ER緊急救命室の俳優・女優の現在①　シーズン1からのキャスト6人

マーク・グリーン役　アンソニー・エドワーズ

マーク・グリーンは主にシーズン1から8までに登場する前半の中心キャラクターです。

シカゴにあるカウンティ総合病院の救急救命室（ER）に勤務する医師で、優しく誠実で信頼される人柄ながら、何かあれば心が揺れ動いてしまうことも多い人間臭い人物。

同僚の医師のダグラス・ロスとは親友。シーズン2の途中に離婚する妻のジェニファーとの間にレイチェルという娘が、シーズン7で再婚した2人目の妻のエリザベス・コーディとの間にエラという娘がいます。

シーズン7で脳腫瘍を患い摘出手術を受けますがシーズン8で再発し、延命治療を止めて「ER」を退職。最期は子供の頃に育ったハワイで家族と共に過ごしました。

マーク・グリーンを演じた俳優は、アンソニー・エドワーズです。

1980年代からキャリアを持つ俳優でしたが、「ER」出演で人気を獲得し、2006年のデビッド・フィンチャー監督の映画「ゾディアック」などの話題作に多数出演しています。

現在も俳優として活躍中で、2019年にNetflixで配信されたドラマ「サバイバー: 宿命の大統領」のシーズン3にマーズ・ハーパー役でレギュラー出演しました。

ダグラス・ロス役　ジョージ・クルーニー

ダグラス・ロスは「ER」の小児科医師で、子供に優しく正義感の強い人物ですが、女癖がとても悪く、女性をとっかえひっかえしていました。

第1シーズンから看護師のキャロルと付き合ったり別れたりを繰り返し、シーズン6でキャロルとの間に双子の子供が誕生しています。

シーズン6を最後に「ER」を退職しますが、シーズン15の19話ででシアトルの小児病院でキャロルと共に働く姿が描かれました。

ダグラス・ロスのキャストは、「オーシャンズ11」や「マイレージ、マイライフ」などで知られる世界的人気俳優、ジョージ・クルーニーですが、「ER」への出演で人気を上昇させブレイクを果たした俳優として知られています。

現在は、俳優としての活動は控えており、監督や脚本、プロデューサーとして映画製作にに力を入れています。

スーザン・ルイス役　シェリー・ストリングフィールド

スーザン・ルイスは、「ER」の一般内科外科のレジデントで心臓外科医を目指していました。

姉のクロエに振り回され、姉の置いていった姪のスーザンの面倒を見る事になり、その後裁判所の調停により返す事になったスーザンを追って、クロエの住むフェニックスへ向かったところで一旦物語からは退場。

シーズン8から再び「ER」に復帰し、シーズン12にかけて、フライトナースのチャック・マーチンとの結婚や息子の出産などが描かれました。

スーザン・ルイスを演じたシェリー・ストリングスフィールドは、主にテレビドラマで活躍する女優で、現在も活躍しています。

近年の主な出演には、2016年から2017年にかけて放送されたドラマ「クリミナル・マインド 国際捜査班」でのカレン・ギャレット役などがあります。

ジョン・トルーマン・カーター役　ノア・ワイリー

ジョン・トルーマン・カーターは、ドラマ「ER」の象徴的存在で、事実上の主人公とも言えるキャラクターです。

ノースウェスタン大学3年の研修医としてシーズン1第1話から登場し、個性あふれる先輩医師達に揉まれながら成長していく姿が描かれました。

実は富豪一族の次男坊で、幼少期に兄を病気で無くした際に担当医師の働きぶりに感銘を受けて医師を目指したという経歴を持ちます。

物語中盤、混乱した精神症患者に刺されて重傷を負った事によりPTSDを発症し、それが原因の薬物依存に苦しみますが同僚達の支援により克服。シーズン11で「ER」を退職。シーズン12ではアフリカにわたって医療に従事するその後の姿が描かれました。

