「茨城一家殺傷事件」の犯人・岡庭由征ですが、実家の家族や生い立ちも話題です。
今回は事件概要と犯行動機、前科や病気、親兄弟など実家の家族と自宅、生い立ちや高校など学歴、顔の整形の噂・改名など現在、死刑を望む声を紹介します。
この記事の目次
- 岡庭由征(おかにわよしゆき)は「茨城一家殺傷事件」の犯人
- 岡庭由征が起こした「茨城一家殺傷事件」とは
- 岡庭由征が「茨城一家殺傷事件」を起こした動機
- 岡庭由征が逮捕されたきっかけは硫黄所持での逮捕
- 岡庭由征は前科があった
- 岡庭由征は病気?発達障害の診断を受けていた
- 岡庭由征の実家の家族① 祖父は地元の名士
- 岡庭由征の実家の家族② 母親は由緒ある神社の家系
- 岡庭由征の実家の家族③ 祖母に懐いていた
- 岡庭由征の実家の家族④ 父親は条例違反で逮捕されたことも
- 岡庭由征の実家の家族⑤ 兄弟は弟が1人いる
- 岡庭由征の母親が取材に応じている
- 岡庭由征の生い立ち① 小学校時代は至って普通だった
- 岡庭由征の生い立ち② 中学生時代に小動物や昆虫の虐待遊びを始める
- 岡庭由征の生い立ち③ 学歴は高校中退
- 岡庭由征の生い立ち④ 通り魔事件後に改名している
- 岡庭由征の現在① 捜査状況は不明
- 岡庭由征の現在② 顔を整形した?
- 岡庭由征についてネットの反応 【死刑確定との声も】
- まとめ
岡庭由征(おかにわよしゆき)は「茨城一家殺傷事件」の犯人
岡庭由征(おかにわ・よしゆき)は、2019年(令和元年)9月に発生した一家4人殺傷事件「茨城一家殺傷事件」の犯人です。
この事件では、茨城県境町に住む会社員の小林光則さん(当時48歳)と妻の美和さん(当時50歳)が殺され、子供2人も重軽傷を負うなど、それまで平和だった家族を襲った悲劇でした。
当時埼玉県三郷市に住んでいた犯人・岡庭由征は逮捕後、「殺すほうが大事です。そっちのほうが、興奮するから」と語っており、稀に見る快楽殺人犯でした。
岡庭由征が起こした「茨城一家殺傷事件」とは
出典:https://pixabay.com/
「茨城一家殺傷事件」は、2019年9月23日午前0時38分ごろに発生しました。
岡庭由征は、茨城県境町の林の中にポツンと建っていた小林光則さん宅に侵入すると、2階の寝室に直行し、寝ていた小林光則さんの胸や美和さんの首を刃物で刺します。
そして、そのまま子供部屋に侵入すると、長男の足や腕などを切りつけ、次女の両手に催涙スプレーをかけるなどして逃走しました。
岡庭由征に襲われて重傷を負った小林美和さんでしたが、「助けて!」と叫びながら自ら警察に通報したことから、事件が発覚しました。
その後、小林光則さんと美和さんは間もなく死亡しています。
岡庭由征が「茨城一家殺傷事件」を起こした動機
出典:https://www.dailyshincho.com/
岡庭由征と小林さん一家に全く面識は無く、たまたま岡庭由征が無差別に選んだターゲットが小林さん宅だったとみられています。
ただ、小林さん宅は周囲を畑に囲まれた雑木林の中にあって、一番近い民家でも300メートルは離れていましたので、孤立した立地にありました。
また、雑木林の中に1本だけある道からは、小林さん宅があるのか、一見分からない状態だったんです。
さらに、事件当日は大雨が降っており、そんな中で小林さん宅に向かうのは、自動車の免許証を持っていない岡庭由征にとっては決して楽な道ではありませんでした。
しかも犯行時間帯は真っ暗な未明で、激しい雨が降っていた。今年2月の同じ時間帯に現場を訪れた時は、雨は降っていなかったものの、辺りは真っ暗闇に包まれていた。初めてこの場所を訪れたのであれば、雑木林の中に家があるなどとは想定できない。岡庭容疑者が犯人であるならば、事前に家の場所を把握していないと不可能だろう。いったいいつから小林さん宅を狙っていたのだろうか。
三郷市にある岡庭容疑者宅から現場までは直線距離で約40キロあるが、未明の時間帯にこの現場まで足を運ぶ交通手段も不明だ。しかも母親は、「(岡庭容疑者は)免許証を持っていない」と断言している。電車の最寄り駅は約12キロ離れているため、そこからタクシーに乗った可能性もあるが、事件当時タクシー会社から目撃情報は出なかったという。
