女子プロレスラーの井上貴子さんは若い頃はアイドルレスラーとして活躍し、歌手デビューやヘア写真集も話題です。
今回は井上貴子さんの若い頃の経歴やヘア写真集出版、豊田真奈美さんとの関係、結婚しない理由と現在をまとめました。
この記事の目次
井上貴子は女子プロレスラー
井上貴子
生年月日:1969年11月7日
出身:茨城県取手市
身長:163cm
体重:58kg
所属:LLPW-X
活動:プロレスラー
井上貴子さんは女子プロレスラーです。
高校3年生の時に全日本女子プロレスのオーディションに合格して、19歳でプロレスデビューをしました。
デビュー後はかわいいルックスを前面に押し出して、「元祖アイドルレスラー」として人気になり、CDやヘア写真集も出しています。
デビューして以降、ずっと女子プロレスの第一線で活躍していて、女子プロレスの人気をけん引している存在です。
井上貴子の経歴① 女子プロ(全女)入りまで
女子プロレスラーを志すようになる
井上貴子さんは1969年に茨城県取手市で生まれました。
小学生の頃から女子プロレスをテレビで観ていましたが、中学2年生の時にジャガー横田さんに憧れてプロレスラーを志すようになりました。
その頃、テレビに”オーディション募集(15歳~18歳まで)”のテロップが流れたため、「来年になったら受けられる!」と思い、井上貴子さんは進路を決めました。
モデル活動をしていた
井上貴子さんは実はその頃、街でスカウトされて少女漫画雑誌「ちゃお」の懸賞モデルをしていて、事務所からは高校卒業後はモデルをしないかと言われていました。
また、あのオスカープロダクションからスカウトされたこともあるなど、井上貴子さんは美少女だったんですね!
おニャン子と全女を天秤にかけて全女を選ぶ
15歳になった中学3年生の頃から、女子プロレスのオーディションを受けるようになります。
最初のオーディションは不合格、高校1年生の時も不合格と2年連続落ちてしまいましたが、全日本女子プロレス運営のジムやレスリング教室に通いながら練習を続けていました。
そして、高校2年生の時にも全女のオーディションを受けます。
しかし、友達が勝手に応募したおニャン子クラブのオーディションも最終選考まで残っていて、次はスタジオオーディションというところまで行っていました。
全女の2次募集オーディションとおニャン子のスタジオオーディションが重なってしまい、井上貴子さんは全女のオーディションを選びます。しかし、残念ながら不合格でした。
そして、全女に入団するラストチャンスとなった18歳の高校3年生の時、ようやくオーディションに合格し、全日本女子プロレスに入団し、プロレスラーとしての道を歩み始めました。
井上貴子の経歴② 厳しい上下関係に苦しむ
井上貴子さんはオーディション合格前からレスリング教室などに通っていたため、女子プロレスの厳しさはある程度覚悟していました。
しかし、全女入団2日目に「こんなところではやってけない!」と思うほどの理不尽さに打ちのめされます。
「先輩に足を踏まれてもそこに足を置いている私が悪い」という世界だったそう。また、全女は「酒・男・タバコ」が三禁でしたが、それを破ったと勝手に噂されたこともありました。
さらに、新人の頃は仲良しの選手と食事に行った後、1つ上の先輩に「酒を飲んだだろ?」と疑われて殴られ、階段を転げ落ちて頭蓋骨骨折の重傷を負ったこともあったといいます。
井上貴子の経歴③ アイドルレスラーとしてデビュー
井上貴子さんは厳しい新人時代を送っていましたが、2年目の頃にフジテレビと全女が組んで「プロレスラーからアイドルを作る」という企画を立ち上げ、井上貴子さんが選ばれました。
そのため、本来なら3年は下積みをしなければ行けないところ、井上貴子さんは下積みをあまりせずに、プロレス以外の仕事も増えていきました。
1991年にはCDデビューをして、さらにビデオや写真集もどんどん発表されて、「アイドルレスラー」として人気になっていきます。
しかし、その分、全女の中で反感を買うことになってしまいました。
撮影がハワイであるので、「何日か空けます」とか。そういうことを、いちいち謝りに行かないといけないんだけど、なんか自慢してるようで、それも嫌だなって。そしたら、口をきいてくれなくなった。同期以外は。
引用:20歳で“アイドルレスラー”に…「写真集・ビデオ・CD」人気の裏で、井上貴子が苦悩した理由「演じるしかない。人気が出ればこっちのもん」(2/3) – プロレス – Number Web – ナンバー
ただ、井上貴子さんはプロ意識が高く、徹底的にアイドルレスラーを演じました。
徹底して、突き抜けるしかないと思ったんですよ。それで人気が出れば、こっちのもんだって。
引用:20歳で“アイドルレスラー”に…「写真集・ビデオ・CD」人気の裏で、井上貴子が苦悩した理由「演じるしかない。人気が出ればこっちのもん」(3/3) – プロレス – Number Web – ナンバー
そして、アイドルレスラーとしてしっかりと人気を獲得していくのです。
アイドルレスラーからの脱却
同期の女子プロレスラーが実力をつけてきたころに、アイドルレスラーブームは終わります。そして、井上貴子さんは女子プロレスを辞めようと決意し、社長に引退を告げました。
その頃、先輩の堀田祐美子から「今は周りでうるさく言う人は誰もいない。自分が好きなことをリングで表現しなさい」とアドバイスされたそう。
これをきっかけに、アイドルレスラーではできなかった舌打ちや相手を睨むことを思いっきりやった結果、プロレスの楽しさを再認識でき、引退を辞めました。
そして、アイドルレスラーから脱却します。
1997年に全女に所属していた選手が大量離脱しますが、井上貴子さんは全女に残留して「新生全女」をアピールしました。
