大倉忠司は鳥貴族の創立者

若い世代からシニアまで幅広い年代層から支持される居酒屋「鳥貴族」は、全品298円という破格の値段設定が有名ですよね。

この鳥貴族を立ち上げたのは大倉忠司さんという方で、若い頃にはかなり先を見据えた堅実な考え方を持ち、紆余曲折を経て焼き鳥屋を始めました。

鳥貴族を全国展開するまでの道のりは決して楽ではありませんでしたが、ひねりの効いたアイディアでここまでのし上がってきたことが知られています。

大倉忠司のプロフィール

大倉忠司さんの実家は、大阪府東大阪市にあるブリキおもちゃの型を作る町工場でした。

大倉忠司さんは次男として誕生しています。両親と2歳上の兄の4人家族だったそうです。

大倉忠司の若い頃①　イケメンで堅実な高校生

まずは、若い頃の切磋琢磨する大倉忠司さんについて振り返ってみましょう。

若い頃の大倉忠司さんは相当なイケメンでした。また、しっかりと将来進むべき道を見極める聡明さも持ち合わせていたのです。

ここでは、学生時代のエピソードを紹介します。

ビアガーデンでアルバイト

大倉忠司さんは、高校生の頃にビアガーデンでアルバイトを2年間行いました。「とても楽しい時間を過ごせた」と当時を思い出してインタビューで語っています。

1年目にホールの仕事をしていましたが、仕事ぶりを店長が認めて、「大倉、お前はしっかりしているから」と、2年目からは焼き鳥担当をしました。

次第に「将来飲食に関する仕事をしたら幸せになれる」と考えるようになり、必ずしも自身で料理を作らなくても、免許は持っているに越したことはないと調理師免許を取ることを決意。

両親に進路の相談をしたところ、調理師専門学校へ進学することを応援してくれたのだとか。

一般人なのにファンクラブもあった

25歳の頃の大倉忠司さんの写真を見ると、目鼻立ちのハッキリした顔立ちで、ワイルドさを持ちながらも柔和な笑顔は人懐っこい印象を与えますね。

若い頃はかなりモテていたそうで、高校生の頃にはファンクラブまで実在していたそうです。

特にモデルなどの仕事をしているわけではありませんし、一般人でファンクラブができるのは相当なものです。

しかし、モテていてもしっかりと将来の人生設計をして資格取得を考えるのは、この頃から商売の才覚があったということでしょうか。

大倉忠司の若い頃②　イタリアンレストランに就職

専門学校を卒業して調理師免許を取った大倉忠司さんは、学校からの斡旋でイタリアンレストランに就職。

その3年後には、コックから焼き鳥屋の経営者に転身することになるのですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

レストランで勤務の傍らで焼き鳥屋の手伝い

調理師免許取得後、大阪の一流ホテルに入っているイタリアンレストランのコックとして働き始めた大倉忠司さんは、自宅の近くにある焼き鳥屋で晩酌をすることが楽しみな毎日でした。