また、容疑者はサイクリングが趣味といい県警は自転車で移動したと見ているようだが、事件当日は激しい雨が降っていた。雑木林のぬかるみを進むのはたとえスポーツタイプの自転車でも困難な道のりだ。であれば小林一家の民家に、「免許証なし」でどのようにしてたどり着いたのか。そもそも「接点がない」小林一家の民家に、なぜ向かったのか。
岡庭由征がなぜ小林さん宅に目を付けたのかは不明です。
しかし、もしかしたら叫ばれても周囲に聞こえない犯行に適した民家を事前にグーグルマップなどの航空写真で探し、小林さん宅をみつけていたのかもしれません。
犯行前に地形を把握していたのであれば、例え悪天候でも、自転車で雑木林入口に停めて徒歩で現場に向かうのは可能ですから、事前に現地を確認していた可能性はあるでしょう。
岡庭由征は秩序型の快楽殺人犯
「神戸連続児童殺傷事件」の少年Aや、「附属池田小事件」を起こした宅間守のような凶悪連続殺人犯は無秩序型と言われ、計画性もなく手当たり次第に対象を選ぶ傾向にあります。
一方、入念さを感じさせる岡庭由征は秩序型だと言われています。
また、岡庭由征の目的は快楽殺人であり、狩りをするつもりで小林さん宅を襲撃したのかもしれません。
「週刊文春」(5月20日号)は、高校時代の岡庭容疑者がナイフを靴下の中や机の中、制服の内ポケットに忍ばせ、自慢気に「ナイフ、ここにある。いつか人を殺してみたい」と言っていたとの同級生のコメントを伝えています。また、教室に猫の生首を持ち込み、教室をパニックに陥らせていたとも報じています。それをきっかけに高2で退学してまもなく、岡庭は前述の通り魔事件を起こしました。激情に駆られ、短絡的に犯行に及んだのではなく、彼は殺人そのものを目的とし、慎重に事を運んだと考えられます。
「週刊新潮」(5月20日号)は、岡庭容疑者の少年審判の際の供述調書(後に被害者らが起こした民事裁判に提出されたもの)の内容を詳しく報じています。岡庭は犯行後、凶器の包丁についた血を舐めたこと、それによって性的に興奮し、自慰行為に至ったことなどを供述しています。前出「文春」の記事も、担当検事の「女の子を殺すこととセックスすること、どちらのほうが、大事なんですか?」という問いに対して、岡庭容疑者が「殺すほうが大事です。そっちのほうが、興奮するからというか」と答えたというやりとりを伝えています。彼にとって殺人は性的快楽と直結しているのです。
女性を強姦するよりも殺人をする方が性的に興奮するという岡庭由征は、殺人犯の中でもとりわけ異常性が高いと言えるでしょう。
岡庭由征が逮捕されたきっかけは硫黄所持での逮捕
茨城県警は2019年11月、硫黄45キログラムを所持していた件で岡庭由征を逮捕しています。
そして、自宅から押収された化学薬品や刃物、衣類など約600点を調べたところ、「茨城一家殺傷事件」に関与している疑いが濃厚となりました。
その4日後には、自宅から自転車に乗って出てきた岡庭由征に捜査員が声をかけて所持品を調べると、刃渡り15センチの折りたたみナイフと17センチのナタが入っていました。
そのため、岡庭由征を任意同行で取り調べをしたところ容疑を認めたため、殺人容疑で逮捕しています。
「ほっとしましたよ。その後の取り調べで、彼は『東京へ向かい、また人を刺すつもりだった』と話していた。あそこで確保しなければ、今度は警視庁管内で“第三の事件”が起きていた可能性があったのです。そこから動機の解明へと捜査は移っていったのですが、最後までなぜ事件を起こしたのかわからなかった。通常、こんな大事件を起こしてしまった少年は泣きじゃくったりするんですが、取り調べの最中はずっと平然としている。そんな彼を見ていて、なんでだろうという疑問は常にありました」
岡庭由征の異常性が本物だとわかるエピソードですね。
岡庭由征は前科があった
出典:https://pixabay.com/
岡庭由征は、「茨城一家殺傷事件」の約8年前となる16歳の時に、放火と連続通り魔事件を起こしていました。
2011年11月18日、埼玉県三郷市の路上で中学3年生の女子生徒、その2週間後に同市と隣合う千葉県松戸市の路上で小学2年生の女児を刃物で襲って重傷を負わせています。
