萩原健一(ショーケン)とは

名前：萩原健一（はぎわら けんいち)
本名：萩原 敬三（はぎわら けいぞう）
生年月日：1950年7月26日
没年月日：2019年3月26日（68歳没）
出身地：埼玉県北足立郡与野町
血液型：O型
身長：174cm

「ショーケン」のニックネームで親しまれる萩原健一は、自由奔放で破天荒な生活で世間を驚かせることの多かった俳優・歌手です。

元ザ・テンプターズに所属し、PYGのリード・ボーカルも務めていました。PYGでは、沢田研二とのツイン・ボーカルで、どちらも熱狂的な人気を集めるグループとして知られています。

「ショーケン」というニックネームは、10代のころの仲間に大ケン、中ケンがおり、小ケンと呼ばれていたことに由来します。

俳優としての代表作は、テレビドラマ「太陽にほえろ！」「傷だらけの天使」「利家とまつ」などで、映画では「八つ墓村」「影武者」「激動の1750日」などです。

さらに、映画「誘拐報道」では第6回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を受賞、映画「恋文」で第9回 日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。

また、映画「居酒屋ゆうれい」では報知映画賞の第19回 主演男優賞を受賞するなど、役者として大きな存在感を持つ名俳優でした。

晩年は芸能活動のかたわら、東洋思想や仏教研究に取り組んでいたとも言われています。

数々の名作に出演し話題になった萩原健一ですが、それ以上に世間の話題をさらったのは度重なる逮捕劇や、奔放な恋愛事情かもしれません。

さらに、2019年に突如この世を去ってからはその死因も話題になりました。

そんな萩原健一の若い頃から現在までの経歴、薬物をはじめとした数々の逮捕歴、過去の嫁から現在の嫁まで5度の結婚と子供の有無、詳しい死因など気になる話題を徹底的に調査しました。

日本の芸能界を生き抜いた萩原健一に注目です。

萩原健一の若い頃　【生い立ち・人気絶頂期まで】　

ここからは、萩原健一の生い立ちから、芸能界デビュー後人気絶頂期を迎えるまでの若い頃をまとめました。

萩原健一は鮮魚店の実家に生まれ、東京都荒川区の聖橋中学校に入学しました。

エスカレーター式に高等学校に進学すると、在学中に埼玉県大宮市でスカウトされます。

そして、堺正章や井上順がメンバーのグループサウンズバンド「ザ・スパイダース」の弟分バンドである「ザ・テンプターズ」のボーカリストとしてデビューしました。

「ザ・テンプターズ」は、萩原健一が17歳の1967年、「忘れ得ぬ君」でレコードデビュー。

翌1968年には「エメラルドの伝説」や「神様お願い！」など次々とヒットを飛ばし、人気バンドとして定着していきます。

しかし、グループサウンズのブームは早々に終焉を迎え、ザ・テンプターズも例外ではなく、人気が低迷してしまいます。

それまでオリコン上位の常連だったザ・テンプターズですが、トップ10入りも難しくなり、ジャズ喫茶やゴーゴークラブでの営業回りが主な活動となっていきました。

そしてグループサウンズブームが終わりロックの時代を迎えた1970年、12月27日に東京大手町サンケイホール内の小ホールで行われた公演を最後に、ザ・テンプターズは解散しました。

解散後は、沢田研二、井上堯之、大野克夫、岸部一徳、大口広司らとともにロックサウンドを基調としたバンド「PYG（ピッグ）」を結成しました。

ロックフェスやテレビ出演なども行い、若い頃から音楽の道を歩んできた萩原健一ですが、この頃から音楽活動よりも映画監督を志すようになり、映画の世界をメインに活動を始めます。

1972年に製作された松竹映画「約束」の製作現場に、斎藤耕一監督の下でサード助監督として参加しましたが、主演俳優の中山仁が降板し、代役に抜擢されることに。

岸惠子と共演したこの映画での演技に、高い評価が集まりました。

その後、テレビドラマ「太陽にほえろ！」で初代新人刑事マカロニ役を演じたことでブレイク。

そのため、萩原健一がPYGのグループ活動に参加できないことが増えていきました。

共演者の大御所俳優からも、演技力が評価されていた萩原健一。

「約束」や「雨のアムステルダム」で共演した三國連太郎からは、「彼は演技で何をするかわからない。毎回全部違う演技やってきて面白い。若手では彼ぐらいです」と評されています。

