北センチネル島の現在!やらせ/女好き/芸能人の噂・宣教師の殺害事件・ドローン画像やコロナ被害も総まとめ

センチネル族は外部への敵対心が凄まじく宣教師殺害事件が有名ですが、日本で活躍する芸能人がいるとの噂があります。

 

今回は北センチネル島の地図での場所、女好き・やらせや嘘などの噂、ドローン画像やコロナ被害など現在を紹介します。

北センチネル島とは 【場所を地図で解説】

 

北センチネル島は、インド洋東部にあるベンガル湾内に位置しています。

 

この一帯はアンダマン諸島といい、北センチネル島は南アンダマン島の西に約30km の場所にあります。 

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族とは

 

 

「センチネル族」とは、現在世界で唯一石器時代の生活を続けている先住民族であり、インド洋の東部にあるアンダマン諸島の1つ、北センチネル島に住んでいます。

 

過去には、インド政府が何度かセンチネル族とコンタクトを取ろうとしてきましたが、現在では完全に外部との接触を断っており、民間組織も接触を諦めています。

 

その理由の1つは、センチネル族が外部の病原菌に対して非常に脆弱なためです。つまり、外部の人間が接触することで、センチネル族に疫病を蔓延させてしまう可能性があるからです。 

 

以下の YouTube 動画では、遠目からの撮影ではあるものの、センチネル族がどういう民族なのかにが分かります。

 

 

 

 

センチネル族の歴史や言語

センチネル族については詳しい歴史が解明されておらず、いつから北センチネル島に住み着いたのか、北センチネル島からの流出入の推移は分かっていません。

 

ただ、有力な説として、数万年前にアフリカから移住してきた民族では?と考えられています。また、居住地域からジャラワ族やオンゲ族と似た民族だと言われています。

 

しかし、 コンタクトをとれないため、調査が進んでおらず確定していません。 

 

センチネル族がコミュニケーションのために使っている言葉は、センチネル語です。

 

その名の通り、北センチネル島独自に発達した言語であり、外部ではセンチネル語を理解する者はおらず、それはインド政府も同様です。

 

 

センチネル族は弓の名手で攻撃的

 

センチネル族は、外部の人間が島に近づいた際に弓矢で攻撃してくること、そして弓の手練れが非常に多いことが特徴です。

 

詳しくは後述しますが、殺害された宣教師が最初にコンタクトした際に、 手に持って掲げた聖書に正確に弓を射ってきたと言われてます。

 

また、その際に浜辺に出てきた戦士たちの数などから、センチネル族の総人口数は100人程度だと見られています。

 

 

センチネル族へのプレゼント投下作戦

 

1960年代から80年代にかけて、インド政府はセンチネル族を含むアンダマン諸島に居住している先住民族らに対して、和平を目的にコンタクトを繰り返していました。

 

その代表的な戦略が先住民族らが好むであろう物を贈るプレゼント作戦でした。

 

島の近くまで行き、ココナッツやバナナ、プラスチック製のおもちゃなどを友好の証として浜辺に向かって流す方法でした。

 

実際にこの作戦は功を奏し、1991年にはセンチネル族もプレゼントを受け取りに非武装の戦士が数十人浜辺に訪れて、腰の辺りまで海に入り外部の人間を出迎えるまでになりました。 

 

南米などの先住民族への同様のコンタクトでは、病原菌によりその民族を滅ぼしてしまう惨劇もありましたが、幸いにも、センチネル族に対して病原菌を持ち込む事態にはなっていません。

 

 

「センチネル族」は極めて免疫力が低い

 

インド政府は、センチネル族をはじめとした先住民族に対して賢明な配慮を行っています。

 

病原菌を持ち込ませないためにも、アンダマン諸島の先住民族らに接触する民間団体などに対して取締りを強化しているようです。 

 

