口腔がんの症状

口腔がんは、口の中にできるがんのことですね。口腔がんは、がんができる場所によって、次のような分類ができます。

このような分類になります。

また、厳密には口腔とは違いますが、千葉西総合病院のホームページによると、咽頭がんを口腔がんの分類に入れることもあるようです。

口腔がんの症状は、口の中にしこりができることが特徴です。普通のがんは、なかなか自分ではわからないことも多いですが、口腔がんは口の中にしこりができるので、自分ですぐにわかるのです。

鏡で覗いて自分で見ることもできますし、触ってしこりがわかることもあります。最初はしこりは白、もしくは赤のしこりで痛みはありません。

ただ、症状が進行してくると、次のような症状が現れます。

口の中になかなか治らない口内炎のようなものができたら、舌がんを疑って、すぐに検査を受けるべきです。

口腔がんの原因

口腔がんは「これ！」という原因はありませんが、口腔がんになりやすい原因、口腔がんのリスクを上げる原因はありますので、ご紹介します。

このようなものは口腔がんの原因になるとされています。要するに、舌や口腔内の粘膜に刺激を与えると、粘膜細胞が傷ついてがん化しやすくなるのです。

口腔がんのリスクを避けるためには、口腔内の刺激を避けるような生活をすることが大切なんですね。

口腔がん・咽頭がんの芸能人・有名人23名

口腔がんの芸能人・有名人をご紹介していきます。口腔に近いところにできるがんで、口腔がんに分類されることもある咽頭がんの芸能人・有名人も合わせてご紹介していきますね。

1．堀ちえみさん

タレントの堀ちえみさんは、2019年2月に舌がんを公表しています。半年くらい前に舌の裏に口内炎のようなものができて、診断を受けた時にはステージ4だったとのことです。

11時間にも及ぶ手術受けて、切除した舌の再建術を受けています。4月には食道がんも発見されて、こちらも手術を受けていますね。現在は療養中とのことです。

2．ケーシー高峰さん

白衣を着て、ホワイトボードや黒板を使って漫談をするケーシー高峰さんは、2005年に舌がんを患っています。この時は、がんの切除術を受けて復帰されています。療養中に独演会に出た時は、一言も話さず、筆談や身振り手振りで爆笑を巻き起こしたそうです。

復帰時には「タン（舌）キュー・べろマッチ」というギャグも披露されています。

3．貴ノ花さん

元大関貴ノ花であり、藤島部屋・二子山部屋の親方出会った貴ノ花さんは、口腔がんを患っていました。元々口内炎だと思っていたものが進行して、喉が詰まって話すこともままならない状態になったそうです。

2005年2月には次男の貴乃花から「口腔底がん」であることが発表され、2005年5月30日に亡くなっています。

4．甘利明さん

自民党の政治家であり、経済担当大臣や内閣府特命担当大臣などを歴任している甘利明さんは、内閣府特命担当大臣の任期中の2013年に舌がんと診断されています。

最初はピリッとした痛みが症状として現れて、口内炎がなかなか治らないので、専門医を受診したら、口腔がん（舌がん）と診断されたそうです。そこから手術を受けて、政界に復帰されています。

5．天野貴元さん

プロ棋士を目指していた天野貴元さんは、2013年にステージ4の口腔がん（舌がん）と診断を受けました。手術を受けて舌の大部分を切除したために、言語障害が残っています。

この時は手術は成功していますが、その後腎臓などにがんの転移が見つかり、闘病生活を送りますが、30歳で多臓器不全で逝去されています。

6．増元幸司さん

女性誌などを中心に活躍しているカメラマンの増元幸司さんは、口腔がんになり、舌の右半分を切除する手術を行っています。

舌の半分は手首の皮膚を移植したそうです。滑舌が悪くなったり、舌の筋力が下がるために歯磨きをするのも大変になるそうですよ。

7．十返肇さん

文芸評論家として多くの著書を持つ十返肇（とがえりはじめ）さんも、口腔がん（舌がん）と診断されています。

1963年に口腔がんが原因で国立がんセンターで亡くなっています。

8．林家木久扇さん

笑点でおなじみの林家木久扇さんは、2014年に咽頭がんの診断を受けています。治療前はがんが原因で声が出ずに、三遊亭好楽さんに回答を頼むこともありました。

発見された時は初期だったようで、1ヶ月半ほど休養してから、笑点に復帰されていますね。この時の治療は、声が出なくなることを恐れて、手術療法は選ばず、放射線治療を行ったそうです。

9．坂本龍一さん

作曲家であり音楽家の「世界のサカモト」こと坂本龍一さんは、2014年に中咽頭がんであることを公表し、療養するためにコンサートをキャンセルしています。

その後、2015年からお仕事に復帰されていますので、がんを克服したのだと思いいます。

10．つんく♂さん

モーニング娘のプロデューサーなどで知られるつんく♂さんも、咽頭がんを患った芸能人です。つんく♂さんは、ボーカリストとしても活躍されていましたが、2014年に咽頭がんを発症し、生きるための治療を選択して、声帯を除去しています。

