2025年4月に起きた川崎ストーカー事件では岡崎彩咲陽(おかざき・あさひ)さんが被害者となりました。川崎ストーカー事件の概要と被害者の岡崎彩咲陽さんの死因、実家の家族(親・兄弟)や生い立ちと高校・経歴、家族の炎上、元彼氏で犯人の白井秀征との馴れ初めや動機をまとめました。
この記事の目次
岡崎彩咲陽は川崎ストーカー事件の被害者
岡崎彩咲陽さんは、川崎ストーカー事件の被害者です。神奈川県川崎市在住で、事件当時20歳でした。
元交際相手の白井秀征からストーカーされていて、警察に相談していたものの、2024年12月20日から行方不明になっていました。
その後、2025年4月30日に白井秀征の自宅から白骨遺体として発見され、事件が発覚しています。
岡崎彩咲陽さんは事件前からストーカー被害に遭っていることを警察に何度も相談していました。
しかし、警察がきちんと対応しなかったことで、最終的に岡崎彩咲陽さんが殺害されてしまったことを遺族がSNSなどを使って拡散し、マスコミが取り上げたことで、一気に注目を集めることになりました。
岡崎彩咲陽が被害者となった川崎ストーカー事件
岡崎彩咲陽と犯人の白井秀征が交際
出典:mainichi.jp
被害者の岡崎彩咲陽さんは、2024年1月ごろに犯人の白井秀征と知り合い、4月ごろから交際を始めました。
白井秀征は逮捕当時27歳で、川崎市に在住していました。建設会社勤務のとび職で、ヒップホップグループを組んでラッパーとして活動していたようです。
しかし、交際開始当初から岡崎彩咲陽さんへのDVがあり、1ヶ月程度で破局します。
破局後にストーカーになる
破局後は白井秀征はストーカー化し、岡崎彩咲陽さんにさらなる暴力を振るうようになりました。
2024年6月ごろには、岡崎彩咲陽さんは被害届を出しますが、白井秀征は岡崎彩咲陽さんの手を結束バンドで結び、多摩川に連れて行って、「被害届を取り下げろ」と脅し、被害届を取り下げたこともありました。
その後も2人の関係は完全に切れることはなく、復縁してはDVを受け、ナイフで脅され、警察が対応することが何度か繰り返されました。岡崎彩咲陽さんは身の危険を感じ、実家から祖母の家に避難していたこともあるほどです。
警察に相談するも軽視される
DV・破局と復縁を繰り返していた岡崎彩咲陽さんと白井秀征でしたが、2024年12月に入ると、事態は一変します。
白井秀征が本格的にストーカー化し、岡崎さんの自宅周辺をうろつくようになったのです。
12月9日から20日まで12日間に、岡崎彩咲陽さんは川崎臨港警察署に電話を掛け、その中で「白井が自宅周辺をウロウロしていて怖い」という訴えもありましたが、防犯指導をするなどの対応のみで、実際に白井秀征に警察が直接コンタクトをとることはありませんでした。
12月20日に行方不明
12月19日には、犯人の白井秀征から岡崎彩咲陽さんのSNSに「殺すぞ」というメッセージが届き、岡崎さんは家族に「殺されるかもしれない」と家族に送信しました。
そして、翌日の12月20日に祖母の自宅から行方不明になります。祖母には「少し出かけてくる」というメッセージはありましたが、行方はわかりません。
2日後の12月22日、祖母の自宅のガラスが割られていることがわかり、警察に通報しました。部屋の中には何者かの手形も残っていました。
家族からの訴えもあり、警察は白井秀征の自宅に行き、事情聴取をしたものの岡崎彩咲陽さんの行方はわかりませんでした。
また、祖母の自宅のガラスが割られていた件については、外側にガラス片があったこと、またクレセント錠が施錠されていたことから、室内から割られた可能性があると警察は判断したとのことです。
白骨化された遺体が発見
2024年12月23日には岡崎彩咲陽さんの家族が行方不明届を提出しました。警察は複数回にわたり、元彼氏である白井秀征の事情聴取を行いましたが、2025年3月25日に7回目の任意聴取でようやく、白井秀征はストーカー行為を認めます。
そして、4月上旬になると、白井秀征の所在が分からなくなり、白井の母親に確認すると、外国に行ったことがわかります。
警察はストーカー規制法違反の疑いで捜索令状を取って、白井秀征の自宅を調べたところ、床下からボストンバッグに入った遺体が発見されました。
この遺体は一部が白骨化していて、司法解剖の結果、遺体は岡崎彩咲陽さんであることが判明しました。
岡崎彩咲陽さんの遺体は激しく焼かれた痕跡があり、自宅以外の場所で死後に燃やされた可能性が高いとのことです。
