中国マフィア「怒羅権(ドラゴン)」は1980年代後半に結成された半グレ集団で、芸能人とのつながりも噂されています。
今回は「怒羅権」の成り立ちや組織図、メンバー逮捕など弱体化の経緯、関東連合や芸能人との関係、現在を紹介します。
この記事の目次
怒羅権(ドラゴン)とは~中国の最凶の半グレ集団とも言われている
「怒羅権(ドラゴン)」とは、半グレ集団「関東連合」と並び、アウトロー界隈では広く恐れられたビッグネームで、1980年代後半、中国残留孤児2世が中心になって作ったグループです。
当時、東京都江戸川区葛西には、「常盤寮」という中国残留孤児向けの受け入れ施設があり、最寄りの葛西中学には残留孤児2世たちが多く通っていました。
しかし、1980年代と言えば全国で校内暴力が問題となっていた時代で、多くの不良達が幅を利かせていた時代でもあるんですよね。
そんな不良たちにとって絶好のターゲットとなったのが…中国育ちのために日本語すらおぼつかなかった残留孤児2世たちだったと言います。
彼らは毎日のように、意味もなく殴られたり蹴られたりと、酷い扱いを受けていたそうです。
そんな中で、残留孤児2世たちの中でも反抗心や腕っぷしの強い者たちが、自らの身を守るために結成したグループが「怒羅権」でした。初期メンバーはたった12人ほどだったと言います。
【物件情報】 怒羅権発祥の地・常盤寮跡 https://t.co/ScnaAuWqaw
— DEEP案内不動産部 (@deepannai_e) 2016年11月24日
#アウトロー #中国残留孤児 #葛西
怒羅権(ドラゴン)の名前の由来について
「怒羅権」と書いて「ドラゴン」と読む、いかにも昔の暴走族が名付けるようなDQNネームですが、この名前に当てられた漢字には、一文字一文字ちゃんと意味があるようです。
出典:https://kaikai.ch/
「ドラゴン、龍は一般に中国のことを指す。しかし彼らの『怒羅権』には別の意味もある。『怒』は、日本人からのいじめに対する『怒り』から、『羅』は、強敵を倒す『羅漢』から、『権』は、自分たちの『権利』を守るという意味から取られている」
引用:元リーダー逮捕!「怒羅権」とはどういう組織なのか https://www.dailyshincho.jp/
一見するとDQNネームだった「怒羅権」が、こういう名前の由来を知ると、何だかカッコ良く思えてくるから不思議です。
ただ、どうやらこの名前の由来については、後付け的なもののようなんですよねぇ…。
出典:https://aucview.com/
「怒羅権」の元メンバーが語った、「怒羅権」の真の名前の由来は次の通りです。
最初はカタカナで「ドラゴン」と名乗っていたんですよ。他の不良集団みたいに、壁に落書きとかしていたんですが、日本語ができないんでよく間違える。「トラコン」とかね(笑)。漢字ならわかるっていうんで、当て字で「怒羅権」となったわけです。
引用:半グレ集団・怒羅権(ドラゴン)創設メンバーが「罪を懺悔する」 https://friday.kodansha.co.jp/
あえて漢字表記にしたのは、どうやら苦肉の策だったようですね。
怒羅権(ドラゴン)のメンバーが犯罪集団へと変貌するきっかけとは
「怒羅権」の結成当時は、暴走族全盛の時代だったこともあり、不良に憧れていたメンバーたちがバイクを盗んでは無免許運転を繰り返すだけの暴走族集団に過ぎませんでした。
そんな「怒羅権」が犯罪集団へと変貌するきっかけになったのが、1989年に起こった「浦安事件」と呼ばれる乱闘事件だったと言われています。
出典:http://mmtdayon.blog.fc2.com/
千葉県・浦安市まで遠征に出かけていた「怒羅権」のメンバー8人が、地元の暴走族に襲撃され乱闘となりました。