最初の事件が起きたのは、2011年11月18日の午後5時45分頃。埼玉県三郷市の路上を歩いていた中学3年生の女子生徒が、自転車に乗った男に追い抜きざまにナイフで首を刺された。そして、2週間後の12月1日の午後3時過ぎ、最初の事件現場から約2.5キロ離れた千葉県松戸市の路上で、今度は小学2年生の女の子が下校中にナイフで脇腹を刺される“第二の事件”が発生したのだった。
この通り魔事件の前から、岡庭由征の中で殺人願望が膨らんでいったのでしょう。
そしてこの後も、岡庭由征は猫など小動物の殺害や、連続放火事件などに関与しており、自宅からはサバイバルナイフやナタなど計71本の刃物が押収されました。
中学生の身分でこれだけの刃物を持っていたというのは、異常としか言いようがありません。
そして前述のように、2019年11月に自宅に約44kgの硫黄など薬品を隠し持っていたとして爆弾製造の容疑で逮捕されています。
押収されたパソコンからは、小林さん宅周辺を検索している履歴が残っており、やはり岡庭由征は入念に殺害計画を練っていたとみられています。
岡庭由征は病気?発達障害の診断を受けていた
精神構造が常人から逸脱していた岡庭由征ですが、2013年3月に逮捕されて保護観察処分となり、精神鑑定が行われた時は広汎性発達障害と診断されていました。
広汎性発達障害とは、自閉症スペクトラム障害(ASD)のことで、コミュニケーション能力の著しい欠陥があるほか、非常に限定された対象に対する興味と行動が特徴的です。
しかし、岡庭由征は単純にASDだと判断できるような人格ではなかったという見方がされています。
もっとも、私は岡庭容疑者に対するこの診断に疑問を持っています。報道によると、小学校の同級生たちは彼を「普通の子だった」と口を揃え、他の子と鬼ごっこをしたり、テレビゲームをしたりして遊んでいたとのことです(前出「文春」)。ASDやADHDは生まれつきのものであるため、もしASDであれば、小学校か就学以前から、対人関係の持続的な欠陥や、特別なものへのこだわりといった特徴が現れていたはずです。
小学生時代は、岡庭由征は普通の子と変わらないどこにでもいるような子供だったようです。
もしかしたら、岡庭由征の家庭環境などの生い立ちが、思春期に入る頃に性癖や人格形成に大きな歪みをもたらしたのかもしれません。
岡庭由征は反社会性パーソナリティ障害の可能性が高い
岡庭由征はASDではなく、反社会性パーソナリティ障害の可能性が非常に大きいと言われています。
パーソナリティ障害とは、個人や社会など周囲の人に対して攻撃的な精神性を持つ障害ですが、反社会性パーソナリティ障害はさらに精神性が凶悪で、犯罪を起こす傾向にあると言われます。
反社会性パーソナリティ障害の精神病質は、法律を無視する、人を騙したり攻撃したりする、慈悲心が欠如していて冷酷、善悪の判断が付かないなど多岐にわたります。
これらの精神病質を「サイコパス」とも呼びますが、サイコパスは先天的な脳の機能異常です。
岡庭由征は小学生までは普通だったことから、後天的に反社会性を身につけた「ソシオパス」と言えるでしょう。
ちなみに、これらのサイコパスやソシオパスは、欧米に多い反面日本では少ないとされていますので、警察など取り締まる側もサイコパスに対する経験が蓄積されていないかもしれません。
これらの異常人格者に共通して当てはまるのが、幼少期からの動物虐待があります。
岡庭由征も中学校に入った頃から、猫などの小動物を殺し始めたそうです。詳しくは後述の生い立ちで見ていきます。
岡庭由征の実家の家族① 祖父は地元の名士
岡庭由征の実家について多くの情報が出ているわけではないですが、分かっている範囲で紹介していきましょう。
報道の内容から、岡庭由征の実家住所は「埼玉県三郷市鷹野4丁目」で、800平米ある広い敷地に祖父母の住む古い母屋と、比較的新しい岡庭由征と両親と住む建物が建てられています。
父方の祖父が地元で有名な大地主だったようで、住んでいる地域内に広い土地を所有していましたが、岡庭由征が通り魔事件を起こした後に自宅に隣接していた駐車場を売り払っていました。
