和田晃一良さんは、仮想通貨取引所「コインチェック」からの仮想通貨580億円相当流出事件で一躍注目を集めた同社の創業者で当時の代表取締役です。
今回はイケメンと話題の和田晃一良さんの経歴や年収、資産、コインチェックからの仮想通貨流出事件の概要、現在の活躍についてまとめました。
この記事の目次
和田晃一良のプロフィール
和田晃一良(わだこういちろう)さんは、2018年1月末に発生した仮想通貨「NEM」約580億円分を流出させた事件で一躍有名となった仮想通貨取引所「コインチェック」の創業者です。
まずは和田晃一良さんのプロフィールから見ていきましょう。
和田晃一良のプロフィール
生年月日:1990年11月1日
出身地 :埼玉県入間市
和田晃一良さんは1990年11月1日生まれで、現在は29歳です。
和田晃一良は若くして成功した起業家
大学在学中の2012年、知人と共にスタートアップ企業「レジュプレス」を立ち上げ、大学を休学して自分語り投稿サイト「STORYS.JP」を開発しました。
「STORYS.JP」は、映画化もされた「ビリギャル」などの人気コンテンツを次々と生み出し、一躍、和田晃一良さんも成功した若手起業家の仲間入りを果たす事になりました。
2014年、和田晃一良さんは、新たに盛り上がりを見せつつあった仮想通貨事業に目をつけ、仮想通貨取引所「コインチェック」を立ち上げて、サービスを開始。
同時に、和田晃一良さんは「レジュプレス」の代表取締役に就任し、2017年には社名を「コインチェック株式会社」に変更しています。
コインチェックへの不正なアクセスにより仮想通貨580億円相当が流出
しかしその後の2018年1月末、「コインチェック」は外部からの不正なアクセスを受け、仮想通貨「NEM」約580億円相当を流出させてしまいます。和田晃一良さんは会見を開き、利用者や関係者、同業他社などに向けての謝罪と説明を行ないました。
2018年4月、危機的状況に陥った「コインチェック」の支援にネット証券大手のマネックス証券が名乗りを上げ、「コインチェック株式会社」はマネックス証券の完全子会社となり、和田晃一良さんも流出事件の責任を取る形で、代表取締役を辞任、新体制の下、執行役員に就任しています。
現在は、マネックスグループの執行役員を兼務しつつ、コインチェック株式会社の副社長執行役員を務めています。
和田晃一良がコインチェック社長時に起きた流出事件
続いては、和田晃一良さんがコインチェックの代表取締役社長を務めていた時に起きた仮想通貨NEM流出事件について解説します。
2018年1月26日、仮想通貨取引所大手「コインチェック」が、利用者から預かっている約580億円相当の仮想通貨「NEM」が、外部からの不正なアクセス(ハッキング)によって流出した事を発表しました。
26日の午前3時前頃、コインチェックに預けられていた仮想通貨「NEM」のほぼ全てが、不正に外部へと送金される事態が発生。その日の午前11時頃に社内で異常事態を検知し、その他の全仮想通貨の取引を停止しています。
コインチェックは1月27日、自己資金を原資として、NEM流出分の全額補償を発表、日本円の形で利用者のコインチェックウォレットに返金しています。
事件発生後すぐに補償を発表した事で、投資家からは好意的な反応が出ました。ただ、この流出事件が仮想通貨市場全体へ及ぼした悪影響は大きく、盛り上がりを見せつつあった国内の仮想通貨市場に水を差す格好となりました。
2020年1月時点での、日本国内の仮想通貨市場は、事件が起こる前の取引量の30分の1にまで減少しており、仮想通貨に代表されるブロックチェーン技術を推進していくという世界的な流れが生まれている中で、国内での仮想通貨への信用を失墜させ、失われた数年を生み出した責任は極めて重いといった批判の声も上がっています。
和田晃一良の経歴① コインチェック(レジュプレス)を立ち上げるまで
出典:https://www.businessinsider.jp/
続いて、和田晃一良さんの経歴について見ていきます。
和田晃一良さんは、小学校高学年の頃からプログラミングに興味を持ち、勉強を始めました。地元埼玉県でも屈指の進学校である私立西武文理高校を経て、AO入試で東京工業大学工学部経営システム工学科へと進学。
この頃にはすでにアプリの開発ができるほどのプログラミング知識を身につけていた和田晃一良さんは、大学3年の時にウェブアプリ制作会社でアルバイト勤務しスマートフォン向けのアプリ開発に携わっています。
この頃に和田晃一良さんは、「クックパッド主催第3回開発コンテスト24」をはじめ、数々のハッカソンに出場して優勝するなど、業界では有名な存在へと成長していきます。
和田晃一良の経歴② 「レジュプレス」立ち上げ、大ヒットコンテンツを開発
和田晃一良さんは、インターネット関連の大手「サイバーエージェント」への就職を一時決めますが、大学の知人にスタートアップ企業の立ち上げへの参加を誘われ、「起業に興味はないけど、事業を生み出す力を身につけられるなら、こちらに挑戦したい」との思いから、参加を決断。
2012年に「レジュプレス」を立ち上げ、大学を休学してアプリ開発に取り組みました。和田晃一良さんは、ほぼ独力で、自分の人生を語って投稿するウェブサイト「STORYS.JP」を開発し、サービス開始から2年の間に、投稿されたストーリーを元に、「ビリギャル」をはじめとする、10作品を書籍化、総発行部数は120万部を超えるという大ヒットコンテンツに成長させています。
和田晃一良の経歴③ 仮想通貨業界へ進出「コインチェック」を開始
出典:https://corporate.coincheck.com/
「STORYS.JP」で大成功を収めた和田晃一良さんは、東京工業大学を中退し、2014年に仮想通貨を扱う取引所「コインチェック」のサービスを開始します。同時に、和田晃一良さんは「レジュプレス」の代表取締役社長にも就任。
和田晃一良さんは「日本一使いやすい仮想通貨取引所」を目指してコインチェックのサービスを開発・運営しました。
コインチエックは、その利用のしやすさと、取り扱っている仮想通貨の種類が多い事などが理由となって人気を呼び、徐々に利用者を増やしました。2017年には急激に利用者数を伸ばしサービスを軌道に乗せ、国内最大級の仮想通貨取引所に成長させる事に成功しています。
2018年に入り、コインチェックはテレビCMも放送するなどさらに勢いに乗っており、同時に和田晃一良さんも起業家として大成功を収めつつありましたが、そんな最中、前述の仮想通貨「NEM」流出事件を起こしてしまったのでした。
和田晃一良の年収や資産は?