50人もの地元の暴走族集団を相手に、刃物を振り回して応戦した「怒羅権」メンバーの1人が殺人事件を起こし、殺人罪で検挙されることに…。
「怒羅権」メンバーとしては、あくまで正当防衛という認識だったため、そこから警察に対する不信感が芽生えたと言います。
以降の「怒羅権」は、警察を敵と認識して、交番やパトカーに火炎瓶を投げつけたり、火を点けたバイクに突っ込ませたりしたそうです。
怒羅権が暴力団とも敵対するようになったいきさつ
そんな「怒羅権」は、警察だけでなく暴力団とも抗争し始めることになります。そのきっかけとなった出来事が、「浦安事件」の約1年後に起きました。
マジメに働いている先輩と、地元の焼き肉屋でメシを食っていたら、たまたま居合わせたヤクザと喧嘩になった。そしたら先輩が大勢のヤクザにもみくちゃにされて、圧死しちゃったんです。それで、俺たちはヤクザにも敵対心を持つようになりました。
引用:半グレ集団・怒羅権(ドラゴン)創設メンバーが「罪を懺悔する」 | FRIDAYデジタル https://friday.kodansha.co.jp/
殺された仲間の復讐を誓った「怒羅権」は、組事務所を片っ端から襲撃したと言います。
警察と違って反撃してくる暴力団相手の抗争では、何人もの「怒羅権」メンバーが命を落としたと言います。
怒羅権は勢力を拡大し、やがてヤクザのシノギを請け負う存在に…
1990年頃になると、「怒羅権」は地元の暴走族グループのほとんどを制圧し、やがてその勢力は王子や府中にも広がっていき、全盛期のメンバーは800人にも及んだと言われています。
出典:https://friday.kodansha.co.jp/
それにつれて、「怒羅権」メンバーの中にも卒業してヤクザになる者も出てきました。
そんな「怒羅権」OBのヤクザは、一声かければ50人近くの戦闘員が集めることができることから、やがて暴力団の間でも重宝がられる存在に…。
「怒羅権」OBのヤクザが増えていくに従い、「怒羅権」自体にも変化が起こり、単なる街のアウトロー集団から、いつしか暴力団のシノギを請け負う実行部隊へと変わっていきました。
怒羅権はヤクザを殺しても潰されず、新宿のシマ持ちの住吉会からも認められる存在になった。新宿のクラブやディファ有明、レイブパーティーで喧嘩の話を聞くと必ず耳にするのが「怒羅権」。怒羅権が来るとパーティーが打ち切りになると言われている。
— oboco (@vinylbon) 2014年7月22日
怒羅権(ドラゴン)の影のリーダー大偉とは?組織図はある?
怒羅権の影のリーダーと呼ばれた男の生い立ちと成り上がり
当時の「怒羅権」メンバーを事実上統率し、「怒羅権」の影のリーダーとされているのは、大偉(ターウェイ)と呼ばれる中国残留孤児2世でした。
大偉(日本名:佐藤威夫、中国名:リウ・ウェイ)は、中国共産党の元幹部だった父親と残留孤児だった母親の元に、1966年に生まれた日中ハーフだったと言われています。
出典:https://sai001.com/
大偉の中国での少年時代は、「小日本鬼子」と蔑まれ、猛烈なイジメを受けていたものの、持ち前の気の強さで反撃するなど、この頃から「理不尽には暴力で対抗」する少年だったそうです。
20歳の時に母親の親族らと来日し、23歳頃には友人だった「怒羅権」のメンバーと貿易会社を設立して真面目に働いていたようですが、次第に違法ビジネスに手を染めていったようです。
やがて、「怒羅権」のシノギに着手するようになった大偉は、持ち前のリーダーシップと商才を活かして活躍、日本における中国人社会の中で頭角を現していきました。
「大偉は新宿歌舞伎町でおよそ100人のメンバーを従え風俗店などの経営に乗り出した。さらにパチンコの裏ロム販売、窃盗品の販売など非合法な商売も手掛けた。そして勢力は葛西、錦糸町、上野にも及んでいった。傘下のグループから上納金を受け取っていたが、指示の出し方が巧みだから尻尾をつかませない。頭が切れる印象だった」(元警視庁幹部)