もしかしたら、被害者への賠償金を土地売却で捻出したのかもしれません。
「被害者への賠償支払いが莫大だったと言っていました。おじいちゃんも孫があんなことになってしまったから可哀想ですよ。前は会うとニコニコしていたんだけど、今は下を向いてちょぼちょぼ歩いています。おばあちゃんも元気な良い人だったんですけど、寝込んでいるみたいですね」
岡庭由征という悪鬼を生み出してしまったことで、家族全員が生きながら地獄に落ちてしまったようです。
岡庭由征の実家の家族② 母親は由緒ある神社の家系
出典:https://pixabay.com/
岡庭由征の母親の実家は、埼玉県三郷市で約600年という歴史をもつ由緒正しい神社の出身のようです。
その神社名などは不明ですが、ネット上では八幡神社とも噂されています。
事件を知る関係者の話では、岡庭由征の母親はとても教育熱心だったと言われています。
一方で、岡庭由征を甘やかして道徳的なことを一切教えず、岡庭由征が他の子をいじめたとしてもそれを咎めなかったという情報もあります。
岡庭由征の実家の家族③ 祖母に懐いていた
岡庭由征の父方の祖母は、子供時代の岡庭由征をかなり甘やかしており、なんでもいう事を聞いてあげていた、と2011年の殺人未遂事件での裁判記録などから明らかになっています。
岡庭由征も甘やかしてくれる祖母に懐き、子供時代には学校にいる時間以外のほとんどの時間を両親と住む家ではなく、隣接する母屋で祖母と一緒に過ごしていたという事です。
岡庭由征の実家の家族④ 父親は条例違反で逮捕されたことも
出典:https://pixabay.com/
岡庭由征の父親は、土地家屋調査士事務所や製本会社などへの勤務を経て、1999年に土地家屋調査士の国家資格を取得し、自宅に事務所を構えて独立していました。
しかし、その仕事はうまくいっていなかったようで、事件が起こる5年前くらいから父親は働いていなかったと岡庭由征の祖父がインタビューで語っています。
「猫の死骸を家の周りに埋めたとのことで、鑑識の捜査員が警察犬を連れて調べていました。容疑者の姿は見たことがないですが、弟が1人いて、2人兄弟です。弟は家を出て1人暮らしをしているみたいです。両親とも話をしたことがありませんが、母親は教育ママだったと聞いています。お父さんは測量の仕事をしていましたがここ5年は働いていないと(容疑者の祖父から)聞いたことがあります。この辺に『岡庭』という名字は多いのですが、容疑者一家は地元の名士なんです」
父親は、2011年に岡庭由征が2人の少女に対して通り魔事件を起こしたことをきっかけに体調を崩して糖尿病となり、足の指を切断するなどして働けなくなっていたようです。
そのため、裕福な祖父から資金援助をしてもらって生活をしていたと言われています。
岡庭由征の父親は書類送検されていた
岡庭由征が逮捕されて、自宅からサバイバルナイフなど71本の刃物が押収されましたが、そのうち16本は16歳未満の頃に購入していたことが発覚しました。
そのため、岡庭由征の父親は2021年1月に県青少年育成条例違反容疑で書類送検されています。
「『有害がん具』を子供に買い与えたという条例違反です。ただ、がん具と言っても、実際、ちゃんと刺さるし、切れるし、使い方によっては人を殺める道具になりうる。そういった危ないものを、親の名義で買っているわけだから親の責任を問うべき。こういうものがインターネットで簡単に買える、買ってあげられる社会システムこそおかしいという問題提起もあって、私たちは父親の立件に踏み切ったのです」
岡庭由征の父親も、母親同様に道徳的なしつけをしていなかったのでしょう。
親としての義務を果たしていなかったことが、岡庭由征の精神性を極端に歪ませ、悪鬼となることを見過ごしてしまったのでしょう。
その結果、病気や失職、家の没落などにつながっていったのはある意味、自業自得かもしれません。
岡庭由征の実家の家族⑤ 兄弟は弟が1人いる
出典:https://pixabay.com/
岡庭由征には弟が1人いるようです。一部情報では3歳年下とのことですが、詳細な生年月日は不明です。
