福岡ソフトバンク長く牽引してきたベテランであるプロ野球選手・中村晃さんが最愛の息子さんの難病を告白しました。
この記事では中村晃さんの結婚と嫁や子供、息子さんの難病について、自宅、本人の怪我や自律神経失調症などの病気との闘いや現在の状況などについてまとめました。
この記事の目次
中村晃のプロフィール
中村晃のプロフィール
生年月日:1989年11月5日
出身地 :埼玉県朝霞市
身長 :175cm
血液型 :O型
中村晃(なかむら・あきら)さんは、福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手で、常勝軍団の主力として長年にわたって活躍を続けるベテランです。
卓越したバットコントロールと勝負強い打撃で「安打製造機」の異名を持ち、2014年シーズンでは最多安打のタイトルを獲得しています。
日本野球界を代表する巧打者である中村晃さんですが、現在まの野球人生は決して平坦なものではありませんでした。ここでは、度重なる怪我や病気、そして愛する家族(息子)の闘病など、中村晃さんが直面してきた数々の試練と、それを支える家族の絆、そして不屈の精神で現在も第一線で活躍しチームを牽引し続ける姿を詳しく紹介していきます。
中村晃の結婚と嫁

中村晃さんは2021年12月22日に結婚したことを、同月29日に球団(福岡ソフトバンクホークス)を通じて発表しました。
発表によると、中村晃さんの結婚相手(嫁)は福岡県出身で当時31歳の一般女性という事です。中村晃さんより1歳年下の女性で、明るく前向きな人柄に惹かれたと語っています。
中村選手は結婚に際し、「彼女は明るくいつも前向きで、僕が思うような結果を出せない時にも、いつも笑顔で励ましてくれました。これからは2人で支え合っていくため、より一層真摯に野球に取り組んでいきたいと思います」とコメントを発表しています。
2人の交際が始まったのは2019年5月からで、友人との食事の場で同席したのが馴れ初めとなり、約2年半の交際期間を経てゴールインしたという事です。
中村晃の子供は息子が1人
結婚から約3年後の2024年9月3日、中村裕さんの第一子となる子供が誕生しました。
中村晃さんの子供は息子さんで、発表では母子共に健康であることが伝えられました。父親になったことで、野球に対する新たなモチベーションが生まれたことは想像に難くありません。テレビ西日本のインタビューでは、待望の子供の誕生について「かわいいですね」と、喜びを語られています。
中村晃が息子の難病「乳児てんかん性スパズム症候群」を告白

