発生から20年が過ぎたジョンベネ殺害事件ですが、2019年に真犯人を名乗る人物が現れ話題です。
今回はジョンベネ殺害事件の経緯や性的被害など遺体の様子、父・母・兄など家族、霊視での犯人捜索、真犯人など真相を紹介します。
この記事の目次
ジョンベネ殺害事件とは
出典:eonline.com
ジョンベネ殺害事件
発生日時:1996年12月26日
発生場所:アメリカのコロラド州の被害者の自宅
被害者:ジョンベネ・パトリシア・ラムジー(6歳)
死因:絞殺
犯人:不明・未逮捕
現状:未解決
ジョンベネ殺害事件は、1996年12月26日未明、アメリカのコロラド州ボルドーにある自宅の地下室で、当時6歳のジョンベネ・パトリシア・ラムジーちゃんが遺体で発見された事件です。
6歳の女児が自宅で遺体で発見されたこと、犯行の時間帯には父・母・兄が自宅にいたものの、遺体発見まで犯行に気づかなかったことなど不思議なことが重なり、捜査は難航を極めました。
事件の発生から死体発見まで
ジョンベネ殺害事件は、クリスマスの翌日である1996年12月26日に発生しました。
前日の12月25日は、ジョンベネ一家は友人たちとのクリスマスパーティーに参加し、夜に自宅に戻りました。
この時、ジョンベネちゃんは車の中で眠ってしまったため、父親が抱きかかえてそのまま寝室に連れていって寝かせています。
翌朝、ジョンベネちゃんの姿が見えず、自宅の階段に「警察には連絡するな。午前8時から10時ごろに連絡する。警察に連絡したら娘を殺す。金を用意しろ」と書かれた脅迫状がありました。
母親は、警察にジョンベネちゃんが誘拐されたことを警察に通報、捜査本部が設置されました。
しかし、脅迫状に書かれた「10時」を過ぎても犯人からの連絡はなく、もう一度自宅内を捜索したところ、前には探さなかった自宅地下室からジョンベネちゃんの遺体が発見されたのです。
ジョンベネちゃんは性的被害に遭っていた
遺体となって自宅の地下室から発見されたジョンベネちゃんは、次のような姿になっていました。
・首を絞められていた
・懐中電灯で頭を2回殴られていた
・口はガムテープで口をふさがれていた
・手のひらにハートマークが書かれていた
現場保存ができずに迷宮入り…
出典:yahoo.com
ジョンベネちゃんの遺体が自宅の地下室で発見された時、自宅内には警察がいました。しかし、現場の保存をきちんとできなかったんです。
ジョンベネちゃんは性的被害を受けていたことから、遺体には犯人の遺留物や犯人特定につながる物証がたくさん付着していたと考えられています。
しかし、両親がジョンベネちゃんの遺体にすがり付いて泣いたことで、警察が現場保存をきちんとすることができず、両親の涙によって、犯人の手掛かりが消えてしまったのです。
これにより、6歳の女児が自宅内で性的被害を受け殺害されるというすぐに犯人が見つかりそうな事件にも関わらず、事件から約25年経った今でも犯人の特定・逮捕には至っていません。
ジョンベネ殺害事件はセンセーショナルに報道された
ジョンベネ殺害事件は、アメリカではもちろん、日本でも大きく報道されることになりました。それは、次のような理由があったからです。
・父親は会社経営で有数のセレブ一家だった
・ジョンベネちゃんは性的被害を受けていた
・自宅内で6歳少女が性的暴行を受け殺害されたのに家族は気づかなかった
・犯人がなかなか捕まらない
ジョンベネ殺害事件は家族(父・母・兄)が犯人と疑われた
ジョンベネ殺害事件の犯人として、最初は家族が疑われました。
なぜ、家族が犯人だと疑われるようになったのか?理由を見ていきましょう。
ジョンベネちゃんの家族構成
まずは、ジョンベネちゃん一家の家族構成です。
・母:パトリシア・ラムジー
・息子:バーク・ラムジー(ジョンベネちゃんより3歳年上)
・娘:ジョンベネ・パトリシア・ラムジー(享年6歳)
ジョンベネ殺害事件は当初から父と母が疑われた
ジョンベネ殺害事件は犯人がなかなか特定されませんでした。そんな中、まずは両親が疑われるようになります。
ジョンベネちゃんの両親は、捜査に非協力的で、事情聴取を拒否しています。
また、脅迫文に書かれていた身代金の要求額は11万8000ドル。この額は父親のボーナス額と同じだったため、ジョンベネちゃん一家と深いかかわりがある人物の犯行と思われていました。
さらに、事件当日の10時を過ぎても、犯人からの連絡がなかったために、もう一度自宅内を捜索しようとなった時、父親は真っ先に遺体が発見された地下室を捜索し始めたんです。
そして父親が遺体を発見し、その場で警察を呼ぶことなく、自らリビングまでジョンベネちゃんの遺体を運んでいます。
このような事情から、ジョンベネ殺害事件は両親が何らかの関与をしていた可能性があり、父か母が殺害して、父と母が協力して隠ぺいしたのではないかと考えられるようになりました。
兄妹喧嘩の末の犯行?