そして、俳優として軌道に乗った萩原健一は、1972年12月をもって音楽活動を停止し、PYGは事実上の解散を迎えることになりました。

1974年には、映画「青春の蹉跌」でキネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞。俳優へ本格転身してから僅か2年で、歴史ある賞を受賞する俳優になった萩原健一。

ドラマ「傷だらけの天使」や「前略おふくろ様」などヒット作に多数出演するかたわら、ソロ歌手として音楽活動を再開します。

1975年に自身初となるソロアルバム「惚れた」をリリースし、アルバムの発表を契機として音楽活動を再開し、「お前に惚れた」や「大阪で生まれた女」などを発表しました。

若い頃から音楽・俳優どちらも成功を収めてきた萩原健一。

1970年代後半からはさらに俳優として飛躍を遂げ、脚本家・橋本忍から指名されて映画「八つ墓村」へ出演しています。

さらに、1980年には黒澤明監督の「影武者」にも出演し、役者として指折りの存在感の大きさを見せつけました。

1982年に誘拐犯を演じて話題となった映画「誘拐報道」では、日本アカデミー賞を受賞、モントリオール世界映画祭で審査員賞を受賞。

そして、萩原健一をモデルにして作家・連城三紀彦が書いた直木賞作品「恋文」の映画版でも日本アカデミー賞優秀男優賞を受賞し、萩原健一の俳優としての地位は不動のものとなりました。

萩原健一の逮捕歴①　違法薬物（大麻）使用

俳優としての地位を築いた萩原健一ですが、違法薬物の所持で逮捕され、芸能活動を休止していた時期があります。

1983年4月、違法薬物である大麻を所持していたとして逮捕された萩原健一。

裁判では、「ザ・テンプターズ」のメンバーとして活動していた1970年頃から大麻を手に入れて吸引していたことを認めました。

その後に出版した自著では、大麻を日常的に使用していたことに加え、アルコール依存症を患っていたことも明かしています。

映画「もどり川」の撮影時には、自殺する歌人の役を演じるために、役作りで大麻とコカインを吸っていたことを明かしました。

コカインは依存性の高い違法薬物で、芸能界でも勝新太郎やピエール瀧が逮捕されています。

大麻での逮捕者はかなり多く、芸能界で大麻や違法薬物が蔓延していることが分かっています。

近年では、人気K-POPグループ「BIGBANG」のT.O.Pが大麻吸引でニュースになったことが記憶に新しいのではないでしょうか。

日本でも、桑名正博・研ナオコ・内田裕也・長渕剛・井上陽水といった大物芸能人、大物アーティストの面々が大麻で逮捕されています。

大御所芸能人ほど、逮捕後も芸能界に復帰してる人が多いかもしれません。

萩原健一は逮捕直前に「麻薬をやめたいのにやめられない」と思っていたようで、逮捕後のインタビューでは「あの時捕まらなかったら死んでたかも」と語りました。

その後、裁判で懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が下されました。有罪判決後、1年間に渡って全ての芸能活動を停止しています。

萩原健一が所持・使用していた違法薬物「大麻」は、幻覚作用等の有害作用を引き起こす成分が含まれており、多幸感や幻覚・妄想といった作用があります。

日本では大麻の所持、譲り受け、譲り渡しは5年以下の懲役となり、営利目的での大麻の所持、譲り受け、譲り渡しは7年以下の懲役または懲役と200万以下の罰金が科されます。

大麻は別名マリファナ、ガンジャ、ハッパなどと呼ばれ、若者を中心に蔓延している違法薬物です。若者から高齢者まで年齢問わず逮捕件数も多く、再犯も多いことが問題視されています。

