峰不二子役などで知られる声優の増山江威子さんが88歳で亡くなりました。
この記事では増山江威子さんの若い頃の画像や経歴、代表キャラ、アンパンマンや名探偵コナンへの出演やのび太のママ役の噂、結婚と旦那さんと子供の娘、自宅、現在と死因などについてまとめました。
この記事の目次
- 増山江威子のプロフィール
- 増山江威子の若い頃① 幼少期はバレリーナを目指していた
- 増山江威子の若い頃② 新児童劇団を経て10代で劇団山王を旗揚げ
- 増山江威子の若い頃③ 劇団四季に所属しラジオドラマ出演で声優に興味
- 増山江威子の若い頃④ キューティーハニーや峰不二子で人気声優に
- 増山江威子の代表キャラ① 峰不二子(ルパン三世)
- 増山江威子の代表キャラ② バカボンのママ(天才バカボン)
- 増山江威子の代表キャラ③ 如月ハニー(キューティーハニー)
- 増山江威子の代表キャラ④ 伊予の局(一休さん、ナレーションも担当)
- 増山江威子の代表キャラ⑤ パー子・星野スミレ(パーマン)
- 増山江威子の代表キャラ⑥ U子(お化けのQ太郎)
- 増山江威子の代表キャラ⑦ チャッピー(魔法使いチャッピー)
- 増山江威子の代表キャラ⑧ 怪子ちゃん、怪子姫(怪物くん)
- 増山江威子の代表キャラ⑨ 河合伊奈(まじかる☆タルるートくん)
- 増山江威子の代表キャラ⑩ みみせんせい(それいけ!アンパンマン)
- 増山江威子は「名探偵コナン」にはフサエ・キャンベル・木之下と峰不二子役で出演
- 増山江威子がのび太のママ役というのは誤情報
- 増山江威子は結婚しており旦那はTBSプロデューサーだった政田一喜
- 増山江威子と旦那の政田一喜の子供は娘が1人
- 増山江威子の自宅
- 増山江威子の現在…88歳で死去
- 増山江威子の死因は肺炎
- まとめ
増山江威子のプロフィール
増山江威子のプロフィール
本名 :政田知子
生年月日:1936年4月22日
没年月日:2024年5月20日(88歳没)
出身地 :東京府東京市品川区荏原
血液型 :O型
増山江威子(ますやま・えいこ)さんは、ルパン三世のヒロイン・峰不二子役やキューティーハニーの主人公・如月ハニー役などで知られる声優です。
1960年代から2000年代まで長年わたって活躍されましたが、2024年5月20日に88歳で死去していた事が同年6月に所属事務所により発表されました。近年は病気で療養されていたとの事です。
増山江威子の若い頃① 幼少期はバレリーナを目指していた
増山江威子さんは4人姉妹の末っ子として、東京府東京市(現在の東京都)品川区荏原で生まれました。実家は相当なお金持ちだったようで木造の立派なお屋敷だったそうです。
増山江威子さんは幼少期からバレリーナを目指してレッスンを受けていましたが、12歳の時に肺病を患って断念しています。
また、増山江威子さんは幼い頃か宝塚が大好きで3歳から劇場に観に行っていたのだそうです。一時は本気で宝塚音楽学校を目指しており、バレエを始めたのもその準備だったそうです。
松竹歌劇団も好きだったそうで、親からは「宝塚は良いが浅草に行ってはいけない」と言われていましたが、こっそり浅草の舞台に松竹歌劇団を観に行っていたのだとか。
増山江威子の若い頃② 新児童劇団を経て10代で劇団山王を旗揚げ
12歳でバレリーナの夢を諦める事になった増山江威子さんは、「何か夢を持ちたい」と思っていたところ、義理の兄(年の離れた姉の旦那さん)から「新児童劇団(現在の劇団新児童)」を紹介されて入団しています。
この劇団の指導を担当していたのが女優の麻生美代子さんで、増山江威子さんは演技だけでなく様々な事を麻生美代子さんから学ばれたそうです。
当時は、NHKの生放送のラジオドラマにも子供役として出演し、演技の実力と度胸がついたと語られていました。
増山江威子さんは15歳になり、児童劇団に所属する年齢でもなくなったため、仲間だった毒蝮三太夫さん、稲吉靖司さん、影万里江さん、北浜晴子さん豊原ミツ子さんらと「劇団山王」を立ち上げました。
増山江威子さんは若い頃から美人でこの劇団でもマドンナ的存在だったという事ですが、全員が10代だったため劇団内での恋愛は禁止されていたそうです。毒蝮三太夫さんが風紀委員として「『誰も口説くんじゃないぞ」と目を光らせていたのだとか。
増山江威子の若い頃③ 劇団四季に所属しラジオドラマ出演で声優に興味
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「劇団山王」の立ち上げから数年後、増山江威子さんは、舞台を観に来ていた演出家の浅利慶太さんに、まだ設立1年目だった「劇団四季」に、「女優が少ないから助けてほしい」と頼まれる形でスカウトを受けます。