井上貴子の経歴④ 全女を脱退以降
出典:oricon.co.jp
全女選手大量離脱の時は全女に残留した井上貴子さんでしたが、1999年に全女を脱退してフリーとして活動することになりました。
・2000年:BLACK JOCKERというヒール軍団を風間ルミ、イーグル沢井と結成
・2004年:アメリカのWWEのトライアウトを受ける
・2005年:LLPWに入団
・2008年:OZアカデミー内の尾崎軍の一員としてレギュラー参戦
・2011年:LLPW-Xでアイドルレスラープロジェクトをプロデュース
・2013年:25周年記念興行
・2018年:30周年記念興行
2023年で53歳になりますが、まだ現役を続けています。
井上貴子は若い頃にヘア写真集を出していた
井上貴子さんは若い頃はアイドルレスラーとして活動していました。
ヒラヒラ&フリフリ系のコスチュームを着て、歌手デビューも果たし、写真集も出しています。
しかも、ヘアヌード写真集も出版しているんです。
合計10冊の写真集を出している
井上貴子さんはプロレスラーとしてデビューしてから現在まで、10冊の写真集を出しています。
・『BLESS』(1993年10月)
・『ヴェルティージュ』(1994年10月)
・『ボディオイル』(1995年12月)
・『PEAK BLUE』(1997年7月)
・『MAKE LOVE』(2000年11月)
・『MAKE LOVE 2』(2001年12月)
・『KINBAKU』(2003年10月)
・『美拳』(2009年11月2日)
これだけの写真集を出している女子プロレスラーは、井上貴子さん以外にはいないのではないでしょうか?
しかもセクシー系のグラビア写真集で、オールヌード写真集やヘアヌード写真集ばかりなんです。
4冊目からヘア写真集
出典:amazon.co.jp
井上貴子さんは3冊目の写真集である『ヴェルティージュ』で、オールヌードを披露したことが話題になりました。
そして、1995年の『Body Oil』でヘアヌードになっています。
貴子 3冊目(94年10月刊行の「Vertige」)でオールヌードになって、4冊目(95年12月刊行の「Body Oil」)でヘアヌードになったんだよね。
引用:「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」 – プロレス – Number Web – ナンバー
当時は写真集ブームで、普通のヌード写真集だったらほかの写真集と同じで埋もれてしまうということになり、4作目はヘアヌード写真集を出すことになりました。
それ以降も、2000年12月の『MAKE LOVE』では外国人女性を相手に、「MAKE LOVE2」では日本人女性を相手に全裸で絡んでいるセクシー系の写真集を出していています。
2003年の「KINBAKU」ではSMをテーマにしていて、井上貴子さんが縛られています。
ここまでする女子プロレスラーはいませんよね。写真集は井上貴子さんにとっては「作品」という認識なのだそうです。
けど、写真集は私にとって作品なんですよ。エロいものであっても、エロを超えた作品。V(ビデオ)をやらなかったのは、写真集という作品性にこだわったから……だったんです。
引用:「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」(4/4) – プロレス – Number Web – ナンバー
確かに、井上貴子さんのヘアヌードはとても美しいです。
漫画家の安野モヨコさんはダイエット依存症になりかけていたころに、井上貴子さんのスタイルを見て、「ただ痩せるだけでは美しくない」と目覚めて、依存症から脱却できたそうです。
均整がとれていて引き締まり、しっかり筋肉がついている井上貴子さんの体のラインはきれいですよね。
また、性的な目線で見られることに対して、それほど抵抗はなかったようです。
貴子 これは私がおかしいのかもしれないけど、いやらしい写真を撮られたくないんだったら、プロレスを辞めたらいいじゃんって思っちゃうんだよね。
引用:「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」(3/4) – プロレス – Number Web – ナンバー
井上貴子さんはアイドルレスラーとしてピッタリの適性を持っていたんですね。
企画から関わる&吊るされることも
井上貴子さんはヘア写真集を企画から関わっていました。ただ単に被写体として撮影されるだけではなく、自分で作品を作りたいという意欲の表れですよね。
でも、3冊目となると、(宣伝として)一般誌にも出るし、女優さんやモデルさんには出せない、プロレスラーならではのことをやれるよねという話になってたのね。それで、「打ち合わせから参加したい」って言ったんだよね。
引用:「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」(2/4) – プロレス – Number Web – ナンバー
また、逆さまに吊るされて撮影したこともあり、これはかなりつらかったようで、拷問だったと話していました。
もう練習や試合の辛さや痛さなんて比べ物にならないでレベル、拷問でした(笑)。
引用:井上貴子“プロレス業界初”オールヌードの過去…撮影中「これだけは無理!」悶絶したポーズを明かす | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
写真集への意欲は普通のグラビアアイドルとは比べ物にならないほどで、これだけこだわっていれば、エロ写真集ではなく「作品」と言えるでしょう。
井上貴子は豊田真奈美と仲が悪い?