萩原健一の逮捕歴②　交通事故・暴行・恐喝

萩原健一は違法薬物所持での逮捕により1年間の活動停止を経て、復帰してからも俳優業と音楽活動を平行して行ってきました。

しかし、違法薬物での逮捕だけでなく、この後数回に渡って様々な罪状で逮捕されています。

1984年には、飲酒運転で人身事故を起こし、業務上過失傷害罪で逮捕されました。

1985年11月には、女優・倍賞美津子との不倫ツーショット写真を週刊誌に撮られ、激昂して記者やカメラマンに暴行を加えて逮捕、書類送検されています。

倍賞美津子さんは当時アントニオ猪木と婚姻関係にあり、萩原健一とは不倫関係であることが発覚しました。

さらに2004年10月、再び交通事故を起こして業務上過失致傷罪で現行犯逮捕されています。

そして、2005年2月にも暴行事件を起こしています。

この事件は、映画「透光の樹」に出演する予定だった萩原健一が監督・スタッフ・共演者へ酷い暴言や暴行を繰り返し加え、強制降板させられたことが分かっています。

途中降板となったため、プロデューサーから前払いで支払っていた出演料半額分の750万円の返還を求められました。

しかし、萩原健一はこれを「一方的に降板させられた」と主張して返還を拒否し、その上で残りの750万円も振り込むように要求したのです。

萩原健一はプロデューサーに電話をかけ、国税庁や警視庁といった公的組織の名前を出したり、実在する暴力団組織の名を挙げて「必ずやっつけますから」と脅迫する言葉を発しました。

プロデューサーを脅迫して出演料全額1500万円分を要求した萩原健一は、製作側から告訴され、恐喝未遂容疑で逮捕されたのです。

当初脅迫電話をしたことを否定していた萩原健一ですが、脅迫の言葉は留守番電話に録音されて残っていたため、音声が証拠として提出されると容疑を認めました。

脅迫の音声はテレビ局にも渡り、ニュースやワイドショーでも連日流れることに。酷い暴言や脅迫の言葉の数々に批判が集まり、萩原健一へのバッシングが強まりました。

この恐喝未遂事件により、2005年6月に東京地裁で懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決が下され、萩原健一は逮捕後しばらく芸能活動を休止することになりました。