現在は主に筆談（パソコンでの文字入力）などでコミュニケーションをとっていらっしゃいます。

11．大橋巨泉さん

「11PM」や「クイズダービー」の司会で有名な大橋巨泉さんは、2005年に胃がんを発症し、その後の2013年に中咽頭がんを発症しています。

その後もがんの転移が見つかったり、腸閉塞になったりと闘病生活を送ることになり、2016年に他界されています。

12．立川談志さん

落語家の立川談志さんは、声門がんを発症しています。声門がんを完治させるためには声帯を摘出するしかありませんでしたが、落語家にとって命である声を失うことを拒否して、手術は拒否しました。

ただ、呼吸困難から気管切開をすることになり、2011年3月には声を失うことになります。そして、その後も療養生活を続けましたが、2011年11月に亡くなっています。

13．忌野清志郎さん

ロックミュージシャンである忌野清志郎さんは、2006年に咽頭がんを患っていることを公式サイトで発表し、すべての音楽活動をキャンセルして、治療に集中しています。

咽頭がんを完治させるためには、声帯を摘出しなければいけませんが、忌野清志郎さんはこれを拒否。抗がん剤と放射線治療でがんと闘うことを決めました。

一度はステージに復帰しましたが、左腸骨にがんが再発し、2009年5月に亡くなっています。

14．勝新太郎さん

俳優の勝新太郎さんは、マリファナやコカインをパンツに入れていたことで現行犯逮捕されるなどの晩年を送っていますが、1996年に咽頭がんを発症しています。

手術は行わず、抗がん剤と放射線での治療を行いましたが、1997年に死去しています。

15．輪島大士さん

第54代横綱の輪島大士さんは、2013年に咽頭がんを発症して手術を受けています。声帯を摘出していますので、その後は声を失ってしまいました。

それからも療養生活を送っていましたが、2018年に咽頭がん・肺がんで亡くなっています。

16．村野武範さん

俳優であり「くいしん坊！万歳」などで知られる村野武範さんは、2015年に中咽頭がんを発症しています。ステージ4と診断されます。その時の状態は、次のように言われたそうです。

「要するに、舌の根にがんが蔓延（はびこ）っている舌がんだと言われたんです」

 

引用：誰の命でもない自分の命だから、納得いく治療を受けたい 私はこうして中咽頭がんステージⅣから生還した 俳優・村野武範さん | がんサポート

医師に「余命も聞かない方がいい」とまで言われましたが、陽子線治療などを受け、生還されています。

17．加瀬邦彦さん

ワンズサウンドのメンバーであり、沢田研二さんの音楽プロデューサーとして活躍していた加瀬邦彦さんは、1994年に食道がんを発症。それは治療で寛解しましたが、2014年に咽頭がんを発症しています。2015年には自殺を図り、亡くなっています。

18．橋本龍伍さん

戦後に厚生大臣や文部大臣を歴任した橋本龍伍さんは、内閣総理大臣を務めた橋本龍太郎さんの父でもあります。その橋本龍伍さんは、1962年に咽頭がんでお亡くなりになっています。

19．エド・マクベインさん

アメリカの推理小説作家であり、87分署シリーズやホープ弁護士シリーズで知られているエド・マクベインさんは、2005年に咽頭がんで死去しています。

エド・マクベインさんの小説は日本でもたくさん翻訳されていますね。

20．和田光司さん

アニソン歌手として人気を博した和田光司さんは、2003年に上咽頭がんを発症しています。その時は手術・放射線治療で完治していますが、その後は2011年・2015年に再発し、2016年に亡くなっています。

2回の芸能活動を休止しながらも復活した姿から、「不死蝶のアニソンシンガー」と呼ばれていました。

21．稲本耕一さん

クラリネット奏者の稲本耕一さんは、2005年に咽頭がんを発症します。手術をすると、クラリネットを演奏できなくなるという理由から、放射線治療を選択します。

2010年には完治宣言をしましたが、2011年にはがんが再発。摘出手術を行いましたが、2014年に亡くなっています。

22．あずさ欣平さん

声優のあずさ欣平さんはアニメの声優や海外作品の吹き替えなどで活躍し、後進の指導も積極的に行っていた方でしたが、1997年に咽頭がんで亡くなられています。

23．ミゲル・フェラーさん

アメリカの俳優で『ツイン・ピークス』や『ER緊急救命室』などの出演していたミゲル・フェラーさんは、ジョージ・クルーニーの従兄弟でもあります。

ミゲル・フェラーさんは以前から咽頭がんを患っていて、2017年に亡くなっています。

まとめ

口腔がんの症状や口腔がんや咽頭がんの芸能人・有名人をまとめましたが、いかがでしたか？口腔がんは比較的珍しいがんで、それほど患者数は多くありません。

口腔がんは初期段階でしこりや口内炎ができるなどの症状が出てくるものですから、口内炎が治らないなどの症状が見られたら、早めに専門医を受診しましょう。普通の歯科医では口腔がんと診断されないこともあるので、気を付けてくださいね。