ギャングやマフィアと呼ばれる犯罪組織は世界各国に存在しており、その残虐性で恐れられています。
今回、世界にはびこるギャングやマフィアのうち、特に危険性が高く恐れられている16の組織を厳選し、ランキング形式で紹介します。
この記事の目次
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第16位: ヘルズ・エンジェルス(アメリカ)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第15位: 蛇頭(中国)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第14位: バドゥー・ギャング(アフリカ)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第13位: アーリアン・ブラザーフッド(アメリカ)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第12位: ユナイテッド・バンブー(台湾)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第11位: コーサ・ノストラ(イタリア)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第10位: 首都第一コマンド(ブラジル)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第9位: ラ・エメ(メキシコ)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第8位: ムンギキ(ケニア)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第7位: 山口組(日本)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第6位: マラ・サルバトルチャ(アメリカ・中米)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第5位: シナロア・カルテル(メキシコ)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第4位: カモッラ(イタリア)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第3位: 三合会(香港)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第2位: ソルンツェフスカヤ・ブラトヴァ(ロシア)
- 世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第1位: ロス・セタス (メキシコ)
- まとめ
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第16位: ヘルズ・エンジェルス(アメリカ)
プロフィール
・組織名: ヘルズ・エンジェルス
・英語表記: Hells Angels
・設立場所: カリフォルニア州フォンタナ
・活動期間: 1948年 –
・活動範囲: 世界の22か国。300以上の支部がある。
・構成民族: 白人
・構成員数:(推定)10000人(下部組織も含めると20000人以上)
・主な活動: 殺人、恐喝、売春、麻薬取引重火器及び違法薬物の密売
ヘルズ・エンジェルスは、もともとはカリフォルニア州フォンタナで結成されたバイク愛好家のグループでした。
ですが、規模の拡大に伴い、麻薬密売や売春、強盗、恐喝などで収入を得る国際的バイカー・ギャング団へと変貌を遂げていきました。
ヘルズ・エンジェルスのメンバーは、“ウィング・デス・ヘッド”のロゴのついたジャケットを身につけ、ハーレー・ダヴィッドソンを乗り回すギャング集団です。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第15位: 蛇頭(中国)
プロフィール
・組織名: 蛇頭(じゃとう)
・英語表記: Snakehead
・設立: 1990年代
・活動拠点: 中国福建省
・構成民族: 中国人
・主な活動: 密入国を斡旋するブローカー犯罪
“スネークヘッド”とも呼ばれる蛇頭は、中国福建省を拠点とする密入国を斡旋するマフィア組織です。
1989年に起きた天安門事件では、日本への中国人集団密航が明らかとなり問題となりましたが、そのほとんどは蛇頭が関係していたようです。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第14位: バドゥー・ギャング(アフリカ)
アフリカ最大の人口を誇るナイジェリアの首都ラゴスで比較的新しく組織され、急速に勢力を伸ばしているのがバドゥー・ギャングと呼ばれるギャング団です。
バドゥー・ギャングは極めて暴力的な組織として恐れられており、銃や刃物を使う代わりに、レンガやモルタルの塊で相手の頭蓋骨を叩き割ることでも知られています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第13位: アーリアン・ブラザーフッド(アメリカ)
プロフィール
・組織名: アーリアン・ブラザーフッド
・英語表記: The Aryan Brotherhood
・設立場所:
サン・クエンティン州立刑務所
カリフォルニア州
・活動期間: 1964年 –
・活動範囲: 連邦刑務所システム及びカリフォルニア・アリゾナ州の州立刑務所