犯人の白井秀征が逮捕
出典:asahi.com
岡崎彩咲陽さんの遺体が白井秀征の自宅から見つかった時、犯人の白井秀征は出国済みで日本にいませんでした。
そのため、事情聴取も逮捕もできなかったのですが、遺体が発見されたことを知った親族が白井秀征を説得し、白井は5月3日にアメリカから帰国し、警察は羽田空港で任意同行を求め、死体遺棄容疑で逮捕しています。
岡崎彩咲陽の死因
岡崎彩咲陽さんの死因は不明です。司法解剖をしても、死因はわかりませんでした。
司法解剖の結果、岡崎さんの死因は不詳で、死後1か月以上経っているとみられています。
犯人の白井秀征の自宅床下から発見された時、一部は白骨化していて、さらにや遺体は激しく焼かれた痕があり、死後1ヶ月以上経っていたこともあり、死因を特定することはできなかったのでしょう。
ただ、死亡後に遺体を燃やされた事、さらに骨折や骨が切断されたりなどの目立った外傷はありませんでした。
1つ気になる点が死亡時期です。司法解剖で死亡時期は3月初旬ごろであることが判明しました。つまり、岡崎彩咲陽さんは、12月20日に行方不明になり、それから2ヶ月以上は生きていたことになります。
しかし、死亡時期は3月初旬ごろとみられ、彩咲陽さんは昨年12月20日に失踪してから約2ヶ月は生きていたことになる。
ただ、2025年1月には白井秀征の親族が「殺してしまったかも」と警察に情報提供をしていたという情報もあります。
ことし1月中旬には、容疑者の親族が警察に対し「容疑者が事件に関わったかもしれない」、「殺してしまったかもしれない」などといった情報を寄せていたということです。
どちらが真実なのか、岡崎彩咲陽がいつまで生きていたのかはわかりませんが、すぐに警察がもっと厳格な捜査をしていたら、岡崎彩咲陽さんは殺されずに済んだのかもしれません。
岡崎彩咲陽の実家の家族(親・兄弟)
岡崎彩咲陽さんは神奈川県川崎市にあります。
家族は、こちらの6人です。
・父親(岡崎鉄也さん)
・母親
・兄
・姉
・岡崎彩咲陽
・弟
また、祖母のお店で働いていて、実家から祖母の自宅に避難していたこともありましたので、祖母も近しい関係だったことは間違いありません。
兄はSNSなどで岡崎彩咲陽さんの事件を拡散するために活動していますし、弟さんはマスコミのインタビューに答えていました。
岡崎彩咲陽の生い立ちや高校
岡崎彩咲陽さんの詳しい生い立ちはわかっていませんが、明るくて交友関係は広いタイプだったようです。中学時代の同級生からは、「明るく、自分を貫くタイプ。誰とでも仲良くなっていた」という証言があります。
また、中学時代には陸上部に所属していたそうなので、運動神経が良く、活発な女性だったことがわかります。
高校は弟さんも高校に行っていましたので、岡崎彩咲陽さんも高校に行っていたと思いますが、どの高校だったのかは不明です。SNSなどにも「同級生だった」などの情報は見つかりませんでした。
岡崎彩咲陽の経歴や仕事
岡崎彩咲陽さんは、18歳の頃から祖母が経営するバーで働いていました。ただ、岡崎彩咲陽さんが働いている時の動画を見ると、バーというよりもスナックのようなお店のようです。実際に、「スナック」と表現していたニュース記事もありました。
彩咲陽さんの親族などへの取材によると、元々、彩咲陽さんが勤めていたスナックに客として訪れていた男性。
引用:2ページ目 元交際相手は出国か 不明女性「ストーカー被害」を警察に相談…親族「対応してもらえず」と訴え(2025年5月3日掲載)|日テレNEWS NNN
岡崎さんは、この祖母経営のバー(スナック)でほぼフルタイムで働いていたとのことです。犯人の白井秀征から「殺すぞ」とメッセージを送られた12月19日も働いていましたし、行方不明になった12月20日も勤務シフトに入っていたとのことです。
岡崎彩咲陽の父親や弟など家族が炎上した理由
この川崎ストーカー事件では、被害者の岡崎彩咲陽さんの家族がSNSなどで積極的に情報提供を募り、神奈川県警・臨港警察署の対応を発信したことで、世間からの注目を集め、マスコミもどんどん取り上げられるようになりました。
SNSでは多くの人が被害者の岡崎彩咲陽さんへの哀悼や犯人の白井秀征や警察への怒り、家族への同情・理解などの意見でしたが、一部の人は岡崎彩咲陽さんの家族を誹謗中傷するようになったのです。
なぜ岡崎彩咲陽さんの家族は誹謗中傷され、SNSで軽く炎上したのでしょうか?
