蟹江一平は蟹江敬三の息子で変人キャラ

蟹江一平のプロフィール

蟹江一平さんが芸能界に入ったのは1999年で、NHKの朝ドラという華々しい舞台で俳優としてデビューを飾りました。

父親の蟹江敬三さん死去後には、バラエティ番組や歌番組にも出演。

寡黙で有名だった蟹江敬三さんの息子とは思えないマシンガントークを繰り広げたり、謎の趣味を持っていたりなどの変人ぶりが注目を集め、オファーが殺到した異色の2世タレントです。

蟹江一平の趣味「3S」とは

蟹江一平さんの趣味は「3S」だといいます。

これは3つの「S」で始まる趣味の総称で、「歌（Sing）」、「銭湯（Sentou）」、「車中泊（Syachuhaku）」なんだとか。

まず歌は、週1回はカラオケに通い、入ったら8時間は歌いっぱなしというくらい歌が好きだといいます。

いつでもどこでもカラオケができるようにと、大手カラオケ店のメンバーズカード6枚を常に持ち歩いているそうです。

そして2つ目の「銭湯」は、なんと週5回は通っていて、長い時には5時間滞在することも。

最後の「車中泊」は、27万円で購入した中古車で週に3日寝泊まりをしているといいます。

TBS「ビビット」に出演した際には、「車の中がとにかく好きで、こんなに落ち着く場所はない。最高」と、かなり気に入っていることを明かしました。

車中泊というと、スキーやスノーボードなどのレジャーでやむなく泊まることはあるかもしれませんが、日常になっているというのはかなり変わっている趣味ですよね。

蟹江一平の家族①  父親は俳優・蟹江敬三

蟹江敬三のプロフィール

父親の蟹江敬三さんは、日本俳優界において屈指のバイプレイヤーとして知られています。

俳優生活前半は刑事ドラマなどで猟奇的でエキセントリックな悪役を演じることが多く、中盤以降から善人役もこなすようになり、幅広い役を演じられる俳優として重宝されてきました。

そんな蟹江敬三さんは、プライベートでは寡黙な人物として有名です。

関係者の証言によると、幼少期は吃音の癖があり、性格は引っ込み思案だったそう。これらのコンプレックスを直したいと劇団青俳に飛び込んだというエピソードも残っています。

2013年12月に胃がんであることが発覚して以降、2014年1月から入退院を繰り返す生活を送っていましたが、2014年3月30日に享年69歳で逝去されました。

まだまだ活躍が楽しみな役者であり、早すぎる逝去を悼む人が続出しました。

また、同年5月に開催されたお別れ会では、数多くの著名人が弔問に訪れたことが大々的にニュースに取り上げられています。

父と息子の約束とは？

蟹江一平さんは「父は本当にシャイで無口で人見知り。それに反して僕は幼少の頃からヘラヘラして不肖の息子だった」と語り、蟹江一平さんが唯一人見知りする相手が父親と明かしました。

蟹江敬三さんはがん治療の中で胃の摘出も検討していたものの、急速な病状悪化で手術が叶わなくなり、心配する蟹江一平さんに「誰にも絶対言うな。黙っていろ」と命令したそう。

これは蟹江敬三さんが最期まで俳優でありたいと願い、動けなくなるまで何事もないように仕事を続けたいと希望していたからでした。

蟹江一平さんは「これまで以上にヘラヘラしていたので、僕に対する現場の評価は最低だったんだと思う」とインタビューで語り、この約束だけは絶対に守ろうと決めたそうです。

