財前直見はドラマ「お水の花道」で有名な女優

財前直見さんは、1984年に芸能界デビューし、所属事務所の「研音」を急成長させた功労者の1人と言われている大物女優です。

これまでに様々な注目作品に出演し、近年は母親を演じることが多くなってきました。

2007年からは、故郷の大分県に移住し、いち早くUターンした女優としても知られています。

まずは、財前直見さんのプロフィールや、変わった苗字の秘密について見ていきましょう。

財前直見のプロフィール

先祖は紀氏を先祖に持つ一族

「財前」という苗字は響きがカッコいいので、芸名だと思う方も多いようですが、実は本名。

ちなみに、財前は奈良時代まで遡り、孝元天皇の子孫である紀氏を先祖に持つ一族の苗字でした。

先祖の墓所は大分県杵築市に所在する財前墓地で、大分県指定史跡には国東塔の1つとして国指定重要文化財に指定されている宝塔があります。

大分県では財前性は沢山いるため珍しくありませんが、日本全体で見るとかなり珍しい苗字なので、上京したての頃は何かと珍しがられたのだとか。

財前直見の若い頃の経歴と昔の出演作品

ここからは、財前直見さんの若い頃の芸能界における経歴や、昔出演していた作品について見ていきましょう。

誰もが1度は聞いたことがある有名作品もあるんです。

昔はキャンギャルをしていた

財前直見さんは大分県で生まれ育ち、大分高等学校を卒業後の1984年、日本エアシステム（JAS）の沖縄キャンペーンガールに選ばれたことがきっかけで芸能界にデビューしました。

ネットで画像検索をすると、若い頃の財前直見さんの水着姿を見ることが可能です。

健康的ではつらつとした雰囲気を放っていますね。

「お金がない！」

1994年7月から9月までフジテレビで放送された「お金がない！」は、織田裕二さん主演で、幼馴染のヒロインである神田美智子を演じたのが財前直見さんでした。

織田裕二さんが演じる萩原健太郎は、両親を早く亡くして小さな弟達を育てながら借金を返す青年で、ふとしたことからチャンスをつかみ、出世していくというサクセスストーリーです。

この作品をきっかけに、財前直見さんの名前も一躍有名になりました。

「お水の花道」に出演

財前直見さんの若い頃の人気作品として知られているのが、1999年1月から3月までフジテレビで放送された「お水の花道」です。

このドラマは城戸口静さんの同名漫画が原作。六本木の高級クラブで働く元ナンバーワンホステスの明菜が、同じクラブで働く同僚や客との繋がりを紡ぐ、人間ドラマです。

財前直見さんが演じたヒロイン・明菜は、いろんな人から悩み相談を受けてはトラブルをスパッと解決するという、面倒見の良い姉御肌のキャラで性別問わず人気を博しました。

ドラマは好評で、2001年には「新・お水の花道」も制作されています。

「スチュワーデス刑事」

1997年から2006年までシリーズ物としてフジテレビで放送されたドラマ「スチュワーデス刑事」において、ヒロイン・阪東飛鳥を演じました。

このドラマは、日本航空で国際線を担当する客室乗務員3人組が、仕事で搭乗した飛行機内で起こる事件を解決していくトラベルミステリー。

サスペンスドラマではあるものの、コメディタッチな展開も多く、出演者の内輪話まで小ネタまで挟まれる珍しいスタイルで、肩肘張らずに見ることができる作品です。

平均視聴率19.6%と人気ドラマでしたが、財前直見さんと共演者の木村佳乃さん、水野真紀さん3人の人気もすごく、スケジュール調整が難しくなったとのことで2006年に終了しました。

財前直見の元カレは押尾学？

財前直見さんは若い頃、交際疑惑が浮上した俳優がいました。その人物とは押尾学さんです。

2人の年齢差は13歳ありましたので、当時大きな注目を集めたのです。

本当に2人は交際していたのでしょうか。2人の噂の真相について調査しました。

押尾学のプロフィール

押尾学さんは、1998年から2009年までバンドのボーカルや俳優として活躍していました。

元々「研音」に所属していましたが、フリーの期間を経てエイベックスに移籍。

2007年には、かねてより交際していた女優の矢田亜希子さんと結婚します。

子供も誕生し、幸せそのものに見えましたが、2009年に一気に転落人生を味わうことになります。

六本木ヒルズのマンションで愛人と合成麻薬MDMAを服用していたところ、女性の容態が急変。しかし救急車を呼ばず、保身のために逃亡したため女性は死亡、押尾学さんは逮捕されました。