これを受けて、増山江威子さんと影万里江さんの2人は劇団四季へと移籍する事になりました。当時は、増山江威子さんと影万里江さんは4畳半の部屋を借りてルームシェアをされていたそうです。
劇団四季に所属後、増山江威子さんは舞台だけでなく、ラジオドラマやアテレコの仕事も受けるようになり、声優という仕事に興味を持ち始めたという事でした。
増山江威子の若い頃④ キューティーハニーや峰不二子で人気声優に
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増山江威子さんはその後、結婚して子供も生まれたため、時間が不規則なテレビや長期間の稽古で拘束される舞台の仕事が難しくなり、「声の仕事だけに集中しよう」と決意して1960年代から青二プロダクションに所属されています。
その後、増山江威子さんは、1973年に放送開始されたテレビアニメ「キューティーハニー」の主人公である如月ハニー役に抜擢され、1977年にスタートのアニメ「ルパン三世」の第2シリーズの峰不二子役も当たり役となって、大人気声優となりました。
増山江威子の代表キャラ① 峰不二子(ルパン三世)
増山江威子さんが演じたキャラクターの中で真っ先に名前が上がるのは「ルパン三世」に登場するミステリアスな美女でシリーズのヒロインである峰不二子です。
増山江威子さんはルパン三世のテレビシリーズ後に制作されたスペシャル版や劇場版、ゲーム作品、OVAなど全ての作品に峰不二子役として出演しています。
増山江威子さんは、2011年放送のテレビスペシャル「ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜」で沢城みゆきさんに交代するまで、実に34年にわたって峰不二子を演じました。現在も増山江威子さんは峰不二子の声優と紹介される事が多いです。
増山江威子の代表キャラ② バカボンのママ(天才バカボン)
増山江威子さんが演じたキャラでは、「天才バカボン」のバカボンのママ役も人気です。
峰不二子とは全くイメージの違うバカボンのママが同じ声優が演じている知って驚いた方も多くいるようです。脚本家の三谷幸喜さんも「子供の頃に峰不二子とバカボンのママが同じ声だと気づいてショックを受けた事をいまだに覚えている」と語られていました。
増山江威子の代表キャラ③ 如月ハニー(キューティーハニー)
増山江威子さんはアニメ「キューティーハニー」の第1シリーズで主人公の如月ハニー役(初代ハニー役)を演じています。
これも増山江威子さんのあたり役となり、現在でもハニーの歴代の声優の中でも増山江威子さんの声が一番好きという方も多いようです。
増山江威子の代表キャラ④ 伊予の局(一休さん、ナレーションも担当)
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増山江威子さんはアニメ「一休さん」で、一休さんの母親(母上様)の伊予の局役を演じています。一休さんの中でも印象深く、母性溢れるキャラクターを見事に演じられています。
増山江威子の代表キャラ⑤ パー子・星野スミレ(パーマン)
増山江威子さんはテレビアニメ「パーマン」のヒロインの、パー子こと星野スミレ役も演じられています。人気アイドルでありながら実は正義のヒーロー「パーマン」の紅一点として活躍するキャラを魅力的に演じました。
増山江威子の代表キャラ⑥ U子(お化けのQ太郎)
増山江威子さんはアニメ「お化けのQ太郎」では、Q太郎のガールフレンドU子の役を演じています。U子はQ太郎に恋心を抱きながらも、ガサツな性格で柔道に打ち込み、喧嘩負けなしというキャラクターです。
増山江威子さんはそんなU子を今まで演じてきたキャラとは正反対のイメージのインパクトの強いダミ声で演じています。増山江威子さんの演技の引き出しの多さを見せてくれたキャラクターでした。
増山江威子の代表キャラ⑦ チャッピー(魔法使いチャッピー)
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増山江威子さんはアニメ「魔法使いチャッピー」では主人公のチャッピー役を演じています。明るくて元気なキャラクターで当時の子供達に人気が高く、今でもこのキャラの印象が強いという方も多いようです。
増山江威子の代表キャラ⑧ 怪子ちゃん、怪子姫(怪物くん)
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増山江威子さんはアニメ「怪物くん」のヒロインキャラの怪子ちゃんも演じています。これもお転婆ながらキュートなキャラクターで人気が高いです。
増山江威子の代表キャラ⑨ 河合伊奈(まじかる☆タルるートくん)