亡くなる13日前まで蟹江敬三さんは仕事をしていて、俳優としてその生涯を全うしました。

蟹江一平の家族②　母親は元劇団員

蟹江一平さんの母親は、現在は一般人であるため、最近の様子や写真などは公表されていませんが、お名前と若い頃のエピソードが残されています。

母親の名前は綾子

母親は元劇団員女優で、父親の蟹江敬三さんより1歳年上の女性。お名前は綾子さんと判明しています。

若い頃はテレビに出演する機会がなかったようで、wikipediaは存在しておらず、出身地や血液型などプロフィールの詳細は分かっていません。

高校を卒業した蟹江敬三さんが「劇団青俳」に入団した時、綾子さんも同時期に入団したようです。

綾子さんは社交的でおしゃべりな性分、一方の蟹江敬三さんは寡黙で人付き合いが苦手な性格だったので、全く逆のタイプでした。

母親は結婚を機に引退

1968年に蟹江敬三さんが23歳の時に結婚し、これを機に綾子さんは芸能界を引退して旦那をサポートする生活になりました。

ただ、蟹江敬三さんの舞台収入だけでは食べて行けず、綾子さんが外に働きに出て家計を支えていたようです。

まだ若く、俳優として未知数だった蟹江敬三さんを信じて支える、芯の強い女性であることが分かりますね。

結婚後、栗田桃子さんと蟹江一平さんの2人の子供を出産しました。

育児は全て綾子さんに任せきり状態でしたが、夫婦2人の仲は良好で、蟹江敬三さんは夫婦の時間を大事にしている様子だったという証言もあります。

2013年のNHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台だった北三陸を気に入っていた蟹江敬三さんは「いつか一緒に三陸に旅行へ行こう」と綾子さんと約束していたようです。

ただ、この約束は叶うことなく蟹江敬三さんは死去してしまいました。

蟹江一平の家族③　姉は劇団員の栗田桃子

蟹江一平さんは2人兄弟で、姉は栗田桃子さんで劇団女優をしています。

あまりテレビに出演する機会がないので、ご存知ない方もいるかもしれません。まずはプロフィールを見ていきましょう。

栗田桃子のプロフィール

姉の栗田桃子さんは、1992年に文学座付属演劇研究所に入所し、女優活動を開始しました。1997年に文学座の正規団員に昇格しています。

俳優の内野聖陽さん、寺島しのぶさんが文学座付属演劇研究所の同期です。

基本的に舞台の仕事がメインですが、ドラマ「遺留捜査9」、「ザ・ボディガード」、「救急指定病院8」にも出演しています。

直近では、2022年3月31日に放送された特集ドラマ「風よあらしよ」に出演しました。

現在の年齢は48歳で、結婚歴や子供の有無について調べたものの、情報がありませんでした。

蟹江一平の経歴①　父親の役柄のせいでいじめを受けていたことも

蟹江一平さんのこれまでの経歴について見ていきましょう。

子供の頃は俳優に反感があった

父親の蟹江敬三さんが「名バイプレイヤー」と称賛されるようになったのは、俳優生活の後半からです。

それまでは悪役を演じることが多く、それも強姦魔や殺人犯など猟奇的な役ばかりで、蟹江一平さんが幼少の頃には「お前の父ちゃん、また人を殺してたな」といじめられていたといいます。

裏を返せば、蟹江敬三さんが演じた凶悪犯の役が、あまりにも鬼気迫るものであったことから来ていることは明らかなのですが、子供たちにとっては危険人物と映ったに違いありません。

そのため、蟹江一平さんは父親や俳優という職業に対して反感を感じながら育ったそうです。

そんなある日、父親とバッティングセンターに行く機会があり、いつもと変わらず無口な蟹江敬三さんは、黙々とバットを振るっていたといいます。

この様子を見て「もしかしたら一番辛い思いをしているのはお父さんではないか」とふと子供心ながら気が付いたそう。

それ以降は、どんな役でも全身全霊で取り組む父親の姿を見るにつけ、強烈な印象を残して輝いて見えるようになり、尊敬するようになったといいます。

蟹江一平の経歴②　フリーターから俳優へ

蟹江一平さんは中学卒業後、私立東野高校に進学しました。学生時代はパンクバンドを組んで、ボーカル、ギター、ドラムと何でもこなしていたのだとか。

高校を卒業後は明確にやりたいことがなく、しばらくフリーター生活をしていました。バンドは続けていましたが、プロになりたいという気持ちもなかったそうです。

役者になろうと思ったきっかけは、アルバイト先の工務店の親方から「今は2世が流行ってるし、一平ちゃんは顔もまあまあなんだから役者を目指したら？」と言われたからだそう。