しかし、判決が下った翌月の2005年7月にテレビ番組に登場した際、「大麻解禁にしましょうか」と発言したことで再びバッシングの嵐に。

この発言は厚生労働省からも注意される事態となり、「ジョークのつもりだった」と釈明しました。

違法薬物の大麻所持、人身事故、暴行、恐喝と5度に渡って逮捕された萩原健一。

「不良達の憧れ」というキャッチフレーズがあるとは言え、芸能界で多大な影響力を持つ人物が実際に事件を起こして逮捕されるのは断じて許容できない事態です。

しかし、そんな暴れん坊な萩原健一も、ある女性との結婚によってだいぶ丸くなり、落ち着いた性格へと変貌を遂げました。

その女性とは一体誰なのか、数々の女性と浮名を流してきた萩原健一の派手な女性関係、結婚遍歴を後述で詳しく紹介します。

萩原健一の5度の結婚遍歴

音楽・俳優どちらも人気を集めて成功した萩原健一。

若い頃から女性関係が派手で、幾度となく結婚・離婚を繰り返してきた過去があります。

1975年、モデルの小泉一十三（こいずみ ひとみ）と結婚、子供をもうけたものの、3年で離婚しています。

その後は1980年、女優で歌手のいしだあゆみと結婚、1984年に離婚。1989年、女優の倍賞美津子と事実婚していましたが、1993年に破局しています。

1996年、ヘアメイクアーティストの一般女性「由紀」と結婚、10年後の2006年に離婚。

そして2011年、モデルの冨田リカと結婚しました。

モデルの冨田リカと結婚してからは落ち着いたと言われている萩原健一ですが、それまでは浮気・不倫も多く、婚姻関係にありながら別の女性と交際することはザラでした。

次からは、そんな萩原健一と結婚した歴代の嫁を紹介します。

萩原健一の嫁①　小泉一十三（1975年 – 1978年）【子供も誕生】

職業：モデル
生年：1949年
出身地：兵庫県神戸市
身長：170cm

萩原健一の1人目の嫁・小泉一十三は、高校卒業後に上京してモデルとしてデビューし、当時のファッション誌の第一線で活躍していた女性です。

雑誌「装苑」などで活躍し、ドラマ「太陽にほえろ！」で萩原健一と共演したことで交際に発展、1975年に結婚しました。

1人の子供に恵まれますが、1978年に離婚。

離婚の理由は萩原健一の不倫です。小泉一十三と婚姻関係中に、歌手で女優のいしだあゆみとの交際が報じられました。

交際が報じられた9日後に離婚し、子供は小泉一十三が引き取っています。

現在、小泉一十三は別の男性と再婚しています。お相手はサッカー選手のピエール・リトバルスキーだと言われており、この男性との間に子供も生まれています。

2002年には青森県で開催された「ファッション甲子園」の審査員を務め、「グッドデザイン兵庫」の選定に携わりました。

50代まで現役モデルとして活躍していましたが現在はモデル業を離れ、トータルコーディネーターとして活動しています。

萩原健一の嫁②　いしだあゆみ（1980年 – 1984年）

職業：歌手・女優
生年月日：1948年3月26日
出身地：大阪府池田市

1964年に「ネェ、聞いてよママ」でレコードデビューし、同時にテレビドラマ「七人の孫」にも出演して、歌手・女優としてデビューしたいしだあゆみ。

「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットし、150万枚を売り上げてNHK紅白歌合戦に通算10回出場しました。

テレビドラマでは「北の国から」や「金曜日の妻たちへ」がヒットし、歌手と女優どちらも成功している女性です。

萩原健一が1人目の嫁である小泉一十三と婚姻関係にありながら不倫交際が報じられた相手であり、小泉一十三と離婚後に結婚した2人目の嫁になります。

いしだあゆみと萩原健一はテレビドラマ「祭ばやしが聞こえる」で共演し、1980年に結婚しました。

結婚して3年目の1983年4月、萩原健一は違法薬物の所持で逮捕されてしまいます。この時、嫁としてコメントを出したいしだあゆみは「離婚しない。見捨てない」と宣言しました。

薬物の所持では執行猶予となった萩原健一ですが、1年後に飲酒運転で人身事故を起こし再び逮捕されることに。

仲の良いおしどり夫婦として有名な2人でしたが、1984年3月に離婚しました。

離婚後、萩原健一は自叙伝「ショーケン」で、2人が籍を入れておらず事実婚であったことを告白しました。

しかし、その後発売された「週刊新潮」で、未入籍は事実ではなく、萩原健一も実際に入籍していたことを認めたという記事が掲載されました。

萩原健一の嫁③　倍賞美津子（1989年 – 1993年）

職業：女優
生年月日：1946年11月22日
出身地：東京都北区
血液型：B型

1967年に映画「純情二重奏」で実姉の倍賞千恵子と異母姉妹を演じ、銀幕デビューした倍賞美津子。

1969年には、五社英雄監督の映画「人斬り」で京都市民映画祭の新人賞を受賞しました。

1985年には「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」や「恋文」の演技が評価され、キネマ旬報賞や報知映画賞をはじめ数々の国内映画賞で主演女優賞を総なめにしました。

1985年11月、アントニオ猪木と婚姻関係にあった倍賞千恵子が、萩原健一とのツーショット写真がフライデーにスクープされ、不倫が発覚しました。

その後、倍賞千恵子はアントニオ猪木と離婚し、萩原健一のもとへ。入籍はしていませんが、1989年から1993年まで事実婚状態でした。

しかし、萩原健一はこの頃バイオリニストの前橋汀子との交際や、女優の石田えりことの浮気も取り上げられており、倍賞美津子との関係は良好だったとは言い切れません。

萩原健一の嫁④　由紀（1996年 – 2006年）

出典：https://pixabay.com/

職業：ヘアメイクアーティスト

4度目の結婚は、ヘアメイクアーティストの一般女性の方です。

1996年から2006年まで結婚していましたが、一般女性のため詳しい情報は公開されていません。

萩原健一からはこの結婚には親族から猛反対があったことが明かされていますが、離婚の原因は不明です。

萩原健一の嫁⑤　冨田リカ（2011年 – 2019年）

職業：モデル
生年月日：1962年3月8日
出身地：神奈川県
血液型：A型

モデルとしてファッション誌の誌面を飾るかたわら、教育カウンセラーとして本名「冨田理加」名義で幼児教室を経営し、「グロースエンタープライズ」の取締役だったこともある冨田リカ。

