元巨人のピッチャーだった松本竜也は野球賭博で無期失格処分になりましたが、その後窃盗で逮捕されました。
松本竜也のプロフィールや高校・NPBでの経歴・成績、野球賭博での処分と結婚の有無、素行不良の噂や現在の窃盗での逮捕をまとめました。
この記事の目次
松本竜也は元巨人のプロ野球選手
松本竜也(まつもとりゅうや)
生年月日:1993年4月29日
出身:香川県木田郡三木町
身長:190cm
体重:84kg
所属:元読売巨人軍
ポジション:ピッチャー
投打:左投左打
松本竜也は巨人に所属していた元プロ野球選手です。長身サウスポーとして将来を期待され、読売ジャイアンツからドラフト1位指名を受けましたが、2015年に野球賭博に関与していたことが発覚し、NPBから無期失格処分の裁定を下されました。
その後、プロ野球界を去った松本竜也でしたが、2024年5月8日に窃盗の容疑で逮捕されたことがニュースで報じられ、再び大きな注目を集めています。
松本竜也(元巨人)の経歴(高校やプロ入り後)
高校まで
松本竜也の父親は三菱重工三原でプレーしていた社会人野球の選手でした。その父の意向で、松本竜也は2歳の時に右利きから左利きに矯正しています。野球をする上で左利きの方が有利と考えたのでしょう。
小学3年生の時に地域のスポーツ少年団で野球を始め、中学校では香川県大会で完全試合を達成、さらに四国大会でも準優勝の成績をおさめます。
高校は父親の勧めで、父親の高校時代の恩師が野球部の監督をしていた英明高校(香川県高松市)に進学します。
2年・3年と夏の甲子園に連続出場(2年生の時は登板機会なし)し、3年生の時には長身から投げ下ろすダイナミックなフォームと速球から「英明のランディ・ジョンソン」の異名を取り、プロからの注目を集めるようになりました。
2011年10月のドラフト会議では、ハズレ1位で巨人と横浜から指名され、抽選で巨人が交渉権を獲得し、松本竜也は契約金7000万円、年俸720万円で巨人への入団が決まりました。
プロ入り後
2012年から4シーズン巨人に在籍しましたが、一軍出場はありませんでした。2年目の2013年3月に右の第1肋骨の疲労骨折が判明し、2013年シーズンは2軍での登板もありませんでした。
その後、2軍で身体作りなどに励んでいましたが、2015年シーズン終盤に同じ巨人所属の笠原将生や福田聡志と共に野球賭博を行っていたことが発覚し、無期失格処分となったため、野球界を去ることになりました。
松本竜也(元巨人)の成績
出典:zakzak.co.jp
松本竜也は2012年~2015年の4シーズン、読売ジャイアンツに在籍していましたが、個人成績記録はありません。なぜなら、松本竜也は4年間1度も一軍に上がることができず、公式戦への出場がないまま失格処分になったからです。
2軍では2014年に16試合に登板し3勝10敗防御率5.13という成績でしたが、プロ野球選手にとっては一軍での公式戦での結果が公式の成績となりますので、松本竜也はプロに入って何の成績も残していないことになります。
いくら高卒とはいえ、ドラフト1位の選手が4年間で1度も一軍に上がることができなかったのは、明らかな実力不足だったのでしょうか。それとも素行が悪かったのでしょうか。
松本竜也(元巨人)は野球賭博で失格
2015年秋に発覚した巨人の選手たちによる野球賭博問題を覚えていますか?この野球賭博問題は球界を揺るがすような大問題になりました。松本竜也はこの野球賭博に関わっていたことが発覚し、最終的に無期失格処分を受けることになったのです。
野球賭博が発覚した経緯
出典:sankei.com
巨人の選手が野球賭博をしていたことが発覚したきっかけは、2015年9月30日の福田聡志への借金の取り立てです。二軍球場である読売ジャイアンツ球場に不動産会社の元社員が福田聡志のもとに、借金百数十万円を取り立てに来ました。
この取り立ては福田聡志ではなく球団職員が対応したために、問題が発覚し、その後の調査で10月5日に福田聡志が野球賭博をしていたことが判明したのです。
球団やNPBの調査委員会の調べで同じ巨人の笠原将生が野球賭博を仲介していたこと、さらに松本竜也も野球賭博を行っていたことがわかり大問題になりました。
松本竜也の野球賭博の内容
この野球賭博は笠原将生が仲介して行っていましたが、松本竜也はその笠原将生に誘われて野球賭博に手を染めることになりました。
松本竜也は2014年6月から10月にかけて、プロ野球十数試合で賭博をしていたことが分かっています。1回で最もお金を賭けたのは30万円程度だったとのこと。
