春川ますみさんと言えば数々の名作品に出演した昭和時代を代表する女優ですが、最後の出演作品でろれつが怪しく病気説も浮上しています。
今回は春川ますみさんの若い頃のエピソード、結婚や子供、病気の噂など現在をまとめました。
この記事の目次
春川ますみのプロフィール
春川ますみのプロフィール
本名:瀧川マチエ
生年月日:1935年11月10日
出身地:栃木県宇都宮市
身長:158cm
血液型:AB型
春川ますみさんは、昭和の時代を代表する名女優の1人です。
1950年代(昭和30年代)の頃から女優として活躍し、その時代を象徴するような「肝っ玉母ちゃん」の役柄では右に出るものがないほどの人気を集めました。
国内でも屈指の長い女優歴を持ち、これまでに出演した映画は170本以上、出演したドラマは75本以上にも及びます。
春川ますみの若い頃① 浅草ロック座でストリップダンサーとして活躍
ここからは、春川ますみさんの若い頃の活躍を振り返りたいと思います。
春川ますみさんは、元々は「浅草ロック座」で「メリー・ローズ」の芸名で活躍するストリップダンサーでした。
春川ますみさんがストリッパーだったたのは1950年代の半ばで、その豊満な体つきから「ジャンボちゃん」「ダルマちゃん」の愛称で親しまれ、大変な人気を誇っていたそうです。
1950年代終わり頃、そんな春川ますみさん人気を見た映画業界関係からのスカウトを受け、1959年公開の東宝映画「グラマ島の誘惑」にて映画女優としてのデビューを飾りました。
春川ますみの若い頃② 名脇役として数々の作品に出演
春川ますみさんは映画界からのスカウトをきっかけにして、ストリップ嬢から本格的に女優への転身を望み、以降、映画を中心に数々の作品に出演するようになります。
女優として本格デビューを果たした1959年には、「続・社長太平記」など合計9本もの映画に出演します。
当時の日本は空前の映画ブームだったとは言え、デビュー直後にこれだけの作品に出演できたのは、春川ますみさんの個性的なキャラクターが脇役として高い評価を受けたと言えます。
「痴人の愛」「男はつらいよ」などその後も多数の映画に出演
出典:https://www.cinemaclassics.jp
その後も、春川ますみさんは名脇役として数々の話題作に出演します。
1960年には、春川ますみさんの大ファンを公言していた谷崎潤一郎さんの長編小説「痴人の愛」を原作とした同タイトルの映画作品に出演した他、10本近くの作品に出演。
その後も「寅さん」こと「男はつらいよ」シリーズや、山田洋次監督の名作「家族」、1974年公開の「砂の器」など、映画史に残る作品に重要な脇役として出演しています。
このように春川ますみさんは、日本の映画界になくてはならない存在として、素晴らしい実績を残されたのでした。
1966年からは「泣いてたまるか」などテレビドラマでも活躍
また、春川ますみさんはテレビドラマが普及し始めた1966年頃からは、テレビドラマ女優としても活躍されました。
春川ますみさんのドラマデビュー作は、1966年4月から1968年3月まで放送された1話完結形式のドラマ「泣いてたまるか」でした。
春川ますみさんは第6話「浪花節だよ人生は」、第8話「嗚呼、誕生」、第57話「ぼくのお父ちゃん」、第77話「僕は保夫さん」の4エピソードに出演しています。
ちなみに、「泣いてたまるか」は全80話が放送され、国民的人気作品となりました。
「赤かぶ検事奮戦記」シリーズも代表作
春川ますみさんのドラマでの代表作として外せないのは、1980年から1992年にかけて放送された「赤かぶ検事奮戦記」シリーズです。
春川ますみさんは主役の赤かぶ検事こと柊茂(ひいらぎしげる)の妻・柊春子役として出演しています。
「赤かぶ検事奮戦記」は、今では橋爪功さん主演の「新・赤かぶ検事奮戦記」シリーズが有名かもしれません。
その元祖となる作品が、春川ますみさんが全シリーズに出演した、フランキー堺さん主演版の「赤かぶ検事奮戦記」です。
往年のファンには、「赤かぶ検事」と言えば春川ますみさんとフランキー堺さん演じる柊夫婦の方言丸出しの小気味良いやりとりを思い浮かべる方も多いようです。
春川ますみの若い頃③ 「ウルトラマンレオ」「トラック野郎」でも人気に
春川ますみさんの若い頃の作品として、現在までインパクトを残しているのは、ウルトラマンシリーズの特撮ドラマ「ウルトラマンレオ」と東映の大人気映画シリーズ「トラック野郎」です。
「ウルトラマンレオ」の終盤で活躍
「ウルトラマンレオ」では、第40話から最終話の第51話にかけて、ウルトラマンレオに変身する主人公・ゲンが居候する美山家の母親・美山咲子役で出演しています。
物語終盤だけの出演でしたが、登場してからの活躍が素晴らしかったキャラクターで、当時ウルトラマンレオを視聴していた子供達に強烈な印象を残しています。
そのため、当時のファンは現在でも「ウルトラマンレオに出演していた春川ますみさん」というイメージを持っている方が多いようです。
「トラック野郎」のジョナサンの嫁役でも大人気
長い東映の歴史の中でも、代表的作品の1つとして数えられる「トラック野郎」シリーズ。
菅原文太さん演じる、デコトラを駆るトラック運転手・一番星桃次郎と、愛川欽也さん演じる相棒・ヤモメのジョナサンの2人が中心になって繰り広げる、大衆娯楽活劇の大ヒット作品です。
1975年に公開された「トラック野郎」第1作目は、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録し、当初単発の予定でしたが、シリーズ化され、1979年までに10シリーズが製作されました。
出典:https://internet-frontline.com
