ヤクザ役が適任というくらい、若い頃は怖そうな見た目が重宝された俳優の隆大介さんですが、過去には暴行事件で逮捕されたことでも話題になりました。
今回は隆大介さんの若い頃や韓国籍、嫁や子供、逮捕された暴行事件詳細、死去についてをまとめました。
この記事の目次
隆大介のプロフィール
出典:https://www.sponichi.co.jp/
本名:張 明男
生年月日:1957年2月14日
出身地:日本 東京都
血液型:A型
身長:187cm
体重:87Kg
隆大介さんは、芸歴40年以上の大ベテラン俳優として活動していました。2017年6月7日からは、芸能事務所ケィ・サイドに所属しています。
隆大介さんは1975年、無名塾へ一期生として入塾をしました。この無名塾は、俳優・仲代達矢さんが主宰をしている俳優養成所です。
このことから、隆大介さんは最初は舞台からキャリアをスタートさせています。
1977年に、『姿三四郎』という小説を原作としている映画へ、「張明男」という本名で出演を果たしました。その翌年に、芸名を「隆大介」にしました。
この隆大介という芸名の「隆」は、無名塾を主宰している仲代達矢さんの妻であり、師の宮崎恭子さんの筆名である「隆巴」から取っているそう。
また、「大介」は、仲代達也さんの出世作として知られている、『人間の條件』にて仲代達也さんが演じた役である梶大介から取ったものだと言われています。
この隆大介という芸名になってからのデビュー作は、1980年に公開された黒澤明監督の映画『影武者』で、この映画へ隆大介さんは織田信長役にて出演をしています。
そんな隆大介さんは、テレビドラマでは『峠の群像』『飛ぶが如く』『軍師官兵衛』などに出演、映画では『影武者』『乱』『踊る大捜査線 THE MOVIE』などに出演しています。
その見た目の怖さなどから、ヤクザ役が特に多いことも特徴です。
また、テレビドラマや映画だけでなく、舞台・吹き替え・PVなどでも活躍していました。
隆大介の若い頃について
隆大介さんの若い頃について紹介していこうと思います。
隆大介さんは、東京都立大森高等学校、横浜放送映画専門学校(現在の日本映画大学)を卒業しています。
輝かしい受賞歴の数々
隆大介さんは若い頃から数多くのテレビドラマや映画などに出演をしており、輝かしい賞も多数受賞しているなど、演技派俳優として知られていました。
隆大介さんが若い頃に受賞をした賞は、日本アカデミー賞第4回新人賞、第23回ブルーリボン賞新人賞、第28回エランドール賞新人賞となっています。
若い頃から強面な見た目は変わらず、昔は色も黒くて目がパッチリしており、目力が強かったということから、隆大介さんはより強面な見た目に見えていました。
隆大介の国籍が韓国籍だと話題に
出典:https://www.sponichi.co.jp/
隆大介さんと言えば、前述の通り、本名が「張 明男」で国籍は韓国です。いわゆる、在日韓国人なのです。
隆大介さんは俳優として活躍し始めた頃から、現在の芸名である「隆大介」名義だったため、隆大介さんが在日韓国人だったことを知らなかった方も多かったのではないのでしょうか。
隆大介の嫁について
では、次に隆大介さんの嫁について紹介していこうと思います。
隆大介さんは結婚していることが明らかになっているものの、結婚相手や結婚時期など、詳しい情報は一切出回っていません。
もし隆大介さんの嫁が女優や歌手などといった有名人だとすると、芸能記者が放っておかないと思われますので、おそらくお相手は一般の女性なのではないかと言われています。
隆大介の子供について
出典:http://blog-imgs-73.fc2.com/
では、次に隆大介さんの子供について紹介していこうと思います。
隆大介さんにはお子さんもいることが分かっています。しかしながら、嫁と同じく、子供についての情報も一切公開されていません。
おそらく、お子さんも一般人として暮らしているのだと思われます。
また、隆大介さんのお子さんは成人している可能性が高く、現在は社会人として生活しているのではないかと言われています。
隆大介が暴行事件を起こし逮捕されていた