引用:元リーダー逮捕!「怒羅権」とはどういう組織なのか https://www.dailyshincho.jp/
怒羅権の影のリーダーは服役後に利権を手放して帰国していた
長らく「怒羅権」の影のリーダーとして君臨していた大偉ですが、2005年2月に覚せい剤所持と使用で逮捕されました。
数年後に満期出所した大偉ですが、その後も警視庁の徹底監視の対象となり、再逮捕を恐れた大偉は、2008年1月頃には持っていた利権を全て手放して母国中国へ帰って行ったと言います。
出典:https://twitter.com/
ただ、大偉が日本で築いた利権を手放して帰国した理由については、服役中に別の「怒羅権」メンバーに奪われ、出所した時にはすっかり権力を失ってしまったからでは…との説もあります。
ちなみに、「怒羅権」の具体的な組織図と呼ばれるものは、ネット上には出回っていないようです。
元々メンバー同士が利権で繋がっていただけで、カッチリとした組織の体をなしていなかったのかも知れませんね。
怒羅権(ドラゴン)は関東連合と共に準暴力団指定されて弱体化 【メンバーが次々検挙】
警視庁組織犯罪対策2課、いわゆる“組対2課”は、大偉が帰国した後も、次々と他のグループの幹部らを摘発し、組織の弱体化を狙っていました。
「2011年には怒羅権をチャイニーズドラゴンとカタカナ表記で呼ぶように警察庁から通達が来た。怒羅権は暴走族集団の名称だったが、それぞれのグループの活動が暴走族だけにとどまらないものになってきていたのは確かだった。カタカナ表記にしたのは怒羅権のすべてのグループを総合的犯罪集団と位置づける意味合いを強くしたということなんだろう」(捜査関係者)
引用:元リーダー逮捕!「怒羅権」とはどういう組織なのか https://www.dailyshincho.jp/
さらに警視庁は、表記を変えるだけではなく、2013年には同じ凶悪な半グレ集団「関東連合」とともに、チャイニーズドラゴンを「準暴力団」と認定しました。
以降、「怒羅権」は徹底した取り締まり対象となりました。
出典:https://friday.kodansha.co.jp/
怒羅権の初代総長・ジャン・ロンシンが遂に逮捕される
そして2019年4月、「怒羅権」の初代総長・“佐々木秀夫”ことジャン・ロンシンが、東京江戸川区の路上で男性を殴って怪我をさせたとして、傷害容疑で逮捕されています。
出典:https://enjoymarimokkori.com/
2人は28日午前0時すぎ、江戸川区の東京メトロ葛西駅前の路上で、内装業の男性(49)に肩がぶつかったと言いがかりをつけ、顔を殴るなどしてけがをさせた疑いがもたれています。2人は事件前に、近くの店で酒を飲んでいたということで、取り調べに対し、ジャン容疑者は「酒を飲んでいたこともあり覚えていません」と容疑を否認しています。
引用:「怒羅権」初代総長の男逮捕 https://news.biglobe.ne.jp/
準暴力団指定により次々と検挙されていた「怒羅権」メンバーたち
2019年4月の「怒羅権」初代総長・ジャン・ロンシンの逮捕までに、「怒羅権」が準暴力団に指定されて以来、主要メンバーが次々と検挙されていたんですよね。
出典:http://blog.livedoor.jp/
主なものを挙げてみると…
【韓国人】警視庁組織犯罪対策2課は詐欺未遂容疑で、韓国籍の朴剛領容疑者らを逮捕■大半が中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ怒羅権の関係者■振り込め詐欺で電話をする「架け子」か http://t.co/ZxRWA5x5r9 pic.twitter.com/l7nFCQAQ7B