2009年1月に「グロースエンタープライズ」の取締役を辞任してからは経営に関与していません。現在は、ワイドショーのコメンテーターとしても活動しています。

2010年8月に萩原健一との交際が報じられ、2011年に結婚しました。

2011年2月に結婚式を挙げたようで、祝賀パーティーには日本放送作家協会の会長を務めた脚本家・小説家の市川森一も出席したと言われています。

2005年に4度目となる逮捕を経て芸能活動を休止し、2008年に活動再開するなどよく問題を起こしては世間を騒がせていた萩原健一。

私生活の破天荒さや女性関係の自由奔放さが有名ですが、富田リカと結婚してからは逮捕されるような問題も起こさず、関係者からも「落ち着いた」ともっぱらの評判だったようです。

萩原健一も結婚時のコメントで「ジェットコースターのような人生だったけども、今後は2人でメリーゴーラウンドのようなゆっくりした人生を歩みたい」と語っています。

実際、冨田リカとの結婚後、萩原健一の周囲や環境はガラッと変わりました。

萩原健一は元々、親族が経営する個人事務所に所属していましたが、冨田リカとの結婚後は経営陣を一新して代表取締役に冨田リカの母親が就任、冨田リカも取締役に就任しました。

その後、事務所は冨田リカと母が退任したことで第三者の手に移っています。

さらに結婚当時住んでいた横浜の自宅は売却し、都内に3億円の豪邸を建てます。しかし、それもわずか1年で海外に拠点を移しました。

帰国後は都内の高級マンションで暮らしていたようです。

不動産も会社も持たなくなった萩原健一ですが、一方で嫁の冨田リカは敏腕とも言える経営手腕を発揮。

幼児教育や不動産投資などの3つの会社で代表取締役や代表理事といった役員を務め、経営者として会社を回していました。

冨田リカはかなりのやり手であることから、暴れん坊の萩原健一の手綱の握り方も上手かったのかもしれません。

冨田リカと出会ったことで萩原健一はすっかり人が変わったように落ち着き、これまでのようなトラブルがなくなりました。

そんな冨田リカですが、2019年3月に萩原健一が死去したことで夫とは死別。

夫の死後に出したコメントでは、「映像や音楽作品を、ゆっくりゆっくりたどっていきたい」と語りました。

萩原健一の死因と闘病生活とは

2019年3月26日午前10時30分、都内の病院で死去した萩原健一。

死因は「GIST（消化管間質腫瘍）」という珍しい病気です。

68歳という若さで亡くなった萩原健一ですが、実は2011年から闘病していたことを本人の強い希望により公表せずにいたことが分かりました。

葬儀は、死去の翌日に家族のみで営まれました。萩原健一が以前住んでいたとされる神奈川県の鶴見近辺の斎場で火葬されたようです。

萩原健一の死因となった病気は10万人に1人しか発症しないと言われる非常に珍しい病気で、「GIST（消化管間質腫瘍）」という特殊ながんです。

GISTの珍しさは病院の院長を務めるほどの内科医でも実際に患者を見たことがないというほどのもので、治療法も確立されていません。

死因となった病気は粘膜の内側に腫瘍ができるため発見しにくく、見つかった時は手遅れというケースが多いと言われています。

さらに、急な容態変化で死に至るような病気ではなく、長く苦しい闘病生活の末に亡くなることがほとんどだそうです。

そのため、2011年にこの病気を患った萩原健一も、2019年に死去するまで長い間苦しい闘病生活を送っていたのではないかと考えられます。

亡くなって2日後の28日夜、萩原健一の所属事務所を通じて嫁の冨田リカがコメントを発表しています。

そのコメントによると、本人の強い意向により病のことはこれまで公表せずにきたこと、最期はとても穏やかで安らかに、ゆっくりゆっくり眠るように息を引き取ったことが伝えられました。