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増山江威子さんはアニメ「まじかる☆タルるートくん」の河合伊奈役を演じています。
河合伊奈は、ヒロインの河合伊代菜の母親で、若干毒親要素もあるインパクトの強いキャラクターで、増山江威子さんの演じたキャラの中でも異色のキャラクターです。
増山江威子の代表キャラ⑩ みみせんせい(それいけ!アンパンマン)
増山江威子さんは国民的な子供向けアニメ「それいけ!アンパンマン」には、動物の子供たちに慕われるウサギの先生・みみせんせいの役でレギュラー出演しています。
増山江威子さんは「それいけ!アンパンマン」ではみみせんせい以外にも様々なゲストキャラクターを演じていて、悪役の1人であるやみの女王や、映画「それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校」のゲストキャラの魔女先生、および本編に登場する魔女、くろゆき姫、2021年から登場のあきかぜさんぜさんなどのキャラクターを演じました。
最近では、アンパンマンの2023年10月23日放送の「コキンちゃんとあきかぜさん」というエピソードであきかぜさんを演じました。当時、増山江威子さんは88歳でしたが年齢を感じさせない演技がネットでも話題になりました。
アンパンマンガチ勢なので『アンパンマンとあきかぜさん』という話を観てたけどこれ神回だよね。あきかぜさんは今年から登場した新キャラで見たのは初めて。もう、見た感じは人間だよね。頭身も高いぞ。あきかぜさんの声、増山江威子さんなんだよ。そう、先代の不二子ちゃんだよ。→ pic.twitter.com/BV1nhUDHUA
— めいやんヾ(*‘ω‘ )ノ (@mayan_someya) October 24, 2021
先日の録画したアンパンマン見てたら、「あきかぜさん」役で(そんなキャラいたのか…)2011年までルパン三世の峰不二子を演じてた増山江威子さんが吹き替えしてた。まだご活躍してて本当に驚くと共にとても嬉しかった( ´∀`)キューティーハニーやバカボンのママも演じてたのね…Σ(´Д`;)
— かずい(・∀・) (@kzi0312) November 11, 2023
そして増山江威子さんの声優としての最後の仕事がこの「それいけ!アンパンマン」でのあきかぜさんの役でした。
増山江威子は「名探偵コナン」にはフサエ・キャンベル・木之下と峰不二子役で出演
増山江威子さんはアニメ「名探偵コナン」の本編では、フサエ・キャンベル・木之下というキャラクターを演じています。フサエ・キャンベル・木之下はコナンの協力者である阿笠博士の初恋の相手でシリーズでもかなり人気のあるキャラクターです。
また、増山江威子さんは2009年に金曜ロードショーで放送された2時間スペシャル番組「ルパン三世VS名探偵コナン」には峰不二子役として出演しこれは、コナンと峰不二子の共演として話題になりました。
増山江威子がのび太のママ役というのは誤情報
増山江威子さんがのび太のママ(野比玉子)の役も演じているとの噂がありますがこれは誤情報で、増山江威子さんがのび太のママの役を演じた事はありません。
さらには、のび太母の前の声優は峰不二子をやってた増山江威子だしな。
— へのへの茂屁児 (@henoheno808) October 28, 2012
これまでにのび太のママ役を演じたのは、小原乃梨子さん、千々松幸子さん、三石琴乃さんです。増山江威子さんがバカボンのママを演じていた事が、のび太のママ役と誤認識されたのかも知れません。
増山江威子は結婚しており旦那はTBSプロデューサーだった政田一喜
増山江威子さんは結婚されていて、旦那さんはTBSのプロデューサーで、「料理天国」の生みの親として知られる政田一喜さんです。
料理バラエティー番組のはしりである「料理天国」を後に生み出したTBSのプロデューサー、政田一喜さんと結婚。
増山江威子さんの旦那さんの政田一喜さんは京都の祇園のお茶屋の長男として生まれ、立教大学に進学して東京へ出て、大学卒業後にTBSに入社しディレクターを経てプロデューサーになりました。
当時は「料理天国」の他に「東京音楽祭」、「レコード大賞」、「ヤング720」などに携わられたそうです。
増山江威子さんと旦那さんの政田一喜さんが結婚された時期は明かされていませんが、増山江威子さんが舞台の仕事を辞めて声優の仕事に集中しようと決めたのは結婚と子供の出産がきっかけだと明かされているため、1960年代はじめか1950年代終わり頃に結婚されたのだと思います。
増山江威子さんの旦那さんの政田一喜さんですが2022年に亡くなっています。
増山江威子と旦那の政田一喜の子供は娘が1人
増山江威子さんと旦那さんの政田一喜さんの間には子供が1人います。
