プロ野球の中日ドラゴンズファンにとって忘れられない助っ人外国人と言えば、タイロン・ウッズ選手ではないでしょうか。
今回はタイロン・ウッズのプロフィール、成績や年俸、ホームラン動画や乱闘事件、結婚など現在をまとめました。
この記事の目次
タイロン・ウッズのプロフィールや経歴
出典:labola.jp
タイロン・ウッズ
生年月日:1969年8月19日
出身:アメリカのフロリダ州
身長:185.4cm
体重:102kg
所属:横浜ベイスターズや中日ドラゴンズ
活動:元プロ野球選手
タイロン・ウッズはアメリカ出身のプロ野球選手で、横浜ベイスターズや中日ドラゴンズで活躍しました。
ホームランや長打を打てる頼れる4番として、チームからはもちろん、ファンからも愛されていた助っ人外国人です。
アメリカ時代
アメリカのフロリダ州出身のタイロン・ウッズは、1988年にエクスポズからドラフト5巡目で使命を受け、プロ入りします。
その後、オリオールズやレッドソックスなど合計10球団を10年間に渡って渡り歩きますが、1度もメジャー昇格はできず、3Aどまりとなります。
ただ、1997年のシーズンでは3Aで29試合出場で打率.352、9本塁打という好成績を残します。
しかし、守備面で難があったのと、この時のタイロン・ウッズの年齢がすでに28歳だったこともあり、メジャー昇格は叶いませんでした。
韓国時代
メジャー昇格は叶わなかったものの、3Aで良い成績を残したタイロン・ウッズ。
韓国のプロ野球リーグKBOの第1回外国人選手ドラフトでOBベアーズに2位指名されて、斗山ベアーズに入団します。
韓国の斗山ベアーズには1998年から2002までの5年間在籍し、5年間で通算打率.295、本塁打174本塁打、510打点のという素晴らしい成績を残しています。
通算本塁打174本というのは、KBOの外国人選手最多本塁打記録となっていて、KBO史上最強の外国人選手と言われています。
ただ、高騰する年俸などがネックになり、さらにタイロン・ウッズが日本球界への興味を見せたことで、2002年のシーズン終了後は契約がまとまらず、契約終了となりました。
NPB時代
韓国の斗山ベアーズに在籍時から、中日ドラゴンズや千葉ロッテマリーンズへの移籍話が出ていましたが、2002年12月にタイロン・ウッズが契約したのは、横浜ベイスターズでした。
横浜ベイスターズでは、最初は同じく新外国人選手だったスティーブ・コックスの控えという位置づけでしたが、キャンプでコックスがケガで離脱してしまいます。
すると、タイロン・ウッズが4番を奪取し、ホームラン王に輝くなどしっかりと結果を残します。
横浜ベイスターズでは2年間プレーしますが、2004年のオフに契約が合意に至らず、中日ドラゴンズへ移籍しました。
中日ドラゴンズに移籍してからも安定した成績を残し、さらにチャンスに弱いという下馬評を覆して、頼れる4番として4年間プレーします。
2008年シーズンもホームラン35本、OPS.904と十分な成績を残していますが、高騰する年俸や年齢などがネックになり、中日を自由契約となりました。
その後、報道では福岡ソフトバンクホークスや東北楽天ゴールデンイーグルスなどが獲得に動いていると言われていましたが、結局は契約には至らず、NPBを去ることになりました。
タイロン・ウッズの成績まとめ
タイロン・ウッズのNPBでの成績を見ていきましょう。
タイロン・ウッズのNPBでの通算成績はこちらです。
・出塁率:.391
・長打率:.573
・OPS:.964
・安打数:851本
・ホームラン数:240本
・打点:616点
・打点王:1回
・ベストナイン:3回
・月間MVP:4回
NPB在籍6年でホームラン王3回というのは、本当にすごいです。
タイロン・ウッズは日本でホームラン王と打点王を獲得していますが、韓国のKBOでもホームラン王と打点王を獲得しています。
日本と韓国の両方でホームラン王と打点王を獲得しているのは、2020年時点でタイロン・ウッズだけになります。
タイロン・ウッズの年俸
出典:column.sp.baseball.findfriends.jp
タイロン・ウッズのNPBでの年俸の推移を見ていきましょう。
・2004年:1億円
・2005年:5億円
・2006年:5億円
・2007年:6億円
・2008年:6億円
プロ野球選手って夢がありますね。10年間、メジャー昇格できなかった選手が韓国でキャリアを積み、日本に行ってプレーをして、来日当初の年俸の12倍にもなるんですから。
タイロン・ウッズが日本での6年間で稼いだ総年俸は23億5000万円です。
タイロン・ウッズの圧巻のホームラン動画を紹介
出典:w.atwiki.jp
タイロン・ウッズはその豪快なパワーでホームランを量産し、6年間でホームラン王を3回獲得した強打者です。
タイロン・ウッズのホームランの中で、印象的なのは2006年10月10日、巨人VS中日の優勝決定戦で放った満塁ホームランではないでしょうか。
3-3の同点で迎えた延長12回。満塁の場面でタイロン・ウッズ。見事満塁ホームランを放ちます。
この時の実況アナウンサーは、次のように実況しました。
痛烈!一閃!今日は、今日は、スリーランに続きグランドスラム!