俳優養成所のガイドブックを買い込んでオーディションを受け、青年座研究所の22期生として入団して、1998年4月に正規の劇団青年座の団員に昇格しました。

蟹江一平の経歴③　「地下に埋もれた2世俳優」時代

正式な劇団員になった蟹江一平さんは、1999年にNHKの朝ドラ「すずらん」で常盤哲夫役に抜擢されてテレビデビューしています。

しかし、その後は映画やドラマの脇役として地道に活動するも、決して売れているとは言えない状態が続きました。

実は、2世俳優として見られるのが嫌で、大々的に「私は2世俳優です。父親は蟹江敬三です」という宣伝を避けていたのです。

そのため、世間に認識されないまま15年以上過ごした時期について、後年以下のように語っています。

2世でありながらその2世人生をこじらせ続け悶々とし、それでも「ただひたすら撮影現場が好き」なだけで俳優業を続けて来たのですが結果的には「地下に埋もれ続けた2世俳優」でしかありませんでした…

 

引用：蟹江一平の今夜も歌っていいですか？ – 音楽ニュース http://music-book.jp/

大物俳優の息子であるが故に、「2世」というレッテルを自身で貼り続けてしまったという、もどかしさが伝わりますね。

蟹江一平の経歴④　トーク番組で引っ張りだこに

自身でも語るように、今ひとつ俳優として鳴かず飛ばずの日々を送ってきた蟹江一平さんでしたが、父親の蟹江敬三さん亡き後に、バラエティ番組でブレイクを果たします。

これまで避けてきたジャンルに挑戦した理由やブレイクの理由を紹介します。

マシンガントークでスタジオを圧倒

2014年に蟹江敬三さんが死去すると、蟹江一平さんに心境の変化が起こったそうです。

寡黙で多くを語らなかった父親のことをもっと知って欲しい、という願望が湧いてきたのだとか。

そして、期間限定で生前の父親を語るためにテレビ出演したところ、素のキャラでのトークが受けて「変人キャラ」として人気になりました。

スタジオでは、担当MCが付いてこられないほどのマシンガントークでしゃべり倒す姿を披露。

自転車の話では「”蟹江敬三の息子”と言われて出てきたが、それはロードバイクの世界に皆さんをお連れするための餌にすぎない」「乗りたいですか？カモン！」とハイテンションぶり。

さらに、坂道をロードバイクで登るVTRが流れると「へいへいへ～い！ストリートの魔物さ～ん、もっとキツイのをくれ～！」と叫ぶなど、共演者がびっくりするほどでした。

視聴者からも「想像以上に変人だった」と多数のコメントが寄せられ、あっという間にバラエティ番組で引っ張りだこの芸能人となりました。

生活も激変したようで、蟹江一平さん本人は「これまでスゴイ暇だったのに、家に帰れないほど忙しくなってしまって」と、あまりのブレイクぶりに困惑していたようです。

それでも、ブレイク後は夢だったMCやナレーションの仕事のオファーも来るようになったそうで、嬉しい反面、父親と共演できなかったことを残念に感じている、と語りました。

