西武ライオンズファンから「史上最強の外国人助っ人選手」として名高いアレックス・カブレラですが、薬物疑惑も話題です。
今回はアレックス・カブレラの成績や年俸、ホームラン動画、腕の筋肉や薬物疑惑、結婚など現在をまとめます。
この記事の目次
アレックス・カブレラのプロフィールや経歴
出典:jiji.com
アレックス・カブレラ
生年月日:1971年12月24日
出身:ベネズエラ
身長:188cm
体重:98.4kg
所属:西武ライオンズ、オリックスバファローズなど
活動:元プロ野球選手
アレックス・カブレラは、ベネズエラ出身の元プロ野球選手で、日本野球界では西武ライオンズやオリックスバファローズで活躍しました。
日本に来るまで
アレックス・カブレラはベネズエラ出身です。
1991年、カブスとマイナー契約を結びますが結果を残すことができず、メジャー昇格どころかA+がやっとの状態で、メキシコリーグに行ったり、台湾に行ってプレーしたりしていました。
その後のカブレラの活躍から考えると、信じられないような下積み時代です。
しかし、1999年オフにダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、2000年にはメジャーリーグデビューを果たします。
メジャーでホームランを放つなど、そこそこの結果を残しますが、シーズンオフにはダイヤモンドバックスは監督が交代。
それと同時に、アレックス・カブレラは日本の西武ライオンズへ放出されることになりました。
NPB時代
2001年シーズンから西武ライオンズに入団したアレックス・カブレラは、NPB1年目から日本野球に馴染み、シーズン49本塁打という記録を残します。
2002年には、王貞治氏やタフィー・ローズの記録と並ぶシーズン55本塁打という記録を残し、この年の西武ライオンズの優勝に大きく貢献、パリーグMVPに輝きました。
その後も着実に活躍を続けますが、2007年には成績が下がり、さらに後述する薬物疑惑や高額年俸などの問題で、2007年シーズンオフに西武ライオンズから放出されることになりました。
西武ライオンズを自由契約になったアレックス・カブレラと契約を結んだのは、オリックスバファローズです。
2008年はホームラン36本を記録するなど活躍しますが、2009年・2010年は思うような成績を残すことができませんでした。
2011年には福岡ソフトバンクホークスに移籍しますが、統一球の影響もあり、打率.225、ホームラン10本、35打点というNPB移籍後最低の成績となりました。
そして、2012年シーズンで自由契約となっています。
アレックス・カブレラの素晴らしい成績まとめ
出典:column.sp.baseball.findfriends.jp
アレックス・カブレラのNPBでの成績を紹介していきます。まずは、NPBの通算成績です。
・通算出塁率:.398
・通算長打率:.592
・通算OPS:.990
・通算本塁打:357本
・通算安打数:1368本
・通算打点:949本
NPBでは12年間登録していますが、これだけの成績を残すのは本当に素晴らしいです。
次に、シーズンMVPに輝いた2002年の成績を見てみましょう。
・本塁打:55本(リーグ2位)
・打点:115打点(リーグ1位)
・四球数:100(リーグ1位)
・出塁率:.467(リーグ1位)
・長打率:.756(リーグ1位)
・OPS:1.223(リーグ1位)
圧倒的な成績ですよね。シーズンMVPに輝くのも納得です。
次に、個人タイトルです。
・打点王:1回
・最高出塁率:2回
・MVP:1回
・ベストナイン:5回
・ゴールデングラブ賞:1回
・日本シリーズ敢闘賞:1回
・日本シリーズ優秀選手賞:1回
・月間MVP:6回
アレックス・カブレラの年俸の推移
出典:bunshun.jp
アレックス・カブレラの年俸はいくらでしょうか?NPBでの12年間の年俸を見ていきましょう。
・2002年:年俸1億5000万円
・2003年:年俸2億4000万円
・2004年:年俸4億円
・2005年:年俸4億円
・2006年:年俸6億円
・2007年:年俸6億円
・2008年:年俸2億5000万円+出来高
・2009年:年俸4億円
・2010年:年俸4億円
・2011年:年俸1億8000万円+出来高
・2012年:年俸1億8000万円+出来高
ピークは、2006~2007年の年俸6億円ですね。NPBの12年間で39億5000万円+出来高を稼いだことになります。
NPBを引退したのは41歳のことですが、41歳までに40億円近くを稼げば、あとは悠々自適に暮らしていくことができますね。
アレックス・カブレラのホームランが豪快すぎると話題に 【動画あり】
出典:twitter.com
アレックス・カブレラの代名詞と言えば、超特大のホームランでしょう。