結婚と待望の子供の誕生と幸せいっぱいに見えた中村晃さんの家族に、大きな試練が訪れています。
2025年11月8日、中村晃さんは自身のインスタグラムで、1歳になる息子さんが国指定の難病「乳児てんかん性スパズム症候群(ウエスト症候群)」と闘病していることを公表しました。
中村晃の息子さんへの突然の難病宣告と家族の苦悩
中村晃さんのインスタグラムでの発表によれば、息子さんは2024年9月に生まれましたが、生後5ヶ月の時にてんかんを発症しました。 原因の特定は難しく、治療は難航。染色体や遺伝子、MRIなど様々な検査を受け、奥様が付き添い福岡県外の病院に入院していた時期もあったといいます。
中村晃さんはインスタグラムで、「焦点発作、乳児てんかん性スパズム症候群という病気と闘ってます」、「運動、知能の能力の遅れ、将来的にもどこまで発達するかがわからない状態です」と、息子さんの現在の状態を率直に綴りました。 今後手術の可能性もある中で、現在も試行錯誤の治療が続いていることを明かしています。
中村晃は家族への感謝と嫁と息子さんが力を与えてくれていると何度も語っている
息子さんの難病での闘病というあまりにも辛く過酷な状況の中、2025年シーズンを闘っていた中村晃さんは、インスタグラムで家族への感謝も綴られています。「この1年弱、息子はとても頑張っていました。そして妻も息子に常に寄り添い、病院で過ごす時間が多くなり、とても大変だったと思います。その2人の姿を見ていたからこそ、私自身も野球を頑張れたと思います」
この言葉からは、2025年シーズン、中村晃さんが愛する息子さんのためにバットを握り続けていた事、家族の闘いが試合に臨む上で大きな原動力になっていた事が伝わってきます。
中村晃さんの息子さんの難病の公表は多くのファンや人々の心を揺さぶり、同じ病気と闘う家族にとっても大きな勇気となったと考えられます。中村晃さんは「同じような病気を抱える子どもたちの治療やリハビリ、サポートの情報がありましたら、ぜひ共有できるとうれしいです」と情報共有を呼びかけ、「#一歩ずつ前進」、「#みんな頑張ろう」というハッシュタグで投稿を締めくくっています。
中村晃の息子さんの病気「乳児てんかん性スパズム症候群」とは
中村晃さんの息子さんが患っている「乳児てんかん性スパズム症候群」という病気は、かつて「ウエスト症候群」や「点頭てんかん」とも呼ばれていた、乳児期に発症する稀で重篤なてんかん症候群です。この病気は、国の指定難病にも定められています。
乳児てんかん性スパズム症候群の主な症状
この病気の最も特徴的な症状は、「てんかん性スパズム」と呼ばれる発作です。
眠りから覚めた直後や眠たい時などに、突然、頭をカクンと前に倒したり(点頭)、両腕を振り上げたり(バンザイのような動作)、肩をすくめたり、体全体をぎゅっと硬直させたりします。これらの動作は一瞬(1〜3秒程度)で終わりますが、5〜40秒ほどの間隔で繰り返し起こることが多く、これを「シリーズ形成」と呼びます。 1日にこのシリーズ発作が何回も起こることもあります。
この発作が始まる前後から、笑わなくなったり、不機嫌になったりすることがあります。 また、それまでできていた首のすわりやお座り、寝返りなどができなくなる「発達の退行」がみられるのが、この病気の深刻な点です。
治療法について
中村晃さんの息子さんが闘病中の病気「乳児てんかん性スパズム症候群」の治療は、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)療法と呼ばれるホルモン剤の筋肉注射による治療が代表的とされます。発作や脳波の異常を改善させる効果が期待されるという事ですが、高血圧や感染しやすくなるなどの副作用に注意が必要とされています。
また、ビガバトリンなどの抗てんかん薬が用いられることもあるとの事です。
他に、ケトン食療法という、炭水化物を減らし脂肪を多く摂取する特殊な食事療法が行われることもあるという事です。
乳児てんかん性スパズム症候群は、治療が難しい「難治性てんかん」の1つです。
ACTH療法などにより、50〜80%の患者さんで一時的に発作が改善しますが、その後、約半数の患者さんでてんかん発作が続くとされています。 中には、レノックス・ガストー症候群など、別のタイプの難治性てんかんに移行することもあるという事です。
また、約80〜90%の患者さんで、様々な程度の発達の遅れが生じると報告されています。しかし、発症前の発達が順調であったり、原因が不明であったりする場合や、早期に治療を開始し、治療によく反応した場合は、予後が良い傾向にあるとされています。
中村晃さんが公表したように、この病気は患者さん本人だけでなく、ご家族にとっても心身ともに大きな負担を伴うものです。病気への深い理解と、治療やリハビリテーション、そして家族を支えるための社会的なサポートが重要となります。
中村晃の怪我や「自律神経失調症」など病気との闘い