ジョン・トルーマン・カーターを演じた俳優はノア・ワイリーです。

現在も俳優として活動しており、2019年のドラマ「レッドライン 〜悲しみの向こうに」で主人公・ダニエル・カルダー役を演じています。

2020年4月には、今後リバイバルが決定しているクライムアクションドラマ「レバレッジ～詐欺師たちの流儀」の新主人公役を務めることが発表されました。

キャロル・ハサウェイ役　ジュリアナ・マルグリース

キャロル・ハサウェイは「ER」の看護師で、シーズン1第1話で、ダグラス・ロスと破局したことで服毒自殺を図り危篤状態になるも救命されその後復職します。

途中、医師を目指し医学部に合格しますが、看護師としての自分に可能性を見出して進学せず「ER」での勤務を続けました。

その後、ダグと復縁して双子の子供を儲け、シーズン6の最後に「ER」を退職し、先に退職していたダグの元へと向かいました。

シーズン15で、ダグと共にシアトルの小児病院で働く姿が描かれています。

キャロル・ハサウェイを演じた女優はジョリアナ・マルグリースです。

「ER」出演後は、2009年からドラマ「グッド・ワイフ」で主演し、ゴールデングローブ賞テレビ主演女優賞を獲得しました。

現在も女優として活躍しており、2019年のドラマ「ホット・ゾーン」では、ナンシー・ジャックス博士役として主演しています。

ピーター・ベントン役　エリク・ラ・サル

ピーター・ベントンは、腕と知識を持つ外科医で、影では人一倍の努力を重ねる人物です。研修医時代のカーターの指導係を務めました。

ピーター・ベントンを演じた俳優はエリク・ラ・サルです。

現在は、2014年のテレビドラマ「アンダー・ザ・ドーム」のシーズン3でのヘクター・マーティン役や、2017年公開映画「LOGAN/ローガン」で、ウィル・マンソン役などで活躍。

また、テレビドラマ監督としても活躍しており、自らも出演した「アンダー・ザ・ドーム」や「LUCIFER/ルシファー」など、多数のテレビシリーズのエピソードで監督を務めています。

ER緊急救命室の俳優・女優の現在②　シーズン2〜5からのキャスト5人

ジェニー・ブレ役　グロリア・ルーベン

ジェニー・ブレは、シーズン1中盤に理学療法士とした登場し、ベントンの母の介護などを担当しました。シーズン2では、念願のドクターアシスタントになり、レギュラーキャストになります。

別居中の夫のHIV陽性が判明し、その後自分も陽性である事が判明します。

ジェニー・ブレを演じたキャストは、白人の父とジャマイカ系の母を持つカナダ人の女優、グロリア・ルーベンです。

「ER緊急救命室」でエミー賞、ゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされ、ブレイクし、「CIA:ザ・エージェンシー」、「ミッシング -サイキック捜査官-」などのドラマシリーズにレギュラー出演。

現在も女優として活躍中で、2018年から2019年にかけて放送されたテレビドラマシリーズ「クローク&ダガー」に、アディナ・ジョンソン役でレギュラー出演しています。

ケリー・ウィーバー役　ローラ・イネス

ケリー・ウィーバーは、シーズン2から登場。チーフレジデントとしてマウント・サイナイ医療センターから転任してきました。

救急医としての腕と知能は抜群で、出世欲が強く、シーズン3でスタッフドクターに、シーズン4でER部長代理に、シーズン5ではER暫定部長、シーズン6でER部長、シーズン9で診療部長と出世していきます。

ケリー・ウィーバーのキャストは、映画「ディープ・インパクト」などで知られる女優、ローラ・イネスです。

女優のほかに、監督、脚本家として現在も活躍しており、2019年から2020年にかけては、人気ドラマシリーズ、「スニーキー・ピート」、「ミスター・メルセデス」、「How to Get Away with Murder」などに関わっています。

アンナ・デル・アミコ役　マリア・ベロ

アンナ・デル・アミコは、フィラデルフィアの小児科レジデントで、研修のためにカウンティ総合病院へやってきました。

シーズン4では、カーターと親密になりかけますが、シカゴからやってきた元恋人のローシャと再開し、フィラデルフィアに戻ってしまいました。

アンナ・デル・アミコを演じた女優は、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」、「ハムナプトラ3」などで知られるマリア・ベロ。

現在も女優として活躍中で、2020年9月に公開された映画「The Water Man」に出演しています。

エリザベス・コーデイ役　アレックス・キングストン

エリザベス・コーディーは、イギリスからやっきた外科フェロー（研究員）で、シーズン6からは外科副部長に就任しました。

シーズン6でマーク・グリーンと恋愛して結婚し娘のエラを出産します。

エリザベス・コーディのキャストは、イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」のリバー・ソング役などで知られる女優のアレックス・キングストンです。