ネットでは「岡庭由征」「弟」と検索すると、「携帯電話の待ち受け画面を猫の生首に設定していた」など、岡庭由征並みにヤバイ性格だという噂もあるようです。
ただ、兄である岡庭由征が取り返しのつかない犯罪を犯し、肩身の狭い思いで現在も生活していることは間違いありません。
遺族にとっては犯罪者の肉親ではありますが、弟もまた被害者と言えるかもしれません。
岡庭由征の母親が取材に応じている
岡庭由征の実家自宅を取材陣が訪ねる
岡庭由征が「茨城一家殺傷事件」を起こして逮捕されると、自宅には多くの報道陣が詰めかけました。
祖父母が住んでいた母屋はカーテンで閉ざされていましたが、報道陣の様子をうかがう人影が見えていたため、家族の誰かしらは家の中にいたようです。
また、両親が住んでいた自宅の電気はついていましたが、報道陣がインターホンを押しても応じる様子は見せませんでした。
しかし、岡庭由征が別件で逮捕された2021年2月に母親が玄関のドア越しにインタビューに答えています。
「(息子のことで)家から出たくないんです。周りの目にさらされ、まだ生きていたのかって顔をされるから。(通り魔事件から)もう9年、ほとんど外出していませんので、変わり者と思われています」
ドアのガラス越しに、母親の輪郭がうっすら透けて見える。
「身体の調子もあんまりよくなく、すごく精神的に不安定になっちゃうんです」
岡庭容疑者の祖父も言葉少なにこう語った。
「由征には全然会っていないから何もわからない。仕事もやってんだかやってないんだかもわからない」
9年間ほとんど家から出られないという状況は想像を絶する苦痛ですが、この土地から逃げないで住み続けることが、岡庭由征の両親・祖父母の良心なのかもしれません。
責任感が無い一族なら、土地など資産を全て売り払い、全く違う土地に移り住んで、改名するなどして何食わぬ顔をして生きていくでしょうから、まだ救いがあると言えます。
岡庭由征の生い立ち① 小学校時代は至って普通だった
岡庭由征の両親は1993年にお見合い結婚し、その翌年である1994年12月に岡庭由征が生まれました。
岡庭由征の出生名は「岡庭吾義土(あぎと)」であり、神社の家系を持つ母親の親族である神主が、41画の字画が縁起がいいとしてこの名前を付けたそうです。
珍しいながら立派な印象のある名前ですが、当時人気だった特撮番組「仮面ライダーアギト」の主人公と名前がかぶったため、小学校では上級生からいじめられていたそうです。
そのため、岡庭由征はテストの答案用紙の名前を書く欄に「名前は誰でしょう」と書くなど、自分の名前を嫌っていたことがうかがえます。
この時から、もしかしたら岡庭由征は自己否定と同時に、そのきっかけを作った両親に恨みを持つに至ったのかもしれません。
いじめ側にまわっていたことも
小学校時代の岡庭由征は絵を描くことが大好きだったようで、ザリガニとカマキリが戦っている様子を描いた絵が校内のコンクールで入賞するなど、才能の片鱗も見せていたようです。
小学校4年生の頃には、岡庭由征は父親にお願いしてニシキヘビ科のボールパイソンという大蛇を購入したことがわかっています。
大蛇はちょっと驚きですが、それ以外は岡庭由征は他の子供と変わらない、至って普通の生活をしていたようで、友達と普通に遊び、特にテレビゲームが大好きだったそうです。
岡庭由征を知る小学校時代の同級生は、「茨城一家殺傷事件」を知って驚愕していたかもしれません。
しかし一方で、小学校の同級生だった女性の証言では、岡庭由征は当時補聴器をつけていた同級生をいじめていたといいます。
後ろから飛び膝蹴りをするなど暴力を振るっていたため、その同級生は不登校になってしまったそうで、岡庭由征はいじめっ子の側面も持ち合わせていたようです。
それを母親や父親が咎めなかったため増長してしまい、多感な思春期に入ってから精神性がさらに歪んでしまったのでしょう。
岡庭由征は当時から危険なサイトを閲覧していた
岡庭由征は小学校ではパソコンクラブに所属し、小学生ながらにヤフオクで遊戯王のカードを落札して友達に自慢するなど、周囲よりもネット環境に馴染んでいたようです。
また、小学5年生の頃には、父親からデスクトップのパソコンを与えられています。