出典:https://www.sponichi.co.jp/
息子さんの難病を告白した中村晃さんですが、自身のこれまでの野球人生も病気や度重なる怪我との闘いでした。
自律神経失調症との闘い
2019年シーズン開幕直前の3月23日、ソフトバンク球団は中村晃さんが自律神経失調症と診断されたことを発表しました。
異変は2018年のオフから感じており、発熱や不眠といった症状に悩まされていたといいます。
眠れないことで疲労が回復せず、熱があるため思うようにプレーができないもどかしい日々が続いていました。
この病気は、ストレスなどにより交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、動悸、めまい、頭痛、睡眠障害など様々な身体症状が現れるものです。 周囲からは分かりづらい体の異変に苦しみながらも、中村選手は復帰を目指し、懸命なリハビリを続けました。
そして2019年5月31日の楽天戦、ついに1軍復帰を果たします。 復帰初打席でいきなりタイムリーヒットを放ち、本拠地ヤフオクドーム(当時)を熱狂の渦に巻き込みました。 この復帰劇は、同じ病気に苦しむ多くの人々に勇気と希望を与えたと考えられます。
2014年と2019年の怪我
中村晃さんは、キャリアを通じて様々な怪我にも見舞われてきました。
2014年6月1日の交流戦でのヤクルト戦にて、レフトの守備中にフェンスに当たって跳ね返った打球が顔面を直撃。目の下が腫れ、担架で運ばれるアクシデントがありました。また、2014年8月12日に背中の痛みを訴え、登録を抹消されています。
また、2019年の開幕前には右腹斜筋筋挫傷の診断を受け5月末には復帰を果たしたものの、この影響による腰の怪我などもあり1軍2軍を行き来するシーズンとなりました。
2025年CSでのアクシデントと腰のヘルニア手術
中村晃さんは2025年シーズンもチームのリーグ連覇に大きく貢献しましたが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦で悲劇に見舞われます。一塁ベースを駆け抜けた際に塁審と激突し、転倒。 頭部を強打し、担架で運ばれ救急搬送されました。 病院での診断は「後頭部の打撲」でした。
このアクシデントにより慢性的に抱えていた腰痛が悪化し、日本シリーズの欠場を余儀なくされました。 シーズンオフには腰のヘルニア手術を受けることを決断し、来季の完全復活を誓っています。
中村晃の自宅について
中村晃さんは現在は自宅で嫁と子供3人で暮らしているとみられています。
しかし、当たり前のことですが、中村晃さんの自宅に関する情報は、プライバシー保護の観点から公にされているものはほとんどありません。
プロ野球選手という職業柄と福岡ソフトバンクに所属している事などから、中村晃さんは福岡市内に自宅を構えており、高級マンションに住んでいる可能性が高いのではと推測されることはありますが、具体的な場所や詳細は不明です。
中村晃の現在① CSでのプレイ中に怪我を負い手術を受けてリハビリ中

すでに触れているように、中村晃さんは2025年シーズンのCSでの日本ハムとのファイナルステージ第4戦にて、内野ゴロを打って一塁を走り抜ける際に一塁塁審と衝突。「後頭部の打撲」の怪我を負い日本シリーズには出場できず、その影響で悪化した腰のヘルニア手術をシーズンオフに受けています。
現在は、手術は無事に成功し、復帰に2~3か月の見込みと発表されています。現在は来シーズンに向けて万全の状態で挑むためのリハビリに力を注がれているようです。
中村晃の現在② シーズンの成績と契約更改

中村晃さんのプロ野球選手としての現在の立ち位置についてもみていきます。
中村晃さんは2024年シーズンは、山川穂高選手やアダム・ウォーカー選手といった新戦力の加入もあり、開幕当初は控えに回ることが多くなりました。 シーズン成績は101試合の出場で打率.221と、これまでの実績から見れば、物足りない成績に終わりました。
しかし、2025年シーズン、中村晃さんは見事な復活を見せ、再びその存在感を発揮します。シーズン開幕は代打の切り札としてスタートしながらも、山川選手に次ぐ40試合で4番打者を務め、一塁手としてはチーム最多の86試合にスタメン出場。116試合に出場し、リーグ連覇に大きく貢献しました。
CSでは怪我もありましたが、レギュラーシーズンを通してその卓越した技術と勝負強さが健在であることを証明しています。
オフの契約更改では、2年契約の最終年という事もあり、年俸は5000万円ダウンの1億円+出来高(2025年)での更改が報じられています。
まとめ
今回は、福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手の中村晃さんが息子さんの難病を告白した事などを中心に、結婚や嫁、子供、自宅や、自身もこれまで自律神経失調症などの病気や怪我と闘いながらプロ野球の世界で成績を残してきた事などについてまとめてみました。
中村晃さんの野球人生は、まさに輝かしい実績の裏で、常に逆境との闘いでした。自身の病気や度重なる怪我、そして何よりも愛する息子の難病という筆舌に尽くしがたい試練。しかし、中村晃さんはその全てと正面から向き合い続けている事がこれまでのプレーから読み取れます。
現在は腰のヘルニア手術を受けてリハビリ中である中村晃さんですが、2026年シーズンには再び、ベテランとしてチームを牽引する活躍を見せてくれるのではないかと思います。



