センチネル族は、世界で唯一、自分たちだけの島に住む未接触部族である。アンダマン諸島の部族の専門家で、先住民族の権利保護団体「サバイバル・インターナショナル」のメンバーであるソフィー・グリッグ氏は、このような環境に置かれたセンチネル族は、部外者が持ち込む疾患に対して「極端に脆弱」であると言う。「私たちが彼らの『接触されない権利』を尊重しなければならないのはそのためです。彼らは自分たちの要望をこれ以上ないほど明確に表明しています」

 

グリッグ氏は、インド政府が北センチネル島とセンチネル族を保護するためにいっそう努力することを望んでいる。「パトロールを強化し、島の周辺水域を適切に取り締まり、漁師、観光客、宣教師など、あらゆる部外者から彼らを保護することが重要です」

 

引用:宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史

 

世界に先住民族は多くあれど、センチネル族ほどあからさまな敵意をむき出しにする先住民族は珍しいようで、その理由について過去に事件があったようです。

 

 

「センチネル族」が外部に敵意を抱く理由

 

1880年代にイギリスの植民地開拓の一環で、北センチネル島に侵略して数人のセンチネル族を拉致し自国に連れ帰ったあげく、全員死なせてしまうという事件がありました。

 

センチネル族はこの時の屈辱を忘れておらず、外部の人間に対して揺るぎない敵対心を抱いているという見方もあるようです。

 

また、現代人よりも野生の本能に優れたセンチネル族は、外部の人間と接触することで未知の病原菌に感染してしまうことを恐れている可能性も指摘されています。 

 

センチネル族が外部の人間を過度に敵視している本当の理由は、本人達にしか分かりません。

 

ですが、現代文明で唯一石器時代の生活を続けるセンチネル族を保護することは、人類の歴史においても意味があることだと言えるでしょう。

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族が起こした事件① TVスタッフ負傷

 

 

1974年、ナショナルジオグラフィックTVにおいて、アンダマン諸島についてのドキュメンタリー番組の制作が行われました。

 

その際に、センチネル族とのコンタクトを試みる企画に参加したテレビディレクターの1人が、センチネル族に浜辺から投げつけられた槍で負傷する事故が起きました。

 

センチネル族の戦士たちが浜辺で挑発するようなダンスをしている様子をとらえたラフバー・シン氏による写真は、世界にセンチネル族を象徴付けました。

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族が起こした事件② 漁師2人を殺害

出典:https://pixabay.com/

 

2006年、センチネル族に2人の漁師が殺害されてしまう痛ましい事件が起きました。

 

2人の漁師は船で眠っていましたが、知らない間に船が北センチネル島の砂浜に漂着してしまい、侵入者を察知したセンチネル族が漁師たちを殺害してしまいました。

 

その後、2人の遺体を回収するために北センチネル島にヘリコプターが派遣されましたが、センチネル族の戦士らから弓矢の雨を射かけられ、遺体回収は断念されています。

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族が起こした事件③ アメリカ人の宣教師を殺害

 

宣教師が「センチネル族」にキリスト教の布教を試みる

2006年以降、センチネル族との間で事故は起きていませんでしたが、2018年11月中旬頃、アメリカ人宣教師であるジョン・アレン・チャウさんが殺害される痛ましい事件が起きました。

 

当時26歳であり、冒険家を自称していたチャウさんが北センチネル島に近づいた理由は、センチネル族をキリスト教に勧誘するためでした。

 

チャウさんが初めてセンチネル族に接触した時の日記によると、カヤックで近づき、海を隔てて対峙した際、防水加工の聖書を高く掲げたところ、射かけられた弓矢が貫通したそうです。

 

それでも怯まずにセンチネル族とのコンタクトを希望したチャウさんは、漁師達に350ドルを支払って島の近くまで送ってもらい、その場で待機させました。

 

 

宣教師は懲りずにセンチネル族に接触

チャウさんが殺害される前に記していた日記には、センチネル族がかたくなに外部の人間を拒むことについて「サタンの最後の砦なのだろうか」と記しています。

 

自身が敬虔なクリスチャンのためこうした発想になったと思いますが、センチネル族にとっては外部の人間こそがサタンだったのかもしれません。 

 

