
そんなある日、富士田多々良はカツアゲに遭ってしまったものの、プロのダンサーである仙谷要に出会い、それがきっかけで社交ダンスの世界へと飛び込む。
仙谷要の下で社交ダンスを始めた富士田多々良は、偶然にも同級生の花岡雫もそこでダンスを学んでおり、アマチュアランキング1位、プロダンサーを目指していることを知る。
そんな中、富士田多々良もあるハプニングがきっかけで、ダンサーとしての才能が開花していくことに…。
テレビアニメ化
「ボールルームへようこそ」は、2017年にアニメ化しています。
主人公の富士田多々良の声は声優の土屋神葉さんが、仙石要の声は声優の森川智之さんが務めました。
竹内友(漫画家)の「ボールルームへようこそ」の休載理由は病気?ケガ?
竹内友さんはこれまで、「ボールルームへようこそ」を度々休載しています。
竹内友さんは一体どのような理由で、休載せざるを得なくなってしまったのでしょうか。
「ボールルームへようこそ」は以前から度々休載することがあった
連載開始直後から、「ボールルームへようこそ」は休載することがあり、その理由について説明がなかったことや休載の頻度から、度々読者の間で心配の声が挙がっていました。
また、ネットではそれらの要因も相まって、作者である竹内友さんの病気説やケガ説が囁かれています。
特に「うつ病」の可能性が高いのではないかと言われていました。
休載の理由は病気だった
そんな中、竹内友さんは連載から5年後の2016年、休載理由が「病気」であることを明らかにしました。
なお、病名などについては伏せたままとなっています。
確かに、休載理由が病気だと名言してしまうと、ファンの間で不安や様々な憶測が飛び交うことが予想されます。
病気の進行具合や回復の目途が立たない状態での発表は、差し控えらていたのでしょう。
自分は体を悪くしていたのですが、治療が完了する目処が立っていない状態で近況報告することが難しく、仕事のアカウントに病気等のネガティブワードを書き込んでしまうと読者の皆様に無駄な心配をおかけすることになるので口外しないでおりました。
— 竹内友 (@T2taketom) December 3, 2016
事後報告になってしまい、申し訳ありません。
また、病気の度合いもかなり重いものだったらしく、ほとんど寝たきりの状態だったと語っています。
半年間寝たきりだったのですが、10月から少しずつ作業を再開しています。
— 竹内友 (@T2taketom) December 3, 2016
今はジムで歩くところから体の感覚を戻しています。
病名については明らかとされていませんが、うつ病といった精神面からくる病気も寝たきりになる場合があります。
そのため、身体的な問題なのか、精神的な問題なのかについては、判断することはできません。
また、現在の状態が「完治」なのか、症状が軽減されている「寛解」の状態であるかも定かではありません。
竹内友(漫画家)の現在
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「ボールルームへようこそ」は、2017年から本格的に連載を再開しています。
しかし、その後も度々ページ数を減らしての掲載や、休載が起きているようです。
やはり、休載の原因は竹内友さんの体調不良が要因のようで、元々崩していた体調が万全の状態となったというわけではないようです。
竹内友の他にも休載が多い漫画家3人を紹介
体力面・気力面でもとてもハードな漫画家という職業。
竹内友さんは病気を理由に休載が多発してしまいましたが、竹内友さん以外にも度々休載する漫画家はたくさんいます。
こちらでは、「休載」のイメージの強い漫画家について3人紹介します。
冨樫義博
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生年月日:1966年4月27日(53歳)
出身地:山形県新庄市
デビュー:1986年
最終学歴:山形大学教育学部美術学科
代表作:「幽☆遊☆白書」「HUNTER×HUNTER」
休載といえばこの方、と言ってもよいほど休載が多いイメージの冨樫義博さん。
「幽☆遊☆白書」の大ヒットで知られますが、現在連載している「HUNTER×HUNTER」は1998年の連載開始以降、度々休載しています。