・構成民族: 白人
・構成員数: (推定): 4000人
・主な活動: 殺人、恐喝、麻薬取引、共同謀議
アーリアン・ブラザーフッドは、アメリカの刑務所内を拠点とするギャング団です。
アメリカの刑務所内での殺人事件の実に4分の1は、このアーリアン・ブラザーフッドが起こしているとも言われています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第12位: ユナイテッド・バンブー(台湾)
プロフィール
・組織名: ユナイテッド・バンブー
・英語表記: United Bamboo
・活動拠点: 台湾台北市
・構成民族: 中国人
・構成員数: 15,000人
・主な活動: 違法薬物売買、人身売買、違法売春、違法ギャンブルなど
ユナイテッド・バンブーは、台湾台北市を拠点とし、麻薬密売や人身売買、違法売春や違法ギャンブル、恐喝などに手を染めるマフィア組織です。
四海幇や天道盟と並ぶ、台湾国内を牛耳る三大組織の1つです。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第11位: コーサ・ノストラ(イタリア)
プロフィール
・組織名: コーサ・ノストラ
・英語表記: La Cosa Nostra
・設立者: ラッキー・ルチアーノ
・設立場所: イタリア
・組織内容: 秘密結社的犯罪集団
イタリア語で「我らのもの」を意味するコーサ・ノストラは、秘密結社的犯罪集団です。
一般的にはマフィアとして認識されていますが、性格にはマフィアとは区別されるようです。
コーサ・ノストラはボスを頂点とするピラミッド型の構造を持ち、暴力による恐怖支配によって組織を維持しています。
また、組織に関する秘密を守るように定める“血の掟”なるものが存在し、それによって組織の実態がなかなか表面化しないとも言われています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第10位: 首都第一コマンド(ブラジル)
プロフィール
・組織名: 首都第一コマンド
・英語表記: Primeiro Comando da Capital(PCC)
・活動拠点: ブラジル サンパウロ
・構成民族: ブラジル人
・構成員数: 約6,000人
・主な活動: 麻薬密売など
もともとは、ブラジル・サンパウロにある刑務所のサッカーチームが始まりとされる首都第一コマンド。
貧困にあえぎ、暴力と非合法がはびこるスラム街を牛耳っており、主に麻薬取引を収入源とする犯罪組織です。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第9位: ラ・エメ(メキシコ)
プロフィール
・組織名: ラ・エメ(メキシカン・マフィア)
・英語表記: Mafia Mexicana, Mexican Mafia (La eMe)
・設立: 1957年
・設立者: ルイス・”ヒューロ・バフ”・フローレス
・設立場所: 米カリフォルニア州デューエル職業訓練機関
・活動期間: 1957年 – 現在
・活動範囲: アメリカ連邦刑務所群、カリフォルニア州刑務所群ほか12州
・構成民族: メキシコ系アメリカ人
・構成員数: 活動メンバー 350 – 400人
・主な活動: 殺人、資金洗浄、武器密売、薬物密売、誘拐、売春婦調達(英語版)、ゆすり、強要罪、人身売買、不法移民斡旋、詐欺、違法賭博
現在、“メキシカン・マフィア”とも呼ばれる、ラ・エメというギャング団。
もともとは、アメリカ西海岸の刑務所内で、ヒスパニック系の囚人を守るためにメキシコ系アメリカ人たちによって組織されたのが起源のようです。
当初は刑務所内の自警団的な位置づけだったようですが、現在は、麻薬密輸や殺人、恐喝、誘拐などにも手を染める犯罪組織となりました。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第8位: ムンギキ(ケニア)
プロフィール
・組織名: ムンギキ
・英語表記: Mungiki
・活動拠点:ケニア・ナイロビ市マザレ
・構成民族: キクユ族
・構成員数: 約10万人
・主な活動: 武装強盗、誘拐など
ムンギキは、ケニア最大の民族・キクユ族中心に構成される10万人規模の犯罪組織です。
ナイロビ第2のスラム・マサレを拠点としており、敵対勢力の首を巨大な鉈で切断して“晒し首”にしたり、女性の生殖器を切断するなどの蛮行で恐れられています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第7位: 山口組(日本)
プロフィール
・組織名: 山口組
・設立: 1915年
・設立者: 山口春吉
・設立場所: 日本・兵庫県神戸市兵庫区西出町
・活動拠点:兵庫県神戸市
・現首領: 篠田建市(司忍)
・活動範囲: 山形県と広島県と鹿児島県と沖縄県を除く43の都道府県に系列組織を置く
・活動期間: 1915年 – 現在
・構成民族: 日本人
・構成員数: 8,900人
・敵対組織: 神戸山口組、絆會
・主な活動: 麻薬の密売、賭博など
山口組は、兵庫県神戸市に本部を置く日本最大の指定暴力団です。組員数は約9,000人に及び、山形県、広島県、鹿児島県、沖縄県を覗く43の都道府県に系列組織を置いています。
アメリカの経済誌「フォーチュン」の推計によれば、世界のあらゆる犯罪組織の中で、屈指の収益力を有する組織とされている山口組。
麻薬の密売や賭博などの非合法ビジネスによる収益は、ロシアン・マフィアに次ぎ、イタリア・マフィア、カモッラを凌ぐとも言われています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第6位: マラ・サルバトルチャ(アメリカ・中米)