証拠隠滅を図ったことも悪質と見なされて、懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けています。

2014年に出所しましたが、その後は芸能界に復帰することはなく、一般人として生活しているようです。

財前直見の方が夢中だった？

芸能人として現役だった頃の押尾学さんは、女性関係が派手で、数多くの女性との熱愛を報道されてきました。

例えば、女優の奥菜恵さんや平山あやさん、元モーニング娘。の安倍なつみさんなど、マンションから女性が出てくる様子やベッド写真まで流出していたのです。

そして、財前直見さんも元カノの1人と言われています。

もともと2人は同時期に研音に所属していた先輩後輩という関係。そしてドラマの共演をきっかけに、仲を深めたのだとか。

その頃の財前直見さんは、押尾学さんが好きなクロムハーツを身につけて、ライディングスーツ姿でヤマハのバイクであるV-MAX1200を乗り回すようになりました。

実際に、バイクに乗っている写真がネットにアップされています。

どうやら財前直見さんの方が押尾学さんに夢中だったのでは？と見られていますが、交際は長続きせず、すぐに破局してしまったそうです。

財前直見が結婚した元旦那は本間欧彦

財前直見さんは2003年7月に結婚し、2012年8月に離婚しました。

元旦那は、フジテレビの社員で敏腕プロデューサーとして知られている本間欧彦（ほんまおうひこ）さんです。

一体どのような人物なのでしょうか。馴れ初めについても紹介します。

本間欧彦はどんな人物？

元旦那の本間欧彦さんは、1957年12月25日に北海道札幌市で誕生しました。

慶応大学を卒業するとフジテレビに入社。営業や報道を経て、1987年からドラマ制作センターに異動し、ドラマのプロデューサーとして辣腕を振るっています。

これまでに、「東京ラブストーリー」、「白線流し」、「君といた夏」、「その時、ハートは盗まれた」といった人気作品を手掛けてきました。

2011年6月には、社命により北海道文化放送に出向。現在は取締役に就任しています。

2人の馴れ初めは？

本間欧彦さんがプロデュースした作品の1つである「スチュワーデス刑事」にヒロインとして出演したのが財前直見さんですので、仕事を通して仲を深めたようですね。

交際期間は約8ヶ月でスピード婚とも言えますが、「スチュワーデス刑事」の放送開始は1997年ですので、知り合ってから交際に至るまでの期間は長かったことになります。

実は本間欧彦さんは離婚歴があり、財前直見さんとは長年飲み友達で仕事仲間として接してきました。

結婚を発表する際、財前直見さんは旦那について「心から尊敬できる同志であるとともに、大きな安らぎを与えてくれる父親のような方」と発表しています。

財前直見と元旦那・本間欧彦に子供は息子が1人

2003年7月に結婚後、財前直見さんは2006年12月7日に長男を出産しています。

財前直見さんは当時40歳で、事務所を通し「ずっと待ちわびておりましたので、喜びもひとしお」と、高齢出産の末に無事に出産できた喜びのコメントを語りました。

息子の名前は凛太郎さんといいます。小学生の頃に、財前直見さんと共にバラエティ番組に出演したこともますが、それ以降はメディアに登場していません。

2022年2月現在は15歳になるはずですので、財前直見さんとしても成長が楽しみで仕方がないでしょうね。

財前直見は子供と大分へ移住

財前直見さんは、出産を機に長男と共に大分県の実家に引っ越し、その後二世帯住宅を建てています。

子供を育てるにあたり、環境が改めて大事だと考えるようになったため、自然が沢山残っている実家が良いと判断したのだとか。

移住後の約3年間は仕事を一切断り、育児に専念。その後、息子が地元の幼稚園に通い始めると、財前直見さんは仕事がある時のみ上京するという生活パターンへと変化したのです。

財前直見さんによると、この選択肢に迷いはなかったそうです。

財前直見さんの父親は昔から趣味で農作業をしていますが、父親の畑だけで1800坪もあるのだとか。

キュウリ、玉ねぎ、カボスに、椎茸、大根、ほうれん草と幅広い野菜を栽培していて、季節の野菜を収穫して食べるという最高の贅沢を満喫しているようです。

財前直見さんによると、「母は料理が得意なので、どんどん調理して夕飯のおかずや加工食や保存食にしています。冬は中庭を冷蔵庫がわりに、白菜や大根を干しています」と語っています。

財前直見と元旦那・本間欧彦の離婚理由とは？

離婚を発表したのは2012年8月7日のこと。2人の離婚理由について見ていきましょう。

遠距離結婚がうまくいかなかった？

本間欧彦さんが北海道に転勤になったことで、財前直見さんと旦那は北海道と大分県で分かれて生活を送っていました。

財前直見さんは「北海道と九州の距離と心の距離を縮めることが出来ず、家族としての生活を維持することが困難になりました」とすれ違いが生じたと語っています。

2人をよく知る関係者は「財前直見さんは2人目を望んでいたが、本間欧彦さんの考え方と一致してなかったようだ」と明かしているので、心の距離を作った原因は色々ありそうですね。