1999年には、漫画家で「美少女戦士セーラームーン」の作者である竹内直子さんと結婚。同年から休載が目立つようになります。
時には、ネームと呼ばれる下書きに近い状態で掲載されたり、長期に渡って休載するなど、もはや読者の間では掲載されることがレアな状態となっています。
休載の理由については明らかにされていませんが、「対人恐怖症によってアシスタントがいない」「ゲームばかりしている」「精神面で不安定なのではないか」と噂されています。
妻である竹内直子さんは、冨樫義博さんが重度の腰痛もちであることをかつて明かしていましたので、長時間机に向かうことが難しい状況にあることも考えられます。
美内すずえ
出典:https://fanz-p.com/
生年月日:1951年2月20日(68歳)
出身地:大阪府大阪市西区
デビュー:1976年
最終学歴:不明
代表作:「ガラスの仮面」
「ガラスの仮面」で知られる美内すずえさんも、休載が多い漫画家として知られています。
ガラスの仮面が連載を開始したのはなんと、1976年。現在も完結はしていません。また、最新刊の発売は2009年の43巻が最後となっています。
また、「ガラスの仮面」を掲載していた雑誌「花とゆめ」が2018年に休刊。
しかし、美内すずえさんはそれでも、「ガラスの仮面を必ず完結させる」とコメントしています。
『別冊花とゆめ』休刊のお知らせに驚かれた方々。本当に申し訳ありません。雑誌連載の方向性が決まれば、またお知らせします。ただ『ガラスの仮面』は、必ず最終巻まで描き続けます。 これからも宜しくお願いします。https://t.co/VKQMBQvzqR
— 美内すずえ (@miuchibell) May 26, 2018
なお、「ガラスの仮面」について、今後のストーリーはもう決まっているとのこと。
人気漫画『ガラスの仮面』の原作者・美内すずえ氏が14日、都内で行われた舞台『ガラスの仮面』製作発表会に出席し、原作の結末について「20年くらい前に出来上がっている。最終ページの構成もせりふも出来上がっている」と明かした。
引用:https://www.oricon.co.jp/
時折イベントに参加したり、テレビに出演したりと、体調面では問題のなさそうな美内すずえさん。それなのになぜ、休載の状態が続くのでしょうか。
ラストが決まっているものの、美内氏は「どうして、なかなか行き着かないのか…」と苦笑い。ファン待望の50巻も「もうちょっとお待ちください。頑張って書きますので」と呼びかけた。
引用:https://www.oricon.co.jp/
現在、美内すずえさんは68歳。体力面や気力の問題もあるのかもしれません。
井上雄彦
出典:https://xn--ziprar-h51mh64dd7d8xm.site/
生年月日:1967年1月12日(52歳)
出身地: 鹿児島県
デビュー:1988年
最終学歴:熊本大学中退
代表作:「SLAM DUNK」「バカボンド」「リアル」
「SLAM DUNK」などで知られる井上雄彦さん。
実は、井上雄彦さんは現在掲載中の「バカボンド」「リアル」両作品でこれまでに、長期的な休載をしています。
「バガボンド」は1998年から連載を開始しており、2015年に休載。「リアル」は1999年から掲載を開始、2014年に休載しています。
休載の理由については明らかにされていませんが、「リアル」に関しては2019年から連載が再開されています。
まとめ
初の連載作品である「ボールルームへようこそ」がヒットし、アニメ化までされた竹内友さん。
才能に恵まれた女性ではありますが、その素性や経歴はあまり明かされていません。
同作品連載直後から度々休載しており、多くの読者から心配の声が挙がっていましたが、その理由については病気であったとコメントしています。
具体的な病名などは伏せられたままですが、掲載再開後の現在も体調不良による休載が発生しており、まだ不安定な状況ではあるようです。
漫画家という職業は体力面・精神面ともにハードであり、大御所漫画家にも休載を繰り返す人たちは多く存在します。
竹内友さんにも、まずは自身の体調を第一に、作品作りに取り組んで欲しいものです。