一回で最も賭けたのは30万円程度だといい「その時はばれなきゃ何でもいいという考えだった」。他の選手が関与しているかは噂で知っていたというが、周囲から注意されたことは「あまりない」と振り返った。
プロ野球の試合で野球賭博を行っていたため、松本竜也には八百長疑惑もささやかれていましたが、「一軍に行っていないのでやっていない。そもそもできない」と否定していました。
また、野球賭博が発覚しそうになった時には、3人で口裏を合わせて野球賭博に関するメールを携帯電話から削除したり、賭けていたのはお金ではなく食事にしようと相談していたこともわかっています。
松本竜也が野球賭博をしていた2014年シーズンは、高卒3年目のシーズンでケガを克服して結果を出さなければいけないシーズンだったはずです。しかも、年俸は630万円でした。都内で働く普通のサラリーマン程度の年俸です。
そのような状況の中で野球賭博に手を染め、しかも1回最高30万円も賭けていたというのは、プロ野球選手として完全に「終わっていた」のかもしれません。
無期失格処分に
出典:jiji.com
野球賭博を行っていたことが発覚した松本竜也は、巨人から契約解除されることになりました。また、NPBからは「無期失格処分」の裁定が下り、失格選手になっています。
この無期失格処分になったことによって、NPBが処分が解除するまではNPBはもちろん、メジャーリーグ、韓国プロ野球、台湾プロ野球、中国野球リーグでプレーすることはできません。無期失格処分の場合、解除までに最低でも5年はかかりますし、いつまでも処分が解除されないこともあります。
この巨人からの契約解除、さらにNPBからの無期失格処分によって、松本竜也は事実上の強制引退になりました。
その後インタビューを受ける
2015年秋に巨人から契約解除・NPBから無期失格処分となった松本竜也でしたが、2016年4月4日にNHKの「クローズアップ現代+」に出演して、インタビューに答えました。
「自分はトランプやマージャンの延長みたいな感じで手を出したんですよね」 巨人から契約解除された松本竜也元投手は、野球賭博を始めた時の心境を、カメラの前で初めて告白した。
もちろん、野球賭博は絶対にやってはいけないことです。ただ、野球だけをやってきた高卒3年目のプロ野球選手が、先輩選手から誘われたら、「そんなに悪いことではない」と思って手を出してしまうのかもしれません・・・。
また、2016年5月に松本竜也の父親はマスコミの取材に答え、2016年3月に野球賭博関与が発覚した高木京介の処分が軽いことに不満を述べていました。
父親としての思いは、どうして高木(京介)だけが1年(の失格処分)で、息子は無期なのか。私も直接、巨人側の担当者と話をしましたが……決定権を持つのはNPB(日本野球機構)ですよね
まぁ、この不満を持つのは当然の事かなとも思います。明らかに高木京介は松本竜也と比べて処分が軽いですから。真相はわかりませんが、松本竜也ら3選手は巨人にとって戦力にならないと判断されたのに対し、高木京介は戦力になる(使い倒せる)と考えて、この処分になったのではないかと噂されています。
松本竜也(元巨人)は素行不良で有名だった
松本竜也は野球賭博に関与していることが発覚する前から、素行が悪いことで有名だったようです。入団前からブログに「度を越えたラブラブ生活」を公開していたこともありました。
高校側や巨人が把握していない個人ブログ上で、当時交際していた彼女との度を越えたラブラブ生活ぶりを公開していたことが発覚。指名後に球団があわてて削除に動いた。
どのくらいのラブラブ生活ぶりなのかは不明ですが、「巨人軍は紳士たれ」のモットーの真逆を行くような、到底許しがたいような内容、高校生らしからぬ内容だったのでしょう。
また、巨人入団後は次のような言動が問題になっていました。
・気の弱い先輩に荷物を運ばせる
・4年目とは思えない態度のデカさ
・キャンプ中にはくわえタバコでパチンコをしている
先輩やコーチから「さん」付けで呼ばれるのは、相当ヤバいですよね。
それでも気の弱い先輩に荷物を運ばせるなど、高卒4年目とは思えぬ態度のデカさが有名で、ひと回りも年の離れた先輩ナインやコーチからは、あきれ半分で「松本さん」と“さん付け”で呼ばれていた。
また、巨人の寮では賭けトランプや賭け麻雀が当たり前になっていたと「クローズアップ現代+」のインタビューで答えていますので、松本竜也は巨人に入ってすぐの頃から(巨人に入る前から)、素行は悪かったのでしょう。
松本竜也(元巨人)は結婚している?