焼き鳥屋の店長とも仲良くなり、ある時「仕事を手伝って欲しい」と頼まれて、手が空いている時に店を手伝うようになったのです。

焼き鳥屋の店長からは「仕事ができるな、ウチに来ないか」と本気で打診されるようになりましたが、イタリアンレストランという本業があるので都度断ってきたそう。

店長の夢に惚れて転職！そして独立へ

それでも焼き鳥屋の店長は諦めることなく、ずっと大倉忠司さんを誘い続けました。

そしてある時、店長は「実は大きなチェーン店舗を作りたい。大倉君に右腕になって欲しい」と語り、その店長の夢に大倉忠司さんは共感したそう。

一緒に夢を追いかけたいと転職して、3年に渡り経営に携わった大倉忠司さん。

社内ではナンバー2のポジションを獲得し、店舗と売上を増やすことに邁進してきたのです。

いつしか、自身で焼き鳥のチェーン店を開きたいと新たな夢ができたことで、退社を決意しました。

大倉忠司の若い頃③　25歳で鳥貴族を開業

こうして、25歳にして独立を果たした大倉忠司さんは、夢だった焼き鳥居酒屋「鳥貴族」の第1号店を東大阪の近鉄俊徳道駅の近くに出店しています。

初期は迷走したことも

当時の鳥貴族は現在と異なり、価格を均一化するという料金体系ではなく、個別に値段が設定される一般的な飲食店でした。

最初の1年間は客足は少なく、売上もほとんどなかったそう。

赤字が続き、このままでは経営難になるという瀬戸際で、価格の均一化という料金体系にしてみたところ、非常に評判が高く、売り上げが安定するようになったのです。

経営に余裕が出て来た時期に、焼き鳥屋ではなく普通の居酒屋をオープン。当時は居酒屋ブームだったので、それに乗っかろうとしたのだとか。

しかし、立地選定が悪かったこともあり、2件目はなかなか売上が伸びませんでした。

一方で鳥貴族の第1号店は好調続きで、さらに鳥貴族の第2号店、第3号店と店を出してみると安定した売上を計上したことから、鳥貴族一本に絞ることになりました。

大倉忠司の若い頃④　独自のビジネスモデルを考案

ここからは、大倉忠司さんが考案した経営方針について見てきましょう。原価率も様々な試行錯誤を重ねたことが明かされています。

安くて美味しいにこだわった

若い頃の大倉忠司さんは読書家で、ダイエー創業者である中内功さんの著書を全て読み、流通業界の革命について勉強を重ねました。

著書の中にあった「メーカーから価格決定権を奪い返す」という言葉には、身震いがするほど感銘を受け、それならば飲食業界の革命児になろうと決意したのです。

価格を均一化すると、原価が高い物の利益率が落ちてしまうのでは？と普通なら懸念されるものです。

しかし、鳥貴族では「マージンミックス」という、利益率の高い物と低い物をセットで出すことで、結果的に一定の粗利率が見込め、さらに客単価、リピート率なども考慮したそう。

