吉満勇介（テポドン）は大阪出身の元半グレ幹部

吉満勇介さんと言えば、表向きはバーや焼き肉屋の経営者をしながら、大阪において半グレ集団のナンバー2に君臨していた人物です。

ミナミでは知らない人はいないほどのアウトローで、「テポドン」という異名も持っています。

このような強烈なニックネームが付けられた経緯や生い立ちが気になりますよね。

まずは、吉満勇介さんのプロフィールついて見ていきましょう。

吉満勇介（テポドン）のプロフィール

なぜテポドンと呼ばれている？

テポドンというニックネームは、かなりインパクトがありますよね。

ネットでは、吉満勇介さんがテポドンと呼ばれる理由については、「きっかけは分からないけど、テポドンと同じくらい危ない人だから？」とか、「ミサイルのような圧倒的破壊力という意味かな」など様々な憶測が寄せられていました。

実はテポドンの由来については吉満勇介さん自身が明かしており、酒を飲んでは喧嘩を繰り返していた頃、友人に「勇介君が酒飲んだらミナミにテポドンが落ちる」と言われたことがきっかけだったとしています。

ネット上の推測はほぼ当たっていたようですね。

”テポドン”と呼ばれ出したきっかけは、そうした喧嘩の後に、一緒にいたミナミの友達から『勇介君が酒飲んだらミナミにテポドンが落ちるわ』と言われたことですね。

 

引用：伝説の半グレ・テポドン勇介が語る「出所後の近況とミナミのいま」

そもそも半グレとは？

ネットやテレビで見聞きする「半グレ」という言葉は、悪の道に「ぐれる」という意味合いと、「グレーゾーン」、「愚連隊」を掛け合わせて作られたと言われている造語です。

初出は、2011年に出版された作家・溝口敦さんの著書「ヤクザ崩壊」であることが知られています。著書内には、以下のような説明がされています。

「半グレ」とは彼らが堅気とヤクザとの中間的な存在であること、また「グレ」はぐれている、愚連隊のグレであり、黒でも白でもない中間的な灰色のグレーでもあり、グレーゾーンのグレーでもある。

 

引用：半グレ – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/

一般的な定義としては、「暴力団に所属せずに犯罪に手を染めている集団」になります。

暴力団対策法の適用を受けないことや、メンバーの年齢層が若いのが特徴です。

半グレの収入源とは？

メンバーは暴走族あがりの者が多く、振込詐欺や闇金融ビジネスで生計を立てています。

その他には、出会い系サイトやクラブの運営などの、俗に言う「シノギ」を資金源としているケースも多いようです。

近年では、2020年のコロナ禍でマスクが異常に品薄になりましたが、半グレ集団や暴力団がマスクの買い占めを行っていたという報道が話題になりました。

吉満勇介（テポドン）の本名は籠池勇介～身長・生い立ち・出身中学と高校とは

日頃は「吉満勇介」と名乗っていますが、実はこれは本名ではありません。本名は「籠池勇介」

さんといいます。

なぜ「吉満」性を名乗っているのかは、明かされていません。

青年実業家として、バーやホルモン焼きの店を経営していましたが、裏の顔は大坂の半グレ集団「拳月グループ」のナンバー2として君臨。

かろうじて判明しているのが本名と生年月日、そして出身地のみ。身長や血液型や出身校、趣味などは明らかになっていません。

あくまでも一般人として生活しているので、吉満勇介さん自身で語らない限り詳細な情報が出てこないようです。

吉満勇介（テポドン）の相方である拳月とは

吉満勇介さんが所属していた「拳月グループ」は、拳月という人物が率いる半グレ集団です。

ここからは、吉満勇介さんが所属していたグループリーダーについて紹介します。

拳月のプロフィール

拳月さんは元キックボクサーで、K-1に出場した経験も持っています。

2014年に現役を引退して、今はミナミの歓楽街で顔的な存在になっているようです。

中学生でリンゴを握りつぶせた？

拳月さんは、鹿児島県奄美大島の出身です。地元で育ち、奄美市の公立の中学校に通っていました。ネットの書き込みによると、中学生の時点で握力が73あったそうです。

日本人成人男子の平均握力は46。リンゴを握りつぶすのに必要な力が70～80ぐらいだと言われていますので、大人顔負けであることが分かりますよね。

小さな頃から喧嘩やスポーツが他の子供よりも秀でていたようで、中学生の頃にはかなりヤンチャな生活を送っていました。

親族や家族から真っ当に生きるように諭された拳月さんは、格闘家として生きる決意をし、奄美大島を出て大阪へ渡っています。

出身高校はどこ?