このパソコンは未成年への閲覧制限などの設定はされておらず、岡庭由征は次第にアダルトサイトや猟奇的なサイトに熱中するようになっていたそうです。
小学校高学年あたりから、パソコンを介して岡庭由征の異常性の芽が育ち始めたことがわかります。
岡庭由征の生い立ち② 中学生時代に小動物や昆虫の虐待遊びを始める
中学校に上がるとソフトテニス部に所属していた岡庭由征は、同級生の話では、岡庭由征はおとなしい性格で、事件で知られるような残忍な凶暴性は感じられなかったということです。
一方で、岡庭由征の様子がおかしくなり始めたのは中学生の頃からという話もあります。
ソフトテニス部に所属して間もない6、7月頃から部活に顔を出さなくなり、その頃から昆虫やカエル、スズメなどを捕まえては解体して遊ぶことに熱中し始めたそうです。
岡庭由征は猫を何匹も虐待し殺していた
岡庭由征は昆虫やスズメを殺すだけでは飽き足らず、次第に猫に空気銃を撃ったり石を投げるようになったといいます。
さらに行動はエスカレートしていき、15歳だった2009年には猫を金づちで殴って5匹殺害したと裁判記録で明かされています。
2010年10月には、小動物用の捕獲器具を使って猫を捕獲し、ケージの外から喉などを刃物で複数回刺して弱らせ、生き埋めにしており、残忍性を深めていきました。
岡庭由征は何でも欲しい物を自由に買える環境にあった
岡庭由征が71本ものナイフ類を集めるに至った経緯は、中学3年生くらいの頃にネットショップでナイフが販売されているのを見て興味を持ったためでした。
岡庭由征は父親にナイフを購入するようにお願いし、なぜ欲しいのかを聞かれると「かっこいいから集めたい」と答えていたようです。
父親は何の疑問も持たずにナイフを購入してあげています。
さらに、父親名義のクレジットカードを制限なしに使えるように岡庭由征に貸与していたことがわかっています。
この父親の責任感や倫理感の無さが、そのまま岡庭由征の異常性を開花させるきっかけの1つとなったとネット上では叩かれているようです。
逮捕後、自宅からはサバイバルナイフなど71本が見つかり、うち16本は18歳未満の所持が禁じられているものであった。埼玉県警は翌年1月、父親を県青少年育成条例違反容疑で書類送検した。
岡庭由征の部屋は自宅の2階にあり、両親は寝室に行く際に岡庭由征の部屋の前を通るため、岡庭由征が危ないサイトを見ていることを知っていたそうです。
しかし、注意したり危険性を説いたりすることはなく、放置していたと言われています。
そんな岡庭由征は進学を控えた中学3年生の頃、父親から将来何になりたいかを聞かれ、当時話題にもなっていた「ネオニート」と答えていたことがわかっています。
岡庭由征の生い立ち③ 学歴は高校中退
中学を卒業した岡庭由征は、千葉商科大学附属高等学校の商業科に通い始めます。
しかし、高校2年生となった2011年11月1日、高校に殺害した猫の頭部と2本のナイフを持って行ったことで騒ぎとなり、岡庭由征はこれがきっかけで自主退学をしています。
この退学から2週間後、岡庭由征は2人の少女に対する通り魔事件起こしました。
岡庭由征の生い立ち④ 通り魔事件後に改名している
前述の通り、岡庭由征は生まれた時の名前は、「岡庭吾義土(あぎと)」でした。
しかし、小学生時代から名前でいじめられていたこともあって自分の名前を嫌っていた岡庭由征は改名をしています。
ただ改名は、おいそれと簡単にはできません。「やむを得ない」「正当な」理由が無ければ認められないのです。
具体的には、結婚関係、あまりにも難解で正確に読んでもらえない、同姓同名がいてまぎらわしい、などが変更事由にあたります。
岡庭由征は未婚ですので、認められる可能性としては「読みづらい」が挙げられますが、一部噂では力を持っていた祖父の影響もあって改名できたのでは?とも言われています。
岡庭由征の現在① 捜査状況は不明
岡庭由征が起こした「茨城一家殺傷事件」について、現在、岡庭由征の認否は公表されていませんが、容疑を否認しているとみられています。
また、岡庭由征が収監されている拘置所なども明かされていないようです。
岡庭由征の現在② 顔を整形した?