— 日本人の経済が第一 (@JPECONOMY) 2014年5月31日
アウトロー列伝 闇社会: 夜の繁華街で山口組系組員とチャイニーズマフィア「怒羅権」が大乱闘 傷害容疑で7人逮捕 https://t.co/XcJdnuTSO8
— 歯みりおんせーじ/かぼシチュグ (@millionsage) 2016年11月19日
怒羅権元リーダーで元暴力団員の馬場義明容疑者、拳銃を隠し持ち逮捕 中国残留孤児2世らの不良・半グレグループ【東京・江戸川区・ドラゴン】 – https://t.co/vmJ5ozKhx3 pic.twitter.com/hm6FYZtNQJ
— メラ速報 (@merasoku) 2017年7月24日
〝伝説のトップ〟逮捕【半グレ集団怒羅権】アングラマネー20億円めぐり分裂抗争勃発 今、警戒すべきは山口組ではなく怒羅権の分裂のようだ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/lMGYGQyj0b
— KK (@Trapelus) 2017年7月25日
「カネ払うまで出さない」…投資家女性を監禁、暴行容疑で「怒羅権」関係者の女ら6人逮捕 https://t.co/u4drb7Gkmt
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年9月28日
怒羅権(チャイニーズドラゴン)、手足グループなど外国人犯罪集団は日本人以上に厳しく取り締まりをして貰わなければ困る。
— 鈴木信行@葛飾区から外国人生活保護廃止 (@ishinsya) 2018年1月20日
「外国人だから」「外国人の人権が」なんてことで腰が引けては困るのだ。
外国人準暴力団にも厳しくでないと安心安全な街は崩壊する。https://t.co/ciZOlhcj09
不良グループ「怒羅権」元幹部の男逮捕 拳銃所持疑い 愛知県警 – 産経ニュース https://t.co/CR1pgxAP80 中国残留孤児2、3世らを中心に結成された不良グループ「怒羅権」元幹部の男を逮捕していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
— 画廊ねこ (@garouneko) 2018年3月2日
金塊密輸の疑い、準暴力団「怒羅権」関係者に逮捕状 https://t.co/5kpmyfwVb6
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年5月15日
https://twitter.com/vistashasse/status/1262003229409206277
これは警視庁のお手柄。
— 田中紀子 Noriko Tanaka (@kura_sara) December 21, 2021
チャイニーズドラゴンはまだ日本で暗躍しているのか・・・
薬物は末端使用者より、水際で阻止することに全力を
チャイニーズドラゴン男ら 4億円超の覚醒剤密輸か(2021年12月10日) https://t.co/5O68xFjoy1 @YouTubeより
怒羅権(ドラゴン)は関東連合とは友好関係にあった?
警察や暴力団との抗争を繰り返しながら勢力を広げ、やがては暴力団のシノギを請け負う実行部隊へと変貌していたった「怒羅権」。
同じ首都圏のアウトロー界隈のビッグネームである「関東連合」と、シノギを巡って対立関係にあったと思いきや…意外と友好的な関係にあったと言われています。
出典:https://newsee-media.com/
理由としては、実は同じ「怒羅権」の中でも出身地域による派閥があり、闇社会の利権を巡って縄張り争いをしていたようで、「関東連合」とも敵対する余裕が無かったと見られています。
怒羅権(ドラゴン)と芸能人との関係とは?