財前直見の現在①　老けすぎ？劣化した？

2022年1月10日に誕生日を迎えた財前直見さんの年齢は56歳。そろそろ還暦が見えてきました。

近年、ネットでは「老けすぎだ」、「劣化している」などの声が寄せられています。

自然な年齢の重ね方をしている

確かに、ネットの声を集めると「劣化が悲しい」、「うわー老けすぎ」など見た目に関しては、テレビで見かけて驚いたという意見が多いのは事実。

もっと、突き詰めると「ほうれい線が目立つ」と具体的なコメントも。

ただ、人間56歳にもなればたるみが出てくるのは仕方のないことでしょう。

現在は美容整形技術も発展しているので、目立たないようにする方法もありますが、こういった美容整形に頼らないのは財前直見さんの美学であるようです。

自然な年齢の重ね方をする中で、その年齢ならでは美しさがあるということになりますね。

財前直見の現在②　終活が話題に

財前直見さんは現在56歳ですが、独自の終活ノートを考案したことが注目を集めています。

ここからは、財前直見さんの現在の生活の様子や考えていることについて見ていきましょう。

終活を考えたきっかけは？

大分での田舎暮らしを楽しんでいる財前直見さん。今も父親が丹精込めて作った沢山の野菜が食卓に並び、息子の同級生の親や近所の人が魚など獲れたての食材を持ってきてくれます。

お礼として、かぼすなど父親の畑で収穫した野菜を渡す物々交換の生活で、東京で暮らしていた時は他人との付き合いがなかったため、今の暮らしが心地が良いそうです。

そんな中、子供の頃から知っている近所のおじさんやおばさんも高齢になり、日々会話を交わしていると、周囲の人がこれからの生活に色々な悩みがあることに気づいた財前直見さん。

何か役に立てないだろうか？と考え、心理学やカウンセリングの勉強を進める中で特に興味が引かれた資格は「終活ライフケアプランナー」でした。

こうして資格を取った財前直見さんは、周囲の相談に乗るようになりました。

「ありがとうファイル」を考案

これらの社会貢献の取り組みを通して、自身でもエンディングノートを作ってみようと思い立ちました。

しかし、お墓や葬儀など死後の話が多く、大切な持ち物など大事にしたいことをあまり細かく記載するスペースがないという点に気が付いたのです。

また結婚していた頃、義理の母親が亡くなり、葬儀やお墓については事前に聞いていたものの、遺品の整理にとても困ったそうです。

そこで財前直見さんは、大事なものだけを集めて少しずつ整理する「ありがとうファイル」を作ることに。

このファイルには、終末医療や介護などはもちろんのこと、大事な物の置き場所やパスワード、息子が大好きなご飯のレシピ、友人の連絡先など伝えたいことをどんどん書いていきます。

この「ありがとうノート」を、防災グッズと一緒に鍵付きのキャリーケースに保管しているそうです。

両親も一緒に取り組んでいる

終活と聞くと、マイナスイメージが少なからずあった財前直見さんですが、未来の年表を作り、息子と両親と自身の年齢を書き込んでいくうちに、考えが変化していったそうです。

3世代揃って楽しめることがこれからどれだけあるだろうと考えることが増え、両親も一緒にやらないかと提案することに。

終末期医療や介護について一緒に考える良い機会になったそうです。

父親はスラスラと書いていたものの、母親は筆が進まなかったそうで、財前直見さんは「インタビュー形式ならどう？」と提案してみたところ、色々話してくれたといいます。

確かに、対話形式で自分の考えを話していくことで脳内の整理にも繋がりますし、いきなりノートを突きつけられても何を記載したらいいのか困る方は、真似してみても良いかもしれません。

まとめ

財前直見さんは、1984年に日本エアシステム（JAS）の沖縄キャンペーンガールに選ばれたことがきっかけで芸能界デビュー。

若い頃は、ヒロインとして「お金がない！」、「お水の花道」などに出演し、研音を成長させるきっかけとなった大物女優で、現在は母親役を演じることが多くなりました。

プライベートでは、当時フジテレビの敏腕プロデューサーだった本間欧彦さんと2003年に結婚。

第1子となる息子も誕生したものの、2012年8月に離婚を発表しました。

長男を出産後は実家がある大分県に移住し、本間欧彦さんは北海道に転勤。物理的な距離が離婚の原因であるようです。

現在も大分県を拠点に、子供や両親と共に畑で獲れた野菜を使った食事を楽しんだり、必要に応じて上京したりという生活をしています。

今後の活動がますます楽しみな財前直見さん。これからも応援していきましょう。