弟にタトゥーあり
岡崎彩咲陽さんを殺害した犯人の白井秀征には顔にタトゥーが入っていて、「やっぱりタトゥーを入れている人には近づいてはいけない」のような意見がSNSには多くありましたが、岡崎彩咲陽さんの弟さんも、首にがっつりタトゥーが入っていたんです。
そのため、「なんだ、被害者家族も犯人と同じタイプか」と勘違いしてしまった人がいました。
そして、被害者家族を誹謗中傷するようになったんです。
父親がサングラスでマスコミに
出典:fnn.jp
岡崎彩咲陽さんの父親は、マスコミのインタビューに答える時にサングラスをかけていたこともありました。
そのような様子を見て、「父親は常識がない人なのか?」と思う人がいたようです。確かに、マスコミのインタビューに答える時にサングラスをするのは珍しいですが、娘を失ったばかりですから、そこまで気が回らないのかもしれません。
警察に押し寄せる
出典:x.com
岡崎彩咲陽さんの父親は、必死に警察に白井秀征の危険性を訴えていました。ただ、それが行き過ぎて、彩咲陽さんの友人らと約50人で臨港警察署を訪れた時に、警察を恫喝するような形になってしまったんです。
父親の鉄也さんは警察に今までの対応の不備について問いただし、警察署の人はみんなその場で直立不動の姿勢になっていました。
しかも、その様子をインスタグラムで生配信していました。
この動画を見た人が、「やりすぎでは?」とか「話し方が反社の人みたい」と思ってしまったのかもしれません。
左翼活動家っぽいと話題に
出典:sankei.com
岡崎彩咲陽さんの家族のやり方を見て、「左翼活動家」っぽいという感想を持った人もいました。
娘が殺されてるのに『国民の皆様に』
— 雨宮涼子 (@test_amemiya) May 4, 2025
えっと、岡崎彩咲陽さんの遺族は左翼の活動家?とかなの?💦
インスタライブをやってたみたいだけど。この流れ大丈夫そ?私は理解できないよ。 pic.twitter.com/SfAEnyDtMC
確かに、この意見・主張は左翼活動家っぽさがありますが、とにかくなりふりかまっていられない。娘の無念を晴らすために、できるだけ多くの人たちに関心を持ってほしいという気持ちを考えると、そこまで批判すべきことではないのかもしれません。
岡崎彩咲陽は犯人で元彼氏の白井秀征と祖母のバーで知り合う
岡崎彩咲陽さんは犯人で元彼氏の白井秀征と働いていた祖母のバー(スナック)で出会いました。
2024年1月ごろに、白井秀征がグループで客として来店しました。
彩咲陽さんのアルバイト先の店長:
白井容疑者が、職場の先輩と何かの打ち上げかなんかで飲みに来ていて、接客していた時に知り合った感じです。
引用:【独自】岡﨑彩咲陽さん(20)への執着心はどうエスカレートしたのか…知人が語る白井秀征容疑者(27)の“束縛と執着” 川崎市女性遺体遺棄事件(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
その日のうちに連絡先を交換したとのことですので、最初は意気投合していたんですね。そして、白井秀征は岡崎彩咲陽さんの彼氏になってすぐに、DV彼氏に変貌したのでしょう。
岡崎彩咲陽の川崎ストーカー事件は「アンボックス」と酷似?