出典:https://www.businessinsider.jp/
成功と失敗を経験しながら、現在も新たな挑戦を続ける和田晃一良さんですが、その年収にも興味が集まっているようです。
和田晃一良さんは年収額を公表されていませんが、インターネット上では1000万円から4000万円ほどの範囲で和田晃一良さんの年収の予測がされています。
和田晃一良さんは現在、コインチェック株式会社の副社長執行役員を務めると共に、マネックスグループの執行役員を兼務しているため、こちらの役員報酬も発生しているはずです。
コインチェックをマネックス証券の子会社化させた事で年収が下がっていると推測する向きもあるようですが、大手ネット証券であるマネックス証券の役員を兼務する事で、むしろ年収は上がっていると考えた方が良いでしょう。
また、仮想通貨事業に早くから目をつけていた事を考えると、和田晃一良さん自身もまとまった額の仮想通貨資産を所有している可能性が高く、総資産は数億円は下らないのではないかと見られています。
和田晃一良がイケメンだと話題に
そんな和田晃一良さんですが、イケメンである事も話題になっています。
2018年1月末のコインチェック仮想通貨流出事件での記者会見で連日ニュース番組などに登場した際には、仮想通貨に興味がない人も和田晃一良さんのイケメンなルックスに注目し話題にしていたようです。
また、大人気ロックバンド「スピッツ」のボーカリスト・草野マサムネさんにそっくりという声も上がっていたようです。
和田晃一良の彼女や結婚は?
イケメンとして注目されている和田晃一良さんですが、交際中の彼女や結婚相手などはいるのかについても注目を集めています。
和田晃一良さんは現時点ではまだ結婚はされていないようです。また、彼女については、和田晃一良さん本人のTwitterなどのSNSへの投稿などから、2014年頃までは交際中の女性がいた事が明らかになっています。
彼女から「ある重大な決心をしたんだ、だからあとで話を聞いて欲しい。」と言われたのでずっとドキドキして待っていたら「わたし、SublimeText2をやめてvimを使うことにしたんだ!」と言われたでござる
— 和田 晃一良 (@wadakooo) November 9, 2013
会計ソフトfreeeに勤める彼女に賃借対照表について教えてもらったけどめちゃめちゃ勉強になる
— 和田 晃一良 (@wadakooo) February 12, 2014
2014年頃までは、このように彼女との幸せそうなツイートをしていた和田晃一良さんでしたが、2015年の間に破局してしまったようです。
2015年はシェアオフィスから脱出してシャレーにオフィスを借り、資金調達をして彼女と別れ、サービスがめちゃくちゃ成長した年でした
— 和田 晃一良 (@wadakooo) December 31, 2015
和田晃一良の現在
出典:https://twitter.com/wired_jp/
和田晃一良さんは、2018年1月のコインチェックからの仮想通貨「NEM」流出騒動の責任を取る形で代表取締役を辞任し、「コインチェック株式会社」のマネックス証券の完全子会社化の決断を下しました。
マネックスグループの傘下に入っての新体制のもと、執行役員に就任し新たなスタートを切っています。2019年4月からはマネックスグループの執行役員を兼務し、同年9月10日付で、コインチェック社副社長執行役員に就任しています。
2020年2月現在も、同社の副社長として活躍されているようです。また和田晃一良さんは現在、スマホ向けゲーム「ドラクエウォーク」にもハマっているようです。
33体メタルドラゴン倒してSが2つ目ドロップ😂#ドラクエウォーク pic.twitter.com/ythZdpSS7S
— 和田 晃一良 (@wadakooo) February 3, 2020
まとめ
今回は、仮想通貨「NEM」を流出させた事件で注目された仮想通貨取引所「コインチェック株式会社」の創業者で、現副社長・和田晃一良さんについてまとめてみました。
和田晃一良さんは小学生の頃からプログラミングに興味を持ち、東京工業大学在学中にはほぼ独力でスマートフォンアプリを開発できるほどのプログラミング技術を習得していました。
大学在学中に知人に誘われてスタートアップ企業「レジュプレス」を立ち上げ、その後仮想通貨事業へと進出して会社名を「コインチェック株式会社」と改め、仮想通貨ブームの流れに乗る形で、順調に経営を続けていました。
しかし、2018年1月末、当時、和田晃一良さんが代表取締役を務めていた「コインチェック」が外部からの不正なアクセスを受け、利用者の預けていた仮想通貨「NEM」、約580億円分が流出する事件が発生しました。
この責任を取る形で和田晃一良さんは代表取締役を辞任し、救済に動いたマネックス証券の子会社としての、新体制のもと、現在はマネックスグループ執行役員兼、コインチェック株式会社副社長執行役員として活躍されています。
仮想通貨流出という大きな失敗にも諦める事なく、新体制のもと、経営者、プログラム開発者として再びスタートを切った和田晃一良さんのこれからの活躍にも注目していきたいと思います。