現在も女優として活躍しており、2019年にAmazonビデオでリリースされたテレビドラマシリーズ「ザ・ウィドウ 〜真実を求めて〜」にジュディス役で出演しています。

ルーシー・ナイト役　ケリー・マーティン

ルーシー・ナイトは、シーズン5から医大生の研修医として登場しました。子供の頃、注意欠陥障害と診断されており、「リタリン」を常用していました。

シーズン6で、統合失調症（作中では分裂症と呼称）の患者に刺され、救命措置を受けますが、合併症による肺塞栓で死亡します。

ルーシー・ナイトを演じたのは、キュートなルックスで子供時代から人気の高かった女優、ケリー・マーティンでした。

現在もアメリカでは美人女優として人気が高く、2019年のテレビ映画「Death of a Cheerleader」にAgent Murray役や、テレビ映画「Hailey Dean Mystery」シリーズの主人公・Hailey Dean役などを演じています。

ER緊急救命室の俳優・女優の現在③　シーズン6からのキャスト4人

ロバート・ロマノ役　ポール・マクレーン

シーズン4から登場した外科医・ロバート・ロマノは、外科医としての腕は抜群ながら、女性や同性愛者、低所得者への差別的発言が目立ち「ER」では嫌われ者でした。

ER部長として長くレギュラー出演しますが、シーズン10で、事故により屋上から落下した救急ヘリの下敷きになって死亡しました。

ロバート・ロマノのキャストは、映画「ショーシャンクの空に」にも出演した俳優、ポール・マクレーンです。

現在も俳優として活躍しており、2019年から放送されている法廷ドラマシリーズ「All Rise」などに出演しています。

ルカ・コバッチュ役　ゴラン・ヴィシュニック

シーズン6からレギュラー出演するルカ・コバッチュは、クロアチア出身のドクターで、祖国でのユーゴスラビア紛争で妻と子供を亡くしています。シーズン13でカーターが「ER」を去った後の事実上の主役キャラクターでした。

ルカ・コバッチュを演じた俳優は、クロアチア出身の俳優、ゴラン・ヴィシュニックで、ドラマ内のキャラクターと同様、祖国でユーゴスラビア紛争を経験しており、18歳の時に1年間軍に入隊し戦場に立っています。

現在も俳優として人気が高く、2020年の映画「ザ・ボーイズ」にアレステア・アダナ役で出演しています。また時折、祖国・クロアチアの映画にも出演しています。

ジン・メイ（デブラ）・チェン役　ミン・ナ

ジン・メイ・チェンは中国系アメリカ人で、第1シーズンにはデブラ・チェンの名前で研修医として登場しましたが、医療ミスを犯して一度医者の道を断念します。

シーズン6から、再び医療を志し、ジン・メイ・チェンの名前で復帰しました。

ジン・メイ・チェンを演じたのはマカオ出身の香港系アメリカ人の女優、ミン・ナです。

現在も女優として活動しており、2019年のテレビドラマシリーズ「マンダロリアン」や、2020年の映画「ムーラン」（ディズニーアニメの実写リメイク版）へのカメオ出演などで活躍しています。

アビゲイル・ロックハート役　モーラ・ティアニー

アビゲイル・ロックハートは、シーズン6から産科の看護師として登場し、その後は医学生を経てERレジデント医になります。

アビゲイル・ロックハートを演じた女優は、モーラ・ティアニーです。

現在も女優として活躍中で、2019年公開のアメリカ映画「ザ・レポート」にCIA職員・バーナデットの役で出演しています。

ER緊急救命室の俳優・女優の現在④　シーズン8〜11からのキャスト4人

マイケル・ガラント役　シャリフ・アトキンス

マイケル・ガラントはシーズン8から医学生として登場しました。シーズン10では、軍医として陸軍に所属し、イラクの戦地に赴きます。

シーズン11で一時帰国した際にニーラと恋に落ち、その後結婚しますが、仲間を思って再びイラクの戦場に戻り、シーズン12で地雷を踏んで戦死しました。

マイケル・ガラントを演じた俳優・シャリフ・アトキンスは、人気テレビドラマシリーズ「ホワイトカラー」のクリントン・ジョーンズ役などで知られています。

現在も俳優として活動しており、2018年のホラー映画「オープンハウスへようこそ」や、2019年に放送されたテレビドラマシリーズ「私立探偵マグナム」のシーズン2エピソード4などに出演しています。