隆大介さんは、とある事件で逮捕されてしまったことがあります。
台湾泥酔事件
出典:https://res.cloudinary.com/
隆大介さんは一部からは、感情の起伏が激しくて酒癖が悪いと評判だったそうです。
そのため、演劇の仲間たちからも徐々に遠ざけられるようになり、俳優として売れっ子だったのは1990年代までなんだそう。
2000年代に入ると、性格や酒癖が祟って、完全に脇役としての扱いだったと言われています。
そんな中、隆大介さんは2015年、台湾で泥酔した挙句に暴行事件を起こしてしまい、逮捕されてしまったのです。
桃園国際空の入境審査官に蹴りを入れて相手を骨折させた上に、周囲には現地のテレビカメラが回っていたことから、隆大介さんは焦った様子でカメラを止めるようかなり騒いだそうです。
隆大介さんは、その場で警察に手錠をかけられて身柄を拘束され、連行されています。
出演契約やタレント契約の解除
隆大介さんはこの暴行事件が起こった直後、出演が決まっていた『沈黙 -サイレンス-』の出演の降板が決定します。
さらには、当時の所属事務所であった東映マネージメントから、タレント契約を解除されてしまうなど、俳優としてどん底へと落ちてしまいました。
一連の事件について、隆大介さんは、
「言い訳のできない愚かで無自覚な行動。被害者、作品の関係者にも申し訳ない。俳優として撮影現場にあのような形で穴を空けたこと、お詫びのしようもありません」
と、語っていました。また、目には涙が浮かんでいたとも言われています。
報道では、暴行事件当日の隆大介さんは泥酔状態だったと伝えられていましたが、実は当日に隆大介さんが飲んだお酒はビールたった一杯だったそうです。
そのため、酔っていながらも記憶はしっかりとあったと隆大介さんは語っています。
飛行機での異動で睡眠不足が重なっていたようで、空港に到着して起こされるまでずっと眠っていたんだとか。
そして、入国カードを書かずに台湾へ入国をしようとしたところ、税関で止められてしまい、そこから口論が始まり、暴行へと走ってしまったと言われています。
これについては、「120%自分に否がある」と隆大介さん自身は語っています。
大事な時期にすべてを失うことに…
この事件は、隆大介さんにとってあまりにも大きな代償を払うこととなりました。
それまで、煙たがられる存在だったものの、個性派俳優や怪優として確たる地位を築いていた隆大介さんですが、この事件によってそれまでのキャリアが水の泡になってしまいました。
この事件を機に、隆大介さんは俳優としての仕事を完全に失ってしまったことから、生活のために時々警備のアルバイトをしていたそうです。
また、当時一緒に住んでいた女性も去ってしまったといいます。このように、何もかも隆大介さんは失ってしまいました。
その後、この事件の被害者と和解が成立して、隆大介さんは公務執行妨害罪にて罰金刑が確定したことで、一連の騒動は収束しました。
しかしながら、この事件によって台湾では、隆大介さんは入国にふさわしくない人として認定されたようで、台湾入管のブラックリストに記載されてしまったと言われています。
隆大介は逮捕後にバッシングの嵐に【韓国人ではなく日本人として報道】
出典:http://dametv2.cocolog-nifty.com/
では次に、隆大介さんが暴行事件によってバッシングが相次いだことについて紹介していこうと思います。
在日韓国人や在日朝鮮人である芸能人が事件などを起こすと、2ちゃんねるなどのネット上の掲示板、そしてツイッターなどのSNSなどでかなりのバッシングが巻き起こります。
当然、隆大介さんも例に漏れず、バッシングされるようになりました。
在日韓国人であることがバッシングのネタに
出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/
隆大介さんの場合、在日韓国人にも関わらず、日本のニュースで報道された時に「日本人俳優」「隆大介」などと、嘘の情報が流されているというバッシングが特に相次ぎました。
ネット上では、在日韓国人である上に本名が「張明男」であるということから、名前を虚偽報道したなどと言われています。