ジョンベネ殺害事件は、兄の犯行ではないかとも噂されるようになり、次のような憶測も囁かれていました。
クリスマスパーティーから帰宅後、そのまま眠ってしまったジョンベネちゃんは、夜中に目を覚まし、キッチンに降りてきた。
そして、キッチンにあったパイナップルを食べたら、それを兄が見つけて喧嘩になり、兄が懐中電灯でジョンベネちゃんを殴ってしまった。
両親は息子を守るために、ジョンベネちゃんが殺害されたように見せかけたのではないかと考えられているんです。
DNA検査で身の潔白が証明された
出典:bbc.com
ジョンベネちゃん殺害事件は、あまりにも不可思議な点が多く、家族が疑われても仕方がないとも言える状況でしたが、2008年に新たにDNA鑑定が行われ、家族の犯人説は否定されます。
ただ、母親であるパトリシア・ラムジーさんは、自分の身の潔白が証明される前である2006年、卵巣がんで他界しています。
娘を殺害した犯人が誰かも知らないまま亡くなったことは、本当に胸が痛みます。
ジョンベネちゃんの兄が笑顔でインタビューに答えていたことが話題に
1996年12月26日に発生したジョンベネ殺害事件。2016年で事件から20年が経ちました。
事件から20年という節目の年に、ジョンベネちゃんの兄は『Dr. Phil』というテレビに出演して、インタビューに答えています。
自分が疑われたという事情がありますし、事件から20年も経っているのですから、身の潔白を証明するためにも、インタビューに答えるのは不自然なことではありません。
でも、インタビューに答えている様子が半笑いでニヤニヤしている感じで、とても妹が無残な殺され方をして、無実の自分が疑われていたとは思えなような態度だったんです。
2008年のDNA鑑定によって兄の犯行は否定されているものの、このインタビューの様子を見て、「やっぱり何か犯行に関わっていたのではないか?」と再び囁かれるようになっています。
ジョンベネ殺害事件は霊視で犯人捜しをしたことも
ジョンベネ殺害事件はなかなか犯人が見つかりませんでした。両親は10万ドルの懸賞金をつけて犯人を捜しましたが、どうしても犯人を見つけることができませんでした。
そして、とうとう霊視に頼ったんです。ジョンベネちゃんの犯人を霊視したのは「ドロシー・アリソン」という超能力者です。
ドロシー・アリソンは、1976年に行方不明になった女の子の遺体発見につながる霊視をしたことがあります。
そして霊視の結果、犯人の似顔絵が作成されました。この似顔絵は、2006年にタイのバンコクで逮捕された元教師のアメリカ人男性と似ていたんです。
このアメリカ人男性は、自分がジョンベネを殺害したと自供しました。
しかし、この逮捕された男性はアメリカに送致され、DNA鑑定を受けましたが、DNAは一致せず、自供は虚偽のものであり、犯人ではないと結論付けられています。
つまり、ジョンベネちゃんの霊視は失敗に終わったということです。
ジョンベネ殺害事件の真相 【真犯人はゲイリー・オリバ?】
1996年12月26日に発生したジョンベネ殺害事件は20年以上経った今でも、犯人を特定できていません。誰もが、ジョンベネ殺害事件はこのまま迷宮入りするだろうと思っていました。
しかし、2019年に急転直下、真犯人候補が出てきて、事件の真相が解明されるかもしれない様相になりました。
ゲイリー・オリバが手紙で罪を告白
ジョンベネ殺害事件の真犯人候補とは、ゲイリー・オリバという男性です。ゲイリー・オリバは、コロラド州の刑務所に児童ポルノ所持の罪で収監されています。
そして、刑務所から友人に宛てた手紙の中で、ジョンベネちゃんを誤って死なせてしまったことを告白しています。
「私はジョンベネのように誰かを愛したことはなかった。しかしジョンベネを脱がし、頭を割って、死なせてしまった」
引用:ジョンベネ殺害事件で、遂に真犯人が殺害を自供か? | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
20年以上経って、真犯人が名乗り出てきたことになります。
ゲイリー・オリバはジョンベネちゃんの画像を持っていた
友人に送った手紙の中で、ジョンベネちゃんの殺害を認めたゲイリー・オリバは、事件当時ジョンベネちゃんの自宅近くに住んでいたと言われています。
また、いわゆる「ロリコン」であり、児童ポルノ所持の罪で逮捕されていて、携帯電話の中にジョンベネちゃんの写真が入っていたという報道があります。
ジョンベネちゃんを性的暴行し、殺害をしたのは、このゲイリー・オリバなのかもしれません。
ゲイリー・オリバの筆跡と一致しないことから共犯者がいる?
ゲイリー・オリバは、友人への手紙の中でジョンベネ殺害事件の真犯人であることを告白しています。
しかし、脅迫状の筆跡とゲイリー・オリバの筆跡は一致しません。このことから、ゲイリー・オリバが真犯人だった場合、共犯者がいた可能性があります。
ゲイリー・オリバが真相を告白した後、ジョンベネ殺害事件は大きく動くと思われていましたが、今のところまだゲイリー・オリバが犯人として逮捕されたという報道はありません。
この流れを見ると、ジョンベネさんの爪などに残されたDNAとゲイリー・オリバは一致しなかったのかもしれません。
まとめ
ジョンベネ殺害事件の概要、父・母・兄が犯人だと疑われた理由、霊視での犯人捜し、真犯人など真相についてまとめました。
ゲイリー・オリバが真犯人でないとすると、20年以上経った現在では、もう新たな犯人を捕まえるのは難しいかもしれません。
でも、ジョンベネちゃんの無念を考えると、なんとか犯人を捕まえてほしいですね。