岡庭由征は2度逮捕されていますが、1度目と2度目それぞれ報道された時の顔が、3ヶ月で劇的に変わっていると話題になりました。
以下の岡庭由征の顔は、 2020年11月19日の逮捕時のものです。
顔全体が厚ぼったいイメージで、お世辞にもイケメンとは程遠い顔立ちをしています。
続いて、以下の写真は2021年2月に逮捕・移送される時のものです。
マスクをしているとはいえ、イケメンを思わせる雰囲気で、全くの別人に変わっています。
そのため、目元・輪郭(エラ)・頬骨・鼻筋など、明らかな整形をしているとネット上で騒がれました。
岡庭由征容疑者(26)
— 滝沢ガレソ💉✨ (@takigare3) May 7, 2021
•幼少期に猫殺害
•高校2年時、JKの顎を刺す
•同時期に女児の脇腹を刺して殺人未遂で逮捕
•20年11月、硫黄45kg所持容疑で逮捕(テロ計画?)
•21年3月、警察手帳偽造&販売で逮捕
→茨城一家殺傷事件の容疑者説浮上し逮捕
•一度目の逮捕後に下の名前を改名、目も整形済み pic.twitter.com/CYyAQZ91NK
サイコ野郎らしい。
— @あきら (@takizawa_akila) May 7, 2021
本名、岡庭吾義土(あぎと)
改名、岡庭由征
顔、整形。
アギトって pic.twitter.com/hM5WdUQReE
岡庭由征についてネットの反応 【死刑確定との声も】
2ちゃんねる(5ちゃんねる)などのネット上では、岡庭由征について、両親の行き過ぎた放任主義を糾弾する声、岡庭由征の更生はもはや不可能なため死刑を望む声が多い印象です。
3: 名無しさん 2021/05/08(土) 12:23:16.19 ID:wSD9YhmW0
これが野放しにされてたとかほんまおかC
6: 名無しさん 2021/05/08(土) 12:23:56.34 ID:dGgmzXtMd
人間ちゃうやろ
更生とかもう無理や
死刑にしたれ
14: 名無しさん 2021/05/08(土) 12:25:53.92 ID:rGh+rU280
スーパーエリートやな
ワールドクラスのシリアルキラーやね
17: 名無しさん 2021/05/08(土) 12:26:25.81 ID:l0Kc1xV3r
さすがに死刑になるよなこれ
岡庭由征ほどの異常者はなかなか出てこないと思いますが、コロナ禍の現在、自粛警察など互いの監視や閉塞感で多くの人々がストレスを抱えています。
もしかしたら、第2、第3の岡庭由征が出てきても不思議ではないかもしれません。
まとめ
小林さん一家が岡庭由征の襲撃を受けたことにより、両親が殺害、子供達が重軽傷を負った「茨城一家殺傷事件」についてまとめてきました。
小林さん宅が岡庭由征に狙われたのは、他の住宅から離れていて雑木林の中にひっそりと佇む、犯罪にはうってつけの環境に合ったことが大きいでしょう。
自然と一体になって生活することが好きな人は多いですが、岡庭由征のような存在がいることを考えると、やはり周囲から孤立した人目に付きにくい生活はリスクが高いのかもしれません。
「茨城一家殺傷事件」の被害者である、小林光則さんと美和さんのご冥福を心からお祈りいたします。