チャウさんは、死を覚悟して北センチネル島に上陸し、センチネル族とのコンタクトに成功しましたが、友好的な出迎えではなく、無残にもその場で殺害されてしまいました。 

 

11月17日、漁師たちは島の様子を確認しに行った。のちに警察による事情聴取を受けた彼らは、遠くの海上から、センチネル族が浜辺で遺体を引きずり、それを埋葬するのを見たと語った。身につけているものと体形から、彼らはそれがチャウさん氏の遺体だろうと思ったという。

 

 インド政府は、この事件に関連して、漁師たちと地元のエンジニア1名と、チャウさん氏の今回の旅の計画を手伝った宣教師「アレキサンダー」の計7名を「過失殺人」により告発した。

 

「彼は自分がおそらく殺されることを知っていました」と、アンダマン諸島の先住民との交流の経験を『The Land of Naked People(裸の人々の土地)』という本にまとめたマドゥスリー・ムカジー氏は語る。「彼はキリスト教の殉教者になることを望み、その望みを叶えたのです。けれども彼は、自分の行動をきっかけにいろいろなことが起こり、結果的にセンチネル族に害を及ぼすことになる可能性は考えていなかったでしょう」

 

引用:宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史

 

 

以下のYouTube動画は、2018年当時、チャウさんが殺害されたことを報じたものです。

 

 

 

 

センチネル族から宣教師の遺体回収を試みるも断念

チャウさんの遺体をセンチネル族から取り返すことについて、専門家らは人道的な見地から国際的な圧力がかかり、遺体回収が強行されることを恐れていました。

 

なぜなら、遺体を回収する人間が北センチネル島に強行上陸をすると、戦闘行為は避けらないことが予想されたからです。

 

また、病原菌を持ち込んでしまう可能性も否定できず、結果的にセンチネル族に壊滅的なダメージを与えてしまう可能性があったのです。

 

インド政府はチャウさんの遺体を回収するために、飛行機や船を使って3度に渡って島に向かっています。

 

船で2回目に訪れた時には、浜辺に5、6人のセンチネル族が武装して見張りをしているのを当局の警察官が目撃しました。つまり、センチネル族が戦闘の準備をしていたことが明らかです。

 

ナショナルジオグラフィックTVにインタビューを受けた警察の長官は、北センチネル島に強硬的に上陸してチャウさんの遺体を回収する計画はないことを明かしました。

 

その理由は、センチネル族の権利と健康に配慮してのことでした。 

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族にまつわる噂① 女好き?

 

世界でも稀有な先住民族であるセンチネル族について、ネット上で様々な憶測や噂が流れています。

 

その代表的なものに、センチネル族は女好きというものがあります。噂のきっかけと真相を見ていきましょう。

 

 

 

女好きという噂の発端となったのは、1990年代頭に行われたセンチネル族との2度のコンタクトに由来しているようです。

 

この接触チームはインド国立人類学研究所の学者たちであり、その中には唯一女性であるマドゥマラ・チャトパディヤエさんが加わっていました。

 

チャトパディヤエさんは、人類で初めてセンチネル族とコンタクトをとった女性となりましたが、その方法はココナッツなどのプレゼント作戦でした。

 

接触チームが北センチネル島に近づくと、4人のセンチネル族の戦士が浜辺に出てきましたが、ココナッツを浜辺に向けて流すと彼らはそれを回収し始めました。

 

その後もココナッツを流し続けましたが、センチネル族の戦士らは約3時間にわたってココナッツを拾うために浜辺と水中を往復していました。

 

浜辺には、センチネル族の女性や子供たちも見物していたようです。

 

「19歳か20歳くらいの青年が、女性とともに砂浜に立っていました。彼は突然、弓矢を構えました。私は、その地域の他の部族の調査で覚えた言葉を使って、ココナッツを取りに来るよう呼びかけました。すると女性が青年を小突き、矢が水中に落ちました。女性に促され、彼も水の中に入ってココナッツを拾い始めました」と同氏は語る。

 

引用:宣教師事件の孤立部族、唯一の「友好的な接触」

 

明らかにそれまでのコンタクトとは打って変わって友好的な空気を感じたチャトパディヤエさんは、思い切って浜辺に上陸してセンチネル族とコンタクトを取ることに初めて成功しました。

 

その時、子供達と触れ合っているチャトパディヤエさんの写真も残っています。

 

このように、初めて受け入れたのが女性だったことから「センチネル族は女好き」という噂がネット上で流れたようです。

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族にまつわる噂② 存在自体がやらせ・嘘?