拳月さんは、出身高校について明かしていません。

喧嘩に明け暮れる日々を送っていたそうで、地下格闘技団体「強者」のエースに君臨していたのです。

格闘技に集中していたのなら、もしかしたら高校には通っていなかったのかもしれませんね。

逮捕歴がある

地下格闘技「強者」の看板選手として活躍していた拳月さんは、2011年にK-1デビュー。その後は、地道にキックボクシングで白星を重ねていきました。

ところが、2014年2月に「THE OUTSIDER」出場予定だった選手を脅し、試合を辞退させたという強要の疑いで逮捕されています。

その後、拳月さんは格闘技から引退し、半グレ集団のリーダーとしてグループを統率するようになりました。

2017年9月には、前年7月に大阪市東心斎橋の路上を歩行中に一般人男性と喧嘩になり、相手の男性に頭蓋骨骨折の重傷を負わせた暴行の疑いで逮捕されています。

裁判では、懲役1年・執行猶予3年という判決が下されました。

吉満勇介（テポドン）はNHKの番組に出演して有名に

吉満勇介さんが有名になったのはNHKの番組に出演したことがきっかけでした。

なぜNHKに出演することになったのでしょうか。実は、かつて所属していた「拳月グループ」に答えがあるようです。

NHKスペシャルにで半グレが取り上げられた

一般人である吉満勇介さんが「テポドン」の異名で有名になったのは、2019年7月27日放送のNHKスペシャル「半グレ反社会勢力の実情」というドキュメンタリー番組に出演したからです。

半グレの実態として、拳月グループが密着取材を受けた際、吉満勇介さんも登場しました。

NHKという全国放送の番組に出たことで、一躍顔と名前が知られた吉満勇介さんですが、周囲の反響が大きく、ミナミではお祭り騒ぎだったようです。

しかしNHKには、「こんな番組を作るために国民のお金を使うなんて」という内容の批判や苦情も相次いだのだとか。

吉満勇介（テポドン）の人物像とは？

吉満勇介さんは、どのような人物なのか気になりますよね。

放送されたNHKスペシャルに出演していた人達が語る吉満勇介さんのエピソードから、人柄を推測することが可能です。

番組のインタビュー映像に登場した仲間の証言によると、「人望があって周囲が吉満勇介さんを頼って地方から来ることもあるんですよ。彼はミナミではスターです」と語っています。

吉満勇介さんのインスタを見てみると、フォローワーは1万人超え。一般人としては、かなり多い方でしょう。

🐲吉満勇介🐲(@king_t.p.d.n) • Instagram写真と動画

吉満勇介（テポドン）の家族について　【弟はごんちゃん？】

吉満勇介さんは、本人が明かしていないこともあり、これまでの経歴があまり知られていません。

家族はどうしているのでしょうか。弟がいるという噂もありますが、本当でしょうか。

弟はごんちゃん?

吉満勇介さんのインスタを確認すると、明確な家族構成については語られていません。しかし、「大阪の実家に帰省する」というような内容のコメントが書かれています。

つまり、家族とは離れて暮らしつつも、必要に応じて帰省するというスタイルのようですね。

さらに、2019年4月22日に更新したインスタには「4月20日は弟、ごんちゃんのバースデー。今日ライブハウスを貸切ってライブをすると言う事で見に行ってきました」とコメント。

一緒にアップされた画像を見ると、ライブハウスで、1人のバンドマンがウインクして手でポーズを取った写真があり、その人物こそが弟の「ごんちゃん」のようです。

吉満勇介さんのコメントに対して「勇介くん。ありがとうございました、また息抜きに来て下さいね」とレスが付いています。

アカウントは「go.420」となっているので、どうやら「ごんちゃん」からの返信のようですが、このやりとりから、本当の兄弟なのだろうかという疑問も浮かびます。

本当のお兄さんを「くん」と敬称を付けることは珍しく、返事も敬語であることから、実弟ではなく弟分のような存在なのかもしれませんね。

吉満勇介（テポドン）が恐喝で逮捕　【判決も紹介】

吉満勇介さんには、これまでに逮捕された経歴があります。

事件の詳細や裁判で下された判決について紹介します。

恐喝で逮捕された

吉満勇介さんが逮捕されたのは、2019年10月のこと。「NHKスペシャル」の放送から僅か1か月後に、大阪府警に恐喝の疑いで逮捕されたのです。

吉満勇介さんは、かつて経営していた飲食店の複数の従業員に向かって、「100万円持ってこい」と脅したとのこと。

被害者達は実際には100万円を取られてはいないようですが、贅沢な暮らしを送り、周囲からもチヤホヤされる様子がテレビで放映されたことで、一気に警察へ被害届けが出されたのです。