松本竜也は1993年生まれですから、2024年時点で31歳になります。
結婚していてもおかしくはない年齢ですが、結婚しているかどうかは不明です。
広島カープの「松本竜也」選手は、結婚していて子供がいるにも関わらず、何度も不倫をしていて、しかも風俗通いをして性病になってしまったというスクープがありましたが、この松本竜也選手と元巨人の松本竜也は同姓同名の別人です。
元巨人の松本竜也は結婚しているかどうかはわかりません。巨人のドラフト1位から野球賭博で無期失格処分になったら、普通は結婚できないのでは?と思うかもしれませんが、ドラ1であることには変わりませんし。
また、巨人を契約解除された後は清掃会社を経営していたようですので、「経営者」となれば、それなりのモテたのではないかとも思います。結婚して子供がいても全くおかしくはありません。
松本竜也(元巨人)は野球賭博後に何をしていた?
松本竜也は2015年11月に巨人から契約解除されました。NPBから無期失格処分の裁定が下りましたので、プロ野球に関わる仕事がは出来ませんし、メジャー挑戦もできません。(2024年5月時点でもNPBからの無期失格処分は解除されていません。)
そのため、松本竜也は香川県の実家に戻りました。その後、父親の知り合いの会社で警備の仕事や自宅リフォームの仕事をしていると報道されています。また、野球界への復帰も諦めておらず、野球の練習も続けていました。
泰記氏の知人の会社で警備や住宅リフォームの仕事に就き、野球界への復帰も諦めてはいないという
その後、地元の香川県高松市でMR美装という会社を立ち上げたようです。MR美装は香川県を中心に四国全域でサービスを提供しているハウスクリーニング業者で、次のようなクリーニングを行っています。
・新築、中古美装
・エアコン洗浄
・店舗床の洗浄&ワックス
・店舗内美装
・定期清掃
出典:google.com
現在、このMR美装のホームページは「只今メンテナンス中です」となっていて、ホームページを見ることはできませんが、Google検索をすると、「屋号:MR美装、代表:松本竜也」となっているのがわかります。このMR美装の代表が元巨人の松本竜也で決定というわけではありませんが、
・巨人退団後は清掃業をしていると本人が答えていた
・松本竜也の地元は香川県
・MR美装のホームページが「メンテナンス中」
これらの事から、松本竜也がMR美装を経営していたことはほぼ間違いないと思われます。ということは、松本竜也は巨人を退団した後には、真面目に働いていたということになります。
松本竜也(元巨人)の現在:窃盗で逮捕
松本竜也は現在、窃盗容疑で逮捕されています。
香川県警は8日、清掃業務に訪れた住宅から腕時計2個を盗んだとして、窃盗の疑いでプロ野球元巨人投手の清掃業、松本竜也容疑者(31=高松市)を逮捕した。
引用:元巨人ドラ1松本竜也容疑者を逮捕、清掃受託住宅で腕時計2個窃盗か 15年野球賭博関与で追放 – 社会 : 日刊スポーツ
松本竜也は2024年1月8日~12日、清掃業務に入った高松市内の43歳の男性宅から腕時計2つ(33万円相当)を盗みました。
松本竜也は容疑を認めていて、「部屋に会った時計を盗んだ。リサイクルショップですぐに売った」と供述しています。警察は余罪があると見て、過去にさかのぼって捜査しているとのことですので、今後余罪が発覚すれば再逮捕になる可能性もあります。
また、松本竜也の逮捕を受けて、松本竜也を野球賭博に誘った笠原将生は、YouTubeの中で擁護していました。
松本容疑者について「松本竜也という男は、まあ先輩からかわいがられる=性格はいいんです。人間的には悪くない」と擁護。
引用:元巨人ドラ1・松本竜也容疑者逮捕 窃盗の疑い 15年に野球賭博関与で無期失格処分、契約解除― スポニチ Sponichi Annex 芸能
これはただ単に再生回数を稼ぎたいだけのコメントだと思いますが、性格が良いなら、仕事に入った客の自宅から腕時計は盗まないですよね・・・。
松本竜也(元巨人)のまとめ
元巨人の松本竜也のプロフィールや高校やプロ入り後の経歴、プロでの成績、野球賭博行為、結婚の有無や現在の逮捕をまとめました。野球賭博と窃盗。巨人のドラフト1位の末路としてはあまりにも悲惨すぎますし、野球賭博後に支えてくれた人をがっかりさせる結果だと思います。