井上貴子さんは、同じく女子プロレスラーの豊田真奈美さんと仲が悪いことで知られています。
豊田真奈美さんは全日本女子プロレス所属で、井上貴子さんの1年先輩に当たります。
以前は犬猿の仲だった
2人は若い頃から仲が悪かったようです。
豊田真奈美さんは「孤高のレスラー」と呼ばれるほど他人と交わらず、新人時代から浮いた存在でした。他人のことは気にせずに我が道を進むタイプです。
井上貴子さんも新人の頃からアイドルレスラーとして我が道を行くタイプで、全女内でも他人と関わろうとしませんでした。これに関しては、本人も次のように話しています。
話してくださらなくて結構です、私にかかわらないでくださいというオーラも出してたしね、全女では。だから、「生意気」って言われてた。
こんな2人が仲良くなるはずがありません。
大嫌い発言も現在はリスペクト
出典:daily.co.jp
2人は犬猿の仲と言われたこともありましたが、お互いにリスペクトはしていたようです。
2017年に行われた豊田真奈美さんの引退興行の際、井上貴子さんと豊田真奈美さんが試合をしました。
試合前には、井上貴子さんが豊田さんに対し、「大っ嫌いになった時もありましたけど」とあいさつしています。
そして、試合後は豊田真奈美さんが「私もアンタのこと大っ嫌いだったの。(中略)今まで勘違いしてた井上貴子と一緒にいれて、私はあなたのことが大好きになった。」と話していました。
2人は若い頃はお互いに嫌いだったけれど、女子プロレスラーとして経験を重ねる中で、お互いにリスペクトするようになっていったようです。
井上貴子は結婚していない
井上貴子さんは2023年で53歳になりますが、結婚はしていません。今まで結婚をしたこともありません。
本人曰く「結婚できない」のではなく、「結婚しない」とのことです。
28~29歳の頃は婚約していた人がいたけれど、プロレスの面白さに目覚めてしまい、家庭に入ることを考えられず、プロレスを辞めたくなかったために、婚約破棄ということになりました。
婚約していた時は子供が欲しくて結婚しようと思っていたのですが、子供が欲しいという想いよりも、プロレスを辞めたくないという想いが勝ったんですね。
結婚ってなんのためにするんだろうって考えたとき、私にとっては子どもを産んで、育てることだった。けど、プロレスをやってたら、むずかしいじゃないですか。いろいろあって、彼と別れて。
引用:「ベランダからこのまま…」レジェンド女子レスラーを襲った“更年期障害とコロナ鬱”…井上貴子(53歳)が今語る「恋愛、結婚、プロレス」(3/3) – プロレス – Number Web – ナンバー
今は、大切な愛犬2匹がその男性を認めて、愛犬を家族と認めて井上貴子さんが大切にしているものを自分以上に大切に思ってくれる男性なら、結婚する可能性はあると語っていました。
現在もモテるようですが、今のところはそれほど積極的に結婚する気はなさそうです。
井上貴子の現在
コロナ鬱から復活
井上貴子さんは現在も、現役を続けています。ただ、新型コロナウイルスが流行していた頃に、コロナ鬱になっていたと明かしました。
体調も悪かったし。そのあとかな、更年期(障害)のような症状が出たんですよ。朝起きたとき、絶望感がすごくあるんです。
引用:「ベランダからこのまま…」レジェンド女子レスラーを襲った“更年期障害とコロナ鬱”…井上貴子(53歳)が今語る「恋愛、結婚、プロレス」 – プロレス – Number Web – ナンバー
自殺を考えたこともあるそうです。しかし、愛犬がいて父親がいて、友達がいると考えたら、自殺してはいけないと思い直し、そこから復調していきました。
現在はリングに立って試合をしていますので、しっかり回復しているようです。
35周年記念イベント
井上貴子さんは2023年にデビュー35周年となり、11月21日にデビュー35周年イベントが行われました。
本人は「自分が主役のイベントはこれが最後になると思う。いつ引退してもおかしくないから」とコメント。
ただ、2017年には「来年49歳で30周年なので、50歳手前で引退しようと思っています」と話していました。
5年前から引退を考えているけれど、まだ引退せずに現役を続けているということは、節目の40周年もあり得ますよね。
特に、盟友の神取忍さんは来年60歳で大きな会場で興行をやるようなので、まだまだ引退しない可能性はあります。
井上貴子のまとめ
女子プロレスラーの井上貴子さんについて、経歴や若い頃のヘア写真集出版、豊田真奈美さんとの関係、結婚の有無や現在をまとめました。
井上貴子さんは本当にカッコいい女子プロレスラーです。できるだけ長く現役を続けてほしいですね。