岡崎彩咲陽さんが殺害された川崎ストーカー殺人事件は、漫画の「アンボックス」の内容に酷似しています。
今回の川崎ストーカー殺人事件
— ゆりりん4号 (@yuririn_4) May 3, 2025
まんまハコヅメ別章アンボックスなんだよねぇ
匿名の“正義”がネット上で神奈川県警を叩きまくってるところまでビックリするくらいソックリ https://t.co/MB6Q1C4VRL
とりあえず川崎の遺体遺棄事件で安易に警察を批判している人はハコヅメの34話と別章アンボックスだけでも読んでみてほしい
— りょー (@ryo_20171202) May 5, 2025
ストーカー案件で警察が動くことの難しさが少しは理解できるはずだから
特に今回の件は通報後の復縁とかもまさにハコヅメの内容と被ってる
アンボックスは「ハコヅメ」外伝
出典:amazon.co.jp
アンボックスとは、泰三子先生の人気漫画「ハコヅメ」の外伝的な立ち位置の漫画です。
ハコヅメは警察官の日常を描いた漫画で、ドラマやアニメにもなっています。作者の泰三子先生が元警察官なので、話がとてもリアルですし、ギャグとシリアスのバランスが絶妙なんです。
そのハコヅメの外伝である「アンボックス」は笑いゼロで、全編非常に重くシリアスな内容になっています。
とあるストーカー事案に生活安全課の警察官が対応するのですが、ストーカーと被害者は元恋人で、別れたり復縁したりを繰り返し、警察は法律の壁と本人の意向もあり、なかなか厳正な対処ができません。
警察としても何らかの対処をしたいとヤキモキしているうちに、ストーカー殺人が起こってしまうのです。そして、「警察の対応が遅かったから」という世間のバッシングを浴び、1人の女性警察官は自殺未遂に追い込まれ、退職することになったという内容です。
岡崎彩咲陽は白井秀征と何度も破局・復縁を繰り返していた
このアンボックスの内容と川崎ストーカー殺人事件は酷似しています。もし、川崎ストーカー殺人事件がアンボックス発売の前に起こっていたら、「内容をパクっている」と言われるほどに。
泰三子先生は元警察官だから、アンボックスの中の警察の対応はリアルなはず。このように破局・復縁を繰り返すストーカー事案にはなかなか手を出せないもどかしさを現場の警察官たちは持っているのでしょう。
川崎ストーカー殺人事件の被害者である岡崎彩咲陽さんと犯人の白井秀征も、破局と復縁を繰り返していました。そして、岡崎さんから通報があるたび、警察は対応していたようなんです。
6月から12月まで何度も通報があり、そのたびに警察は状況を確認していましたが、2人は破局と復縁を繰り返していて、岡崎さんの方から被害届を取り下げたり、「事実と異なる」などの説明があり、警察は防犯指導や継続措置しかとれない状態だったようです。
12月に入ってからも、岡崎彩咲陽さんから電話があった時には、「署まで来てほしい。そちらに署員が行くこともできる」と話していますが、岡崎さんから断っています。
アンボックスを読んでから、この岡崎彩咲陽さんの事件を知ると、警察はできる限りのことをしていたのでは?と思えてきます。
もちろん、岡崎彩咲陽さんと家族には一切非はありません。100%の被害者です。そして、白井秀征は100%の加害者。でも、警察ができることには限界があったのでは?という見方ができます。
岡崎彩咲陽を殺害した犯人の白井秀征の動機は?
犯人の白井秀征が岡崎彩咲陽さんを殺害した動機は、まだ解明されていません。ただ、岡崎彩咲陽さんへの白井の異常なまでの執着が、事件を引き起こしました。
白井秀征は岡崎彩咲陽さんを好きだったというよりも、岡崎彩咲陽さんに執着していたという方が正しい表現と思われます。
一度、白井秀征は岡崎彩咲陽さんと別れたくないという理由で、自殺未遂をしています。
彩咲陽さんの友人:
1回別れた時に、その男(白井容疑者)が自殺未遂をしたんですね。それを聞いて、「やばい彩咲陽のせいかな」とか、彩咲陽は絶対に悪くないのに。心配するぐらい優しい子だから、彩咲陽は。それでたぶん、なんか自分が責任感じちゃったのかな。
引用:【独自】岡﨑彩咲陽さん(20)への執着心はどうエスカレートしたのか…知人が語る白井秀征容疑者(27)の“束縛と執着” 川崎市女性遺体遺棄事件|FNNプライムオンライン
自分から岡崎彩咲陽さんが離れないように、自殺未遂をするなんて、ただただ気持ち悪いですね。動機は「愛」ではなく「執着」と言えるでしょう。
岡崎彩咲陽のまとめ
川崎ストーカー事件の概要と被害者の岡崎彩咲陽さん死因や実家の家族(親・兄弟)と生い立ちや高校・経歴、家族のタトゥーなどでの炎上、犯人で元彼氏の白井秀征の動機などをまとめました。
ストーカー事件を未然に防ぐことは本当に難しいですが、未然に防げるように警察が動ける法整備が必要かもしれません。岡崎彩咲陽さんのご冥福をお祈りします。