アッパースイングで打ち上げる超特大のホームランは、強靭な筋肉が必要なので、日本人選手にはなかなか真似できないものです。
2002年のTBS「ZONE」が取材したところ、セリーグのホームラン王の松井秀喜のホームラン平均飛距離は122.6mだったのに対し、アレックス・カブレラの平均飛距離は133.9mでした。
日本が誇るスラッガー・松井秀喜の平均飛距離を、軽く10m以上超えているアレックス・カブレラのホームラン。
しかし、カブレラのホームランは特大すぎるために、ドーム球場の天井に当たってしまうことも少なくありませんでした。
ドーム球場の天井に当たるとホームランではなくなるので、通算で何本ものホームランを損していると言われています。
ライナー性のホームランではなく、滞空時間が長く、打った瞬間にホームランと分かるのが、カブレラのホームランの特徴です。
アレックス・カブレラは腕の筋肉もすごかった
出典:column.sp.baseball.findfriends.jp
アレックス・カブレラは、腕の筋肉がすごいんです。もちろん、全身の筋肉がすごいのですが、特に、腕の筋肉はすごかったんです。
出典:column.sp.baseball.findfriends.jp
遠近感が狂うような腕の筋肉ですよね。リアルポパイのような腕の筋肉です。
これだけの腕の筋肉があるから、あれだけの滞空時間が長い特大ホームランを打つことができたんですね。
ただ、この腕の筋肉にはある疑惑があったんです。
アレックス・カブレラの薬物疑惑と真相
アレックス・カブレラは、アニメのポパイのように腕の筋肉が発達していました。あのような筋肉があったから、2年連続50本塁打を達成できたとも言われています。
そのため、アレックス・カブレラには薬物疑惑がついて回りました。
というのも、2005年以降に体が一回り小さくなり、2005年シーズンからホームラン本数が下がったのです。
これは、ステロイドのような筋肉増強剤の使用を止めた影響であると言われています。
つまり、筋肉増強剤をやめたから、体が小さくなって、ホームラン数も減ってしまったのではないかというわけですね。
西武OBは次のように述べています。
「試合前のロッカーでカブレラがトイレに入って出てくると必ず興奮しておかしくなっていた。首が異常に太くなっていたのも当時(ステロイド使用疑惑をかけられていた)ボンズと同じ感じだったので自分の周りは怪しんでいた」
もちろん、アレックス・カブレラ自身は薬物の使用を否認しています。本人は膝への負担を減らすためにダイエットをしただけだと話しています。
ただ、2007年12月13日にアメリカで薬物使用疑惑がある選手を挙げたミッチェル報告書の中に、アレックス・カブレラの名前がありました。
この報告書の中には、ダイヤモンドバックス時代に薬物使用の疑いがあったため、西武ライオンズに契約権利を譲渡したとされています。
さらに、2014年にはメキシコリーグで薬物使用疑惑によって一時、永久追放されていました。
火のないところに煙は立たぬと言われていますが、アレックス・カブレラは身の潔白を主張し、その後に永久追放処分は解除されています。
腕の筋肉やその他から、薬物使用疑惑は常について回っているアレックス・カブレラですが、実際にその証拠は挙がっていないので、疑惑はあくまでも疑惑のままということになっています。
アレックス・カブレラは結婚している?
アレックス・カブレラは結婚しているのでしょうか?
アレックス・カブレラは5~6歳年下の奥様と結婚していて、1男1女をもうけています。
長男のラモン・カブレラも野球をやっていて、2015年9月にメジャーデビューをしていますので、親子2代でメジャーリーガーになったということですね。
アレックス・カブレラの現在
出典:tvmax-9.com
アレックス・カブレラは2012年に福岡ソフトバンクホークスを退団後、メキシコリーグや故郷のベネズエラリーグでプレーしています。
ちなみに、ベネズエラリーグの2015~2016シーズンにホームラン王と打点王の2冠、MVPを獲得しています。
2015年時点でカブレラは44歳。44歳でホームラン王・打点王・MVP!すごすぎです。
ただ、ベネズエラでも薬物疑惑が報じられているようです。これは、過去の薬物疑惑報道と40代半ばとは思えないほどの成績を残しているからかもしれませんね。
まとめ
アレックス・カブレラのプロフィールや経歴、成績や年俸、ホームラン動画、腕の筋肉や薬物疑惑と真相、結婚や現在についてまとめましたが、いかがでしたか?
・2年連続50本塁打の成績を残した
・腕の筋肉はリアルポパイ並みで、超特大ホームランを打つ選手
・薬物疑惑がついて回っているが、証拠はない
・NPBを引退後はメキシコリーグやベネズエラリーグでプレーしていた