蟹江一平の経歴⑤　抜群の歌唱力を生かして歌手活動もしている

蟹江一平さんはとても歌が上手いことでも知られています。

ここからは、歌に関するエピソードや音楽活動について見ていきましょう。

「歌がうまい王座決定戦」で優勝

2015年1月に放送されたフジテレビの「今夜復活！歌がうまい王座決定戦」に、蟹江一平さんは出場しています。

この番組は、我こそはという歌唱力を誇る芸能人が集まるカラオケ番組。

蟹江一平さんはスターダストレビューの「木蓮の涙」を歌い、なんと989点を獲得。2位の佐藤仁美さんの984点を制して見事優勝したのです。

司会進行をしていた小島留璃子さんは、蟹江一平さんの歌声に感動して涙を流すほどで、歌唱力と表現力がハンパなかったことがうかがえますよね。

バンド活動も

蟹江一平さんは現在もバンド活動も行っています。

バンド名は「LILY FLY PEY（リリィフライペイ）」で、日頃はライブハウスでの活動をメインに行っているようです。

バンド活動の予定は、蟹江一平さんのツイッターで告知されているので、興味が湧いた方はぜひチェックしてみてください。

蟹江一平が結婚した嫁の情報や子供の有無

ここからは、蟹江一平さんのプライベートについて見ていきましょう。

2009年に結婚しているのですが、結婚を決意した経緯が話題を呼びました。

嫁はどんな女性なのかも気になりますね。

嫁は加藤あい似の美人

蟹江一平さんの嫁は「堀地真紀」さんというお名前の一般人で、青年座映画放送に勤務していた3歳年下の女性です。

蟹江一平さんのマネージャーをしていたこともあり、2人は職場結婚ということになりますね。

顔写真や出身地、血液型など詳細なプロフィールは公開されていませんが、女優の加藤あいさんに似ているそうで、嫁はかなりの美人であることは間違いないでしょう。

2人は、趣味の自転車や映画の話で意気投合したようで、2009年3月に入籍して夫婦になっています。

結婚を決意した瞬間とは？

蟹江一平さんが結婚を決意したのは、2009年に公開された映画「劔岳　点の記」の撮影を行っていた時だそうです。

タイトル通り、険しい山々が舞台の作品で、撮影は常に死と隣り合わせという過酷なもので、蟹江一平さんも本当に死ぬかもしれないと感じたことも多々あったといいます。

休憩時間に山小屋で共演者達とおしゃべりをしていると、既婚者の香川照之さんや浅野忠信さんが「家族に会いたい」と話すのを聞いて、温かい家庭を持つことに憧れを抱いたそう。

そして、撮影が終わったらプロポーズをしようと決意し、蟹江一平さんは真紀さんと結婚することになったのです。

子供の有無は不明

2009年3月に結婚されているので、2022年4月現在で結婚生活はすでに10年以上経過しています。

しかし、2人の間に子供が誕生しているのかを調査しても確かな情報がありませんでした。

子供がいないという説や、意図して子供の情報は明かしていないとも言われています。

蟹江一平の現在：事務所を退所している

2022年現在の蟹江一平さんについて見ていきましょう。

2022年6月8日の誕生日で46歳を迎える蟹江一平さんについて、事務所を退社後の現在の活動をお伝えします。

独立から2年が経過

2020年1月23日に自身のツイッターを更新し、長年在籍していた芸映を退社し、今後はフリーランスの俳優として活動すると発表しました。

そして2022年2月1日のツイッターで、事務所を辞めて2年が経過した現在の心情を語りました。

｢自分は本当に幸せ者だったんだな｣と噛み締める日々。
信頼出来るマネージャーが常に並走して僕が閃いたアイデアを形にするべく奔走してくれて。
友達でも仲間でも家族でもない、｢マネージャー｣という名の同志。

今日も陽は沈む。明日もまた、陽は昇る。

 

引用：蟹江一平_Official – twitter https://twitter.com/

事務所に所属するということは、人間関係や仕事の忖度など気苦労が多い一方で、マネジメントを行ってもらえるという利便性や心の支えがあることでしょう。

独立すると自由気ままに仕事ができるというメリットがあるものの、全て自分でやらねばならず、蟹江一平さんも心細く感じている様子がうかがえます。

事務所退社時期とコロナ禍がちょうど重なったことも影響しているのか、2020年以降はドラマや映画への出演もほとんどないようです。

蟹江一平さんの今後の出演作品に期待しましょう。

まとめ

俳優・蟹江一平さんの家族は芸能一家で、父親が蟹江敬三さん、母親は元劇団女優、姉も劇団女優の栗田桃子さんです。

昔の蟹江敬三さんは悪役ばかりを演じていたことから、子供の頃に周囲からいじめられて孤立したこともあり、父親や俳優業に反感を抱いていたこともありました。

しかし、父親のひたむきに作品に取り組む様子や、本当は辛いにもかかわらず表に出さない寡黙で不器用な姿にいつしか共感するようになったのです。

フリーターを経て青年座に入団し、1999年にNHK朝ドラ「すずらん」で俳優デビューするも、しばらくは2世であることを隠していたこともあって、鳴かず飛ばずの日々が続きました。

2014年に蟹江敬三さん死去後、バラエティ番組に出演したことをきっかけに、濃いキャラがお茶の間に受けて大ブレイク。一時期は家に帰る時間もないほど多忙だったようです。

プライベートでは2009年に結婚。嫁は元マネージャーの真紀さんで、2人の間に子供がいるのかは判明していません。

現在は、長年所属していた事務所を独立してフリーの俳優・タレントとして活動しています。

最近はめぼしい出演作品は特にないようですが、俳優業はもちろん、寡黙だった蟹江敬三さんの息子とは思えない、その変人キャラを生かした活躍にも期待しましょう。