怒羅権は関東連合と同様に芸能界にも侵蝕していた
半グレ勢力と芸能界の繋がりと言えば、やはり元幹部・川奈毅氏が開拓したと言われる「関東連合」のイメージが強いですよね。
ですが、「怒羅権」も2000年代初頭から芸能界への侵蝕を図っているとの噂があるようです。
芸能人“りゅうちぇる”の元所属事務所創設者は「怒羅権」OBとの情報も…
一見すると闇の組織との繋がりなど微塵も感じさせない、タレントのりゅうちぇるさんですが、実は、彼が以前所属していた芸能事務所には、「怒羅権」の元幹部が深く関わっているとも…。
出典:https://twitter.com/
りゅうちぇるさんの元所属事務所「スターレイプロダクション」の創設者であり、実質的な支配権をもつ中村創氏は、「怒羅権」OBとの情報があるようなんですよね。
出典:http://retransplants66.rssing.com/
写真を見るとちょっと納得。
文春には、りゅうちぇるの所属事務所の経営関係者が、中国残留孤児系半グレ集団「怒羅権」に所属していた過去がある、という記事。「りゅうちぇる 怒羅権」とかで検索すると、名前が出てくる。この手の記事は、テンションぶち上がる。
— ところてん (@1919analman) 2016年9月11日
怒羅権(ドラゴン)の現在~トップの馬場義明の事件・逮捕で失脚
大偉の帰国後に「怒羅権」のトップに君臨し続けた馬場義明
話は少し戻りますが、「怒羅権」の影のリーダーだった大偉が帰国した後、「怒羅権」の実質的なトップに君臨したのは、住吉会系の暴力団員も兼任していた馬場義明(大東義明)でした。
出典:https://50064686.at.webry.info/
この馬場義明も、闇商売での商才に長けていたそうです。
オレオレ詐欺や還付金詐欺、未公開株詐欺などの特殊詐欺をはじめ、違法薬物の売買やキャバクラ経営、企業恐喝などの陣頭指揮をとり、推定20億円ものお金を荒稼ぎしたとされています。
20億円をめぐって「怒羅権」の分裂騒動が勃発
ところが、この20億円という巨額のマネーを巡って、組織トップの馬場義明を追い落として大金をせしめようという動きが活発化し始めるんですよね。
出典:http://bororon.doorblog.jp/
疑心暗鬼になった馬場義明は、組織のナンバー2であり古くからの友人でもあった人物までも疑うようになっていたと言います。
そして2016年、このナンバー2を狙った暗殺未遂騒動が起きます。
なんと馬場義明がその日のうちに出国しており、暗殺騒動の犯人と見なされ、「怒羅権」組織の中での求心力を完全に失うことになります。
関係者Aは「20年間つるんで、2度も一緒にムショに入ったマブダチを疑うなんて、どうかしている。Bを襲撃したのはXで決まりでしょ。オレらの間で、同じ日に出国したのは偶然なんて言い訳は通じない。ガキじゃないんだから」と述べている。
馬場は怒羅権のコアなメンバーが集まった話し合いにも現れなかったために、同関係者は「要するに逃げた」「その証拠に今は名字を変えている」と言っている。
ちなみに馬場が変わった名字とは「大東」である。
引用:怒羅権の分裂と馬場義明の関係は?20億の金をめぐって仲間割れか https://sai001.com/
「怒羅権」のトップ馬場義明が内部のリークにより逮捕され失脚
出典:https://sai001.com/
その後の馬場義明は、2017年7月と2018年2月に銃刀法違反容疑で警察に逮捕されるのですが、これも反馬場勢力による警察へのリークが原因だと見られているようです。
この逮捕により、「怒羅権」内での馬場義明の権力は完全に失墜したと見られています。
池袋で乱闘騒ぎを起こす
出典:https://misokkasu.com/
2022年10月には、チャイニーズドラゴンのメンバーたちが東京・池袋のサンシャイン60のフランス料理店で乱闘騒ぎを起こしています。