2夜連続のグランドスラム!
誰がこの4番タイロン・ウッズの活躍に、文句を言わせようか!!
これぞ4番!これぞ主砲!これぞタイロン・ウッズ!!
優勝決定戦で1人7打点(2ホームラン)の大活躍。
延長12回で満塁ホームラン。まさに4番の仕事であり、中日ドラゴンズのファンはタイロン・ウッズに心を鷲掴みにされたことは間違いないでしょう。
タイロン・ウッズがフルネームで呼ばれることが多い理由とは?
タイロン・ウッズは、あの超有名人と名前が似ていますよね。
出典:bunshun.jp
出典:ameblo.jp
そうです。世界で一番有名なプロゴルファーであるタイガー・ウッズです。
・Tyrone Woods(タイロン・ウッズ)
・Tiger Woods(タイガー・ウッズ)
確かに似ています。
中日ドラゴンズに入団が決まった時には、中日ドラゴンズの大本営とも言える中日スポーツでは「タイガー・ウッズ選手が中日入団決定!」と間違えて報道していました。
タイガー・ウッズが中日ドラゴンズに入団したら、それはそれで面白いですが…。
その他、タイガー・ウッズを引き合いに出して、「タイガー・ウッズばりの飛距離」と言われることも。
また、タイガー・ウッズと誤解されないように、フルネームの「タイロン・ウッズ」と呼ばれることが多いです。
タイロン・ウッズは乱闘でも有名だった 【動画あり】
出典:twitter.com
タイロン・ウッズと聞いて、乱闘シーンを思い浮べる人も多いと思います。
そんなタイロン・ウッズの有名な乱闘と言えば、2005年のヤクルト戦での乱闘ではないでしょうか?
内角攻めをされてイライラしていたタイロン・ウッズは、顔面近くにボールが来て一触即発状態になります。
そして、ピッチャーの藤井秀悟はいつもの癖で舌を出したことに、タイロン・ウッズは挑発されたと感じて、藤井投手に右ストレートを食らわせます。
この乱闘でタイロン・ウッズは、10試合の出場停止と50万円の罰金処分となりました。
実は、この乱闘の約1ヶ月前、ヤクルトの五十嵐亮太投手が投げた球がデッドボールとなり、左小指を亀裂骨折していたタイロン・ウッズ。
それにもかかわらず、また内角攻めをしてきたからキレたようです。
また、2007年のクライマックスシリーズでの中日VS巨人の試合で、1塁で守っていたタイロン・ウッズは、ピッチャーに詰め寄ったイ・スンヨプとあわや大乱闘ということもありました。
タイロン・ウッズ曰く、「チームの投手を守りたかった」とのこと。
つまり、タイロン・ウッズはキレやすくはありますが、無条件にいつでもキレるわけではなく、タイロン・ウッズなりに理由があって乱闘になるということのようです。
タイロン・ウッズは結婚している?
タイロン・ウッズは、結婚していて、奥様は年上です。
タイロン・ウッズよりも6歳年上とのことですが、助っ人外国人は姉さん女房が多いですね。
タイロン・ウッズが35歳の時点で、17歳の子供がいるとの情報がありますが、タイロン・ウッズの実子なのか、奥様の連れ子なのかは不明です。
タイロン・ウッズの現在
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タイロン・ウッズの現在は、一応「現役」です。
というのも、タイロン・ウッズはオファーがないままNPBを去っていますので、引退宣言はしていないんです。
NPBを去ってから10年経った現在も、オファーを待っているという情報があるほどです。
ただ、事実上の引退状態であることは間違いありません。アメリカで不動産業をやっているとのことです。
2010年3月にテレビ番組の「世界記録工場」に出演しましたが、それ以降は日本のテレビ出演はないようです。
まとめ
タイロン・ウッズのプロフィールや経歴、成績・年俸、ホームラン動画や名前の間違い、乱闘シーン、結婚の有無、現在の活動をまとめましたが、いかがでしたか?
・NPBには6年間在籍し、ホームラン王を3回取っている
・タイガー・ウッズと名前を間違えて報道されたことがある
・乱闘でピッチャーに右ストレートを見舞った
・年上の奥さんと結婚している
・現在は引退宣言はしていないが、アメリカで不動産業をやっている