結果的に、短い期間で3回も逮捕されるという異例の事態になりました。

1年2ヵ月の実刑判決

吉満勇介さんは恐喝事件において、懲役1年2カ月の実刑判決が下されています。

2020年2月、吉満勇介さんはYouTubeチャンネルで、これから刑に服すこと、さらに更生して必ず帰ってきますという決意を述べていました。

ちなみに、グループナンバー1の座を維持し続ける拳月さんは、2019年10月に女性従業員に乱暴した疑いで逮捕されています。

さらに2020年には、10代の女性に対して「山に連れて行って埋めるぞ」と脅して、対立グループメンバーに電話をかけさせる役を強要したとして逮捕されています。

吉満勇介さんと拳月さんが同時期に逮捕され、グループのナンバー1とナンバー2が消えるという展開に、「拳月グループは壊滅的だ」とミナミ界隈では囁かれていたそうです。

吉満勇介（テポドン）の現在

2021年4月に出所しYouTuberとして再始動

吉満勇介さんは1年2カ月の刑期を終えて2021年4月に出所しています。

出所後、水商売からは卒業したようで、もうミナミに戻ることはないと語っていました。

「逮捕の理由については納得していない部分もあるし、言いたいこともあります。でも今は、水商売からは卒業して、ミナミも離れました。僕がミナミに戻ることはないです。ここでやれることは全部やったと思ってます。後悔も未練もないです」

 

引用：伝説の半グレ・テポドン勇介が語る「出所後の近況とミナミのいま」 

現在の吉満勇介さんはYouTuberとしての活動がメインになっているようです。

2022年2月のフライデーでのインタビュー記事では、YouTube活動の他にブランドを立ち上げたり音楽活動を行ったりしていると明かしていました。

「今は自分として、新しいやりたいことを模索している最中で、とにかく忙しいというのが本音です。音楽活動もしていて、２曲目の歌も完成して近々リリース予定です。もともと歌は苦手だったんですけど、飲み屋で働いていたときはよく歌わされていたので鍛えられてはいます。映画の出演も決まったので、これから撮影が楽しみです。もしお声がかかればテレビとかにも出てみたいですね。とにかくいろんなことに挑戦してみたいというのが当面の目標です」

 

引用：伝説の半グレ・テポドン勇介が語る「出所後の近況とミナミのいま」

また、インタビューでは、”半グレ”と言われていた当時は言葉の意味すら知らず、自身が半グレだと思ったことはないと語っていました。

もともと不良でもないとのことで、ミナミを離れてからは真っ当な人生を歩もうと吉満勇介さんなりに努力していたようです。

僕は今、自分を不良とは思ってないんですね。そもそも僕は生き方自体、めっちゃ臆病者で周りの目を気にしてしまうところがあったんですけど、テポドンと呼ばれて、そういう自分を隠してきたというか。でも、これからは隠す必要もなく、先輩から『これからどうすんねん、不良していくんか？』と聞かれても、『僕、別にもともと不良じゃないです』と言ってますし」

 

引用：伝説の半グレ・テポドン勇介が語る「出所後の近況とミナミのいま」 

傷害の疑いで逮捕される

2023年1月、吉満勇介さんが傷害の容疑で逮捕され、またも世間を騒がせました。

吉満勇介さんは2022年末に大阪市内の飲食店で知人ら数人と酒を飲んでいたとのことですが、男性客を殴ったり店内の机をひっくり返すなどして暴れ始めたといいます。

その後、店の外に連れ出されたところで知人女性が仲裁に入りましたが、その女性の両腕をつかみ地面に投げ倒すなどの暴行を加え打撲などのケガを負わせたとのことです。

吉満勇介さんは取り調べに対し「黙秘します」と供述していることが報じられていました。

まとめ

吉満勇介さんは、大阪府の半グレ集団「拳月グループ」のナンバー2で「テポドン」と呼ばれています。本名は籠池勇介さんです。

吉満勇介さんは、詳細なプロフィールは出身が大阪であること以外はほとんど不明です。

一方でナンバー1の拳月さんは、中学生の頃から驚異の握力の持ち主で、運動や喧嘩が得意だったことが明かされています。

2019年に放送された「NHKスペシャル」において、半グレ集団として「拳月グループ」が登場し、吉満勇介さんが組織のナンバー2として紹介され、知名度がアップ。

ただし、テレビに出演したことで、かつて脅迫した従業員達の反感を買い、被害届がたて続けに出されて逮捕されています。

懲役1年2カ月の実刑判決が下された吉満勇介さんは、2021年4月に出所してからはYouTuberなどとして活動しているようです。

動画内で更生を誓っていた吉満勇介さんですが、2023年1月に傷害の容疑で再び逮捕されています。これからの動向にも注目していきましょう。