メンバーたち100人程が集まり幹部の出所祝いをしていたとのことですが、そこに20人程の別のグループが乗り込み、すぐに乱闘が始まったといいます。
報道によれば、警察が準暴力団と呼ぶ「チャイニーズドラゴン」幹部の出所祝いで、開始時刻の午後6時には、約100人が出席していたという。そこに黒いマスクをした屈強な男たち二十数人が遅れて到着。招かれざる客だったのか、すぐに無数の怒声が響き、乱闘に発展する。
通報を受けた警察官が現場に到着した午後6時半には、負傷者1名のほか数人を除いて、出席者は姿を消していたというから、ごく短時間の乱闘劇であったことがわかる。だが、ひっくり返ったテーブル、料理や皿が床に散乱し、レストランの扉が破壊されるなど、乱闘の激しさを物語っていた──。
警察が駆けつけた時には負傷者1名と数人を除いてメンバーたちは立ち去っており、もぬけの殻となっていたようですが、最初にいた100人程のチャイニーズドラゴンと、合流した20人程のグループが対立状態にあったことから乱闘に発展したものとみられています。
幹部の出所祝いでの騒動ですが、この出所した幹部というのは馬場義明ではないかとの見方もありました。
しかし、現役のチャイニーズドラゴンのメンバーの証言によると、100人で出所祝いを行っていたメンバーたちや出所を祝われていた人物は怒羅権ではなく、後から合流した20人程が怒羅権のメンバーとのことです。
「確かに、その日に池袋で出所祝いは行われていた。出席者の中には『怒羅権』のメンバーがいたかもしれない。しかし、その主役であるAは、怒羅権の幹部でもメンバーでもない。強盗で10年以上、服役していた何の関係もない不良だよ。むしろ、乗り込んでいったほうが、本物の怒羅権だ」(X氏)
どうも警察が呼ぶ「チャイニーズドラゴン」とメンバーが言う「怒羅権」を同一視してはいけないようだ。
世間では「チャイニーズドラゴン=怒羅権」という認識が定着しているものの、実際にはチャイニーズドラゴンと怒羅権は別のグループになるようです。
『怒羅権』ができて間もない頃、葛西は30人ほどのチームでしたが、王子にも同じぐらいの規模で『華魂(ドラゴン)』という組織があり、どちらもドラゴンを名乗っていました。文芸坐で鉢合わせた我々は、勝ったほうがドラゴンを名乗る条件で喧嘩となり、葛西が勝った。そこから葛西が本部、王子が支部となった。その後、王子のグループが『チャイニーズドラゴン』へと名前を変えていったんです
怒羅権には、池袋の乱闘騒ぎの時に出所を祝われていた幹部と関係が悪かった人物がいたようで、出所を機に関係を修復しようと怒羅権のメンバーたちがサンシャインを訪れたものの、事情を知らないチャイニーズドラゴンのメンバーたちが手を出してきたというのが騒動の真相のようです。
「Aとは服役以前から関係が悪かった幹部が怒羅権側にいて、出所を機に『これまでのイザコザは水に流そう』というんで、サンシャインに仲間とともに現れた。実際に、祝儀も持参していたらしい。だが、A側にしてみれば、襲撃と思ったんだろう。いきなり卓上のナイフや皿をブン投げてきたというんだ。乗り込んだ側の幹部らは止めに入ったそうだが、血気にはやった若い衆は簡単には止まらない。いわば、偶発的に起きた乱闘だった」(X氏)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最凶の半グレ集団と恐れられた「怒羅権(ドラゴン)」の成り立ちと勢力を拡大していった経緯、主要メンバーの動向と関東連合や芸能人との関係についてまとめてみました。
出典:https://twitter.com/
2013年に「怒羅権」が準暴力団指定されて以降、多くのメンバーが検挙されたこと、さらに内部分裂騒動などにより、現在の「怒羅権」は弱体化したとも言われています。
しかし、より見えにくい犯罪へとシフトしアングラ化していると見る向きもあり、特にドラッグ製造販売や拳銃密売に関しては、より危険性が高まっているとも…。
今後も「怒羅権」の動向に注目していく必要がありそうですね。