グレゴリー・プラット役　メキ・ファイファー

グレゴリー・プラットは、シーズン8から最終のシーズン15まで登場。インターンとして初登場し、カーターの弟子的存在となり、カーターが去った後にはスタッフドクターになり、ERの中心的存在になります。

しかし、シーズン15の第1話で、救急車の爆発事故に巻き込まれて重傷を負い、その後脳死状態になりました。ドナーカードを持っており、彼の臓器は3人の患者に移植されました。

グレゴリー・プラットを演じたのは、「8 Mile」、「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「ダイバージェント」などの大作映画出演で知られる俳優、メキ・ファイファーです。

現在は、2019年から放送がスタートしているテレビドラマシリーズ「真相 – Truth Be Told」にメインキャストとして出演中です。

ニーラ・ラスゴートラ役　パーミンダ・ナーグラ

ニーラ・ラスゴートラは第10シーズンから医学生として登場。

一時、医者の道を諦めてウェイターやコンビニアルバイトなどをしていましたが、スカウトされて再び戻ってきました。

シーズン11でマイケル・ガラントと結婚しますが、その後ガラントが戦死して未亡人になります。

その後、シーズン13でゲイツとシーズン15でブレナーと付き合うなど、恋多きキャラクターでした。

ニーラのキャスト、バーミンダ・ナーグラは、「THE BLACKLIST/ブラックリスト」のミーラ・マリク役で知られる女優です。

現在も女優として活躍しており、2019年の映画「ファイブ・フィート・アパー」や、2019年に放送されたテレビドラマシリーズ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」のシーズン7などに出演しています。

サマンサ・タガート役　リンダ・カーデリーニ

サマンサ・タガートは、シーズン10から登場の看護師でその後看護師長として活躍したキャラクターです。

15歳で出産した糖尿病の息子・アレックスとのエピソードも描かれました。

サマンサ・タガートを演じたリンダ・カーデリーニは、現在も人気の高い女優です。

2019年にも「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」、「カポネ」など、多くの映画に出演しています。

ER緊急救命室の俳優・女優の現在⑤　シーズン12〜13からのキャスト2人

アーチボルド・モリス役　スコット・グライムス

アーチボルド・モリスは、シーズン10にERレジデンスとして初登場し、シーズン12からはレギュラーキャストになります。

当初は無能の極みのようなダメ医師として描かれますが、シーズン13でスタッフドクターになってからは見違えるように頼りになる存在へと成長しました。

モリスを演じたのは、歌手としても活躍する俳優、スコット・グライムスです。

「ER緊急救命室」出演後は代表作と言えるほどの出演作はありませんが、2017年のSFコメディドラマ「宇宙探査艦オーヴィル」にメインキャスト・ゴードン・マロイ大尉の役で出演しています。

トニー・ゲイツ役　ジョン・ステイモス

トニー・ゲイツはアメリカ陸軍の精鋭第101空挺師団出身の救急隊員で、イラク戦争にも参加した経歴を持つキャラクターでした。

シーズン13から、インターンとしてカウンティ総合病院の医師になりレギュラーになりました。

トニーを演じたジョン・ステイモスは、大ヒットコメディドラマ「フルハウス」のジェシー・カツォポリス役で知られる俳優です。

現在もアメリカでは大物俳優として扱われており、数々の話題のドラマにスペシャルゲストとして出演しています。

2019年に放送されたミュージカル・スペシャルテレビドラマ「The Little Mermaid Live!」にも特別出演しています。

まとめ

今回は、1994年から2008年にかけて、15シリーズにわたって放送されたアメリカの大人気テレビドラマシリーズ「ER緊急救命室」に出演したキャストの現在についてまとめてみました。

この出演をきっかけにブレイクし成功を収めた現在も活躍する俳優や女優が多数いる事が「ER緊急救命室」がアメリカのドラマ史に残る名作である事を何より表していると言えます。

今観ても十分に楽しめる作品なので未視聴の方には是非ともオススメしたいです。