また、隆大介さん本人に対しては、「祖国へ帰れ」「キチガイ韓国人」「強制送還しろ」などといった、かなり酷いバッシングが浴びせられていました。
この事件により、隆大介さんが韓国人籍だったことを知った人も多かったようです。
隆大介が再び俳優として活躍
暴行事件を起こしてしまった後、隆大介さんの芸能活動はどうなっていったのでしょうか。
隆大介さんは、2015年に暴行事件を起こした後、事務所から契約解除されてしまったため、ずっと俳優としての仕事は行っていませんでした。
隆大介さん自身も、「二度と撮影のカメラの前には立てない」など、俳優活動からの引退を覚悟して日本へと帰国をしてきたと言われています。
絶望の中届いたオファー
出典:https://contents.oricon.co.jp/
しかしながらそんな中、隆大介さんへ1つの出演オファーが届いたのでした。それが、2018年4月7日に公開された映画「私は絶対許さない」だったのです。
暴行事件以降、3年ぶりとなる俳優としての仕事となっており、隆大介さんはこの作品により見事俳優として復帰を果たしました。
翌年の2019年になると『焦燥』という映画では藤堂役を、『ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲』という映画では楠穀平役を務めるなど、映画を中心に活躍していきます。
ケィ・サイドという芸能事務所に所属し、少しずつではありますが、再び俳優として活躍の場が広がってきていたようです。
隆大介の見た目が激変したと話題に
隆大介さんの姿が激変してしまった噂についても見ていくことにしましょう。
隆大介さんと言えば、若い頃からかなりの強面な見た目が特徴的な俳優でした。
しかしながら、暴行事件を起こして3年ぶりにカムバックした隆大介さんの見た目が、激変している、とファンの間で騒ぎになっていました。
ちょいワルから穏やかな見た目に変身
以前は髪の毛は黒くビシッと整え、肌の色も真っ黒なチョイワル…いやいや、結構なワルな姿がトレードマークだった隆大介さん。
しかしながら、復帰後の隆大介さんは、シワが多い上に白髪頭で、無造作に生えている髭が特徴的な姿となっており、好々爺な雰囲気の見た目へと変わっていました。
ヤクザ役がドはまりしていた頃とは一変、年相応のどこでも居るようなおじいさんのような見た目ですよね。
髪の毛の色はどうとでもできるとしても、やはり顔のシワから見るに、自業自得とは言え、それだけ暴行事件によって精神的に苦しい時期を過ごしたのであろうことが想像できます。
活動休止していた歳月で、一気に老け込んでしまった気がしますね。
隆大介の現在…頭蓋内出血により死去
無事に復帰を果たした隆大介さんでしたが、2021年4月11日に頭蓋内出血のため亡くなっていたことが判明しました。
出典:https://www.sankei.com/
隆大介さんが連絡もなく打ち合わせに姿を見せなかったため、事務所スタッフが自宅を訪れたところ、ベッドで隆さんを発見したそうです。その後、死去が確認されました。
黒澤明監督の映画「影武者」「乱」などで知られる俳優の隆大介(りゅう・だいすけ、本名張明男=ちょう・あきお)さんが11日に頭蓋内出血のため死去していたことが23日、分かった。64歳。東京都出身。葬儀は所属事務所スタッフらで済ませた。
2021年秋公開の映画「信虎―信玄陣没!国主の帰還」が隆大介さんの遺作となりました。
隆大介さんは亡くなる前日までいつも通りに仕事をこなしていたそうです。64歳という早すぎる死となってしましたが、生涯俳優を貫いた隆大介さんの功績は、今後も語り継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈りいたします。
まとめ
隆大介さんは、自身が起こしてしまった暴行事件によって、一時全てを失ってしまいます。その後、見事復帰されますが、残念ながら2021年に亡くなられました。ベテラン俳優・個性派俳優として活躍された隆大介さん。今後もその多くの出演作品は、人々に観続けられていくことでしょう。