そして、「今はまだ、心の整理がついておりませんので、皆様、どうかご理解頂けると幸いと存じます」と締めくくりました。

突然の死に驚いたことはもちろん、翌日に火葬というスピード感も話題になりました。

実は、死亡の前日に取材のため萩原健一の自宅マンションを訪れた週刊誌記者が、救急搬送される萩原健一を目撃しています。

マンションの前にサイレンを鳴らした救急車が止まり、救急隊員がマンションに入ってから約15分後に、萩原健一がストレッチャーに乗せられて降りてきたというのです。

ストレッチャーの傍らには嫁の冨田リカが心配そうに付き添っていたと言われています。

週刊誌記者が救急搬送される萩原健一を目撃してから、わずか24時間後に萩原健一はこの世を去りました。

そして、その翌日に家族だけで密葬が営まれ、火葬まで終わらせてしまったのです。

スピード火葬とも言える急いだような葬儀に、芸能関係者らはお別れもできなかったといいます。

萩原健一ほど長い間芸能界で活躍した大物芸能人であれば、直接お別れを言いたかったという人は多いのではないでしょうか。

親しくしていた人にすら火葬前の連絡がなかったようで、なぜ火葬を急いだのかと残念がった芸能人も多かったと言われています。

火葬を急いだ理由について、芸能関係者が「すべてショーケンが望んだことです」と言ったことが分かっています。

逮捕や派手な結婚遍歴を持つ萩原健一は、暴れん坊だった自分を変えてくれた嫁・冨田リカに心から感謝しており、彼女が自分の死後にトラブルに巻き込まれるのを避けたかったようです。

ヘアメイクアーティストの女性との離婚時には泥沼レベルの慰謝料裁判があり、映画関係者とのギャラトラブルが恐喝事件に発展して逮捕されるなど、金銭的トラブルが多かった萩原健一。

自身も金銭面や交友関係でどこにトラブルの火種が残っているか不明な状態で、その火の粉が冨田リカに降りかからないために「死んだらすぐに葬ってほしい」と遺言を残していたそうです。

自分を変えてくれた恩人であり、苦しい闘病生活も励ましてくれた愛する嫁・冨田リカ。

「彼女がいなかったら俺はとっくに死んでいる」と周囲にも言っていたようで、その愛する女性をトラブルから守るために、自らの希望で火葬を急いだのです。

数々の女性と浮名を流し、浮気や不倫も経験し、そして度重なる逮捕やスキャンダルなど、多くの問題を起こしてきた暴れん坊の萩原健一。

しかし、最期は愛する妻を想って死んでいったのかもしれないですね。

萩原健一の死去その後の現在

萩原健一は2020年現在、一周忌を迎えます。

生前の2018年には自身のレコードレーベル「Shoken Records」を設立して、22年ぶりとなるシングル「Time Flies」をリリースしています。

音楽活動にも復帰していただけに、突然の死はファンにとってショックが大きかったことでしょう。

また、高橋是清役で出演したNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」が死後に放送されています。

「いだてん」における萩原健一の出演場面は生前にほぼ収録を終えていたため、残りの出演場面を変更することで予定通り放送されました。

萩原健一がこの世を去った現在、気になるのは遺産相続ではないでしょうか。

萩原健一は、最初の嫁である小泉一十三との間に子供を1人もうけています。

他に子供はいないため、小泉一十三との間に生まれた子供と、現在の嫁である冨田リカに遺産が相続されます。

萩原健一にどれだけ遺産があるかは分かりませんが、冨田リカが生活に困らないだけのものはあるのではないでしょうか。

数々のヒット作品に出演し、人々の記憶に強烈な印象を残してきた俳優・萩原健一。死後もその存在感は大きく、現在も過去の作品に注目が集まっています。

まとめ

多くのスキャンダルと逮捕歴、そして結婚遍歴を持つ暴れん坊俳優の萩原健一。

現在は亡くなってから1年が経とうとしていますが、今も多大な存在感は変わらず、萩原健一の出演作やレコードは注目され続けています。

萩原健一の作品が気になった方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。