その中で春川ますみさんは、一番星桃次郎の相棒・やもめのジョナサンの妻・松下君江役として、シリーズ10作品中の8作品に出演しています。
松下君江は、ジョナサンが失敗を繰り返して絶体絶命のピンチに陥っても、常にどんと構える「肝っ玉母ちゃん」で、ジョナサンのみならず、観客も安心させてくれるキャラクターでした。
このキャラクターは、春川ますみさんの持つ「日本の母ちゃん」イメージにぴったりとハマり、「トラック野郎」のファンからの絶大な支持を集めました。
春川ますみの若い頃④ 谷崎潤一郎のお気に入り女優だった
春川ますみさんの若い頃を紹介するのに欠かせないのが、春川ますみさんが、近代日本文学を代表する超大物作家・谷崎潤一郎さんのお気に入り女優だったというエピソードです。
谷崎潤一郎さんは、春川ますみさんが「メリー・ローズ」の芸名でストリップダンサーとして活躍していた頃から目をかけて贔屓にしていました。
春川ますみさんは、1959年、ストリップ引退作としてヌードショー「白日夢」に主演しましたが、この作品の原作となったのは谷崎潤一郎さんが1926年に発表した戯曲でした。
また、このヌードショーの構成演出者としても谷崎潤一郎さんが名を連ねています。
この事から、春川ますみさんは、谷崎潤一郎さん演出の「白日夢」によって、女優としての門出を祝福されたと見る向きもあるのです。
春川ますみと谷崎潤一郎の対談も
春川ますみさんがストリップダンサーから女優へと転身した1959年の3月、谷崎潤一郎さんの自邸にて、春川ますみさんと谷崎潤一郎さんの対談が実現しています。
この時、谷崎潤一郎さんは春川ますみさんに「君はこの前会った時より美人になった」「映画の世界に入ると美人になる」と、映画女優としての門出を応援する言葉を贈っています。
時代を代表する大物作家であった谷崎潤一郎さんの後援を受けて、春川ますみさんはその後、女優として大成功を収める事になったのです。
春川ますみは結婚している?子供はいる?
春川ますみさんといえば「日本国民の母」「時代を象徴する肝っ玉母ちゃん」といったイメージを持たれています。
そこで気になるのが、春川ますみさんは現実には結婚されているのか?ということですよね。
実は、春川ますみさんは現在まで結婚発表した事が1度もありません。したがって、春川ますみさんは結婚していないという可能性が高まります。
ただし、昭和時代の女優や俳優には、自身の役者としてのイメージを大切にするために、私生活を徹底して隠していた人が多くいます。
そのため、春川ますみさんも本当は結婚しているが、プロの女優としてそれを隠し通してきたという事も考えられるでしょう。
同様に、春川ますみさんに子供がいるという情報も公表されていません。同じように、こちらも本当は子供がいるものの、女優としてそれを隠してきたという可能性が考えられます。
そのため、春川ますみさんに子供がいないと断言する事は出来ません。
春川ますみの現在① ろれつがまわっておらず病気説が浮上
現在の春川ますみさんについては、病気で芸能活動を引退しているという噂が浮上しています。
春川ますみさんは、2001年に2時間サスペンスドラマ「温泉名物女将!湯の町事件簿」に数年ぶりとなるドラマ出演をしています。
この出演時の春川ますみさんの様子が、これまでの「快活な江戸娘」的なイメージとはかけ離れた、「ろれつ」がまわっていない、とても痛々しい様子が話題になりました。
そのため、視聴者の間で春川ますみさんは病気なのではないか?との噂が広がったのです。
「温泉名物女将!湯の町事件簿」はその後シリーズ化されるのですが、続編には春川ますみさんは出演せず、同じ役は女優の赤木春恵さんが代わって演じています。
体調を崩しうつ病になったという噂も
ろれつがまわっていなかった事から病気説が囁かれた春川ますみさん。
その後、春川ますみさんはやはりこの頃に体調を崩しており、それが原因となって「うつ病」を患い、芸能活動を続けられなくなったという噂が一部で囁かれています。
ただし、これらの噂については情報源がはっきりせず、信ぴょう性の高い情報ではありません。
春川ますみの現在② 2001年以降女優活動はなく消息不明で死亡説も
春川ますみさんは2001年に出演した「温泉名物女将!湯の町事件簿」で病気説が流れてしまいましたが、その噂を裏付けるかのように、この出演を最後に女優活動を停止してしまいました。
春川ますみさんは一切の芸能活動を行なっておらず、その後の消息についても不明で、あまりの情報のなさに一部からは死亡説なども出ているようです。
春川ますみさんは2019年12月時点で84歳を迎えられていますが、病気になったというニュースも亡くなったといったニュースも出ておらず、あくまでも噂に過ぎません。
どこかで元気にゆっくりと過ごされているのかもしれませんね。
まとめ
昭和を代表する女優・春川ますみさんについて、若い頃~現在までの活躍をまとめてみました。
春川ますみさんは、元は「浅草ロック座」などで活躍したストリップダンサーでしたが、その絶大な人気から映画業界からスカウトを受け、女優へと転身した経歴を持ちます。
女優としての春川ますみさんは「トラック野郎」シリーズ、「赤かぶ検事奮戦記」シリーズなどの数々の代表作を持つ、昭和時代の映画やドラマを語る時には欠かせない女優の1人です。
しかし、2001年の出演を最後に春川ますみさんは芸能界から姿を消しており、2019年現在までその消息は不明のままです。
現在の春川ますみさんについては「病気説」「死亡説」なども囁かれていますが、いずれも信ぴょう性は低く、現在はどこかで静かに暮らされている可能性が高いでしょう。
またいつか、肝っ玉母ちゃんっぷりを映画やドラマで見られる日が来ることを期待しましょう。