 

出典:https://pixabay.com/

 

センチネル族が女好きという噂に続いて、「やらせなのでは?」との噂も流れていたようです。

 

この噂のきっかけは、1990年代後半からインド政府が、それまでのコンタクトを続けてきた態度から一変して干渉しない方向性を打ち出したことにあったようです。

 

これにより、センチネル族の実態は解明されることはなくなり、一部の人はインド政府が都合が悪くて隠したと感じたようで、やらせ疑惑が浮上したようです。

 

やらせでは?と発言をネット上でしていた人たちは、センチネル族の謎を解き明かせないことに不満を感じていたのかもしれません。 

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族にまつわる噂③ センチネル族出身の芸能人がいる?

 

センチネル族が女好きややらせという噂に続き、日本の芸能人の中にセンチネル族出身の人がいるという噂も流れていたようです。

 

結論から言うと完全なネタですが、センチネル族出身の芸能人として元アイドルの松本伊代さんが挙げられていたようです。

 

その理由は、松本伊代さんが14歳の時にリリースしたデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」の語感が、センチネル族となんとなく似ているからだったようです。

 

ちなみに、このネタについて盛り上がっているYouTube動画をご紹介しておきます。

 

 

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族のドローン空撮画像を紹介

 

 

世間にドローンという画期的な技術が登場して、人間の足では到達が難しい場所の撮影も可能になりました。

 

そして、未開の先住民族であるセンチネル族をドローンで撮影した動画が話題になりました。

 

このドローンを飛ばしている人間がインド政府関係者なのかは不明のようですが、見事にセンチネル族を上空からとらえることに成功しています。

 

上空を飛んでいる不可解な物体に、好奇心と不安が入り交じった表情で眺めているセンチネル族が収められていますが、残念ながらこの動画は現在YouTubeなどには投稿されていません。

 

 

北センチネル島の先住民族・センチネル族の現在 【コロナの被害は?】

出典:https://pixabay.com/

 

2019年の年末から猛威を振るうコロナパンデミックですが、現在も世界中で感染が収まる気配はなく、むしろ拡大が続いています。

 

そこで心配されるのが、センチネル族のような外部の病原菌に弱い未開の先住民族であり、ネット上でも心配の声が挙がっています。

 

ただ、インド政府もセンチネル族をはじめとしたアンダマン諸島の先住民族との接触を断っており、彼らがコロナウイルスに感染したかどうかなどは全く分かっていないようです。

 

今後もし無謀な侵入者が北センチネル島に上陸し、コロナウイルスを持ち込んだ場合、最大でも人口500人以下と言われるセンチネル族において致命的な被害はまぬがれないでしょう。

 

海を飛び越えてウイルスが飛来することはないと思いますので、センチネル族はコロナウイルスとは全く無縁の状態であることを祈るばかりです。

 

 

まとめ

 

現代において唯一石器時代の生活を続けている、北センチネル島の先住民族・センチネル族の数々の事件や噂、現在までの様子についてまとめてきました。

 

今後もし、外部の人間がセンチネル族に友好的に接触でき、その生活の様子を克明に記録できたなら、人類学の進展に役立つことでしょう。

 

文明の進歩こそが正義と考える人が多い中、未開の原住民族の権利を守ろうとする動きがあることは、まだ世の中も捨てたものではないかもしれません。

 

今後さらに物質主義が加速していった時でも、各国政府が今と同じような賢明な判断ができるか、センチネル族の行く末をしっかり見守っていく必要があるでしょう。

 

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