プロフィール
・組織名: マラ・サルバトルチャ
・別称: MS、Mara、MS-13など
・英語表記: Mara Salvatrucha
・活動期間: 1980年-
・活動範囲: 中央アメリカ及び欧米各国
・構成民族: ヒスパニック
・構成員数: (推定): 3万人以上
・主な活動: 麻薬・銃の密売、強盗、強要及び恐喝、殺人、契約殺人、その他
マラ・サルバトルチャは、アメリカや中米で暗躍するギャング集団です。
メキシコのカルテルに雇われた用心棒として一躍知られるようになると、組織の規模の拡大に伴って、目的のためには残虐な行為もいとわない危険な集団へと化していきました。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第5位: シナロア・カルテル(メキシコ)
プロフィール
・組織名: シナロア・カルテル
・スペイン語表記: Cártel de Sinaloa
・略称: CDS
・設立: 1989年
・首領:
ホアキン・グスマン
イスマエル・サンバーダ・ガルシーア
フアン・ホセ・エスパラゴーサ・モレーノ
イグナシオ・コロネル・ビジャレアル
アドリアン・ゴメス・ゴンサーレス
・設立場所: メキシコ・シナロア州クリアカン
・活動期間: 1989年 – 現在
・活動範囲: メキシコ、アメリカ合衆国、オーストラリア、中南米全域
・主な活動: 殺人、拷問、誘拐、恐喝、密輸、資金洗浄など
かつてはメキシコで最も勢力のある麻薬カルテルでしたが、軍事力に勝るロス・セタスの台頭により、近年は縮小傾向にあるとは言われています。
しかし、現在もその影響力は大きいようです。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第4位: カモッラ(イタリア)
プロフィール
・組織名: カモッラ
・英語表記: Camorra
・活動拠点: イタリア・カンパニア州ナポリ
・構成民族: イタリア人
・構成員数: 130団体、約6,300人
カモッラは、映画「ゴッドファーザー」のモデルにもなった老舗のイタリアン・マフィアです。
その規模や影響力、経済力、残虐性において、イタリアで最も危険なマフィアだと言われています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第3位: 三合会(香港)
プロフィール
・組織名: 三合会(さんごうかい)
・別称: Triad(トライアド)、Triad Society
・活動拠点: 香港
・構成員数: 3万人以上とも
・主な活動: 麻薬取引、密輸、人身売買、カジノやナイトクラブの経営など
三合会は、香港を拠点とするいくつかの犯罪組織の総称です。
もともとは中国大陸で生まれた犯罪組織でしたが、中国共産党による締め付けが強化されるのに伴って、当時はまだイギリスの植民地だった香港へと移動したものです。
三合会は密輸や殺人などの犯罪行為にとどまらず、政治にも強い影響力をもっており、その影響力の大きさから、世界で最も恐れられているマフィアの1つに数えられています。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第2位: ソルンツェフスカヤ・ブラトヴァ(ロシア)
プロフィール
・組織名: ソルンツェフスカヤ・ブラトヴァ
・ロシア語表記: Solntsevskaya Bratva
・別称: ロシアン・マフィア
・設立: 15世紀~16世紀
・構成員数: 9,000人
・主な活動: 売春、恐喝、賄賂、クレジットカード詐欺、人身売買、武器取引、株式詐欺、マネーロンダリング、オンライン詐欺、ハッキングなど
現在、世界に存在するあらゆるギャングやマフィアの中で、最も収益を得ていると言われているのが、“ロシアン・マフィア”とも呼ばれる、ソルンツェフスカヤ・ブラトヴァです。
ロシアの裏社会にはびこるあらゆる犯罪活動に手を染めており、今やその勢力はロシア国内にとどまらず、イタリアやスペイン、ポーランド、アメリカなどにも及んでいます。
世界のギャング/マフィア 危険な組織ランキング 第1位: ロス・セタス (メキシコ)
プロフィール
・スペイン語表記: Los Zetas
・設立: 1999年
・設立者:
オシエル・カルデナス・ギリェン
アルトゥーロ・グスマン・デセナ
・設立場所: メキシコ・タマウリパス州ヌエボ・ラレド
・首領:
エリベルト・ラスカーノ
ミゲル・トレビーニョ・モラレス
オマール・トレビーニョ・モラレス
・活動期間: 1999年 –
・活動範囲: メキシコ、アメリカ合衆国、グアテマラ、イタリア
・主な活動: 殺人、拷問、誘拐、恐喝、密輸、資金洗浄など
もともと、メキシコ陸軍のエリート特殊部隊の隊長が除隊後、同僚や部下などを高給で雇い入れて傭兵部隊を結成し、儲かる麻薬ビジネスに手を染めたのがロス・セタスの始まりでした。
軍仕込みの高度な戦闘能力と装備を有し、敵対勢力はもちろん警官や一般市民を問わず容赦なく拷問して殺害。
さらに遺体には「Z」の文字を刻印して投げ捨てるなど、残虐なことでも知られており、現在、世界で最も危険なギャングとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
世界各国に存在するギャングやマフィアなどと呼ばれる犯罪組織のうち、特に危険性が高いと恐れられている16の組織を厳選し、ランキング形式でまとめてみました。
なお、ランキングにつきましては、客観的なデータに基づくものではなく、あくまで筆者の個人的な印象によるところが大きいので、その点ご了承いただければと思います。