さらに、一般的な焼き鳥の1本あたりの重さは、当時25gが業界のトレンドとされていましたが、鳥貴族ではもうけを削ってでも1本60gで売り出すことを考案。

新鮮な鶏肉は大きくカットして串に刺した方がジューシーさが増すため、客の満足度が高くなることを狙ったのです。

当然のことながら儲けは減りますが、当初出店していた店の立地はどちらかというと悪かったので、家賃の負担が少ないことが救いでした。

やがて、「美味しい焼き鳥」という口コミが広がり、来店した客が新たな客を呼んで人気店に。

店舗数が100を超えた頃、経営がやっと軌道に乗ったと実感できるようになったそうです。

カムレードチェーンを採用

2020年11月現在の店舗数は622店舗。直営店が387店舗で、「TCC」と呼ばれるカムトレードチェーン店が235店舗です。

カムトレードチェーンという仕組みがフランチャイズと違うのは、一般人からの参加を断っているという点です。

基本的に店舗主になれるのは、鳥貴族を独立した社員のみです。

元々鳥貴族は、かなり薄利多売で、店を訪れた人を喜ばせたいという理念があります。

これを理解した上で経営してもらうためには、外部の人間ではなく、社内の人間を時間をかけて育成して、独立してもらう方が良いと考えたからです。

大倉忠司さんによると、加盟金やロヤリティをかなり低く設定しているので、かなり運営がしやすいビジネスであると語っています。

大倉忠司が結婚した嫁の名前や年齢

ここからは、大倉忠司さんの結婚について見ていきましょう。

業界の常識をぶち破る大倉忠司さんは、どのような女性といつ結婚したのでしょうか。

嫁の名前は智子

大倉忠司さんは既婚者です。

かなり若い頃に結婚しているのですが、嫁となった女性について分かっていることは、名前が「智子」さんといい、大倉忠司さんよりも年齢が上であることが判明しています。

それ以外の情報は一切公開されておらず、SNSも見当たりませんでした。

大倉忠司の息子①　長男は大倉忠義

嫁の智子さんとの間には、3人の息子に恵まれました。

長男はジャニーズ事務所に所属し、売れっ子アイドルの大倉忠義さんです。子供を可愛がっている様子もTwitterで伝わってきます。

まずは、長男の大倉忠義さんとの関係性について見ていきましょう。長男なので、いずれ会社を継いでもらうことも意識しているのでしょうか。

大倉忠義のプロフィール

長男の大倉忠義さんは、2004年に関ジャニ∞のメンバーとして「浪花いろは節」でデビュー。主にドラムを担当しています。

端正な顔立ちが人気を呼び、2008年にソロコンサートを開催したり、ドラマ「Dr.DMART」や「はなちゃんの味噌汁」で主演を務めるなど、幅広い活動を展開しています。

2021年1月期からのドラマ「知ってるワイフ」への主演も決まっています。

息子にバイトしてもらった過去も

大倉忠義さんによると、ジャニーズ事務所の仲間から「ボンボン」とからかわれることがあるそうですが、鳥貴族が成功したのは最近なので、学生時代は新聞配達で小遣いを稼いでいたそう。

大倉忠司さんから「周辺のコンビニエンスストアで一番安い時給の店舗を調べてくれ」と言われて、調査すると同じ金額の時給でアルバイトをしないかと持ち掛けられたこともありました。

実際、鳥貴族の顧客名簿作成の手伝いをしていたことも明かしています。

親バカだとツイートが話題に

大倉忠司さんが、子供達を可愛がっていることは周知の事実です。

大晦日には、自身のツイッターに息子の大倉忠義さんが紅白歌合戦で熱唱する姿をアップして、「親バカかな」と呟くことが恒例行事になっています。

瞬く間に大倉忠義さんのファンからリツイートやいいねが重なり、話題を呼びました。

大倉忠司の息子②　次男と三男

名前と年齢だけが判明している

大倉忠司さんの次男と三男は一般人であるため、あまり詳しい情報が分かっていません。

まず、次男は大倉功次さんというお名前で、ポッチャリとした体形だそう。大倉忠義さんの1歳下なので、1986年生まれということになります。

三男の大倉勇太さんは1990年生まれで、背が高く、スラリとしていて女性からモテるのだとか。

2人の職業は、ネットの噂ではカリスマ美容師ではないかと話題になったことがありますが、特に信憑性の高い情報ではありませんでした。

大倉忠司の離婚や再婚の噂はデマ

大倉忠司さんについて調査すると、「離婚」や「再婚」というワードが出てきます。大倉忠司さんは離婚しているのでしょうか。

離婚は完全にガセネタだった

大倉忠司さんの離婚と再婚説に関してはネット上で出回った単なる噂話で、確実なソースが見つかりませんでした。

現在も夫妻で一緒に生活をしているようなので、当然の事ながら再婚もあり得ませんね。

大倉忠司の資産や自宅

600店舗以上の鳥貴族を経営している大倉忠司さんですから、資産額や自宅がとても気になりますよね。やはり豪邸なのでしょうか。

株価と共に総資産額は減少傾向？

2018年のIR発表によると、大倉忠司さんの鳥貴族の持ち株は68億円と発表されています。

ただ、2020年は新型コロナウィルス拡大による影響を受けて、軒並み飲食関係の株価は下落傾向にあります。

鳥貴族もかつては1株2500円でしたが、2020年12月現在は1450円に下がっています。これにより、大倉忠司さんの保有株数272万株をかけると39億円に。

かなり総資産額としては減少しているのですが、かなりの資産家であることに変わりありませんね。

自宅は大阪のタワマン？

これからも、愛される居酒屋・鳥貴族を経営する大倉忠司さんの動向を見守っていきましょう。