増山江威子さんの子供は娘さんで美加さんという名前である事がわかっています。
娘の美加さんによると、増山江威子さんは娘さんに中学と高校の6年間欠かさずにお弁当を作り、学校の行事にも参加するなど良い母親であったようです。
長女の美加さんは言う。
「テレビから母の声が聞こえてくるのが当たり前のように育ちました。帰りが遅くなる時には私が寝る前に聴けるようにテープにお話を吹き込んでいました。学校の行事にも参加して、中高6年間、弁当を欠かさず作ってくれました。おおらかで、何でもやってごらんなさいと背中を押してくれる母でした」
増山江威子さんの子供の1人娘の美加さんは芸能活動などはしていない一般の方のようで、詳しい情報は公表されていません。
増山江威子の自宅
増山江威子さんの自宅は公表されていません。
増山江威子さんは実家が東京だったため、自宅も東京に構えられていたと思われますが場所などは不明です。
増山江威子さんは宝塚歌劇団への想いから、2005年から旦那さんと兵庫県宝塚市の宝塚大劇場の近くに自宅を構えられていましたが、約9年後にこちらの自宅は引き払われています。ちなみに、当時はこの自宅で1人暮らしのタカラジェンヌに料理を振る舞ったりし、峰不二子にちなんで「不二子ママ」の愛称で慕われていたのだそうです。
増山江威子の現在…88歳で死去
増山江威子さんは2023年に「それゆけ!アンパンマン」であきかぜさんの役で出演するなど、80代後半を迎えても声優として活動されていましたが、2024年5月20日に88歳で亡くなりました。
増山江威子さんの死去は所属していた青二プロダクションから発表されました。それによれば、増山江威子さんは病気で療養していたとの事です。発表は2024年6月3日で葬儀は近親者のみで執り行われたとの事です。お別れ会などの予定は現在の時点では特にないようです。
弊社所属 増山江威子 儀 (享年89)
かねてより病気療養中のところ 薬石効なく肺炎のため
去る令和6年5月20日に永眠いたしました
ここに生前賜りましたご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
なお 通夜及び告別式はご遺族のご意向により近親者のみにて執り行われました
ご通知が遅くなりましたこと ご諒恕のほどお願い申し上げます
なお、青二プロダクションの発表では享年89と記載されていますが、享年は数え年(生まれた年を1歳と数える)で表記するため誤表記ではありません。没年は各メディアの報道にあるように88歳となります。
増山江威子さんの死去発表を受けて、声優界を中心に追悼のコメントが数多く発表されています。
増山江威子の死因は肺炎
出典:https://image.news.livedoor.com/
増山江威子さんの死因については、青二プロダクションの発表で「肺炎のため」とのみ記載されています。増山江威子さんは何らかの病気で療養中だったという事ですが、この病気がなんだったのかなどは明かされていません。
死因については、何らかの病気が原因となった肺炎だという事だと思われます。
まとめ
今回は、「ルパン三世」の峰不二子役や「キューティーハニー」を始め、「それいけ!アンパンマン」や「名探偵コナン」にも多数出演した人気声優の増山江威子さんについてまとめました。
増山江威子さんは若い頃は、幼い頃に宝塚歌劇団に憧れてバレエをはじめ、児童劇団に入団後、劇団四季にも所属して舞台女優として活躍。その後、結婚と子供出産をきっかけに声優の仕事に専念するようになり、数々のアニメでヒロイン役や主役を演じて国内を代表する声優となりました。
増山江威子さんの代表キャラとしては、峰不二子や如月ハニーをはじめ、バカボンのママや、お化けのQ太郎のU子、怪物君の怪子ちゃん、パーマンの星野スミレなどが人気です。一部、増山江威子さんがのび太のママを演じていたという噂がありますがこれは誤情報です。
増山江威子さんは近年も、「名探偵コナン」や「アンパンマン」などの人気アニメでゲストキャラを演じてその度に話題になっていました。
増山江威子さんは1950年代の終わりから60年代の初め頃に結婚されていて、旦那さんはTBSのチーフプロデューサーだった政田一喜さんです。旦那さんの政田一喜さんは2022年に亡くなっており、増山江威子さんは旦那さんの死去の悲しみからずっと立ち直れない様子だったそうです。
増山江威子さんの子供は娘さんが1人ですが一般の方で芸能活動などはされていません。
増山江威子さんの現在ですが、2024年5月20日に88歳で亡くなっています。2023年10月放送の「それゆけ!アンパンマン」であきかぜさんというキャラクターを演じたのが最後でした。
死因は「肺炎により」とのみ発表されています。